トリトン晴れた海のオーケストラ

トリトン晴れた海のオーケストラ

昨日の投稿( http://dorushar.com/2019/11/19/home/ )で
「NHK FMでエアチェックした「古楽の楽しみ」「ベスト・オブ・クラシック」等を毎日聴くような生活をしています。」
と書きましたが、けっこう流し聴きをしてしまう事も多く、とても真剣な聴き手とは言えません。

そんな中で、音楽が流れ始めた瞬間に「うわっ!」と声が出てしまった演奏があります。
そんな体験は、この数年、毎日ラジオ番組を聴くようになって、ただ1度だけです。

それが『トリトン晴れた海のオーケストラ』の演奏。

その日も、PC作業をしながらの流し聴きだったので、冒頭のトークは全く頭に入っていませんでした。
音楽が始まってすぐに、ただならぬものを感じて声が出てしまったのです。

それからは、作業を中断して番組終了まで集中して聴きました。
その間、ワクワク感ドキドキ感が止まりませんでした。
演目は、実はちょっと苦手なベートーベンの交響曲だったのですが、苦手感を払拭してくれるほど心が高まりました。

音のみずみずしさ、躍動感、楽しそうな空気感。
そして、見事な一体感、本当に心が一つになっているという感覚が伝わってくるようなのです。
ところどころで、涙が出ました。

番組が終わってから、思わず、すぐにもう1度頭から再生してしまいました。

すると冒頭のトークで、コンサートマスターの矢部達哉氏がこのオーケストラの事を説明していました。
指揮者を置かないスタイルだという事、結成当初はモーツァルトの交響曲を中心に演奏してきたけど、今はベートーベンの交響曲(全九曲)を3年間かけて全曲演奏している所、等々。

ただならぬ一体感の正体は、指揮者がいない事もひとつの要因かも知れません。

思えば、私がイタリアにいた頃にCDを買いあさっていた、Orpheus Chamber Orchestraも指揮者のいない(小編成の)オーケストラでした。
最近(と言っても15年ぐらい前か!?)出たアンネ=ゾフィー・ムターのモーツアルト、ヴァイオリン協奏曲全集(愛聴盤!)も指揮者を置かずムター自ら(演奏しながら)指揮をとっていました。

一体感を作り出すための指揮者なのに、その指揮者がいない事により一体感が増すという矛盾というかなんというか、面白さよ。

なんとなく分かる気もいたします。

番組中盤のトークでは、その辺りの解説もしていて、私が感じていた物の正体をとても良く理解する事が出来ました。
矢部さんの語った「リスクをとる」「リミッターを外す」という言葉。
その説明もぜひ聞いていただきたい。

と、今日、突然こんな事を書いた理由!
その番組が今夜、再放送されます。

NHK FM
19:30~
『ベスト・オブ・クラシック選 トリトン晴れた海のオーケストラ 演奏会』

https://www4.nhk.or.jp/bescla/

私は、PCにインストールしたRadikoolというソフトで録音しています。
このソフトのおかげで、聞きたい番組を聞き逃す事もなく、毎日豊かな時間を過ごせています。

このソフトの事、今年亡くなってしまった知人の坪さんに教えてもらったんだよな・・・
坪さんありがとう。

(※画像はベスト・オブ・クラシックWEBサイトから拝借しました)


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