投稿者: Dorutan

12月17日は、青梅アトリエよぎ へ!

ここのところ、映画『青春ジャック 止められるか、俺たちを2』に関するブログばかり書いていましたが、そろそろ本業に戻らねば!

という事で、告知です。
今度の日曜日!
12月17日、青梅アトリエよぎ にて、どるたんのソロLIVEです。

青梅 アトリエよぎ

「どるたんパブタイムVol.1」

14:00開場 15:00開演
LIVEチャージは無料(投げ銭制になります)
ドリンク、フードなどご注文ください。

アトリエよぎ
東京都青梅市住江町53
yogimogi252@gmail.com


ちょうど半年前、6月に青梅アトリエよぎではじめてのソロLIVEをやりまして。
(過去ブログ「青梅アトリエよぎ どるたんソロLIVE報告」参照)

その時の盛り上がり&楽しさが忘れられずに、またやりたいと思っていたのですが、半年たってやっと2度目のソロLIVEが実現いたします。
アトリエよぎは、人気店なので実力派のミュージシャン、音楽家がたくさん出ていて、なかなか順番が回ってこないのよ。

そして、なんと!
今回「パブタイムVol.1」と銘打たれているように、たぶん、いや、絶対Vol.2が開催されます。
日曜日の午後という、私にうってつけの時間に、また開催されるはず。
今回来られない方は、次回を楽しみにしていてOK!
しかし、セトリが変わったりゲストが来たりと、毎回かなり違ったものになりそうです。
どんどんディープな世界へと誘うつもりなので、毎回参加がベター。
年末のあわただしい時期ですが、どうにか予定をやりくりして、ぜひとも参加してください。

日曜日の午後、リラックスした時間をどるたんと一緒に楽しみましょう。

なんて、言ってみたけど、知っている方は知っているように、私の曲って、リラックスして楽しむどころか、聴き手に緊張をしいるような曲や暗い気持ちにさせてしまうような曲ばかりなのですよね・・・

↑ こんなのとか。

前回のアトリエよぎでやったのは、こんなのとか ↓

まあでも、前回のアトリエよぎでは、カヴァー曲も色々やったしぃ

終演後にも、マスター(樋詰司)と一緒に、昭和歌謡をあれこれセッションしたりと、オリジナル曲以外は楽しい時間を過ごせたはず。
過ごせましたよね?

カヴァーのレパートリーは半端なく広いので、何が飛び出すかもお楽しみ。
例えばPink Floyd

例えばArlo Guthrie

例えばBoomtown Rats

KANも

The Bee GeesやCat Stevensも

ちょっとしつこすぎですね。

まあ、とにかく何が飛び出すかは、その時の気分、そして参加者のムード次第なので、本当に毎回違って、毎回いいライヴになるはず!

日曜日は、青梅アトリエよぎでお会いしましょう。
よろしくお願いいたします。

映画『青春ジャック 止められるか、俺たちを2』を観て気づいてしまった事

先に断っておきますが、これから書く内容は映画『青春ジャック 止められるか、俺たちを2』の感想でも批評でもなんでもなくて、超個人的な気づきです。映画の内容とは全く関係ありません。ごめんなさい。

映画の感想的なものはブログ3本に分けて書いたので、以下のリンクからどうぞ。
(その3)は、ほぼ思い出話だけど。

「好き」の熱量 映画『青春ジャック 止められるか、俺たちを2』を観て(その1)
「福田村」からの「青春ジャック」 映画『青春ジャック 止められるか、俺たちを2』を観て(その2)
PANTAさんを思う 映画『青春ジャック 止められるか、俺たちを2』を観て(その3)


さて、では、何に気づいてしまったのかというと、大林宣彦作品に対する私の思いです。

初期の商業映画作品に対しては「なんとなく好きかも、でもちょっと苦手かも」みたいな、ちょっと「好き」寄りな漠然とした思いでいたのですが、徐々に苦手が大きくなっていきました。

決定的に、これはちょっと無理、と感じてしまったのは、AKB48の楽曲「So Long!」のMVでした。

AKB48 – So Long!

これは、通常の楽曲サイズのMVですが、「So long ! The Movie」と題された1時間強の劇映画的作品があって「So long ! 」のCDにBonus DVDとして収録されていました。

これがまた、劇作品としても苦手だし、表現手法が本当に個人的に苦手でした。

これまでの大林作品で知っていた事とはいえ、合成の安っぽさ(わざとだと思うのだけど、その後の作品で更にひどくなっていったような気がする)は、目を背けたくなるほど。
狙ってやっているのだとしたら、その狙いは私には当たらなかった。
正直どこを狙っているのかも分からない。

他にどうしても受け付けられない事は、画面に出てくる文字の字体や色、表示されるタイミングや場所、すべてに嫌悪感を覚えるのです。
これはもう、センス的な物なのでどうしようもない。

なんとなく、伝えたい事はわかるのだけど、それが心に届く以前にどんどん嫌悪感の方が大きくなっていくのです。

ほかの作品もそう。
生と死であるとか、現在-過去-未来であるとか、反戦的なものとか、色々な思いがあって、それを物語に託しているのだろうな、という事もなんとなくわかるんだけど、見た目の苦手意識の方が大きい。

その苦手意識をはっきりと気づかせてくれたのが「So long ! The Movie」だったのだけど、それでもまだ初期の作品には、「なんとなく好きかも」という意識がありました。

それは何と言っても『時をかける少女』の存在が大きかったのだと思います。

当時の原田知世に関しては、特に好きなタイプの女の子ではなく、そこにそそられる事はなかったのだけれども、楽曲としての「時をかける少女」は大好きで、それを歌う原田知世の歌声にはとてもそそられていました。
シングル盤も買いました。

だから映画も「なんとなく好き」と思い込んでいたのだけど、作品として観たら特に好きなわけではなく、それどころか、苦手意識をはっきりと意識した目で見たら、苦手な所だらけです。

とにかくこの人の手法、美意識的なものが私は苦手。
私の感覚とは相容れないものがある。

この映画をなんとなく好きと感じていたのは、映画が好きなのではなくて、楽曲と歌声が好きだったという事。ほかにも、原作が筒井康隆である事、尾道の風景が素敵な事、などがプラスに働いた要因でしょう。

結論としては、大林宣彦のセンスは苦手。


それをなぜ、映画『青春ジャック 止められるか、俺たちを2』を観て気づいたのかというと、別に映画の中で大林宣彦批判があるわけでも何でもないんだけど、大林作品を好きな人と好きじゃない人がいて、それでは私はどうなの?と改めて考えてみたからです。


こういう事を書くと「大林宣彦の良さが分からないバカ」だと思われるかも知れないけど、「良い」「悪い」の話はしていないので、そこは、はき違えないようお願いします。


PANTAさんを思う 映画『青春ジャック 止められるか、俺たちを2』を観て(その3)

昨日、井上淳一脚本、監督作品『青春ジャック 止められるか、俺たちを2』のマスコミ試写会へ行ってきた。

と書き出しは同じだけど、これは「その3」です。
「好き」の熱量 映画『青春ジャック 止められるか、俺たちを2』を観て(その1)
「福田村」からの「青春ジャック」 映画『青春ジャック 止められるか、俺たちを2』を観て(その2)

その1、その2は、映画の感想的なブログでしたが、その3は思い出話。

試写会が終わっての帰り道、車を運転しながら考えていたのは、PANTAさんの事。
正確に言うと、試写会へ向かう車の中でも、PANTAさんの事ばかり考えていた。

PANTAさんが生きていたらきっと、一緒に試写会へと向かったのだろうな、と。
所沢のPANTAさんの家に、私の車を置き、2人でPANTAさんの愛車ルドルフ号に乗って。

コロナ前の何年かは、何度もそうやって東京へと向かった。
昨日は、同じ道をひとり、PANTAさんを思いながら車を走らせた。

何度か書いているけど、井上監督とはPANTAさんを通して知り合った。
2017年7月7日、長野の映画館、相生座 ロキシーでの映画『大地を受け継ぐ』の舞台挨拶へと3人で向かったのが最初の遭遇。(私は運転手として)

というか、あれ、7月7日だったのか・・・PANTAさんの命日じゃん。

その車中で、主に私は聞き役だったのだけど、井上さんの話を聞いていて、この人とは通じ合う部分がたくさんあるな、と感じていた。

この時は、確か翌日に長野の方々と何人かで松代大本営跡(松代象山地下壕)へ見学に行ったはず。



この年には、10月にも3人で長野ロキシーに行っていて、それは映画「いぬむこいり」のトークイベント&同日夜のインディア・ザ・ロックでのPANTAさん弾き語りLIVEのため。言うまでもなく、私は運転手(件ローディー的な人)として。

この時は、帰り道所沢インターを降りてから、PANTAさんの発案で急遽、鈴木書店へと向かった。
鈴木書店とは、PANTAさんが「さようなら世界夫人よ」を歌う前に、必ずと言っていいほど毎回MCで紹介する本屋さん。高校生の時、この本屋でたまたま手にしたヘルマン・ヘッセの詩集に載っていたのが「さようなら世界夫人よ」なのだ。

(ここから文体変えます)

そんな日本ロックの名曲生誕の地とも言える、特別な本屋さん。所沢鈴木書店の前に立ち、私も井上さんも興奮していました。

その頃と同じ場所に、あり続けた鈴木書店の姿に感動すら覚えていたのです。

しかし、それからほどなく、PANTAさんと2人で鈴木書店の前を通ったら、鈴木書店の姿は跡形もなく消えていました。
まるであの日の鈴木書店が幻だったかのように。
あの日、最後の姿を、私と井上さん、そしてPANTAさんに見せてくれたのでしょう。


この少し前には、私とPANTAさんは2人で韓国映画『新感染 ファイナル・エクスプレス』を観に行っています。
井上さんが絶賛していたから。
「井上さんが絶賛してましたよ。」「じゃあ観に行くか!」という感じで。

こんな風に、小さなエピソードはたくさんあるのだけど、映画と音楽が、PANTAさん井上さんとの結びつきを深めてくれた事は間違いありません。

そしてその結びつきによって、井上淳一脚本による唯一のピンク映画『ツンデレ娘 奥手な初体験』の音楽を私たち、どるたん+しゃあみんがやらせていただくという展開もあり、その『ツンデレ娘 奥手な初体験』の初号試写の日には、PANTAさんと井上淳一関連作品2本(もう1本は、井上淳一監督作品『誰がために憲法はある』)の試写会を梯子するという事もありました。
過去ブログ『PANTAさんと試写会梯子』参照


そんなPANTAさんが、この日、井上淳一脚本、監督による自伝的作品『青春ジャック 止められるか、俺たちを2』の試写会にいないという現実。
一緒に観る事が出来なかったという寂しさ。

試写会終了後の帰り道、いつもPANTAさんと一緒に通った道を、1人で車を走らせながら考えていた事は、もしPANTAさんが一緒だったら、帰り道の車の中では、2人でバカ笑いしながら感想をあれこれと語り合ったのだろうな、という事。
絶対にPANTAさんは「井上監督役の雷麟くんは二枚目過ぎるだろ!」と言ってバカ笑いするはず。
(PANTAさんに限らずみんな言ってるけど)
そして役者さんひとりひとりの印象も語り合っているはず。
特に芋生悠さんの素晴らしさを力説していそう。
さらに、絶対に音楽の素晴らしさを語り合っているはず。こんな感じで。
「岳は良い音楽作ったなぁ」
「メロディはもちろんだけど、楽器のセレクトや音色が抜群ですよね」

そんな想像があまりにもリアルに頭に心に浮かんできて、ふいに涙が溢れ出しました。

実は、私、未だにPANTAさんの死を受け止め切れていなくて、しっかりと悲しんだり、泣いたり出来ていないのですが、たまに何かが心に触れ少しだけ涙が出るような事があります。


もしかしたらこの日、PANTAさんの死後、一番たくさん涙が出たかも知れません。
これ書いていて、またちょっと涙出たし。


最後に、PANTAさん、井上さんと3人で写っている写真がないので、(『青春ジャック 止められるか、俺たちを2』での、井上さんの父親役)田中要次さんと4人で写っている写真を。『PANTAさんと試写会梯子』の時の写真です。

なんだか、私だけフライヤー持っていなくて、一番偉そうな・・・ごめんなさい。

「福田村」からの「青春ジャック」 映画『青春ジャック 止められるか、俺たちを2』を観て(その2)

昨日、井上淳一脚本、監督作品『青春ジャック 止められるか、俺たちを2』のマスコミ試写会へ行ってきた。

と書き出しは同じだけど、これ「その2」です。
「その1」を読んでない方は、ぜひそちらからお読みください。
「好き」の熱量 映画『青春ジャック 止められるか、俺たちを2』を観て(その1)

実は、この『青春ジャック 止められるか、俺たちを2』を観る数日前に、私、やっと映画『福田村事件』を観たばかりなのです。

で、その衝撃の大きさを引きずったままに、この『青春ジャック 止められるか、俺たちを2』試写会に臨みました。

そこで危惧していた事がひとつ。
この映画のキャスト、かなり『福田村事件』とかぶっているのです。
上にある画像に大きく写真入りで掲載されているメインキャスト4人のうち3人までが『福田村事件』でも主要な役を演じ、さらには、コムアイ、田中麗奈といった『福田村事件』で重要な役を演じた方々も出演しています。
『福田村事件』を観たばかりの、その残像が生々しく焼き付いている私は、はたして残像に引きずられずに、この映画を観る事が出来るのだろうか?という危惧。

映画がはじまってすぐに、そんな事は、全くの杞憂でしかない事を思い知る事になります。
誰が登場しても、『福田村事件』が頭をよぎるような事は全くありませんでした。

特に、若松監督役の井浦新は、『福田村事件』の澤田役を感じさせないどころか、井浦新であることすら感じないほど。
というか知らずにこの映画を観ていたら、最後まで井浦新だと思わないかも知れない。

シネマスコーレ木全支配人役の東出昌大は、確かに『福田村事件』の船頭によく似た顔立ちなのだけど、そこに宿っている人格が全く違い過ぎて、同じ人が演じているとは俄かには信じられないほど。

それは、コムアイも、田中麗奈も同じで、「『福田村事件』のあの人だ。」と考えるような事は、一瞬たりともありませんでした。

改めて、役者さんの力の凄さを思い知りました。
映画にかける思いや、集中力。本当に凄まじいものがあると感じるし、役作りについて真剣に考えて行動する事、それはやはり、そこに愛があるから、だと思うのです。

井上淳一役の杉田雷麟だけは、映画を観る以前にフライヤー画像などで『福田村事件』のあの子だ!と思ったけど、それは役作りがどうこうではなく、真っ直ぐな目が同じだったから。

メインキャスト4人のうち、唯一『福田村事件』に出ていなかった金本役の芋生悠がまた、とても表現力豊かで魅力的な役者さん。そして強い!

実は、この金本という子は実在の人物なのだろうか?という思いを持ちながら映画を観ていました。
というのは、この金本の存在、発言などに、映画『アジアの純真』(井上淳一脚本)の萌芽を感じたから。そして、それは『福田村事件』へとつながる思い、でもあるような気がして。
だとしたらその思いを植え付けたのは金本の存在?
いや、その思いが先にあって、金本という人物を生み出したの?
ただの青春物語ではなく、差別など井上淳一監督が感じている社会問題的なものを、この映画ではこういう形で表現してきたのかな、と。
それが、若き日に実際に経験した出来事なのか、この映画のために作られたエピソードなのか、それはどっちでもいいんだけど。

もしかしたら、そういう事も昨日買った「公式BOOK」に書かれているかも知れません。
読み応えたっぷりありそうな120ページ以上あるこの本、まだ井上監督の序文しか読んでいないので、とりあえず自分の感想を書き終わったら、じっくり読んでみるつもりです。

まったく的外れな感想を書いているかも知れないので、ちょっと読むのが怖いけど(笑)


(つづき)
PANTAさんを思う 映画『青春ジャック 止められるか、俺たちを2』を観て(その3)

「好き」の熱量 映画『青春ジャック 止められるか、俺たちを2』を観て(その1)

昨日、井上淳一脚本、監督作品『青春ジャック 止められるか、俺たちを2』のマスコミ試写会へ行ってきた。

井上監督とは、個人的なつきあいもあるのだけど、そういう事は一切抜きにして、今年観た映画の中で1番好きかも。

『止められるか、俺たちを2』とあるように、『止められるか、俺たちを』(井上淳一脚本/白石和彌監督)の続編である。
前作も好きで、3回ほど観ているのだけど、今作はさらに好き。
劇場で公開されたら、また観に行きたいと思っている。

観終わってから、なぜ、前作よりも好きなのかと考えていた。
前作は、若松プロの映画制作の現場や裏側を描いていて、色々と生々しすぎたのかな、とか。
まあ、トーンとしては、前作は暗く、今作はちょっと明るい?
こじつけて言うならば、前作がDCなら、今作はマーベル?
前作が新日なら、今作は全日?
それは監督のトーンの違い?
なんてことを、アレコレと。

そして、今朝になって、昨日買った公式BOOKを開くとスグに井上淳一監督の序文があり、そこに答えが書いてありました!
「一作目は死ぬ話だが、今度は生きる話だ。」と

一作目は志半ばで死んでいった吉積めぐみ(門脇麦)の話。今作は生き続けてきた井上淳一(杉田雷麟)の話なのだ。
そりゃあ、トーンも違いますよね。

その生き続けてきた井上淳一の何がすごいって、この人の「好き」の熱量は、半端なくすごいのだな。
それは、名古屋から東京に帰る若松監督を見送りに入場券で新幹線ホームに来たのに、そのまま新幹線に乗り込み若松監督にくっついて東京まで行ってしまうシーンによく現れている。「映画が好き。」「映画監督になりたい。」という思いだけで、こういう行動をとれる人はなかなかいないでしょう。

これを見て、思い出したのが「この人、北朝鮮にも行ってるんだよな。」という事。
どういう事かというと、1995年に、新日本プロレスが(アントニオ猪木発案で)「平和のための平壌国際体育・文化祝典」と銘打ったプロレス興行を開催しているのだけど、井上さんは、これを観戦するために北朝鮮まで行っている。
しかも、この方、新日ファンでも、猪木信者でもない!よっぽどの猪木信者でも、なかなか北朝鮮までプロレスを観に行こうとは思わないのに、なぜまた!?
理由は、吉田万里子が出場するから。
この興業には、全日本女子プロレスの試合も組まれていて、そこに(当時大ファンだった)吉田万里子が出場するから。
まあ、それだけが理由じゃないにしても、北朝鮮への興味とか何かほかの理由づけがあったとしても、「好き」の熱量大き過ぎ!

私が、はじめて井上さんと会った時、井上さんは、その頃観て大いに感動していた映画『スパイダーマン:ホームカミング』の事をものすごく熱心に話してくれたのだけど、その「好き」の熱量に圧倒された私は、それまであまり興味がなかったヒーロー物の映画を観るようになり(過去ブログ「私がMCUに嵌るまで その1」参照)、MCUという大きな沼に引きずり込まれてしまったのです。
恐るべし「好き」の熱量。

そうやって映画に対する「好き」の熱量を何年も、何十年も維持し続けてきた結果、生まれたのがこの映画『青春ジャック 止められるか、俺たちを2』なのだ。
面白くないわけがない!

「好き」の熱量を維持する事は、実はけっこう大変で、それには、周りの理解や協力も絶対に必要で、それがまた実はなかなか大変で……という事は、自分事としても、とても実感できるし、映画の中にもよく描かれている。

そんな映画、好きにならずにはいられません。

(つづきはこちら)
「福田村」からの「青春ジャック」 映画『青春ジャック 止められるか、俺たちを2』を観て(その2)

2023年11月後半に観た映画

今日で11月が終わり。明日から12月!?
今年もあと一か月で終わりますね。毎年感じている事だけど「早っ!」


☆印は、映画に対する評価ではなく、あくまでも個人的な好き度ランク。
☆5つ=大好き、☆4つ=好き、☆3つ=ふつう、☆2つ=ちょっと苦手、☆1つ=苦手
という感じ。


2023年11月後半に観た映画

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青梅宿アートフェスティバル2023

昨日(11月19日)は、青梅宿アートフェスティバル2023へ

今年は、出演ではなく、純粋にフェスを楽しみに。
タイムテーブルを確認して「四人いる」と「エデン」がいい感じで観られそうなので、午後からブラリと。
空は晴れ渡り、正面に富士山を見ながら、実に気持ちよく車を走らせる。

「四人いる」に間に合うように出たつもりだったのだけど、若干道が混んでいた&駐車場の空きがなくて、演奏開始に間に合いませんでした。

匠軒先ステージで演奏準備中の「四人いる」を左に見ながら車で通り過ぎ、さらに数分後、演奏中の「四人いる」を右に見ながら車で通り過ぎる。(笑)

まあ、なんとか某所に車を置き、速足で匠軒先ステージへ。
演奏開始に間に合わなかったのは残念だけど、4曲ぐらい聴けたので、まあまあ満足。


おなじみ「御岳杣唄」では、観客のみなさんがバンドそっちのけで、踊っているご婦人方を見ている様子が面白かった。

四人いるが終わると、やはり四人いるを観ていたカナエちゃんが声をかけてくれて、一緒に三丁目の夕日ステージへ移動。
最前列で一緒に「エデン」を観ました。

エデンは、志多恵子さんとWatanabe Norikoさんのアコースティックユニット。

オリジナル曲にまじえて、フェスらしく一見さんサービス用カヴァーも2曲。
ホリーズの「バス・ストップ」と、ピーター&ゴードンの「愛なき世界」、選曲最高!

ギター、ヴォーカルの恵子さんと、カホン、コーラスのNorikoさんの息がぴったり合っていて、思わずカナエちゃんと「完璧だね~」と感想をもらす。
2人の楽器の腕はもちろん、さらにコーラスがとても美しくて、聴き惚れました。

演奏終了後にエデンのお2人と少しお話をさせてもらったのだけど、何か一緒に出来るといいなぁ

この日は、夕方から用事があったので、エデン終了後にそそくさと青梅を後にし、フェス全体を楽しむ事は出来ませんでしたが、それでも、車に戻るまでの間、街のあちこちから色々な演奏が聴こえてきて、すごく良い雰囲気。

まあ、仲間内の発表会的な演奏も多いようですが、そんな中「四人いる」や「エデン」のような、「本物」を観られるのがこのフェスのすごい所。

短い時間でしたが堪能いたしました。


2023年11月前半に観た映画

今日で11月前半が終わり。11月5日にどるしゃあワンマン公演があり、前半は音楽モードだったのだけど、徐々に配信映画を1日1本観るペースが戻ってきました。


☆印は、映画に対する評価ではなく、あくまでも個人的な好き度ランク。
☆5つ=大好き、☆4つ=好き、☆3つ=ふつう、☆2つ=ちょっと苦手、☆1つ=苦手
という感じ。


2023年11月前半に観た映画
2023年11月前半に観た映画

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餃子の話

ふだんあまり料理の事をSNSには書きません。
(以前、閉じたSNSでは書いていたけど)
なんとなく「料理の出来る男自慢」になるのが嫌で(笑)
逆に、自慢できるほどの料理は作っていないというのもある。

そんな私ですが、餃子が大好きで、月に1~2回は作っています。

昨日は、使った事のない食材を使って作ったので、珍しくちょっと出来上がるまでの様子を連続Tweetしてみました。

こんな感じで


これから餃子50個作るのだが、キャベツとネギの在庫が少ししかないので、手持ちの葉物野菜を総動員する。


まずは包丁研いで、これからザクザク野菜切りまくります!


野菜刻み終了。黙々と刻みまくりました。この後は餡を作ったら一休み。そして黙々と包みまくる予定。
写真のCDは比較用。野菜の量がなんとなく分かる?


黙々と包み終わりました〜


はい、出来ました! あとは黙々と食べるだけ。
夕飯、早っ!


夕飯終了〜
1人で30個食べました。
美味しかった〜


キャベツとネギが少ししかなったので冷蔵庫の中にあった、水菜、ほうれん草、青梗菜を間に合わせで入れてみたわけですが、こういう事はよくあって、適当にその時ある食材で使えそうな物を使っています。
キャベツ、ネギ、ニラはマストで、後は適当に。
例えば椎茸がある時は多めに入れると薫り高くふくよかな餃子になります。

餃子を本気モードで作り始めたのは、30年ぐらい前から。
その頃、仕事で何度か上海に行っていました。

延べ日数で1~2か月ぐらいかな?
当時、(どるしゃあのCD「異郷の詩」で取り上げたイタリア以外にも)色々な国に行っていたのです。

仕事場所は工業特区の中にあって、近くのホテルに滞在していたからあまり外食はしなかったのだけど、たまに街中に食事に出て、何度か「西安餃子楼」という店で餃子を食べました。
その店には「餃子には千の形があり、千の味がある」的な事を(もちろん中国語で)書いてあり、色々なタイプの餃子がありました。
日本風の焼き餃子はなくて、すべて水餃子か蒸し餃子。

適当に頼んで、ホタテの貝柱がメイン、海老がメインなど、大体、食感と味で推測しながら食べていました。
で、日本に帰ると「なんとなくこんな感じ?」と食材を推測しながら、気に入った餃子を真似て作ったりなんだり。
時間のある時は皮も作っていました。

そんな中で特に気に入っていたのが、(たぶん)鳥胸肉の挽肉メインでセロリが入っていて黒胡椒が強めの餃子。
記憶の中のその味をたどって作った餃子は、なかなか美味しく再現出来ました。

数種類の味を大量に(150個ぐらい)作ってわしわしと食べまくるのが、当時のスタイル。

でしたが、最近は、コスト的な問題やら、年齢的な問題(若干食が細くなってきた)やら、食べる人数減少問題やら、なにやらで、そこまで凝った事はしなくなり、基本的な焼き餃子(を適当にアレンジしたもの)を毎回50個作って、私は30個ほど食べています。


餃子30個食べたら、食が細いとは言わないか?

メロディ・フェア/若葉のころ

先日(11月5日)のどるしゃあGoodstock Tokyoワンマン公演では、精神的に得るものがいっぱいあったと感じています。

現在62歳の私ですが、まだまだ浮かんでくるアイディアや曲想、やりたい表現など色々あって、毎回LIVEのたびに、何かしら掴んでいる感覚があります。要するに充実した表現活動が出来ているという事、ですね。

さらに!
この前のGoodstock Tokyoでは、物質的(かつ精神的)にも得たもの、掴んだもの(というか手に入れたもの)がありました。

それが、これ!

「小さな恋のメロディ」

「小さな恋のメロディ」のシングル盤です。
A面が「メロディ・フェア」B面が「若葉のころ」。

実は、Goodstock Tokyoでは、レコードを超高級オーディオで聴く催しがあったり、中古レコード販売コーナーがあったりと、密かに(?)レコードに力を入れているのです。
(最近はあまりレコードって言わないのかな?)

何気なく、中古シングル盤の棚を見たら、これが最前面に置かれていたので、すぐに手に取り購入決定。

以前、このブログの「私を形成しているもの」というカテゴリーで、映画『小さな恋のメロディ』を取り上げました。本当に好きなんですよね。この映画、そして音楽。

その時に書きましたが、この映画のサントラ盤LPは、持っていました。もちろん、この2曲も収録されています。
さらに言えば、このシングルに収められている「メロディ・フェア」も「若葉のころ」も、手持ちのビー・ジーズのCDに入っています。

でも、このシングルを見たら買わずにはいられませんでした。
シングルで聴くのがまたいいんですよ。

LPレコードを贅沢に買えるようになった頃には、あまりシングル盤を聴かなくなり、知り合いにあげてしまったりなんだりと、手持ちのシングル盤はかなり散逸してしまったのですが、なんとなく最近、またシングル盤が好きになっています。

ほんの数分で終わってしまう贅沢な時間。
かみしめながら何度か聴きました。
心の中に染みついている音楽ですが、何かまたありがたい気持ちで。

しかし、このシングル盤の何がすごいって、ジャケット表面のどこにもビー・ジーズの表記がないのです。すごくないですか?

当時、映画のファンが、トレーシー・ハイドのファンが、マーク・レスターのファンが、買い求めていたのでしょう。演奏している人が誰かなんてことは、二の次で。

「小さな恋のメロディ」シングル盤ジャケット裏面

ジャケット裏面には、しっかりと、ザ・ビー・ジーズの表記がありますが、これビニール袋から出してひっくり返さない限り見る事が出来ません。(盤を挟むように入れてあれば、ビニール袋から出さなくても見られる)

さっきまでまた聴いていたのですが、買ったレコードの盤面、傷もなくすごくきれいで、再生しても全くノイズなし。最高のコンディションでした。

本当に良い物を売っていただきました。
ありがとう前の持ち主。
ありがとうGoodstock Tokyo。


ところで、どるたんとしゃあみんは、聴いてきた音楽、思い入れの深い音楽に、あまり共通点がないのですが、この「メロディ・フェア」は、2人それぞれに思い入れの深い音楽。

私が、このレコードを500円で購入したと知るや、しゃあみんが「私は700円で買いますよ!」と、金に物を言わせて横取りしようとした事を付け加えておきます。