映画『迷宮カフェ』

映画『迷宮カフェ』

Amazonプライムビデオで映画『迷宮カフェ』を観た。
映画の内容も監督も出演者も、何も知らぬままに、なんとなくタイトルに魅かれて観てみたのだが・・・

う~ん・・・なにかミステリアスな、奇妙なお話が展開するものと、若干の期待を持って観たのだけど、全然違った。
この先、ネタバレ的な事も書きますので、私と同じように何も知らずに観てみたい方は、ここで一旦引き返してください。

『迷宮カフェ』

Amazonプライムビデオの映画紹介文を少しだけ引用すると

「人里離れた一軒のカフェ。美しき店主・マリコの過去は謎に満ちていた。そこを訪れる客が次々に失踪するという怪しげな噂を聞きつけ、真相を探りに来た週刊誌記者・・・」

まあ、私は、この紹介文すら読まずに、いきなり映画を観たのですが、なにかちょっとそそられるミステリアスな話が展開しそうでしょ?

最後まで観ると、この映画、骨髄移植に対する理解を深めるのが目的の啓蒙的な映画なのか?という事が分かる。

そこに至るまでが、まあ、色々あるわけだけれど、前半で退屈になって一度観るのをやめました。
何日後かに途中から再チャレンジして見終わったところ、う~ん・・・

自殺志願者、無差別殺人の犯人、余命を知ってしまった女子学生、死刑囚、友人を目の前で死なせてしまった女性、などなど
どれひとつ取っても、人の生死を扱うデリケートで簡単には描けないエピソードを、伏線として散りばめてゆく(その割には退屈)
それが、ラストの骨髄移植へと向かって、都合よく回収されてゆく。
若干のどんでん返し的な物もいくつか用意されているのだけど、さほどの驚きはなく、逆に都合良過ぎだと感じてしまう。

そんなひねくれた目で見つつも、少しだけ感動している自分もいる。

多くの伏線を目的に向かって回収していく、物語をまとめる力量はあるのだろうけど、私のようなひねくれものは、強引過ぎ、力技過ぎ、生死に関わる話を簡単に都合良く扱い過ぎ、結局都合良過ぎ、なんていう気持ちを抱いてしまうのだ。

で、エンドロールを見ると、全国の医療機関や個人病院などの名前がズラーっとたくさん出てきて「ああ、そういうことね。」と納得するのでした。

観終わった後、Amazonのレビューを見たら、星5つが一番多くて、次に多いのが星1つ。
いちいちレビューは読んでないけど、それだけでなるほど感。
素直な人は素直に感動して星5つ。
私のようなタイプの人は、色々思うことあって星1つ。

あ、でも私は、素直に感動した部分もあるので、中途半端に星2つで・・・
私にとっては、この『迷宮カフェ』、そういう映画でした。


Dorutan

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