テレマンと伊福部昭
ふだん、毎日エアーチェックしているNHK FMの「古楽の楽しみ」他、クラシック音楽の番組を聴くのが日課になっている。
エアーチェックした時間に聴く時間が追いつかなくて、本でいう所の「積ん読」状態の音源がたまっているのだけど、それでも日々コツコツ聴いて楽しんでいる。
とはいえ、たまには能動的に音を探してみたくもなる。
そこで、以前から、折々に利用していたサイトを久しぶりに覗いて、聴きたい音を探してみた。
作曲者一覧から、テレマンを選ぶ。
テレマンの作品は、イタリアにいた頃、仲良くなったCDショップの店員が奨めてくれたターフェルムジークの全曲集を持っていて、それは、この20数年の間もっともよく聴いたCDベスト10に入るほどの愛聴盤。
「古楽の楽しみ」でも、テレマンの曲はよく取り上げられていて、その度に「好き度」は高まっている。
今日、なんとなく選んで聴いてみたのは「テレマン:リコーダーとフルートのための協奏曲ホ短調 TWV52:e1」
最近、曲を作る時によくリコーダーを使っているので、リコーダーの入っている物をチョイス。
これがね、見事に嵌りました!
「ターフェルムジーク」(テーブルミュージック、食卓の音楽)は、その名が示すように、小編成のアンサンブルで演奏された小品集なのだけど、協奏曲となると重厚感も増し、印象も全然違う、けど、やはり曲作り、メロディーや展開がツボなのかな、やっぱりテレマンの曲好きだな、と聴き進む。
で、聴き進むにつれて、なんとなく、そこはかとなくではあるのですが全体的に伊福部臭を感じていたのです。
すると第4楽章!はじまると同時に「おおっ!!」と声が出るほどの高まりを覚えました。
出だしで、一気に高まる。
これ!もろ伊福部昭じゃありませんか!?
いや、もちろん逆なんですけど。
もしかしたら伊福部先生もテレマン好きだったのかな?
なんて考えたら(本当の所は分からないけど)すごく嬉しくなるし、私がテレマンの作る曲に魅かれていた理由も分かるというものです。
なんせ伊福部音楽は、私の血肉ともいえるほど、精神に染みこんでいる音楽なのですから。
※下記リンクから楽章ごとにダウンロード出来ます。
もし気になる方がいたら第4楽章だけでも聴いてみて下さい。
(FLAC音源を再生出来るプレーヤーが必要です)
http://yung.aki.gs/flacdb/file.php?data_id=2646