アコースティック音楽嗜好 ‐47‐

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珠玉の小品、隠れた名曲 その23

ギリシャのプログレッシヴ・ロック系バンド、Aphrodite’s Child、1968年の1stアルバム『End of the World』から、「Rain and Tears」を。

チェンバロ風の音で始まるこの曲、イントロを聴いていると、これからパッヘルベルのカノンがはじまるのか、と思わせるような進行。

歌が始まると、随分と雰囲気が変わります。
なんだか、もう少し優しく歌うと、子守唄のような趣も出るのじゃないかと思わせるような曲。
間奏には、フルートも入りバロック調の雰囲気があるのですが、テンション緩めのドタドタしいドラムと、野太いベースが、これを演奏しているのがロックバンドだという事を思い出させてくれます。

このドラムとベースが入っているからこそ、面白いロックだとも思うし、ドラム、ベース抜きでもっとバロック寄りのアレンジにしたら素敵な曲になるだろうな、とも考えてしまいます。

まあ、このバンド演奏、けっして嫌いじゃないので、ここで取り上げているわけですけど。

Aphrodite’s Childは、この後、徐々に洗練された音になり、シンフォニック度も増していくので、初期のこのドタドタしい音には、なぜか、愛おしさのような感情も湧いてきます。
その感情は、DECCA時代のGENESISやBowieに感じる愛おしさと同じ種類。

この曲を紹介するために、YouTubeを検索して、スタジオ録音の物を上に貼り付けましたが、ライヴ演奏を見つけてしまいました。

これがとても面白かったので、下に貼り付けます。
ヴァンゲリス(キーボード)が、大活躍で、ベース、ドラムと歌以外のすべての音を1人で担当しています。
さすがにキーボードを弾きながらフルートは吹けないので(レコードではフルートもヴァンゲリス)、キーボードを弾きながらカズーを吹くという荒業。音の雰囲気は全然違うし、たたずまいもどこか滑稽なのだけど悪くない。
というか心意気が素敵です。


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