アコースティック音楽嗜好 ‐62‐
珠玉の小品、隠れた名曲 その31
Robyn Hitchcock – My Rain
ロビン・ヒッチコックの事は、近年まで名前を知っている程度で、恥ずかしながら音楽を聴いた事はありませんでした。
2015年頃に、鳥井賀句さんがやっていたライヴ・バー Soul Kitchenに出演した際に、賀句さんから「どるたん、 ロビン・ヒッチコック聴いた事ある?」「絶対気に入ると思うよ。」とお薦めされました。
とても興味をもったので、素直に聴いてみようと思い、はじめに手に入れたアルバムは『The Man Upstairs』
聴く前には、若干の不安もありました。
というのは、これまでにも色々な方から「そういうの聴くなら、これも好きになると思うよ」的なお薦めをいただく事があったのですが、これがけっこう外れる。
「そういう事じゃないんだよね。」
「ビートルズっぽければいいわけじゃなんだよね。」
「アコースティック系ならなんでも好きってわけじゃないんだよね。」
とそんな気持ちになる事が多々。
さて、このアルバム、1曲目から大当たりでした。
聴き進むと、どんどん好きになる。
聴き込めば、聴き込むほど、どんどん好きになる。
絶妙なひねり具合、絶妙な不穏さ、絶妙な美しさ。
声、表現、こういう事なんです。
さすが賀句さんのお見立て!
心のど真ん中に大ヒット。
このアルバムに収録されている曲、どれでも、ここで取り上げたいほどの名曲(というか私の心にヒットする曲)揃いなのですが、今回は、違うアルバムからの曲を取り上げます。
私は、その後も、コツコツと ロビン・ヒッチコックを聴き続け、手に入る音源は大体聴いてきたと思います。
ロビン・ヒッチコックという人は、70年代から音楽活動されているようで、とてもキャリアの長い方なのですが、近年も精力的にアルバムを出し続けています。
大体全部好きなんだけど、なかでも、2000年代以後に出したアルバムが、すべて素晴らしい。
そんな中で、今回は、まず1曲大好きな曲を取り上げます。
2013年のアルバム『Love from London』から「My Rain」
3分弱のこの曲、まさに珠玉の小品にして隠れた名曲だと思うのです。
いかがでしょうか?
大げさになりすぎず、適材適所で音が鳴るアレンジにも引き込まれます。
そして、ギター1本での弾き語りライヴもまた素晴らしい。
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【どるたん】作詞、作曲、歌とギター担当