アコースティック音楽嗜好 ‐65‐
珠玉の小品、隠れた名曲 その34
Alice Cooper – Years Ago
アリス・クーパー、1975年発売のアルバム『Welcome to My Nightmare』(悪夢へようこそ)に収録された曲。
このアルバムが出たのは、私が中学生の時で、すぐには購入できなかったのですが、そのタイトルやジャケットデザインにとても惹かれていました。中学生なので若干厨二病的なこういう世界に弱いのです。
Nightmare = 悪夢という英語を知ったのもこのアルバム発売時。
何年か後(17~18歳頃)にこのアルバムをやっと聴く事が出来たのですが、その時には「想像していた通りの世界が展開していた、もっと早く聴きたかった。」という気持ちになりました。
ミュージカル仕立てのような感じで悪夢の世界へと連れて行かれるのですが、情感たっぷりなアリス・クーパーの歌いっぷりに惹きこまれます。
特に今日取り上げる「Years Ago」は、アコーディオンで奏でられるワルツのリズム、各楽器の音色や構成すべてが少年時代の悪夢の世界を想起させてくれます。もちろんアリス・クーパーの歌も。
この曲は、次の曲「Steven」へと曲間なしでつながっている(物語的にもつながっている)ので、単体で取り上げるべきではないのかも知れませんが、この悪夢的世界をまずは感じていただきたく、単体で取り上げることにしました。
アルバム全体を通して聴くと、かなりふつうにロックな曲もあるのですが、場面によっては、Lou Reed『Berlin』や、Peter Gabriel期のGenesisを思わせるようなところもあり、音的にも「アコ好き」の琴線に触れるような部分が多々あります。改めてアルバムを通して聴きなおしてみて、さらに好き度がアップしました。
そしてアリス・クーパー、それほど熱心に聴いてきたわけではないので(今更ですが)もう少しちゃんと聴きたくなりました。
どるたん+しゃあみん 1stアルバム『異郷の詩』好評販売中
Goodstock Tokyoレーベル通販サイト
CD『異郷の詩』特設サイト