日: 2022年11月25日

新曲「戦禍の街」のこと

11月20日、どるしゃあGoodstock Tokyoワンマン公演から、新たに1曲、動画をYouTubeにアップいたしました。

当日は、新曲を2曲初披露したのですが、そのうちの1曲「戦禍の街」です。

どるたん+しゃあみん「戦禍の街」

リハで多少作りこんでからの、初披露。

歌詞の説明を自分であれこれ言うのあまり好きじゃないんだけど、説明すると喜んでいただけることが多いので、少し説明します。
喜んでもらえるのは、説明しないと分からないような歌詞ばかり書いているからですね、きっと。

「戦禍の街」というタイトルですが、どこか特定の街について歌っているわけではありません。
今は観光客が来るような街だけど、かつては、そこで大勢の戦死者が出た、世界中のどこにでもある、そんな街。
そこで、旅人が何を感じたか、ただそれだけの歌です。

実際にどこを旅している時でも、こういう気持ちになる事があります。
ここで過去に何があったのか。
今は、楽しく過ごしているけれど、過去には悲惨な出来事があった場所かも知れない。
そして、この先、いつまたそういう事が起きるかも知れない。
言葉には表していないけれど「だから今を大事にしたい。」という思いも込めています。

歌詞は以下のとおり。
TikTokなんて、10年後、20年後には「何のこっちゃ?」になりそうな言葉ですが、あえて使ってみました。
2022年に作った歌として、(自分の)歴史に残る事でしょう。

「戦禍の街」

分かり始めた この街をつつむ哀しみ
曲がり角には うずくまる影が
光の射さない 路地を歩けば
誰かの気配だけがある 
それは 時の狭間に 落ちていった 魂 

遠い国から来た少女が (かつて)血に染まった壁の前で
楽しそうに笑い 楽しそうに踊る 楽しそうな動画を  
TikTokにアップした

時の流れが 悲しみ 憎しみも 怒りも 消してゆく
だけども過去は 今も  そこにある
螺旋状になって 今と過去が重なる 
美しい景色と  血塗られた歴史が
ひとつになる時がある