月: 2024年6月

本日!18:30 新丸子ARIANA COFFEE

本当に、何度も、何度も、LIVE告知ばかりで申し訳ありません。
が、いよいよ、本日開催となりましたので、改めて。

本日、6月30日(日)新丸子ARIANA COFFEEにて、どるしゃあ久しぶりのLIVEです!

いつも同じ内容ばかりでは申し訳ないので、今日は、出演者の紹介(というか思い出話的な?)を書きます。
以下、敬称略で、すみません。

Black Waterは、私は、まったくはじめての方々で知識もないので、紹介はできないのだけど、楽しみにしています。

山崎怠雅&伊藤昭彦は、調度10年ぶりの共演!
2014年7月に渋谷のLast Waltzで一緒にやっています。
私は不思議軍のVo+Guitarで、山崎怠雅&伊藤昭彦の2人は、人喰いベジタリアンというとんでもユニット名でやっていました。
なんで、こんなにちゃんと憶えているのかというと、不思議軍のWEBサイトを調べたから。

さて、その山崎怠雅&伊藤昭彦は、ギターデュオで、例えて言うならバート・ヤンシュ&ジョン・レンボーン。大げさではなく、そう感じています。

伊藤昭彦とは、たぶん共演は、その1回だけ。
山崎怠雅とは、知り合ってからもう15年ぐらい?
お互い、色々な形(バンドやユニットやソロ)で共演してきました。
とにかく歌もギターも超絶技巧かつ繊細で美しい。
ぜひ、YouTubeで”山崎怠雅”と検索してみてください。

どるたん+しゃあみんは、こんな感じの2人。

この動画はPANTA曲のカヴァーで、今日はオリジナル曲しかやらないけれど、雰囲気はこんな感じ。

以上、個性溢れる3タイプのユニットが観られます。

カフェでのライヴなので、入場料はなし!
ふつうに、コーヒー&ケーキ(orアルコール飲料)を楽しむ感じでOK!
演奏が気に入ったら、投げ銭を奮発していただければ出演者が大層喜びます。
そんなシステム。

夕方18:30スタートなので、今「行く!」と決心すれば、仙台、新潟、大阪辺りからでも余裕で間に合います。

それでは、今夜、新丸子ARIANA COFFEEで、一緒に楽しみましょう!
以下はライヴ詳細(昨日と同じ内容)です。

2024年6月30日(日)
新丸子 ARIANA COFFEE

新丸子3分 アリアナコーヒー 
18:30 Start
ワンドリンク付おつまみセット(仮)¥1000 
+バンドに投げ銭

出演
Black Water/山崎怠雅&伊藤昭彦/どるたん+しゃあみん 

Black Water 
現Green Moon On The Waterの氏家悠路(Vo,g)と、元GMOWのギタリストKTこと菊池明彦がかつて組んでいたデュオが10年ぶりに再結成。現GMOWとは違う曲群で臨むサイドユニット。70年代フォークの匂い漂うノスタルジー・ポップ・チューン!
http://yuro-u.jugem.jp/
山崎怠雅&伊藤昭彦
山崎怠雅)90年代から音楽活動を開始、幾つものバンドを経て2001年より弾き語りによるソロ活動をスタート。現在はバラナンブなどでベーシストとしても活動している。2023年末には9年ぶり3枚目のソロアルバム「誰かの名前」をリリース。今回のライブにはレコーディングメンバーであり、25年来の友人である伊藤昭彦とのデュオで参加。
https://www.taigayamazaki.com/
どるたん+しゃあみん
アコースティックギターとチェロの響きにのせて風景が浮かび上がるような歌が紡ぎ出される
どるたん+しゃあみんの唯一無二の音世界
https://dorushar.com/


異郷の詩

素敵なカフェでのアコースティックLIVE
どるしゃあは、久しぶりにCD『異郷の詩』収録の北イタリアの街をテーマにした楽曲たちを、がっつり演奏する予定。


よろしくお願いいたします!

明日です!ARIANA COFFEE そして

何度も、LIVE告知ばかりで申し訳ありません。
が、いよいよ、明日開催となりましたので、改めて。

明日、6月30日(日)新丸子ARIANA COFFEEにて、どるしゃあ久しぶりのLIVEです!

2024年6月30日(日)
新丸子 ARIANA COFFEE

新丸子3分 アリアナコーヒー 
18:30 Start
ワンドリンク付おつまみセット(仮)¥1000 
+バンドに投げ銭

出演
Black Water/山崎怠雅&伊藤昭彦/どるたん+しゃあみん 

Black Water 
現Green Moon On The Waterの氏家悠路(Vo,g)と、元GMOWのギタリストKTこと菊池明彦がかつて組んでいたデュオが10年ぶりに再結成。現GMOWとは違う曲群で臨むサイドユニット。70年代フォークの匂い漂うノスタルジー・ポップ・チューン!
http://yuro-u.jugem.jp/
山崎怠雅&伊藤昭彦
山崎怠雅)90年代から音楽活動を開始、幾つものバンドを経て2001年より弾き語りによるソロ活動をスタート。現在はバラナンブなどでベーシストとしても活動している。2023年末には9年ぶり3枚目のソロアルバム「誰かの名前」をリリース。今回のライブにはレコーディングメンバーであり、25年来の友人である伊藤昭彦とのデュオで参加。
https://www.taigayamazaki.com/
どるたん+しゃあみん
アコースティックギターとチェロの響きにのせて風景が浮かび上がるような歌が紡ぎ出される
どるたん+しゃあみんの唯一無二の音世界
https://dorushar.com/


異郷の詩

素敵なカフェでのアコースティックLIVE
どるしゃあは、久しぶりにCD『異郷の詩』収録の北イタリアの街をテーマにした楽曲たちを、がっつり演奏する予定。

他の出演者たちの演奏も楽しみ!

ARIANA COFFEEのスイーツも楽しみ!


そして、次は、7月6日(土)恒例Goodstok Tokyoでのどるしゃあワンマン公演が待っています。

2024年7月6日(土)
大岡山 Goodstock Tokyo

DORUTAN+SHARMIN : RECITAL SERIES Vol.31
(どるたん+しゃあみん ワンマン公演)

どるたん+しゃあみんワンマン公演&有料配信ライブ
12:30開場 13:00開演(配信スタート)
前売り・予約 3,500円/当日 4,000円(税込み・ドリンク別)
配信視聴チケット 3,500円
有料配信詳細・チケット購入URL
https://www.staglee.com/events/8818

〒145-0062
東京都 大田区北千束3−20−8
スターバレーII B1F
03-6451-7396


31回目を迎えるどるしゃあワンマン。
1時間半~2時間程度、たっぷりとどるしゃあの音楽を味わう事が出来ます。

色々な出演者を楽しみたい方は、新丸子ARIANA COFFEE
どるしゃあをたっぷり味わいたい方は、大岡山Goodstock Tokyoへ

もちろん両方来てくれたら、これほど嬉しいことはございません!大歓迎です!!

それでは、今週末日曜日(というか明日)と、来週末土曜日、2つのどるしゃあLIVE、どうぞよろしくお願いいたします。

Steeleye Span『Now We Are Six』

私を形成しているもの

今の自分を形成する一部になっていると言えるほど印象に残る様々なものを「私を形成しているもの」としてとりあげていきます。他のSNSなどに投稿したものを加筆修正して再掲載しているものもあります。
※この下に書かれた年号は作品の発表年ではなく私がその作品に初めて触れた(と思われる)年。またはそのイベント、出来事を経験した年。
※ただの思い出話です。


1980

Steeleye Span『Now We Are Six』(1974年発売)

Mike Oldfield~The Sallyangie辺りから、徐々にブリティッシュ・トラッド系の音楽への思いが強くなり始めた1980年頃。
巷に流れるMTV系ヒット曲や産業ロック等に背を向けるように、輸入レコード店片隅のブリティッシュフォークやトラッドといったコーナーを漁るようになる。
そんな頃、手にした1枚がこれ。
Steeleye Spanという名前は知っていたけれど、それ以上の知識は特になく、ジャケットに魅せられて購入。

Steeleye Span、はじめの1枚としては大正解だったと、今でも思う。
エレクトリックな音は控えめで、美しいハーモニー、アコースティックの音色が気持ちよく響く曲が多いから。
でも、聴き直してみると、やっぱりエレクトリック・ギターの入っている曲もそれなりあって、そういうのは若干苦手かな・・・
このアルバムを初めて聴いた頃は、そんなに苦手感なかったのだけど、古楽を熱心に聴くようになってからは、苦手感が強まった気もする。

当時、あまり情報も無い時代、完全なジャケ買いだったのですが、買ってしばらくしてから、ジャケット裏の(ゴチャゴチャして見づらい)クレジットを眺めていたら、David Bowieの名前がある!?
えっ!?
私、David Bowieの大ファンなのですが。
全く知らずに引き当てるあたり、運が良いと言うか、引きが強いと言うか、とにかくラッキー。

このアルバムに収められている曲は、ほとんどトラッド曲なのですが、ラストの曲で、フィル・スペクターの「逢った途端にひとめぼれ」(To Know Him Is to Love Him)をやっていて、そこでサックスを吹いているのが、なんとDavid Bowie。
若干ヘタウマっぽくもありますが、味のある歌心溢れる音を聴くと「ああ、Boiweが吹いているんだなぁ・・・」と、その姿が頭の中に浮かぶような気さえしてきます。(大ファンですから)

もうひとつ、クレジットを読んで気がついたのは、このアルバム、(Jethro Tullの)Ian Andersonがプロデュースをしているそうな。
へ~って感じ。

なかなか面白いアルバムを引き当てた物です。

このアルバムで、1番好きな曲は「Long-a-Growing」
たまにこの曲だけ無性に聴きたくなってレコードを引っ張り出していたほど。


この後、Steeleye Spanは、アナログ盤で14、5枚は買ったかな。
一番はじめに買って、一番聴き込んでいるという面もあるかも知れないけれど、やはり、このアルバムが一番好き。

そして、さらに、ずぶずぶとブリティッシュ・フォーク系音楽の深みにはまっていくわけです。


これは、既に「私を形成しているもの」で取り上げていますが、2007年に、これまたラッキーな展開から、このSteeleye SpanのVocal、マディー・プライヤー(&ザ・カーニヴァル・バンド)の来日公演も見る事が出来ました。
MADDY PRIOR & THE CARNIVAL BAND LIVE

6月30日(日)新丸子にてLIVE

3日後の日曜日、6月30日にどるしゃあ久しぶりのLIVEがあります。

場所は、はじめての新丸子。
S玉県民の私は、Google先生に教えてもらうまで正直どこにあるのか分かりませんでした。
Google先生によると、自宅から新丸子までは、2時間越えのロングドライブ。
北へ向かえば前橋辺りまで行けそうな距離感。
当日はしっかり辿り着けるように早めに出発します。

さてそんなことよりLIVEの詳細!
Live Schedule 2024 のぺージで発表済みですが、あらためて

2024年6月30日(日)
新丸子 ARIANA COFFEE

新丸子3分 アリアナコーヒー 
18:30 Start
ワンドリンク付おつまみセット(仮)¥1000 
+バンドに投げ銭

出演
Black Water/山崎怠雅&伊藤昭彦/どるたん+しゃあみん 

Black Water 
現Green Moon On The Waterの氏家悠路(Vo,g)と、元GMOWのギタリストKTこと菊池明彦がかつて組んでいたデュオが10年ぶりに再結成。現GMOWとは違う曲群で臨むサイドユニット。70年代フォークの匂い漂うノスタルジー・ポップ・チューン!
http://yuro-u.jugem.jp/
山崎怠雅&伊藤昭彦
山崎怠雅)90年代から音楽活動を開始、幾つものバンドを経て2001年より弾き語りによるソロ活動をスタート。現在はバラナンブなどでベーシストとしても活動している。2023年末には9年ぶり3枚目のソロアルバム「誰かの名前」をリリース。今回のライブにはレコーディングメンバーであり、25年来の友人である伊藤昭彦とのデュオで参加。
https://www.taigayamazaki.com/
どるたん+しゃあみん
アコースティックギターとチェロの響きにのせて風景が浮かび上がるような歌が紡ぎ出される
どるたん+しゃあみんの唯一無二の音世界
https://dorushar.com/


ちょっと素敵なカフェでのアコースティックライヴ(PAあり)です。
どるしゃあは、最近、新しめの曲に押し出されて披露機会が少なくなってきているCD『異郷の詩』収録の曲達を久しぶりにたっぷりと演奏する予定。

異郷の詩

どうぞよろしくお願いいたします。

以下、お店の情報など


ARIANA COFFEE
https://tabelog.com/kanagawa/A1405/A140504/14091328/

お店から情報
料金1000円
飲物アルコール
 ハイネケンビール、ワイン白、スパークリングワイン、ハイボール
飲物ソフトドリンク
 自家製ジンジャーエール!自家製レモンソーダ、ウーロン茶、カフェラテ
おつまみはピーナッツ、お菓子など
2杯目から1杯アルコール600円ソフトドリンク500円。
その他チーズセットバケット付、ハムセットで600円。
自家製生プリン 360円。
※駅から近いです。お気軽に飲みに来て(コーヒー?アルコール?)新丸子温泉(銭湯)も至近です。


ということです。

私は、車なのでアルコールはNG
素敵スイーツ&コーヒーで楽しみたいと思っています。


ところで
「行きたいけど遠いからなぁ・・・」
などと思っている、こちら方面の方。
こちら方面というのは、S玉県、S武線沿線住民であったり、途中通り道にあたりそうなエリアの方々。
私の車で送迎可能です!
こっそり連絡してください。

では、よろしくお願いいたします。

20151127 東京 千代田区 国立公文書館

2023 渋谷考」というブログ投稿をした時に思ったのですが、このブログには、音楽活動の事や、映画、音楽の事が主に書かれていて、どこかに出かけた話がほとんど書かれていない。
そこで、たまには過去に遡って写真フォルダを漁り、どこかに出かけた話も書いてみようかな、と思い立ちました。という事で

お出かけの記録


2015年11月27日 東京 千代田区 国立公文書館

2015年11月、ちょっとした調べごと、というか見たいものがあって国立公文書館へ

ものすごくよく晴れていて、11月後半とは思えない暖かさ。
気持ち良く北の丸公園周辺を散歩した後、国立公文書館へ

人混みの多い東京は苦手だけど、皇居周辺は大好き。
とても良い気を感じます。

目的などすっかり忘れて、スグにこういうものに夢中になる。
「貫匈国の住人」胸に穴の空いている人、持ち運ぶ時にとても便利!的な
公文書?みたいな

ここは基本的に写真撮影OKなので助かります。

こういう場所にくると時間を忘れますね。
どれだけ観ていても飽きない。

こういうものも、ちゃんと残してあるのですね。

1964東京オリンピック、1970大阪万博

さて、2020東京オリンピックと来年の大阪万博関連のものは、いずれ胸を張ってここに展示できるものなのでしょうか?

もっと写真撮りまくったのだけど、きりがないのでこの辺で

この日は、この周辺ほかにもまわったのでそのうちまたアップするかも、しないかも。


「お出かけの記録」

小室等『いま生きているということ』

私を形成しているもの

今の自分を形成する一部になっていると言えるほど印象に残る様々なものを「私を形成しているもの」としてとりあげていきます。他のSNSなどに投稿したものを加筆修正して再掲載しているものもあります。
※この下に書かれた年号は作品の発表年ではなく私がその作品に初めて触れた(と思われる)年。またはそのイベント、出来事を経験した年。
※ただの思い出話です。


1976

小室等『いま生きているということ』(1976年発売)

歌「いま生きているということ」との出会い

1976年のある日、私、高校1年生の時。
夜遅い時間帯のTV番組に小室等さんが登場。(番組名などは失念)

その前年のフォーライフ・レコード(吉田拓郎、井上陽水、泉谷しげる、小室等の4人で設立したレコード会社)設立のニュースなどで、いや、その前から、存在は知っていたのだけど、小室さんの音楽をまだあまりしっかりと聴いた事はありませんでした。

そのTV番組で小室さんが歌ったのは「いま生きているということ」
とても長いその歌をフルコーラス歌われたと記憶しています。

淡々と歌いはじめた、その歌。言葉のひとつひとつが、心に残り、いつの間にか目も耳も心も完全にTVにくぎ付け状態。
歌は、徐々に激しく熱を帯び、そして最後は、優しく静かに幕を閉じました。

アルバム『いま生きているということ』購入

その静かな熱唱に激しく胸を打たれた私は、ほどなく、この歌がタイトルソングとなっているアルバム『いま生きているということ』を購入。
まだLPレコードを1枚買うのが、大変だった時代に、(買いたいと思っている数々のロック名盤を差し置いて)購入に踏み切ったのは、間違いなくこの時の「いま生きているということ」のインパクトがあまりにも大きかったから。

それだけでも、充分な理由なのだけど、もうひとつ購入の意志を決定づけた理由があって、それは、この頃放送されていたTVドラマ「高原へいらっしゃい」の主題歌「お早うの朝」が収録されていたこと。
このドラマそしてこの歌が大好きだったのです。

ただこの「お早うの朝」に関しては、(購入当時)ちょっとがっかりする事もあって、それは後述。
何はともあれ、『いま生きているということ』、初めて購入した小室等のレコードです。

まずは、「いま生きているということ」と「お早うの朝」2曲をお目当てに購入したわけですが、購入時~購入後に知るあれこれもありました。
このアルバムの歌詞は全曲、詩人の谷川俊太郎の作品であること、演奏にはムーンライダーズのメンバーが全面的に参加、矢野顕子も数曲でピアノを弾いていること、など。

ただ、当時、15歳、高校1年生の私は、(なんかスゲー!とは思っていたけど)その有難みを今ほどは実感できていなかったと思います。

さて、聴いてみての感想です。

2つの「お早うの朝」

まず、お目当ての1曲「お早うの朝」
これが思っていたのと違った!
私の頭の中にある「お早うの朝」それは、下に貼り付けたYouTube動画のヴァージョン
テンポも演奏も、そして歌も、どこか軽快な高原の気持ち良さを思わせるような曲。

それがこのアルバムの「お早うの朝」は、テンポも遅く、歌も朗々とした歌い方、あまりの違いに愕然としました。どういう事!?と。

あの軽快な「お早うの朝」が心に残っていて、それが目当てで買ったという面もあるので、はじめのうちはちょっとがっかりしたわけです。

このアルバムヴァージョンも徐々に好きになりましたが、TV主題歌版シングルヴァージョンの「お早うの朝」がどうしても聴きたくて、後にシングル盤も購入しました。

そのがっかり感とも共通するのですが、このアルバム全体の音が、当時の私にはちょっと大人過ぎたような面があって、はじめのうちは、あまり馴染めなかった気がします。
退屈というほどではないのだけど、馴染むのに時間がかかった。

「いま生きているということ」を聴いて気づいたこと

そんな中、このアルバム購入の一番のお目当て「いま生きているということ」だけは、はじめからダイレクトに心に飛び込んできました。

そして何度か、この曲「いま生きているということ」を聴いているうちに気づいた事があります。

長い曲の中盤で「いまブランコが揺れていること」以後、何小節か。
「ブランコはぼくが作ったブランコ ブランコには娘がのっている」と歌われる、そこの部分が、何か、全体の文脈と違う気がしてきたのです。

歌詞カードを見ても、その部分の歌詞は記載されていない。
後に手にした谷川俊太郎の「生きる」という詩集に収載されたこの詩にも、その部分はない。
ただ歌詞カードには、全曲、作詞 谷川俊太郎としか記載されていない。

若干、疑問はあるものの、ジャケット写真のブランコこそが、その「ぼくが作ったブランコ」なのだろう、と思い至る。さらに裏ジャケットをよく見ると、ブランコ写真についての記載があり、思った通り、小室さんが娘のために作ったブランコだという事が記されていました。

という事は、あの部分は小室さんが付け加えたというか、アドリブ的に歌ってしまった歌詞なのだろう、と考えてほぼ間違いないでしょう。

この件については、その後数十年経った2017年5月に直接小室さんに確かめたところ、思った通りの答えが返ってきました。

その際、「『いま生きているということ』のアルバムに入っている「お早うの朝」が思ってたヴァージョンと違ったので、シングル盤も買いました。」という話をしたら、笑いながら「それはごめんなさい」と謝られてしまいました。いやいや、そんな~LPとシングル両方買って良かったと思っています。

2017年5月 和久井光司さん主催ボブ・ディラン・サミット2017にて(どるたん/小室さん/PANTAさん)

「いま生きているということ」と私の生き方

で、この「いま生きているということ」が、なぜこれほどまでに心に響いたのか、という事について触れたいのですが、それは「いま」「生きている」ということ自体が、子供の頃(具体的に言うと小学2年生時のある日)から、自分自身のテーマになっていたから。
「いま」「生きている」ということは、「いつか死ぬ」ということ、それはいつだか分からない、だから「いま」が大事なのだと、思い続けて生きてきたのです。
例えば「納得できない事はやらない」他、自分自身に課したいくつかの決まりごとがあって、それは死ぬ時に後悔したくないから。子供の頃から一貫してそうやって生きてきました。
そんな生き方をしてきたからこそ、この「いま生きているということ」が実感として心に響いたという事でしょう。

歌詞の中の

生きているということ
いま生きているということ

それはミニスカート
それはプラネタリウム

それはヨハン・シュトラウス
それはピカソ
それはアルプス
すべての美しいものに出会うということ

ここで、いつも泣きそうになります。
そうやって色々なものに出会ってきたから。
芸術や観光名所じゃなくても、風にそよぐ新緑、こもれび、夕焼けなどなど、日々美しいものに出会い、その出会いに感謝しています。

そして、この後つづく

そして
かくされた悪を注意深くこばむこと

に深く納得し、これからも、そうやって生きていこうと思うのです。

後半の詩にも感動する部分はあるのだけど、いちばん私自身の心の琴線に触れるのはこの部分。

変わっていったアルバム全体の印象

はじめの方で書いたように、このアルバム全体の音に馴染むのに少し時間がかかったのですが、聴き込んでいくうちにかなり印象が変わっていきました。
全ての曲が、詞が、心に届くようになったのです。

はじめのうちは、なんという事のない情景を描いただけの詞だと思っていたものが、心の中で膨らんでいきました。

例えば「高原」という歌

野苺の花の上の露のひとしずく
まん中に草の生えてる道は
霧の中へ消えてゆく

この3行だけでも、美しいイメージ、情景が心に浮かぶのだけど、さらに

朝は峠をこえてやってきた
微風(そよかぜ)にほほをなぶらせ
いま ぼくは生きている

と続き、なんだかたまらない気持ちになります。

そして、ムーンライダーズのカントリー調の演奏がどこか大人びて聴こえて、15歳の私にはすぐには馴染めなかったのですが、とても心地の良い、心に沁みる音に変わっていきました。

また、年を経ると、15歳の頃、あまり有難みが分からなかった、谷川俊太郎、ムーンライダーズ、矢野顕子の存在も自分の中でどんどん大きくなっていき、それに伴い、さらにこのアルバムの存在も大きくなっていくのでした。

このアルバムを買ってから、約50年。ほぼ半世紀!?

その間、毎年必ず針を落とす特別なレコードであり続けています。

きっとこれからも。

松任谷由実『時のないホテル』

私を形成しているもの

今の自分を形成する一部になっていると言えるほど印象に残る様々なものを「私を形成しているもの」としてとりあげていきます。他のSNSなどに投稿したものを加筆修正して再掲載しているものもあります。
※この下に書かれた年号は作品の発表年ではなく私がその作品に初めて触れた(と思われる)年。またはそのイベント、出来事を経験した年。
※ただの思い出話です。


1980

松任谷由実『時のないホテル』(1980年発売)

このアルバムが発売されたのは、1980年6月、ジャケットの雰囲気やタイトルに強く惹かれて発売後すぐに購入。当時、私は19歳。

中学3年の時、出たばかりの『コバルト・アワー』を買ったのが、初めてのユーミン。

正直言って『コバルト・アワー』には、それほど嵌らなくて、むしろ、後追いで聴いた『ひこうき雲』『ミスリム』に、より惹かれる物を感じていました。

その後も、ユーミンの音楽には、折々に心を寄せてきたのだけれど、中でも特別な思い入れがあるのが『時のないホテル』

1980年発売の、このアルバム、私にとって、あの時代の空気、あの頃の自分を象徴するような音楽。

今でも、聴くたびに、色々な物が琴線に触れて泣きそうになります(というか泣く)。

恋愛感受性低めの私が、なぜここまでユーミンにはまるのかと言うと、恋愛云々よりも「時の流れの無常」的な切なさに弱いからかも知れません。

特にこのアルバムには、そんな切なさが、(他のアルバムよりも若干多めに)つまっていると思うのです。

ユーミンの歌には、「時の流れの無常」が色々な形で描かれています。

「卒業写真」も「Good luck and Good bye」も「ハルジョオン・ヒメジョオン」も「Destiny」も「春よ、来い」も「Hello, my friend」も、あれもこれも・・・

例えば、このアルバムの、「Miss Lonely」は、戦争から帰って来ない恋人を待ち続ける老女の歌

♪ミス・ロンリー

50年前の日付のままカードを書く

ときには写真に向って白い髪を編んで見せる♪

と歌う。

このように、様々なモチーフを使い、情景を描き、多くの曲の中で、色々な立場からみた「時の流れの無常」を描いてきたユーミンが、このアルバムの最後に収められた「水の影」では

♪時は川 きのうは岸辺 

人はみなゴンドラに乗り

いつか離れて想い出に手をふるの♪

と、まさしく時の流れの本質、「時の流れの無常」そのものを言葉にしています。

こんな具合にこのアルバムには「時の流れの無常」その切なさが溢れています。

そこにたまらなく魅せられているのかも知れません。

とても個人的な話をひとつすると、このアルバムを聴きまくっていた頃に年上の女性と付き合っていました。
その頃、彼女は重い病気で入院中。

お見舞いに行った時に、このアルバムを録音したカセットテープを渡しました。

次にお見舞いに行った時に彼女が言いました。

>担当の先生に「 Myelogenous Leukemia(ミエロジェーナス・ロイケーミア)って何ですか?」って聞いたら「そんな事調べなくてもいい!」って怒られちゃった。

と。

このアルバムの中に「雨に消えたジョガー」という歌が入っています。その歌詞が

♪病気の名前はMyelogenous Leukemia(ミエロジェーナス・ロイケーミア)♪

彼女も同じ病気で、後に「雨に消えたジョガー」と同じ運命をたどるのでした。

映画『やわらかい手』

私を形成しているもの

今の自分を形成する一部になっていると言えるほど印象に残る様々なものを「私を形成しているもの」としてとりあげていきます。他のSNSなどに投稿したものを加筆修正して再掲載しているものもあります。
※この下に書かれた年号は作品の発表年ではなく私がその作品に初めて触れた(と思われる)年。またはそのイベント、出来事を経験した年。
※ただの思い出話です。


2009

『やわらかい手』(2007年公開)

2009年頃、DVDで鑑賞

既にこの「私を形成しているもの」で取り上げた映画『あの胸にもういちど』から、約40年経った2007年。
あのマリアンヌ・フェイスフルが主演の映画。

かっこいい皮ツナギのお姉さんが、40年の歳月を経て、さえない小太りのおばさんとして登場します。

でも、がっかり感みたいなものは、全くなくて、むしろ素敵(と私は感じました)。

さて、そのマリアンヌ。

この映画では、ふつうのおばさん(というかちょっと若いおばあちゃん)が、難病を患った孫の治療費を工面するために風俗の仕事をするようになるという役どころ。

その仕事の内容はというと、壁に開けられた穴から、男性がアレを何する、と、壁に隔てられた隣の部屋にいる女性(なんとマリアンヌ・フェイスフル!)が、手を使って気持ちよくさせるという物。

ふつうのおばちゃんだった、マリアンヌは、思いがけず素晴らしい手と技巧を持っていて、しっかりと稼ぐ事が出来るのですが・・・それを知ってしまった家族は・・・と話は展開していきます。

これが実に面白く、それぞれの立場で怒ったり悲しんだりしながらも、心温まる人間ドラマ。

マリアンヌ・フェイスフル、歌手としても大好きなのですが、役者としても素晴らしいな、と改めて感じ入った作品。


マリアンヌ・フェイスフル関連ブログ記事

アコースティック音楽嗜好 ‐86‐

お気に入りのアルバム 5

Lisa Knapp – Hidden Seam(2013年発売)

Lisa Knapp – Hidden Seam

日本では昨年公開されたイギリス映画『生きる LIVING』
(黒澤明『生きる』をイギリスを舞台にリメイクしたもの)

この映画のエンドロールで流れたブリティッシュフォーク、トラッド調の歌がとても気になり、調べたところ、Lisa Knappというシンガーソングライター(でフィドル他様々な楽器奏者)の曲だと知る。

これは、彼女の2ndアルバム

伝統的なブリティッシュ・フォーク調の雰囲気と、楽器編成はオーソドックスでありながらも、どこか独自の現代的な感覚を持った曲が、無理なく自然に同居した文句なく傑作と言えるアルバム。

曲によっては、ビョークを思わせるような歌唱と、不思議な空気を感じる。

また、歌いまわしのほんの少しの空気にケイト・ブッシュを感じたり。
ケイト・ブッシュに声が似ているとか、歌い方が似ているというわけでは全くないのだけど、同質の「何か」を感じるのだ。

2人の先人の名前を出してしまったけど、真似のようなものではなく、彼女の持っている空気、描き出す世界と、先人たちの描いてきた世界や持っている空気と重なる部分をこちらが勝手に感じているだけ。

Lisa Knapp、この人の描きだす(音やアートワークなどすべてを含めた)世界には、注目していきたいと思っている。



どるたん+しゃあみん 1stアルバム『異郷の詩』好評販売中

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CD『異郷の詩』特設サイト

空港が好き

お出かけの記録(番外編)


かねてから空港好きを公言、自認している私。
(空港に限らず、駅や高速道路のSAなども好き)

好きとは言ってもマニア的に各地の空港を周るとか、そういう能動的、行動的な好きではなく「そこへ行くと気持ちが高まる」という、いささかレベル低めの受動的好きです。

最近、このブログ内で「お出かけの記録」という形で色々な所へ行った記録的写真ブログコーナーを立ち上げ、過去の写真フォルダーから投稿していて、空港ものを2つ投稿しました。

まあ、成田と羽田なんですけど。

20160617 東京 大田区 羽田空港第1ターミナル
20180816 千葉 成田国際空港

どちらも写真少な目、しかも両方ともツアーに出るPANTAさんの送迎係として車で行って飛行機には乗らずにただ帰ってきただけ。

もう10年以上、飛行機で旅に出ていません。

では、「空港好き」(弱め)の私は、一体どれだけの空港へ行った事があるのだろうか?
と考えました。ちゃんと飛行機を利用するために行った空港に限る。

「空港好き」と言うのはおこがましいほどに少ないのは分かっています。

国内は羽田と成田だけ。
と思っていたのだけど、大昔に八丈島空港へ行った事を思い出しました。

(追記)新千歳空港にも行ってました。

最近のお出かけの記録は、写真フォルダーを見ると大体分かるのだけど、一番あちこちに出かけていた20代~30代の頃の写真アルバムは、手元に置いていないので記憶に頼るしかありません。

なんとなくせいぜい10空港ぐらいかと思っていたのだけど、思い出してみると、思っていた以上に色々な所にいっていて、ちょっと驚く。

トランジットも入ってるから、まあ、それなりに増えたって感じでもあります。

自分自身の記憶を記録化するためだけの行為なので、他人が見ても面白くないかも知れませんが、私が行った事のある空港一覧です。本当はいつ行ったのかも書き込みたい所なのですが、正確に憶えていないので割愛。


アメリカ
JFK – John F. Kennedy International Airport
ジョン・F・ケネディ国際空港

ANC – Ted Stevens Anchorage International Airport
テッドスティーブンス アンカレッジ国際空港

GUM – Antonio B. Won Pat International Airport
アントニオ・B・ウォン・パット国際空港

イタリア
MXP – Aeroporto di Milano-Malpensa
ミラノ・マルペンサ国際空港

LIN – Aeroporto di Milano-Linate(Aeroporto Enrico Forlanini)
ミラノ・リナーテ空港

オランダ
AMS – Amsterdam Airport Schiphol
アムステルダム・スキポール空港

スイス
GVA – Geneva Cointrin International Airport
ジュネーヴ・コアントラン国際空港

ZRH – Zurich Airport
チューリッヒ国際空港

ドイツ
FRA – Frankfurt Airport
フランクフルト国際空港

MUC – Munich Airport(Flughafen München Franz Josef Strauß)
ミュンヘン国際空港(フランツ・ヨーゼフ・シュトラウス空港)

フランス
CDG – Charles de Gaulle International Airport
シャルル・ド・ゴール国際空港

韓国
GMP – Gimpo International Airport
金浦国際空港

中国
SHA – Shanghai Hongqiao International Airport
上海虹橋国際空港

台湾
TPE – Taiwan Taoyuan International Airport
台北桃園国際空港

日本
HND – Tokyo International Airport
東京国際空港(羽田空港)

NRT – Narita International Airport
成田国際空港

HAC – Hachijojima Airport
八丈島空港

CTS -New Chitose Airport
新千歳空港


以上18空港でした。

海外の空港で一番数多く行っているのは、ミラノのマルペンサ空港。
次点はやはりミラノのリナーテ、あとは上海虹橋と金浦空港が同じくらい行っている感じ。
チューリッヒも3~4回利用した憶えがあります。

最近、おいそれと旅に出られる状況じゃないのだけど、またいずれ色々な所へ出かけられる日も来ることでしょう。その時には、一覧表を更新したいと思っています。