お気に入りのアルバム 4
Scott Walker – SCOTT 4(1969年発売)
スコット・ウォーカーの4作目のソロ・アルバム。
これまでの作品は、管弦楽団の演奏にのせて歌われるポピュラー音楽という趣。
前作『SCOTT 3』では、多少フォーキーな雰囲気の曲も収録されるようになるのだけど、それでもバックには管弦楽団の音がきらびやかに鳴っている。
この『SCOTT 4』でも、管弦楽団の音はかなり取り入れられてはいるものの、アコースティック・ギターの弾き語り調の曲が多くなっている。
そして、このアルバムの作品は、はじめて全曲、スコット・ウォーカー自身の作詞作曲。
これまでのポップシンガー的なスタンスから、シンガーソングライターへと大きく舵をきったアルバムなのだ。
詞の面でも、プラハの春(の際に起きた事件)に触発されて書いたという「老人は再び “The Old Man’s Back Again(Dedicated to the Neo-Stalinist Regime)”」をはじめとして、スコット・ウォーカーという人の生き方、考え方のスタンスみたいなものが見て取れるようになったのではないだろうか。
個人的な好みになるのだけど、初期の管弦楽強めのサウンドよりも、このアルバムでのアコースティックギターのバックにバランスよく流れる管弦楽の音にとても惹かれる。
サウンド面でも、曲の魅力的にも、初期4枚の中では、このアルバムが群を抜いて好き。
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