2024年7月前半に観た映画
7月前半が終了。映画館で見逃していて、とても観たかった『丘の上の本屋さん』がいつの間にかAmazon Prime Video見放題で観られるようになっていた。(いつ来たの?)そして思った通り最高に良かった。イタリアの田舎町でゆっくりと過ごしたいという気持ちが大きくなる。『キングダム』はやっぱり面白い。最新作映画館で観たいなぁ・・・
☆印は、映画に対する評価ではなく、あくまでも個人的な好き度ランク。
☆5つ=大好き、☆4つ=好き、☆3つ=ふつう、☆2つ=ちょっと苦手、☆1つ=苦手
という感じ。
2日『屍人荘の殺人』(Amazon)☆☆☆☆
いや、これそういう話だったの?という驚きの展開。ふつうに推理ミステリー、サスペンス的作品を観ているつもりだったのだけど。まあでも、それがぶっ飛んでいて面白かった。浜辺美波は、初めの頃あまり好きなタイプではなかったのだけど、最近、好感度が急激にアップした。コメディエンヌ的な資質もあるしとても良いと思う。
4日『ジョーズ3』(Amazon)☆☆☆
実はジョーズのシリーズちゃんと観るのは初めて。一応前作とのつながりなどあるみたいだけど、単独で観てもあまり不都合はなかった。時代的に仕方ないのかも知れないけど、合成がすごく安っぽくて、特にジョーズが向かってくるクライマックス的なシーンがあまりにひどくてずっこけた。ドラマはまあまあ面白かった。
5日『丘の上の本屋さん』(Amazon)☆☆☆☆☆
すごく観たかった作品。イタリアの小高い丘の上の街の古本屋さん、そこにやってくる人たち。本好きの移民の少年と仲良くなった店主は、次々に店の本を貸して読ませてあげる。という話。街の佇まいも、店主と人々の会話も、この映画のすべてが好き。
7日『騙し絵の牙』(Amazon)☆☆☆☆
社長の急死によって跡目争い渦中の大手出版社、生き残りをかけた文芸誌の編集長、カルチャー雑誌の編集長。町の書店の店主、その娘で雑誌編集者。謎の作家。それぞれの立場、人物像がよく描けていて、ドラマとしても面白かった。キャストもみな味わい深い。
8日『セデック・バレ 第一部:太陽旗』(Amazon)☆☆☆☆
9日『セデック・バレ 第二部:虹の橋』(Amazon)☆☆☆☆
ヨーロッパ諸国が行った植民地政策には、以前から興味があり、と同時に日本がやってきた事にも興味があった。これは日本が台湾を統治していた頃の話。子供の頃「高砂族の反乱」という話を何かで読んだ事があるのだけど、どうやらこの映画に描かれているのがそれらしい。文明を持たない高地民族を下にみて、蔑み、いばりちらす日本人の姿。こういう場だけではなく、今でも警官や政治家(その周辺)になっただけで、権力を手にした、えらくなったと勘違いし、威張り散らし、利権を貪る人たちがいる。そういう人たちによって社会に歪みが生まれるのだ。そんな事を考えながら観た。最後の方でのリーダー、モーナ・ルダオの行動が私の感覚では理解不能。それは、部族ならではの考え方なのかな。
10日『キングダム2 遥かなる大地へ』(Amazon)☆☆☆☆
こういう超大作を今の日本でも作れるというのは、嬉しい事。ひとりひとりのキャラが立っていて、みんなそれぞれに素晴らしい。一作目でいい味を出していた河了貂(橋本環奈)が、今回はほぼ王宮にいるだけでちょっと残念。
12日『人間妖怪 鬼鈴』(Amazon)☆☆
これって商業映画なのかな?一応体裁としては映画として成り立っていると思うんだけど、役者の演技の質が低すぎて観ているのがつらい。特に表情が全然出来ていない。こういうのを見るとふだんTVや映画で観ている役者のレベルがどれだけ高いのか思い知らされる。いや役者じゃなくても例えばアイドルの寸劇でもあれほど表情が出来ていないレベルの演技は見た事ないかも。話としてはまあまあ面白かった。
13日『キングダム 運命の炎』(TV録画)☆☆☆☆
最新作(そしてラスト)が、現在劇場公開中。観たい、無性に観たくなってしまった。しかし、今月はデップーもあるから我慢かなぁ・・・。と同時に一作目も観直したくなった。最新作には、一作目以来の山の民も登場するようだし。まあ、要するに面白い!
14日『Pearl パール』(Amazon)☆☆☆☆
『X エックス』の前日譚。あの超ヤバい殺人婆さんの若かりし頃。どうして殺人鬼になってしまったのか、というかはじめからヤバい人だった!もともと精神的にヤバい人だったのが、思い描く理想の自分と現実の自分との乖離、母親からの抑圧などで爆発的におかしくなっていく様が凄まじい。ミア・ゴスという役者は『X エックス』ではじめて意識したのだけど、すごい人、すごい表現力。最後の表情が夢に出てきそう。
15日『ブレンダンとケルズの秘密』(Amazon)☆☆☆☆☆
2度目の鑑賞。ヨーロッパの民話や伝説を元にした、ヨーロッパ制作のアニメは大好物。これは2009年、フランス、ベルギー、アイルランドの合作。大好きな『ソング・オブ・ザ・シー 海のうた』の監督作品。で、バイキング襲来に備えるアイルランドの話。初めからケルト風の意匠や音楽に惹き込まれる。独特の画風に、深みのある色合いや背景。表現手法が日本のアニメとは全く違っていて、それぞれ独自の文化的背景を感じる。どちらも好き。
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