アコースティック音楽嗜好 ‐87‐
お気に入りのアルバム 6
Jethro Tull – Aqualung(1971年発売)
1971年発売のJethro Tull、4作目のスタジオアルバム。
このアルバムには、1分台の短いアコースティック曲が3曲収められていて、どれも抒情味溢れる佳曲なので、この『アコースティック音楽嗜好』のカテゴリー「珠玉の小品、隠れた名曲」で取り上げるつもりでしたが、久しぶりにアルバムを通して聴いてみたら、これは「お気に入りのアルバム」で取り上げた方が良いかな、と思い直しました。
ただ、正直なところ、これまで、このアルバムを特に「お気に入り」とは意識していなくて、アコースティック系の良い曲も収められているアルバム、という捉え方をしていました。
というのも、Jethro Tullのアコースティック系の曲は、かなり好きなのですが、ヘヴィーなナンバー、ブルージーな曲に若干苦手意識があるのです。
アコースティック系の優しい曲を歌うと、深みがあり、滋味あふれるイアン・アンダーソンの大好きな歌声が、ヘヴィーな曲、ブルージーな曲になると、途端に暑苦しく苦手な声に感じてしまうのです。
なので、数十年前にはカセットテープにアコースティック系の曲ばかりを集めた『Jethro Tull Acoustic Best』を作って聴いていたほど。
ただ、前述のように、久しぶりにアルバムを通して聴いてみたところ、以前ほどには苦手意識を感じず、調度良い具合に、エレクトリック曲とアコースティック曲が配分されている完成度の高いアルバムだな、と改めて感じ入ったので「お気に入りのアルバム」として取り上げる事にしました。
その中でも、特に「私はJethro Tullのこういう側面が大好き」という、とても短いアコースティック小品を、このアルバムから2曲紹介して終わります。
どるたん+しゃあみん 1stアルバム『異郷の詩』好評販売中
Goodstock Tokyoレーベル通販サイト
CD『異郷の詩』特設サイト