2024年8月前半に観た映画
オリンピック期間中のため、前回につづいて観た映画少な目になるかと思ったけど、まあまあ観ていました。
☆印は、映画に対する評価ではなく、あくまでも個人的な好き度ランク。
☆5つ=大好き、☆4つ=好き、☆3つ=ふつう、☆2つ=ちょっと苦手、☆1つ=苦手
という感じ。

1日『暗殺の森』(Amazon)☆☆☆☆

ベルナルド・ベルトルッチの映画、多分観たのは2度目だけど、1度目の記憶がほとんどない。ファシズムに染まり秘密警察のスパイとして、パリへ亡命した教授の動向をさぐるために潜入する青年。そして。という話で心理劇として面白かったのだけど、ファシズムに関する当時のイタリア社会的な描写がもう少し欲しかったかな、と(個人的にそこに一番興味があるので)感じました。
2日『サリー 死霊と戯れる少女』(Amazon)☆☆☆☆

引っ越してきた家に「何か」がいると感じて訴える娘、信じようとしない両親。悪霊だと分かっても家に執着する親の姿。娘が憐れでならない。イギリスで実際にあった話らしいけど、イギリスってこういう話多いよね。
7日『父と息子の地下アイドル』(Amazon)☆☆☆☆

音楽で生きていこうとする息子を頭ごなしに否定してきた父親(教師)。ある日、息子が事故で昏睡状態に。息子がプロデュースしてきた地下アイドルのプロデュースを流れで引き継ぐことになり、奮闘する父親、という話。なかなか面白い話でした。3人組地下アイドルの1人が芋生悠さんだった。
8日『アイアンマン』(テレ東)☆☆☆☆

テレ東の午後のロードショーでやっていたので、たまたま観てしまった。観るのは5回目ぐらいだけど、吹き替えで観るのははじめて。やっぱり吹き替えはちょっと苦手。内容はいつもと同じでした(当たり前)。
10日『フライト・キャプテン 高度1万メートル、奇跡の実話』(Amazon)☆☆☆☆

中国映画。実際にあった航空機事故(フロントガラスが割れ、副操縦士の上半身が機外に、機内の気圧も急激に下がる、その状態でどうにか生還を目指す機長達の奮闘。この事故自体は知っていたので、結末も分かっているのだけど、しっかり楽しめました。色々と雑な中国だけど、さすがに航空機の運航に関しては、国際基準でしっかりしている(と思っていいのかな?)。四川航空のカラーリングは割と好き。
12日『ウーマン・トーキング 私たちの選択』(Amazon)☆☆☆☆☆

男達の暴力による支配、支配に都合よく解釈された宗教による拘束。自由を奪われた女たち。この村(宗教コミューン?)では何年にも渡って男たちによる、少女を昏睡させての性加害が続いている。ある機会に女たちが男達から逃れ自由を手に入れるために話し合う。
前知識なしに観たので「これいつ、どこでの話?」と。はじめのうちは、服装や環境から南北戦争の頃かな?いや車あるし、などと思っていたが「二千何年度国勢調査・・・」云々という場面が出てきて、「えっ!最近じゃん!!」と驚愕。しかも「2005年から2009年にかけて南米ボリビアで実際にあった事件」が元になっていると知りさらに驚愕。
13日『MINAMATA−ミナマタ−』(Amazon)☆☆☆☆

ユージン・スミスが水俣の写真を撮った事はなんとなく知っていたけど、これほど深く関わっていたという事はこの映画で初めて知った。公害、薬害、原子力発電所の事故諸々、人の命を軽視する者たちによって苦しめられる人々。調度、テレビで特攻を命じた海軍反省会について見たばかりだったのだけど根は同じ。人の命を軽視するな、という話。
14日『ミスト(The Mist)』(Amazon)☆☆☆☆

突然霧に包まれた世界。その霧の中には何やら怖ろしいものが・・・、スーパーマーケットの中に避難した者たちの群像パニック劇。現実を直視ししっかり立ち向かう者、頼りなげに見えるが実は沈着冷静に判断し行動できる者、正常化バイアスの権化で周りも巻き込む者、威勢だけはいいがいざとなると何も出来ない者、宗教にすがり周りにもそれを押し付ける者、諸々、織り成す人間模様がとても面白かった。そしてラストのやりきれなさよ。(なんとなく察しがつきました)
15日『ノースマン 導かれし復讐者』(Amazon)☆☆☆☆☆

これはもう、映し出される風景(荒涼たる北欧の大自然)、流れる音楽、それだけでも☆5つ級。大好きな世界。物語的には復讐劇なので、正直殺し合いの世界はちょっと苦手なんだけど、話としては面白い。エンドロールに、BjörkやWillem Dafoeの名前を見つけて「え!出てましたか?」となって後から調べた。こりゃ分からんわ。


これまでの「観た映画リスト」です
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【どるたん】作詞、作曲、歌とギター担当