日: 2024年9月20日

Show Me The Way – Peter Frampton 2024

または、永遠のロック大好き少年

少し前に、YouTubeで最近のPeter FramptonのLIVE映像をいくつか観ていた。
すると今朝、ごくごく最近(9月13日)のフルコンサート映像がお勧めの一番初めにあがっていたので、見始めた所、2時間15分、全編通して観てしまいました。

オーディエンスショットではありますが、音も良く、映像もストレスなく観られるレベル。

Peter Framptonを熱心に聴いてきたわけではないし、特別な思いれはないのだけど、なんとなく好きでありつづけています。

熱心に聴いてきたわけではないとはいいつつも、HUMBLE PIE 時代も大体全部聴いてきたし、70年代のソロアルバムも(中古で安く手に入ったから)アナログ盤で全部持っていて、それなりには聴いてきたので、もしかしたら「人はそれを熱心という」かも知れないレベルのファンではあります。

さて、ごくごく最近(9月13日)のPeter Frampton、見た目はこんな感じ。

ふわふわの長髪も今はなく、かわいらしい顔も今やすっかり英国の爺さん顔、杖がなければ歩けずステージはずっと椅子に座っての演奏です。

しかし、演奏が始まると、歌もギターもあの頃の輝きを保ち続けているような、純度の高い最高のロックを聴かせてくれるのです。
重たいレスポールカスタムを、小脇に抱え楽しそうに弾きまくる姿に感動すら覚えます。

見どころのひとつは、やはりなんと言っても大ヒット曲「Show Me The Way」
トーキングモジュレーターもしっかりと健在!
もちろん客席も大喜び。

この曲って、歌詞的にはなんとなく「Help!」に通じるような部分がある、と感じていて、ジョンの心の叫びと言われている「Help!」ほどの重さや切実味はないけど、「道を教えて欲しい」って若干「助けて」に近いニュアンスなのかな、って当時漠然と思っていました。
でも、明るくPOPなメロディーで、実に楽しそうに歌うギャップが好き。(そこも「Help!」に近いかも)

そして、この歌を笑顔で歌うピーター(急にピーター呼び)を見ながら、目の輝きや、笑顔が醸し出す雰囲気が変わっていない事に、ちょっとグっときました。

さらに思うのは、本当にこの人は、ロック大好き、音楽大好きなんだな、という事。
自分が大スターになった後でも、大好きな音楽に対する気持ちは全然変わっていなくて、ふつうにカヴァーしたり、リスペクトの気持ちを表し続けてる、そういう所がまた好きで、私自身の持っている心と同調する部分があると感じています。

この9月13日のコンサートでも、「Day In The Sun」のエンディングにビートルズ「Day Tripper」のイントロフレーズを取り入れたり、レイ・チャールズの「Georgia (On my mind)」をギターソロで演奏したり、アンコールラストにはデイヴ・クラーク・ファイブの「Glad All Over」を楽しそうに演奏したり、と、他にも数曲カヴァーを取り上げていて、それがまた実に良い味。

『Frampton Comes Alive』でも「Jumping Jack Flash」やってるし、『Somethin’s Happening』の1曲目(Comes Alive2曲目)なんて「Doobie Wah」ってタイトルで、ドゥービー・ブラザーズに感動して作った曲なんです。
これ、はじめタイトル見ずに聴きはじめて「メチャ、ドゥービーっぽい!」って思ったのを憶えていますが、こういう事を無邪気に出来るロック少年心が素晴らしいし、その心が年を経ても全くしぼんでいない事がとても嬉しい。

って、なんだかんだ言いつつ、Peter Frampton大好きなんじゃないの?私。