Good Loser Bad Loser
昨夜は、日本シリーズ第6戦で、横浜DeNAベイスターズが日本一を決めました。
敗れたのは福岡ソフトバンクホークス。
テレビ観戦するつもりだったのだけど、なぜか起きている事が出来ずに夕方からガッツリ寝落ち。
目が覚めた時には既に8回裏ベイスターズの攻撃中。スコアは11-2でベイスターズリード。
やはり思った通り、ベイスターズ2連敗からの4連勝で日本一決定ですね、という場面。
「やはり思った通り」と書いたのは、ソフトバンクが2連勝した後のソフトバンク・村上打撃コーチの発言。ベイスターズの東投手に対して「パ・リーグにそんなにいない(タイプ)かも知れないですが、宮城(大弥)の方が断然いいので」と。
これを見た瞬間に、古くからの野球ファンはベイスターズの4連勝くるんじゃないか!と思ったのではないでしょうか?
既に新聞やニュースサイトで指摘されているように、1989年、近鉄-巨人の日本シリーズ。
巨人に3連勝した後、「まあ、たいしたことなかったです」「今の巨人ならロッテの方が強い」と近鉄の加藤投手が発言。その後、発奮した巨人が4連勝して日本一という、伝説的舌禍事件を思い起こしたから。
さらには第3戦後、ベイスターズ東投手がスタンドからの指笛に抗議して試合が中断したことに対しての、小久保監督の発言。(詳しくは書きませんが)これには誤解もあるかも知れませんが「ベンチでみんな大爆笑してた。」というのは、どちらにしても、真剣に抗議する東投手に対して失礼。
これはもう、村上コーチが火をつけて、小久保監督が薪をくべたという構図。
さらにベイスターズの4連勝を確信しました。
と同時にホークスに対して悪い感情を抱いている野球ファンが多くいる事に気づきはじめました。
主にXのポストを読んだ印象ですが。
私は西武ファンなので、山川移籍の顛末やその後の態度などを見て、相当嫌な気持ちになっていたから、西武ファンに嫌われるのはよくわかるのだけど、日ハムファンにもかなり嫌われているんですね、ホークス。
近藤FA移籍に対しては仕方ない事だと思っていたが、その後の近藤の発言は許せない的な意見を多く目にしたし、有原の加入に対してもよくない感情を抱いている日ハムファンが多くいる事も知りました。
筒香が有原から打ったホームランに快哉を叫ぶ日ハムファンのなんと多かった事か!
恨み憎しみにも似た悪感情がホークスに対して渦巻いているような印象。こういうものも大きく作用してホークスの足を引っ張ったのでは。
逆の例でいえば江川が空白の一日で電撃巨人入りした時に、理不尽に阪神にトレードされた小林繁投手がその年大活躍をした事を思い出します。本人の発奮+世論の後押しが大きな力となった例。
いや、ホークスに悪感情を抱く人たちがベイスターズを応援したと考えれば「逆の例」ではなくて、今回もそういう事か。ホークスの足を引っ張ったというよりもベイスターズを後押ししたと。
実際、私の周りのライオンズファンもベイスターズ応援していたし。
まあ、そんなこんなで4連敗したホークス。
負けた後の印象も最悪でした。
試合終了と同時にプイとベンチを出て行った数人の態度。
不貞腐れた態度でベイスターズの歓喜を睨みつけるように見るもの。
喧嘩に負けたチンピラが「この野郎おぼえておけよ」みたいな態度をしているものの多いことに驚きました。これがプロ野球の選手なのか?と。
もしかしたら、偏った見方をしているのかも知れませんが、見ていて美しくなかった事だけは確か。
前日のJリーグ、ルヴァンカップ決勝での敗者アルビレックス新潟の美しき敗者の姿とはまったく対照的。
対戦相手をリスペクトし、最後まで全力で戦い、そしてPK戦で敗れたアルビレックス新潟。
対戦相手を格下と見下し、なめた態度で試合に臨み、「あれ?こんなはずじゃないよね?」とあれよあれよと4連敗したソフトバンクホークス。
その心の違いが見えたような気がしました。