日: 2024年11月29日

Kate Bush 1979 Christmas BBC TV Special

1979年、BBCがクリスマス特番として放送した、Kate Bushのスタジオ・パフォーマンス。

これまでに、断片的に見たり聴いたりしてきたのだけど、(それなりに)しっかりとした画質の物が最近YouTubeにあがっているのを発見。
はじめて全編通して、それなりの大画面でそれなりの音質で、集中して観る事が出来ました。

中でも嬉しかったのは、Peter Gabrielのエレピ弾き語りによる「Here Comes The Flood」

この番組にPeter Gabrielが客演している事は知っていましたが、1人で弾き語りをしているシーンがある事も知っていたような気がしますが、そして、さらに言えば、この場面を観た事があるような気がしますが、なんとなく失念していました。(老人力)

この失念した事、実はまったく悪い事ではなくて、むしろ良き事。
「おお!ピーターさんの弾き語りでHere Comes The Floodを観る事が出来るとは!!」
という軽い驚きと喜び。
でも、少ししてから「なんとなく、観た事あったかも」とも思うのだけど「まあ、いいか」みたいな。

それでも、この番組自体を、ちゃんと通して観るのは初めてなので、やはり、その中で、この弾き語りを観る事が出来た喜びは大きなものでした。

『Peter Gabriel(1)』に収められた「Here Comes The Flood」も好きだし、Robert Fripp『Exposure』に収められた「Here Comes The Flood」も大好きだけど、この「Here Comes The Flood」は、正真正銘ピアノだけの弾き語り。
よりピュアで(良い意味で)プリミティヴ、心に残る演奏と歌でした。

もうひとつ、とても心に残ったのは、Kate Bushのグランドピアノ弾き語りによる「The Man With The Child In His Eyes」

こちらも、ピアノだけによる弾き語り。大好きな曲をこういう形で、聴かせてもらえるのは、本当にありがたい。スタジオアルバムでの完成されたアレンジももちろん素晴らしいのだけど、歌本来の力みたいなもの、この曲が生み出された時の形、そういうものがストレートに心に伝わってくる。

このクリスマス・スペシャル、興味深い、面白いパフォーマンスは色々観られたのだけれど、何よりも心に残ったのは、この2つの弾き語りだったというのは、私らしいというか何というか、そういう感受性なので仕方ないっすね。
せっかく凝ったパフォーマンスを色々披露してくれたのに、なんか、ごめんなさい。

しかし、この動画をYouTubeにあげてくれた人に、ひとつだけ言いたい事がある。
せっかく(BEST MASTER)と謳っているのに、画質が480Pなのよ。
しかも、アップしたのは、つい最近。
ずーっと前にアップされたものなら480Pでも仕方ないと思うのだけど。
HD 1080Pぐらいには、ふつうに出来たのでは?

まあ、でも、大画面で観ても、それなりに観られたので、良しといたしましょう。
ありがとうございました。