映画『シビル・ウォー アメリカ最後の日』
映画館に観に行くつもりだったのだけど、その時期、色々あって観に行けなかった映画。
つい最近まで映画館でやっていたのに、早くもAmazon Prime Videoで観られるようになっていた。
こういう映画は、やはり映画館の大スクリーン&迫力の音響で観たいところだけれど、それなりに迫力の自宅視聴環境で楽しみました。
そりゃ映画館に比べたら全然物足りないのだけど、周りに煩わされる事なく観られるのは悪くない。
さて、ここからは、もしかしたらネタバレ的な事を書いてしまうかも知れないので、これから観ようと思っている方は、お気をつけて。
この映画、かなりリアルに描かれているという評判だったので、楽しみにしていたのだけど、正直な所、私には消化不良でした。
リアルというのは、殺戮シーンとか、戦闘シーンとか、もしくは心理描写とか、そういう部分を指して言っていたのかな、と。
アメリカで内戦が起きて、テキサスとカリフォルニアの西部同盟軍が、政府軍と戦う。
政府軍は降伏。西部同盟軍はホワイトハウスを目指し、大統領を……
って話で、それを取材する女性戦場カメラマン(キルスティン・ダンスト)と、同僚ジャーナリストたち、さらに戦場カメラマン志望の若い女子が絡んでくる。
まあ、確かに話的に面白い部分も多かったし、命のやりとりシーンなどは、リアルで衝撃的ですらあった。無音部分やモノクロ写真の挿入など、描き方、見せ方もうまいと思った。
じゃあ何が消化不良だったのかというと、「なんで内戦になったの?」って所がほとんど描かれていない所。大統領の暴挙(FBIを解散とか)みたいな事には若干触れていたけど。
正直、政治的側面をどう描くのか、どうゆう展開で内戦にまでなってしまうのか、って所を一番期待していたのです、私。そこをリアルに描いているのかと思っていました。
ところが、そこはすっ飛ばして、内戦を取材するジャーナリスト達にスポットを当てた映画だったので、ちょっと消化不良というか、肩すかし感があったわけ。
ただ、ジャーナリスト達(特にキルスティン・ダンスト)の心の葛藤など本当に良く描けていたし、色々な事を考えながら観る事が出来たので、そうゆう観方をすれば、興味深く面白い映画でした。
それにしても、シリアの情勢など、現実社会で起きている事は映画を超えているな、と感じてしまう今日この頃。
【どるたん】作詞、作曲、歌とギター担当