ワンマン翌日 また青梅へ

ワンマン翌日 また青梅へ

5月31日、大岡山 Goodstock Tokyoでのどるしゃあワンマン公演を終え、その足で青梅へ向かい、ナックルヘッドのLIVEを堪能、家に帰って気絶するようにバタンQ(死語)した翌朝。

6月1日。

メチャ気持ちよく目覚めました。

最近、(あまり言わないようにしているんだけど)LIVEの翌日は、ほぼ屍。
ゴロゴロと家の中で横たわり、四足歩行でトイレに行き・・・てな感じで過ごしているんだけど、今回は、ふつうに二足歩行でトイレに行けるし、なんなら変なダンスでも踊っちゃいそうなほど元気。

「これ、もしかして出かけられるんじゃね?」

これまでの体調面を鑑みて、ほぼほぼ諦めていた青梅シネマネコでの「いきもののきろく」上映、そして、井上淳一監督と、主演女優ミズモトカナコさんのアフタートーク。

開始時間を調べると、お昼の少し前。

しっかりと朝食を摂って、出かける支度をして、余裕で出かけられるじゃん。
てな事で、ひとり車を駆り、Goto 青梅!

ほどなく現着。

映画館に入ると、カメラマンのごくうさんに遭遇。
テアトル新宿で一度会っただけなのですが、しっかり憶えていてくれました。
もちろん私も、(珍しく)しっかり憶えていました。

開演までしばし談笑。

聞けば、ごくうさん、この映画のトークイベントを追いかけてあちこちの会場へと出向き、その都度パンフを買ってサインをもらっているらしい。
その行動力と惚れ込み力に、驚き、畏敬の念すら感じる。
すごいっす。

さて、開演。
映画を観るのは、5回目(映画館2回、配信試写で3回)なんだけど、今回も、菊池琢己さんのアコースティックギターが鳴った瞬間に涙が出た。
(過去ブログ「寄り添う力(映画『いきもののきろく』を観て)」参照)

終演後のアフタートーク。
私、ミズモトさんは初めてなのですが、面白いというか、良いキャラクターしていますね。
井上さんはいつものようにマシンガントーク。そして相変わらずの面白さ。
初めて聞くエピソードもあり、やはり、今日、来てよかったな、と。
とても有意義で楽しい時間でした。

トーク終了後のサイン会では、(反則気味に)この日買ったパンフではなく、テアトル新宿で、井上監督、永瀬正敏さん、菊池琢己さんにサインしてもらったパンフを出し、ミズモトカナコさんにだけサインしてもらいました。

そして井上監督とのツーショット写真も。

なんとなく申し合わせたようなチーム感。
ニュー・アベンジャーズ感(?)
ファイティングポーズをとらなかった自分を褒めたい。

いや~、本当に行って良かった。
楽しかった!

と、ブログを締めたい所なのだけど

お楽しみはここまでだ!

これ書こうか、書くまいか、すごく迷ったのですが、今日、井上監督が某映画について、某所で書いていた事を読んで、書く気になりました。

曰く
>ちゃんと映画を売ろうという意志が微塵も感じられない。こうやって助成金で作るだけ作って、届けることを疎かにしている映画って多いんだろうな。

私、これと全く同じことを、シネマネコに感じていたんです。

「助成金で作るだけ作って、届けることを疎かにしている」

って事を。

今回のトークイベント、空席が半分以上と、正直かなり淋しい入りでした。

というかね、映画館の周辺にも入り口にも、なんなら館内にも、今日イベントがあるという事がどこにも書いていない。立て看板どころか、手書きポスターでもなんでもいいんだけど、とにかく何にもない。

もう一度載せるけど、これが入口の写真。
どこにもイベントの案内がない。

もちろんチケット売り場にも何も書いていない。
不安になって、思わず、「今日トークイベントありますよね?」と聞いちゃいました。
チケットを買う時に「1,300円です」と言われて(料金の案内もないので)「イベントもこの料金で観られますか?」とも確認しました。

これはパンフの売り場、他のパンフと同じように並んでいるのだけど「いきもののきろく」パンフには、この日のアフタートークに参加できない永瀬正敏さんが事前にサインを入れてあります。

せめて「永瀬正敏サイン入り」と目立つ字で書けなかったのか。
シャレオツな空間にしたいから、手書きPOPなど置きたくないのかも知れないけど、それぐらいの事はしてもいいだろう、と。
何もドン・キホーテのようにPOPだらけにしろと言っているのではないのだ。

届ける気ゼロ。

その姿勢はSNSでも、まったく同じで、イベントの案内は2度ほどあったようだけど、日時など必要事項を記しただけ。内容も使いまわしのテンプレを置き換えただけ。

映画の事も、登壇者の事も、まったく語っていない。届ける気も熱意もゼロ。

SNSでフォローしていても、タイムライン上を知らないうちに流れて消えていきます。
今回の情報も、シネマネコからの発信で知ったのではなく、井上監督のSNSで知りました。

イベント終了後の報告も、使いまわしのテンプレの名前を置き換えただけ。

他のイベントの日も全く同じ内容です。

>本日は
>素敵なトークイベント
>ありがとうございました

と。

ちゃんと伝える気ないでしょ?

本気で、映画を届けるために、自腹を切ってでも全国を回っている井上監督に失礼過ぎる。

そして、私が知っている他の映画館とは、あまりにも姿勢が違い過ぎる。
舞台挨拶で監督や役者さんを呼んだら、空席をひとつでも埋めようとするのが努めじゃないのかな?
おざなりな情報発信だけして、空席だらけの映画館に監督と役者さんを迎えることを失礼だと思わないのかな?

なんか段々、自分自身の事(ライヴハウスと演者の関係)とも、重ね合わせて腹立ってきたな。
いかんいかん。

この映画館、良い映画がかかっているから、観に行きたいとも思うのだけど、知らないうちにかかって、知らないうちに終わっている事も多々ある。
定期的に自分で調べに行かない限りは、近隣に住む、映画好きな男にすら情報が届かないのだ。

青梅の街に、立て看板やポスターのいくつかでもあれば、気づく人もいるだろうに。

そして、これだけは声を大にしてもう一度言っておきたい。

「助成金で作るだけ作って、届けることを疎かにしている」

と。

まさしく、国から約1億円の助成金を得てオープンしたシネマネコ。
それ以外にも、スロープを作りたいとクラファンをし、エアコンを治したいとクラファンをする。

エアコンに至っては、50万円の資金すら捻出出来ずにクラファンに頼る。
これ、健全な運営が出来ていないわけでしょ?
しかも、50万募集のところ1,582,000円と、100万円以上余分に集まったら、それを何かの形で募金者に還元するわけでもなく「映画館を続けて行くための費用に充てさせていただきたく存じます。」とのこと。

まあ、いいけどさ。
「映画館を続けていく」ために、良い映画をしっかり届ける、ひとりでも多くの方に来場していただくという、姿勢がまったく見えないのは考えもの。

また何か困ったときには、助成金やら寄付やらに頼ればいい、ってか?

シャレオツな空間は確かに見た目に素敵だけど、私は、良い映画をひとりでも多くの人に観てもらおうと日々努力、工夫している、長野ロキシーや深谷シネマや、その他、全国のミニシアター、独立系映画館を応援したい。もし、そういうところからSOSがあれば、寂しい懐から少しでも援助したい、私は、そういう人間です。


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