投稿者: Dorutan

20191020 群馬 沼田城

2023 渋谷考」というブログ投稿をした時に思ったのですが、このブログには、音楽活動の事や、映画、音楽の事が主に書かれていて、どこかに出かけた話がほとんど書かれていない。
そこで、たまには過去に遡って写真フォルダを漁り、どこかに出かけた話も書いてみようかな、と思い立ちました。という事で

お出かけの記録


2019年10月20日 群馬 沼田市 沼田城

今日も、まずはLIVE告知から
今度の日曜日、4月21日、川越大黒屋食堂でどるたんの弾き語りLIVEがあります。
共演はloach

という事で、loachとどるたんの城攻めシリーズ。
昨日の岩櫃城につづいて、今日は沼田城。
岩櫃城へは、loachとどるたん、2人で行きましたが、沼田城攻略にはしゃあみんも参戦。
3人での城攻めです。

沼田城ジオラマ&天守閣の模型。
関東の城としては、江戸城に並ぶ規模の五層の大天守閣があったのだ。
模型の色味が正しければ松本城に似た色味。

大河ドラマ「真田丸」では、この城は、大泉洋と吉田羊(の真田信之夫妻)が治めていた。

沼田城鐘楼

城から沼田城下(沼田駅)を見下ろす。
右上方面には、名胡桃城があったはず。

この日、我々3人は赤城「虫の音」でのライヴがあったため、慌ただしく沼田城から撤退。
そんなわけで写真も少しだけ。人物写真は1枚もなし。

そして、夜は、虫の音にて、どるしゃあ&loachのライヴでした。


沼田城へは、2016年12月にも行っていて、その時は写真多めに撮っているので、そのうち気が向いたら「お出かけの記録」にアップします。


「お出かけの記録」

20191019 群馬 岩櫃城

2023 渋谷考」というブログ投稿をした時に思ったのですが、このブログには、音楽活動の事や、映画、音楽の事が主に書かれていて、どこかに出かけた話がほとんど書かれていない。
そこで、たまには過去に遡って写真フォルダを漁り、どこかに出かけた話も書いてみようかな、と思い立ちました。という事で

お出かけの記録


2019年10月19日 群馬 吾妻郡東吾妻町 岩櫃城

ここでもまずはLIVE告知
今度の日曜日、4月21日、川越大黒屋食堂でどるたんの弾き語りLIVEがあります。
共演はloach

という事で、今回の「お出かけの記録」は2019年にloachと行った岩櫃城。

二人とも、城好きなので、私の提案で突発的に行くことになったのだけど、loachはサンダル履き。
岩櫃城は山城なので、サンダル履きで行くにはちょっと大変。

本丸近くまで登ったところで下界を見下ろすloach(サンダル履き)

城から見下ろす下界はこんな景色。

苔むした石や祠。
こういう色味がたまらなく好き。

これは下山してから立ち寄った白絹の滝。

そのうちしっかり支度して岩櫃山に登ってみたいのだが、そのうちなんて言っていると、あっという間に年老いて登山どころじゃなくなってしまうのだろうな・・・


「お出かけの記録」

2024年4月前半に観た映画

4月も半分終わりました。最近少し映画を観るペースが戻ってきたようで、今回はここ数回の中では多めの11本。しかも☆5つが5本という豊作。
どれも面白かったのだけど、特に心に残ったのは『星の旅人たち』と『大河への道』でした。


☆印は、映画に対する評価ではなく、あくまでも個人的な好き度ランク。
☆5つ=大好き、☆4つ=好き、☆3つ=ふつう、☆2つ=ちょっと苦手、☆1つ=苦手
という感じ。


2024年4月前半に観た映画
2024年4月前半に観た映画

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アル・スチュワート(Al Stewart)のこと

アル・スチュワートのことを書く前に、今日も「(少しだけ)歌ってみた」シリーズから、1曲取り上げて紹介しようと思うのですが、さらに、その前に、まずは、一応枕詞的に宣伝を・・・

4月21日(日)川越 大黒屋食堂でのLIVEは、どるたんがソロ弾き語りで出演します。


今日、とりあげる「(少しだけ)歌ってみた」動画は、こちら

この曲は、イギリス(スコットランド)のシンガーソングライター、アル・スチュワートの曲。
1975年発売のアルバム『Modern Times』(邦題『追憶の館』)、1曲目に収録されています。

私はこのアルバムを、SONYの「ミュージックライフ選定 不滅のロック名盤」シリーズ、1500円の廉価盤で購入。
高校生の時です。
当時、新譜LPレコードは2500円前後だったので、廉価盤シリーズは本当にありがたくて、このシリーズや他社の廉価盤シリーズを何枚も買っていました。


ちょっと調べると、このSONY廉価盤シリーズ、1974年頃からリリースされていたようなので、1975年発売の『追憶の館』は、ほぼ発売と同時にシリーズ入りしたのではないでしょうか?
「不滅のロック名盤」という評価は定まっていない。しかも「ロック」という雰囲気でもないのでは?

まあ、そのおかげで聴く事が出来たのだから、それは良いとして。

この発売年を調べていてもうひとつ驚いた事があります。

アル・スチュワートは、『イヤー・オブ・ザ・キャット』『タイム・パッセージ』が日本でも多少売れたので、その辺のイメージが強い人も多いと思います。音的にはちょっとAOR寄りの感じ。

その辺も悪くないのですが、私は、ここで取り上げた『追憶の館』をはじめ、それ以前の物が、いかにもスコットランド出身のシンガー・ソング・ライターの作品といった趣があって好き。

なので、印象としては、あくまでも印象としては(2回言いました)『追憶の館』以前の作品は70年代中盤頃まで、『イヤー・オブ・ザ・キャット』以後の作品は80年代というイメージ。
しかし、なんと『追憶の館』が1975年、『イヤー・オブ・ザ・キャット』が1976年、『タイム・パッセージ』が1978年の発売でした。

『追憶の館』は、出てすぐに「不滅のロック名盤」入りしてしまったので、もっと古いイメージがあったし、それ以後の作品はテレビの洋楽番組でも流れていたようなイメージがあるので、その間にはもっと大きな隔たりがあるような気がしていたのですが、わずか1年。隔たり的にはゼロ。

これには驚きました。

アル・スチュワートのアルバムは、その後も、「出れば買う」というスタンスでいたので『24 Carrots』(1980)、『Live Indian Summer』(1981)、『Russians & Americans』(1984)と持ってはいたのですが、正直言って、あまり熱心に聴き込んではいませんでした。
平行して、初期の作品も中古盤屋さんで「見つければ買う」というスタンスだったので、ほぼ買いそろえていて、どちらかといえば初期の作品に針を落とす事が多く、そのうちに新譜リリース情報も途絶えてしまいました。

そんなアル・スチュワートの音楽との再会を果たすのが1990年代になってから。
イタリアで仕事をしていた頃、毎日のように仕事帰りに寄っていたCDショップで見つけたCDがこれ

Al Stewart Live Featuring Peter White – Rhymes In Rooms

ジャケット写真にあるように、アコースティックギター、デュオでのLIVEアルバム。
これがなかなかの好盤で、当時かなり聴き込んでいました。

ほどなく、またそのCD店で見つけたのがこれ

Al Stewart – Famous Last Words

このアルバムは、ジャケット写真からして、好感しかありません。
内容も、初期の香りと、それ以後の完成度が、ちょうどよい具合にブレンドされているような印象で、かなり好き。

調べたところ『Rhymes In Rooms』が1992年、『Famous Last Words』が1993年発売なので、2枚とも発売時に買っていたようです。
そして、前述の『Russians & Americans』(1984)以後、この『Rhymes In Rooms』(1992)まで、アルバムは1枚も出ていませんでした。私があまり聴かなくなった時期に、アル・スチュワートも表舞台から消えていた事になりますが、復帰と同時に私の目にも止まったわけです。

そんな具合で高校生の頃から、長いつきあいのアル・スチュワートの音楽。
その中でも、一番思い入れがあり、聴き馴染みがあるのが一番初めに買った『追憶の館』
そしてそのアルバムの1曲目に収められた「Carol」を弾き語りカヴァーした次第。

この弾き語り動画をYouTubeにあげた当時、動画を観て、音楽評論家の小尾隆さんが反応してくれた事が、とても嬉しく心に残っています。
小尾さんは、残念ながら昨年亡くなられたのですが、私の動画やブログをよく見てくれていたようで、時折り素敵な反応をしてくれました。

もう少し心の整理がついたら、小尾さんの事もブログに書き残したいと思っています。


【追記】
このブログを書くにあたり、YouTubeでアル・スチュワートの動画を観ていたのですが、なんと近年のLIVEでけっこう、この「Carol」を演奏しているようです。
早く気づいていれば、もっと簡単に(動画の指を見ながら)コピー出来たのに!



20240414 入間市 谷田の泉周辺散歩

2023 渋谷考」というブログ投稿をした時に思ったのですが、このブログには、音楽活動の事や、映画、音楽の事が主に書かれていて、どこかに出かけた話がほとんど書かれていない。
そこで、たまには過去に遡って写真フォルダを漁り、どこかに出かけた話も書いてみようかな、と思い立ちました。という事で

お出かけの記録


2024年4月14日 入間市 谷田の泉周辺散歩

今日は、天気が良かったので少し足を伸ばして近隣のお気に入りスポットを散歩。
この前は入間川方面へと河岸段丘を下ったのだけど、今回は逆に少しだけ河岸段丘を上る。

野の仏的な何か。
うっすらと残る形から推測するに、お地蔵さん的なものではなくて、不動明王とか阿修羅とか、そういう雰囲気。
どちら様かは存じませんが、道行くためにご挨拶。

谷田の泉。
縄文時代から湧き続けているそうな。
泉の周辺は小川が流れ、その周りが湿地帯になっている。
何か不思議な雰囲気があり、好き。
木陰に入ると真夏でもすごく涼しい。

すごく短い木道。だけどなんとなく写真に撮るとちょっとした観光地っぽい。

近くのグラウンドの周りの桜がまだ見ごろだったので、桜を観ながらグラウンドの周りを歩く。

そしてやはり鉄塔の写真を撮ってしまう私。
2枚目の鉄塔にはJ-Phoneって書いてありました。


「お出かけの記録」

4月21日 川越大黒屋食堂LIVEに向けて 過去動画紹介2

4月21日(日)川越 大黒屋食堂でのLIVEは、どるたんがソロ弾き語りで出演します。
という事で、昨日に続いて、どるたんソロの過去動画紹介Part2


ソロでやる時って、がっつり本気モードの時は、ほぼオリジナル曲なんだけど、若干余興モードが入っている時は、カヴァー曲を色々やる事があります。

そんな時、どんなカヴァーをやるのかというと

過去動画の中に「(少しだけ)歌ってみた」というシリーズがあって、それは、自宅で洋楽曲を弾き語っているもの。自宅なので、あまり大声で歌えないし、本気スイッチも入っていない、ユルっとカヴァーなのですが、いくつか紹介すると

これは、ストローブスというバンドのカヴァーで、ジャンル的には(アコースティック多めの)プログレって感じ。この曲は日本題『骨董品』というライヴアルバム1曲目に収録されています。

ストローブス『骨董品』

もう1曲

これは、Peter Hammillのカヴァー
Peter Hammillもジャンル的にはプログレに入れられがち。でもジャンルはどうでもよくて、音楽が好きだから聴いています。
原曲はもっと重いロック的なサウンドの曲。
『Enter K』というアルバムに収録されています。

PETER HAMMILL 『Enter K』

プログレ系のレコードやCDけっこう多めに持っているけど、「プログレ好き」という自覚は薄くて、ジャンルに関係なく、心に響く音楽が好き。

「(少しだけ)歌ってみた」シリーズはいっぱいあるから、少しの間、こんな感じで取り上げていこうかな

※4/21の弾き語りLIVEでこの辺の曲をやるわけではありません。

4月21日 川越大黒屋食堂LIVEに向けて 過去動画紹介

4月21日(日)川越 大黒屋食堂でのLIVEは、どるたんがソロ弾き語りで出演します。


川越 大黒屋食堂は、どるたん+しゃあみんで何度も出演してきましたが、ソロで出演するのは、2016年以来。その時が大黒屋食堂での初ライヴでした。

2016年6月11日 川越大黒屋食堂での初LIVEより

さて、その大黒屋食堂でのソロ弾き語りを約10日後に控えた今日、旧Twitterで「どるたんのソロ弾き語りはこんな感じ」という動画を2本ほど紹介しました。

ブログの方でも取り上げたいと思います。

まずはこれ!

2012年7月28日 阿佐ヶ谷Yellow VisionでのLIVEから Pink Floydのカヴァーで「Flaming」


そして1曲目と同じ日のLIVEから、もう1つ

The Rolling Stones – 100 Years Ago
R.E.M. – Imitation of Life
David Bowie – Be My Wife
The Roosters – Case Of Insanity
4曲をダイジェストで。

もう12年も前のLIVEなので、全然「どるたんのソロ弾き語りはこんな感じ」ではなさそうです。
さらに言えば、この辺のカヴァー曲を演奏する予定はございません。

じゃあ、なんでこれを取り上げたのかといえば、どるたんの趣味の一端を知ってほしかったから。

でも、逆にこれで「なるほど、どるたんの趣味ってこういう感じね」と、判断してほしくはなくて、例えばこういう昭和歌謡アイドル曲も大好き(最も最近の演奏動画です)

とはいえ、4月21日、川越 大黒屋食堂でのLIVEでは、アイドル曲、歌謡曲などを演奏する予定も全くございません。

まあ、どうなるか、どんな曲を演奏するかは、当日観てくれた方々だけが知る特権。秘密の世界。

という事で、ぜひ観に来て確かめて下さい。

共演のloachも最高に素敵なアーティストです。
loachの動画も勝手に1本、1番新しいやつを紹介します。

それでは4月21日、川越大黒屋食堂でお会いしましょう!
よろしくお願いいたします。

4月21日 川越 大黒屋食堂

あと10日になったので、改めて告知です。

4月21日(日)
川越 大黒屋食堂

大黒屋食堂
埼玉県川越市仲町5-2
049-227-3290

OPEN 17:00/START 18:00
チャージ 3000円+オーダー
【出演】
loach、どるたん

※PAなしの生音でのLIVEです

どるたん、ソロでの出演です。
しゃあみんのチェロがないのは、表現する上での大きな武器がない状態。
ではありますが、その分、むき出しの心を表現する、今は、そんな心持ち。
思う事、考える事、色々とあるので、それをしっかりと形に出来ればと考えています。

そしてloachと久しぶりに一緒にやるという事で、聴き手としても楽しみです。

ぜひ遊びに来て下さい。
どうぞよろしくお願いいたします!



20220201 飯能市 宮沢湖 メッツァビレッジ

2023 渋谷考」というブログ投稿をした時に思ったのですが、このブログには、音楽活動の事や、映画、音楽の事が主に書かれていて、どこかに出かけた話がほとんど書かれていない。
そこで、たまには過去に遡って写真フォルダを漁り、どこかに出かけた話も書いてみようかな、と思い立ちました。という事で

お出かけの記録


2022年2月1日 飯能市 宮沢湖 メッツァビレッジ

子供の頃からの遊び場、飯能の宮沢湖にムーミンバレーパーク、メッツァビレッジが出来たのは5年ほど前。
有料のテーマパーク、ムーミンバレーパークには入らずに、湖畔の無料エリア(メッツァビレッジ)にだけ行ってみました。この時は、平日駐車場無料だったので。

フィンランドっぽくもあり、日本情緒満載でもある。

見慣れた湖の景色もフィンランド国旗があると少しだけ異国情緒を感じなくもない。

この先は、有料のムーミンバレーパークなので、プロレタリアートは入口周辺で雰囲気だけ楽しむ。

いつかムーミンバレーパークの中へと、入る日が来るのか来ないのか。
なんとなく行きたいような、そうでもないような私です。


「お出かけの記録」

車浮代『気散じ北斎』読了

読了と書いたけど、実は随分前に読み終わっていました。
この本を読み始めて50ページほど読んですぐに、ちょっとした感想を書いています。
あれは、2月の半ばだったか(車浮代『気散じ北斎』参照)

それからほどなく読み終わっているのだけれど、もしかしたら作者の車さんも読むかも知れない感想を、生半可な気持ちじゃ書けないな、と思っているうちに、どんどんと時は過ぎ今日に至る。

車浮代著『気散じ北斎』実業之日本社刊

50ページ時点でのワクワク感は、(車浮代『気散じ北斎』に)すでに書いた通りで、そのワクワク感のままに読み進みあっという間に読み終わりました。

と言っても、中盤から後半にかけて、読み進むうちに、ひとつだけ心に引っかかる事があったのも事実。

エロティックな描写の見事さや、絵の技法や心に対する北斎の言葉にも感心しきりで、言葉のやりとりを読んでいると、実際にその場面が見えてくるような感覚すら覚えました。
そうやって読み進むうちに、残りページ数が少なくなるにつれて、面白さとは裏腹に、心に引っかかる事がどんどん大きくなっていったのです。

それは、このまま終わってしまったら、ふつうに北斎の人生をなぞって脚色した興味深く面白いお話。で終わってしまうのでは?という考え。
もっと具体的に何が引っかかっていたのかというと、お栄が北斎の実子ではないという、この話ならではの設定は、あまり意味ないものになってしまう、という思いがチラチラと心に浮かぶのです。
と同時に「そんなはずはない!そこが話の胆なのだから。」という思いの方が大きいのではありますが、何せ残りページはどんどん少なくなっていく。もはやワクワク感はハラハラ感に変わっています。

しかし!

そんな浅はかな心の引っかかりなど吹き飛ばしてくれる見事な展開がございました。
正直、変な声が出ました。「ふはっ!」的な感じで。
変な声の後に、少ししてから涙も出ました。
やられた~・・・という清々しい敗北感(?)と同時にしばし放心。

さらに少ししてから「お見事!」という喝さいが心に浮かびます。
これはすごい話だな。
話を思いつくのもすごいし、読み手をこんな気持ちにさせる話の紡ぎ方、構成力にも脱帽。

良き読書体験でした。


と、ここまでが感想文。
ここからは、個人的な話。

昨日は、たまたま良い気候だったので、散歩がてら花見をしてきたのだけど、今日は雨。
この感想文を書くにあたって『気散じ北斎』の後半部分をパラパラと読み返していました。
(「晴耕雨読」ですな、全然耕してないけど)

北斎が晩年を過ごした小布施あたりは若干土地勘があり、岩松院の八方睨み鳳凰図も見た事があります。なので、そういった点でもとてもリアルな感覚として楽しめたのですが、初めに読んだ時にひとつ勘違いしていた所を見つけました。

それは物語の中で重要な場所になる仙ヶ滝の事。
「滝の奥の洞窟に入って裏見ができる」という描写から、私は、小布施にほど近い山田温泉の近くにある「雷滝」を思い出していました。何度か行った事があるのですが、その滝も同じように滝の裏側に入る事が出来るのです。その時は、読み進みたい気持ちが強かったのか、名前の違いに関して「違う呼称もあるのかな」程度に考えて、その滝の光景を思い浮かべていました。

しかし、今回、しっかり読んでみると「松井田宿から中山道を外れた先に」って書いてあるので、小布施近くどころか、まだ群馬。私の気持ちは一足先に小布施周辺にいってしまったようで、しっかり読めていなかった。
って事は「安中あたりに滝の裏側に行けるところあったな」と、そこもまた行った事がある場所でした。分かります、仙ヶ滝。
同じ裏見が出来る滝でも、随分と景色が違う。
今回はしっかりと(物語的に)本物の景色を思い浮かべて読み直す事が出来て、それはそれで面白い心の中の経験。

近いうちに、仙ヶ滝に立ち寄りつつ、小布施への小旅行をしてみたくなった。
『気散じ北斎』聖地巡礼。
美術館などで葛飾北斎、葛飾応為(お栄)の絵を観る時にも、これまでとは違った気持ちで観る事が出来そうだし、この先も、色々な形で楽しませてもらえそうです。