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パリオリンピック観戦記 7/29

昨日、7月29日のパリオリンピックTV観戦感想の記録。
極めて個人的な、記憶を補完するためのメモです。


総合馬術団体

馬術に関してはあまり知識もなく選手の事も知らないので熱心に観ていたわけではなく、TVerでチラっと観ていた程度。ただベルサイユ宮殿に設けられたコースの美しさ、それに映える人馬の美しさに見惚れていたという程度でした。昨日までは。

昨日たまたま総合馬術団体のラストあたりから観たら、日本が3位入賞。
思いがけず涙が出た。

というのは「日本が馬術でメダルを獲得するのはバロン西以来92年ぶり」という話を聞いたから。バロン西は、1932年のロス五輪で金メダルを獲得。1945年硫黄島で戦死している。硫黄島では(ロス五輪で金メダルをとった時の)愛馬ウラヌス号のたてがみをお守りとして持っていたという。そんな逸話を殊更知っていたのは、元々子供の頃から本好きでそういうエピソードをよく知っていたというのもあるのだけど、祖父がバロン西と同じ硫黄島で戦死しているから。地獄のような戦場にバロン西がいたというのは、辛く悲しい話だけど、バロン西が同じ戦場にいてくれた事は、大きな救いだったのではないか、と思っていた。一兵卒の祖父と直接関りがあったのか、面識があったのか、そんな事は全く分からないけれど。
伝記や戦史物や戦争映画で語られるバロン西という人間の大きな人間性。そういう人間がそこにいてくれたこと、それは祖父にとってはありがたい事だったのではないかと、勝手にバロン西に感謝している。

そんな思いが、溢れて。日本の騎手たちがバロン西と重なって。思いがけず涙が出てしまったのだ。
表彰式で、日本選手団がアン王女からメダルを授与される場面でもまた少し涙が出た。


柔道 女子 57キロ級 

昨日はちょこちょことやるべき用事があって、男子の試合はあまりしっかりと観る事が出来なかった。
というか、正しくは女子の試合に焦点を合わせて用事をこなしていたというところ。

夕方の準々決勝で、舟久保選手は一瞬の一本負け、敗退。夜、3位を目指す戦いに回る事に。
しかし、出口クリスタ選手、フ・ミミ選手は、勝ち上がり、この2人が決勝であたればいいなと思っていた。世界選手権アブダビ2024と同じ顔合わせになるから。(その時はフ・ミミが勝っている)

舟久保選手は、3位決定戦でブラジルのラファエラ・シルバ選手と対戦。
ねばり強く長い戦いで相手の体力を奪い、最後は相手の反則負け、銅メダル獲得。

決勝は期待どおりに出口クリスタとフ・ミミの対戦。
これまでの戦いで出口の顔は擦り傷だらけ、膝も痛めたようで、何度も気にしていた。
結果は延長の末、フ・ミミに3度目の指導が入り、出口の勝利。世界選手権の雪辱を果たす。
表彰式は観てないのだけど、写真を見たらフ・ミミが笑顔で良かった。

全日本や世界選手権を追い続け、注目していた選手たちの活躍がとても嬉しい。


スケートボード男子ストリート

前日の女子は観られなかったのだけど、男子は予選、決勝ともにオンタイム観戦。
とはいえ、決勝はTVの前で寝たり起きたりのぼんやり状態、なれど、堀米選手の金メダル獲得の瞬間はしっかり(若干ぼんやり見てたけどパッキリ目が覚めて)観る事が出来ました!マジ、スゲー!

ラスト一本で高得点を出さない限りメダルすら無しという場面で、そのラスト一本を、この日、全員の中での最高得点で決めての金メダル。マジ奇跡ッスねー。

スケボーの選手って、(個人的な偏見ですが)どうも見た目的に苦手な人が多い中、見た目的にダントツ好きで応援していた堀米選手の優勝は最高に嬉しい。ヤバー。


男子体操団体

TVの前で観る気満々だったのだけど、完全に寝落ち。
たまに目が覚めるも、残念ながら、まったく状況を把握できぬままに朝を迎え、日本優勝を知りました。ちゃんと観ていたら興奮した事でしょう。まあ仕方ない。これがオリンピック!(?)