Tag Archive : 日本語カヴァー

Rock’n’ Roll With Me

12月1日、吉祥寺MANDA-LA2でのQ/Cのワンマン公演『Q/C 再び』

私(どるたん)は、エイジ(今野永士)と2人、どるたん with エイジとしてオープニングアクトを務めます。
しばらくLIVE活動を休んでいたので、復帰LIVEみたいなところもあるけど、20分程度のステージなので本格復帰という感じではなく、ちょっとだけ復帰LIVEです。

本格復帰は、どるしゃあワンマンか、ソロか、まあとにかく、もう少し先の話。

とはいえ、中途半端な事はいたしませんので、ご安心を!
しっかり全精力、精神力を傾けたステージにいたします。
そして、しっかりとメインのQ/Cへと繋げる良いステージにする所存。

そんな12月1日に向けて選曲を考えているのだけど、どるしゃあ曲はやらない方向で、不思議なバレッツ曲もなんとなく違う気がするし。

で、ちょっと、この辺どうかしら?と思いついたのが、洋楽の日本語カヴァー系。
少し前に、こんなブログ(Bob Dylan – Just Like a Woman 日本語カヴァーと小尾隆さんの事)も書きましたが、レパートリーが他にも色々あるのです。

オープニングアクトでもあるし、あんまりオリジナルをガツンとやるよりも、こういうのも悪くないんじゃない?みたいな気持ちで。

そんな中で候補に考えているのが、この曲。

David Bowie 「Rock’n’ Roll With Me」の日本語カヴァー
この歌詞は、40代後半で心筋梗塞になって以降、色々と環境や生活面が変わったのだけど当時の心境、そして変わらずにある大切なもの、そんな事を歌っていて、今、また、改めてこの歌を歌いたい、という気持ちになっているので、これは、12月1日の選曲、第一候補かな、と。

まあ、まだ少しばかり時間もあるので、気が変わる可能性も大きいけど、とりあえず上の動画を見て下さい。
「12月1日にやって欲しい!」とか、感想的なものでも聞かせてもらえたら嬉しいです。

では、12月1日、お楽しみに!!

Bob Dylan – Just Like a Woman 日本語カヴァーと小尾隆さんの事

10年前の某SNSへの投稿を再掲します。


2014年9月16日

少し前に、日本語カヴァーシリーズを何曲かYouTubeにアップしました。
その中からBob Dylan『Just Like a Woman』日本語カヴァーの事を、ロック評論家の小尾隆さんが自身のSNSで取り上げてくれました。



この日本語カヴァーシリーズは
「いい曲だからちょっとカヴァーしてみた。」
というレベルの物では全然無くて、10代の頃に夢中になって聴いた曲たち、オレを育ててくれた曲達に対する感謝の気持ちがいっぱい詰まっています。
小尾さんの文章を読んで、そんな部分を感じていただけたのかな・・・と、すごく嬉しく思いました。

—(以下小尾さんの文章です)—

例えばオイラはどるたんさんと政治的には微妙に意見が違うかもしれない。でもオレは彼の表現にある一定の理解とリスペクトの気持ちを払っている。とくに彼の場合海外のロックを独自の日本語歌詞として翻訳している点にシンパシーを覚える。ディランの原詞に忠実であればいいという問題ではないのだ。むしろ、どるたんさんがディランの曲からイマジネーションを広げ、着想豊かに新たな言葉を書き下ろすという、その心映えを美しいと思うのだ。そういう意味では双六亭のアッキーこと鈴木晶久さんがロス・ロボスのWHEN THE CIRCUS COMES TOWNを自分の日本語詞で歌っていることと、いささかも変わらない。以前のストーンズ「悪魔を憐れむ歌」といい今回のディランといい、それはどるたん氏が歌とかロックする行為を精一杯自分に引き付けようとする誠意なのだと思う。そうしたアプローチ自体は昔から日本のロックで試みられてきたことであり、別に目新しくはないかもしれないが、一番大事なのは音楽を聞いた”自分”が何を感じたかだ。オレは、彼が真っ白いキャンバスに向かって何かを書き留めようとするその真摯でイノセントな気持ちを受け止めることが出来る。
そう、まるでハイスクールの懐かしい同級生のように。


以上が10年前の投稿。

小尾さんの著作「SONGS – 70年代アメリカン・ロックの風景」

久しぶりに小尾さんの文章を読んで目頭が熱くなりました。
というのは、小尾さんは昨年の10月19日に亡くなられてしまったから。

小尾さんとは、一度だけしかお会いした事がないのだけど、その時に通じ合うものがたくさんあって、その後、SNSなどを通じたやりとりがありました。

頻繁に何か話すような事はないのだけれど、お互いの活動を見守っているような間柄だったのかも知れません。

一度お会いしたのは、あるDJイベントで、私も小尾さんもDJとして参加。
そこでお互いの選曲に感じる物があり、帰り道に色々話をして、そこでまたお互いの音楽体験に大きな共通点をみいだし、お互い、同志のような感情を抱いたのだと思います。

上の小尾さんの文章のラストに書かれているのが、まさに、その時の気持ちの延長線上にある言葉だと思います。

オレは、彼が真っ白いキャンバスに向かって何かを書き留めようとするその真摯でイノセントな気持ちを受け止めることが出来る。
そう、まるでハイスクールの懐かしい同級生のように。

さっき読み返した時は、目頭が熱くなる感じだったのだけど、改めてこの部分をしっかり読んだら、涙腺崩壊した。

ありがとう小尾さん。
また、会えたら、たくさん音楽の話をしましょう!