ここ数回のブログは、映画『いきもののきろく』を観に行った話で実に楽しい内容だったのですが……
浮かれている時間は終わりだ!
ここからは、抗がん剤治療に関する内容です。抗がん剤治療に関心のある方、私自身になんらかの関心がある方、以外の方が読んでも面白い話ではございません。ここでUターン推奨。
その前に、今週は病院週間でした。
3/11(火)
かかりつけ医にて、心臓系の定期健診。(心筋梗塞~冠攣縮性狭心症持ちです)
ここでは、心臓のみならず、体調全般を相談させてもらっていて、大腸がんの発見もここからのスタートでした。まあ、もう少し早く大事(おおごと)にして欲しかったという面もあるにはあるけど、感謝しています。
今回の診察は、特に血液検査やら心電図などもなく、ふつうにサクっと問診でしたが、一昨年から花粉症の薬も処方してもらっているので、先生から
「花粉症はどうですか?」と
実は、最近全然くしゃみも出ないし、花粉症の症状が出ていない私。そこで
「がんを取ったせいか、抗がん剤のせいか分からないのだけど、なぜか花粉症治ったみたいです。」
と、言ったところで先生、看護師さん、私の3人で大爆笑。
「じゃ、花粉症のお薬はなしって事でいいですね。(笑)」
と診察終了。
そしていよいよ
3/14(金)
抗がん剤治療第4ラウンドStart
前回、家を出てから帰宅するまで12時間コースだったので、それなりの覚悟をして家を出る。
朝7時25分。
8時数分前に病院着。
再診受付機による受付を済ませ、抗がん剤治療者専用のF棟へ移動。
ここで、体温、体重、血圧、血中酸素濃度などを自分で測り、問診票に書き込み、まずは採血待ち。
思ったよりも早く、採血室へ呼ばれる。
次は、院内薬剤師さんの問診待ち。
これも予定時間より早く呼ばれた。
いつもは男の薬剤師さんだけど、今回ははじめての女性の方。
どの方に当たったとしても、毎回しっかりとこちらの状況を把握している事に感心するし、安心もする。
副作用の発現状況を一通り話した後
「(状況によって調節しつつ使用する)下剤と保湿剤の一部は使いきってないので、今回はなくても大丈夫。吐き気止めはこれまで通り出してください。」
と進言。

今回、病院で写真をまったく撮らなかったので、お世話になっている保湿剤3兄弟と、室温の上昇からか手袋なしでも触れるようになったTVのリモコンの写真を。
薬剤師さんからは、保湿剤しっかり使うようにと。
そして、これからの季節、紫外線が強くなるから、そちらのケアもするようにとの事。
抗がん剤の蓄積により皮膚の表面が弱くなっていくようです。(すでに多少感じている)
しかし、これまで、保湿剤も、紫外線のケアもまったく関係なく生きてきた意識低い系。
最近、どうにか毎日、保湿剤を使えるようになってきたけど、日焼け止めとかも、考えなくてはいけないわけですね。意識高い系への転身!
というか「系」ではなくて、意識高く行動します。がんばります。
という感じで薬剤師さんとの面談(問診)は終わり。
次は、担当医による診断なのだけれど。
これは、血液検査の結果が出てからなので、1時間程度の待ち時間がある。
前回は、ここで2時間以上の待ち時間が発生した。理由は不明。急患でもあったのかな。
いつも、この時間は、陽の当たるサロンでブランチ。
ちょっと優雅なひと時。
院内にあるローソンで、ホットコーヒーを購入し、持ち込みの菓子パンを。
実は院内にはスタバもあって、多くの方はスタバで購入したあれこれをこのサロンで食しているのだけれど、私は、もっぱらローソンのコーヒー。
スタバの注文(というかすべて)が苦手というのもあるけど、もっぱらコスト面が理由。
でもまあ、それなりの幸せ感は味わえています。
特に卑下もしていませんのでご安心を。
すると、コーヒーを飲み終わらないうちに、お呼び出し器が鳴り、なんと予約時間前に、診察室へと移動する事に、ローソンのコーヒーを持ったまま、院内の長い廊下を移動して、そのまま診察室へとIN。
血液検査の結果は、まあそれなりに、基準値に収まっていないものもいくつかあるけれど、問題ないレベル。(ちゃんと結果表をもらえます)
で、副作用の状況などを話し、抗がん剤点滴のなんらかの成分は前回同様30%OFFでいく事になりました。
ここまで予想外の早さで事が進んでいる。
E棟診察室を出て、F棟点滴室へと移動。
その前に、点滴室近くの休憩スペースで少し冷めたローソンコーヒーを飲み干す。
さて、抗がん剤点滴の受付へ。
ここ以外は、予約時間順で、呼び出し器で呼び出されるのだけれど、ここだけは、それぞれの診察が終わった順番で受け付ける。
受付が終わると、そこから抗がん剤点滴のブレンドが始まるので、ここでまた待ち時間が発生。
前回は、処方箋の間違えがあったからか何なのか、ここでも2時間ぐらいかかった記憶。
今回は、割とスムーズ。
一旦、私のための点滴スペースへ向かって、点滴担当の看護師さんと簡単な確認を終え、点滴薬の調合を待つ間に、点滴中に食べられる簡単な昼食を調達するため、またしてもローソンへ。
と言っても買ったのは、おにぎりひとつだけ。
あとは、持ち込みの菓子パンの残りがあるので、それでOK。
点滴室へ戻り、自分の席のテーブルに、お茶のポットと、おにぎり、おやつを並べ点滴を待つ。
この並びは、前回のブログに書いた、レッドアローでのテーブルセットとほぼ同じ!

なのに、気分は正反対。
この後、抗がん剤点滴が体に入ると、しばらくは色々な事が満足に出来ない人になってしまうのでね。
気分は重め。
とは言え、色々と考え、抗がん剤治療と自然療法など経験者からの発信や助言、先人たちの辿った道なども調べ、比較検討、熟考したうえで、覚悟を決めてはじめた事。
考え方は人それぞれでしょうが、これが私の生きる道~♪
将来的に良い結果を招くと信じています。
点滴中の腕の痺れは、これまでに感じた事のないレベルで、針の刺さった辺りを中心に周辺かなり広い範囲にビリビリとした感覚。
それ以外は、軽食、おやつ、そして読書と少しの微睡を楽しむ。
点滴にかかる予定時間は、2時間半だったけど、3時間かかって、14時半に終了。
順調に会計を終え、病院を出て帰り道にある調剤薬局へ。
ここも実にスムーズ、病院との情報共有も行き届いていて、安心感高め。
すべてを終え、自宅に着いたのは、15時を少し回った辺り。
全部、順調に(というよりもやや早めに)進んでもやっぱりこれぐらいの時間になるのですね。
帰宅時間は、早ければ15時、最悪で20時過ぎというのが、これまでの経験則。
毎回、付き添ってくれて、車の運転もしてくれる、公私すべてにわたるマネージャーには感謝しかありません。
さて点滴後の副作用ですが、これまでよりひどくなっているものと、軽くなっているものがあります。
まず、冷たい物に触れない現象。
これは若干楽になっているのですが、副作用が軽くなったわけではなく、気候が暖かくなってきたという話だと思います。
これまで触れなかった、車のドアノブ、トイレのドアノブ、iPhoneやTVのリモコンには、ほぼふつうに触れたので、「ちょっと楽」を実感したけれど、玄関のドアノブ(北風が当たる場所にあるのでけっこう冷たい)は痛かったし、トイレの手洗い水でも痛かった。
痛みを感じる温度の分岐点があって、身の回りの物のいくつかが許容範囲の暖かさになったので、「ちょっと楽」にはなったけど、副作用が軽くなったわけではない。という結論。
今も手袋なしでPCのキーボードを打っています。点滴直後としては初の快挙。
だけど、冷蔵庫の卵や野菜には痛くて触れません。
てな感じ。
あとは、点滴中に感じた手の痺れ。
これがかなりキツイ。
右手(右、左交互に打っていて、今回は右手)の、指先から、肩のあたりまで、満遍なく痺れていて、若干動きにも支障がある。
顎の痛みも継続中。
喉も冷たい物を飲むとキュッと締まるような感覚。常温の水もアウト。
食べるものも多少は暖かくないとダメ。アイスなど論外。
まあ、これまでだと、この辺は1週間程度で軽くなるのだけれど、抗がん剤の蓄積により、今後長引く可能性もあるとの事。
あと、これまで点滴1週間後ぐらいに、ひどく怠くなる事があったのだけど、これはたまたまではなく、この時期一番白血球が減少する(あれ増加だったか?)という看護師さんの説明があり、なるほどと。
あとは、手の指のささくれが増えてます。
しっかり保湿してるんだけど、これも今後悪化してゆく可能性高そう。
点滴直後から私の体の中で「はたらく細胞」たちが、忙しく働きまくり、中には戦い破れ、または疲れ果てて、朽ちていくものもいるのかと思うと悲しいやら愛おしいやら、全身で応援してます。
まあ、今後ひどくなってゆく症状もあるのでしょうが、タイミングを見計らってそれなりに活動も出来るという事も、実感しているので、しっかりLIVEの予定入れてます!
とはいえ、この土日は行きたいところ色々あったのだけど、全部、断念でござる。残念でござる。
まあ、出来る限り、やりたい事をやっていきますので、これまで同様、皆様、それぞれに、適当な感じで見守っていただくと大変嬉しく思います。
どうぞよろしくお願いいたします。

【どるたん】作詞、作曲、歌とギター担当