Tag Archive : 癌

Round 2 Start

抗がん剤治療に関する内容です。

癌発症から今日に至るまでの経緯はこちらにINDEX化いたしました
癌関連 INDEX

1月31日から、抗がん剤治療の第2ラウンドがはじまりました。

初日の点滴(オキサリプラチン)
からの、2週間の内服薬(カペシタビン 朝夕各6錠)

点滴後の副作用は初回時とほぼ同じなのだけど、若干辛さが増したような気がします。
初めての時は、「点滴好き」というアホなポジティブ感があったせいか(「初日……のつづき」参照)、点滴後、割と元気に立ち上がれたのだけれど、今回は、ちょっと立ち上がる時からして、足のふくらはぎに軽い痙攣のような感覚がありました。
これは車から降りるときや、帰宅後も何度か感じたけれど、その日だけでおさまりました。

冷たいものに触れると痛いのは、前回同様。


「手袋がないと何も出来ね~」って事で用途別に色々買ってもらったのだけど、なかなかめんどくさいっす。

何か食べる時に、食べ初めだけ顎関節が痛くなるのも、同様だけど、食事に関係なく口を大きく開けたり、動かしたりしても、痛くもなんともない。
どうしてだろう?と、観察したところ、顎の両側から唾液が分泌される時に痛いように感じる。
これは、次回医師に話してみよう。

あとは、前回よりも吐き気が強いかな。
薬で抑えているので、あまり強い吐き気ではないけど、ムカムカ感あり。

前回、感じなかった症状としては、点滴後から今日もまだ、舌先がピリピリするような痺れ感。味覚には問題ないけど、舌先がずっとピリピリしている。

あと、病院からの帰宅時、車の中でマスクを外して、そのまま外に出たら、鼻の穴がツンと痛かった。その後、鼻をかんだら少し血がにじんでいた。
これも初体験だけど、もしかしたら前回はマスクをしていたから感じなかったのかも。

まあ、なんだかんだと気を付ける事はあるけれど、今のところ、なんとか(あまり)生活に支障なく出来ているので、OKって感じ。

それにしても、この薬の量よ。


がん関連だけでこれですよ。
と言っても、抗がん剤は、朝夕6錠ずつで、他は、副作用を抑えるためのものばかりなので、具合が悪い時、悪くなりそうな時に呑むものが多く、全部呑むわけではない。

しかし、私、これ以外にも、心臓関連の薬も呑み続けているし、花粉症もひどくなりつつあるので、今年もそろそろ薬に頼るようかも、という薬漬け人間。

本音を言うと、薬まみれの生活から脱却したいんだけど。
今のところ、薬と仲良くやっていくしかないかな。


癌関連 INDEX

2024年10月にS状結腸付近に癌を発見、11月に手術により切除しました。
これまでの癌関連のブログを時系列順でINDEX化しました

異常を感じ始めた頃~入院に至るまで

入院の報告~手術~退院まで

(直接癌治療と関係ない入院中の出来事や思い出した事なども)

退院後の活動~抗がん剤治療へ

(退院後の音楽活動についてや今後の事)

癌レポート 1 発覚まで

癌発症から今日に至るまでの経緯はこちらにINDEX化いたしました
癌関連 INDEX

異常を自覚したのは、この頃

文中には書かれていないけど、この前年から便秘気味になり2023年9月から、かかりつけ医で便秘薬を処方してもらっていました。
しかし、あまり効かず「これは明らかに溜まりすぎ」という時は、市販薬のコーラックを寝る前に飲むと、朝どうにか出る、という感じで、かかりつけ医にもそれは説明していました。
今思えばこのころから既にS状結腸付近は癌に蝕まれていたのかも知れません。

で、上の投稿に書かれている西武ライオンズの試合観戦を諦めた日(2024年8月22日)は、数日便秘が続いていたので、前夜コーラックを飲んで寝ました。

しかし翌朝、便は出ず、激しい腹痛でうめきながら床をのたうち回るような状況に。
便意はあるので、トイレに籠るも全く出る気配なし、出したいのに、出せない、全く出ない。

そのうち吐き気がしてきて、激しく何度も、「グゥエーーー」「ゴワーー」と近所中に響き渡るほどの大きな音を立ててからえずきを繰り返す。
この時はトイレの便座に向かってうずくまるような状態。
胃の中はすでに空っぽで腸がパンパンになっている模様。

その間も腹痛は続き、トイレにおとなしく座っていることも、便座に向かってかがみ続けている事も難しく、何度もトイレから転がり出ては、のたうち回り、また這うようにして、トイレに戻るという繰り返し。
下半身はすっぽんぽん(死語?)です。

野球を観に行くどころの話じゃない!

これもう間違いなく救急車案件でした。
しかし、そんな状態で朝から夕方までのたうち回った後に平穏が訪れてしまいます。
上からも下からも何も出ることはなく、痛みが何となく治まってしまいました。

この時、救急車を呼んで適切な病院でしっかり調べてもらっていたら、もしかしたら、もう少し早い段階で、S状結腸付近で便を堰き止めていた癌を発見する事が出来たのかも知れません。

リンパ節への転移もなく、その周辺だけを切除し、手術成功!って事になったかもと、今更思っても仕方ない。

その後、だましだまし生活していました。
のたうち回った件も、かかりつけ医に話しましたが、あまり深刻に受け止めてくれなかったようで、処置は便秘薬を変えてみただけ。

その後、同じようにのたうち回った事、3回。
半日ほど苦しんで我慢すれば、どうにか治まるという成功体験(!?)を身に着けてしまった。
しかし、やはり、うめき声を出しながらのたうち回るというのは、我慢できないほどの痛みなので、明らかに異常。少しばかり真剣にかかりつけ医に話をしたところ、便の検査をする事に。

1週間の間に2回、便をツンツンして採取したものを、持ってくるように。

と言われたものの、1週間に2回も、便を出せたら苦労しないのよ。
そんなわけで、すぐには病院に持っていく事が出来ず、どうにか苦労して持って行ったのが10月23日、検査結果は少しだけ潜血反応があったという事で、すぐに所沢肛門病院を紹介され、翌24日に受診。

とても丁寧に時間をかけて調べてくれて、その日のうちに、S状結腸付近に癌らしきものを発見。詳しい事は病理検査の結果が出ないとわからないけど、すぐにでも大きな病院で診てもらうようにという事で、防衛医大他、いくつかの選択肢の中で、家から一番通いやすいという理由で、埼玉医大国際医療センターを選択。

他と比べたわけではないので、何とも言えないけど、感触的に、これは大正解だったと思っている。
所沢肛門病院にもすごく感謝している。

紹介状を書いてもらって、すぐに診てもらうように言われてはいたものの、予約電話で指定されたのは、それから約1週間後。

10月30日でした。
その間にも癌は進行していたかも知れないわけですが……

10月30日、朝から夜まで、みっちりと、あちこち回され検査されて、結果、「出来たらこのまま入院、なるべく早く手術」という話に。

とはいえ、準備もあるし、それよりなにより、私には、どうしても10月31日までにやりたいこと、やらねばならぬとても大事な使命があったのです。

-つづくー

明日からラウンド2 その前に

抗がん剤治療に関する内容です。

1週間のお休み期間を終えて、明日からまた、2週間の投薬期間。
初日は点滴。

ちなみに私がやっているのはCapeOX療法というやつ。

初日の点滴が、オキサリプラチン
その後、2週間の内服薬が、カペシタビン


これが始まると、また、冷たい空気に触れるだけでも痛い!という状態になってしまいます。
(「初日……のつづき」参照)

前回、しっかりと痛い思いをしたので、明日は、点滴を終えて外に出る時には、マフラーで顔を覆い、手袋も忘れず装着。
常温の水も飲めないので、ポットにお湯を入れて持って行く予定。

1週間のお休み期間中、何も出来なかったなぁ
明日からは、あまり歩き回れなくなりそうだし、という事で、今朝は、ゆっくりと1時間ぐらいかけて近所を散歩してきました。

しっかりと防寒して外に出たのだけど、歩いていたら汗ばむほどの良い天気で、途中で、マフラーを外し、手袋を外し、上着を脱ぎ、と装備品を外しまくる。
それでも、帰宅時にはしっかりと汗をかいていました。
いや~、しかし、本当に暑かった。

お寺や神社を巡って、川沿いを少し歩いて、ぶらぶらと適当に。

雲ひとつない青空。
空気も澄んでいて、気持ちの良い散歩でした。
抗がん剤治療が始まってから、ほとんど外出していなかったのだけれど、歩き回れるぐらいの体力はまだ残っているようでひと安心。

これからも、あまり体力が落ちないように、暖かい日は外に出ようと思います。

1st ラウンド終了

抗がん剤治療に関する内容です。
関心のない人が読んでも楽しいものではないし、抗がん剤治療に関して否定的な考えを持つ人がいるのも承知しています。
そんな人たちは無理に読む必要ないので、ここでさようなら。

これまでの抗がん剤治療関連ブログ投稿はこちら
初日
初日……のつづき

さて、昨日の朝で、とりあえず第1回目の抗がん剤投与期間、2週間を終えました。

一度も忘れることなく、しっかり飲み終えました。
副作用チェックシートもしっかり毎日記入。

色々なチェック項目がある中、あまり当てはまるものもなく、ひどい状態にならずに乗り切れたように思います。
以前書いた(初日……のつづき)冷たいものに触れると痛い!というのは、ほぼ投薬期間最後まで続いたけど、後半、徐々に痛みは小さくなっていきました。

初日の点滴を終えてから、頭痛、吐き気、など、あまり感じなくて、割と楽にすむかも!と思っていたけど、4日目ぐらいからけっこうきつい倦怠感がきて、2日間ぐらいはほぼ寝てました。その後も数日、よれよれ状態。
その頃、抗がん剤ががん細胞だけじゃなく、正常な細胞や免疫にも、激しく攻撃していたのかな?知らんけど。

そして、やはり、この期間中は、ギターを弾いて歌う、という事はかなり難しいと実感。
指の感覚だけじゃなくて、のどの違和感やら息が続かないやら、1週目はほぼ無理。2週目後半に入ると多少どうにか、って感じ。
でも1時間以上のLIVEとなると難しそうだし、車で1時間以上運転して出かけるというのがけっこうきつそう。体力落ちているのでね。
チャンスは、1週間の薬休み期間なのだけど、寒い時期は無理かな~
免疫機能も落ちているから、風邪などもらうと大事(おおごと)になりそうだし、暖かくなるまで様子見って感じでしょうか。

いつなら予定入れられるか一目で分かるように投薬スケジュールをエクセルで作って(といってもカレンダーはテンプレでただ色を塗っただけ)壁に貼りました。
赤が点滴、オレンジが飲み薬

毎年、1年がすぐ終わるように感じるのですが、今年は特に速そうです。

フィフティー・フィフティー

昨年中よく聞いたフレーズ「フィフティー・フィフティー」
言うまでもなく大谷翔平選手の50本塁打/50盗塁という大記録を表す、おめでたい言葉として聞いたフレーズでした。

しかし、私が先日(1月10日)聞いた「フィフティー・フィフティー」は、あまりおめでたくないフレーズ。
フィフティー・フィフティー=50% / 50%=5分5分(ごぶごぶ)
という意味として聞いた「フィフティー・フィフティー」

それは癌の転移再発可能性。

「再発可能性は、フィフティー・フィフティーなので抗がん剤治療で少しでもリスクを減らしていきます」という趣旨の話でした。

まあ、以前から聞いていた事なので、特に大きなショックはないのだけど「若干%あがってないか?」という気がして、過去ブログを調べてみました。

と、昨年12月のブログ「検査結果及び今後の治療からのLIVE告知」に、再発リスク40%~50%と書かれていました。
まあ、その時とは医師も違うし、言い方が変わっただけで、ほぼ同じ。
見立ては変わらず、しっかりと医師間、医療機関内の見解は統一されているようで、逆に安心しました。

ちなみに転移する場所は、肺とか肝臓とか、色々考えられるみたい。

そうなるとまた手術だなんだと大変だし、行動の制限も大きくなりそうなので、しっかり注意して生活していきます。

とはいえ、あまり神経質になる事なく、いつもどおり楽しく、やりたいことをやっていく所存。

無理はしないつもりなので、どこかで私に合う事があれば、それは無理せずに外出しているという事。
音楽活動をしていたら、無理せずに活動しているという事なので、過剰な心配はせずに接していただければありがたいです。
(行動できない時は迷惑かけてしまいますが、その時はごめんなさい)

幸い私の周りにはそうやって自然に接してくれる方々が多くいるので、これからも安心して行動、活動していけそうです。

新年早々病気の話ばかりですみませんが、どうぞよろしくお願いいたします。


初日……のつづき

さて、1月10日から始まった抗がん剤治療に関して、帰宅後にざっと初日の様子をブログにあげました(初日)。

今日は、ちょっと詳しい内容とその続き。

抗がん剤治療の初日は、点滴で抗がん剤投与。
その後、2週間朝夕食後に錠剤を経口投与。
その後、1週間はお休み。

という3週間1クールの繰り返しを8回、まず半年続けるというスケジュール。

初日の点滴自体は2時間程度と聞いていたので、朝行って、遅くなったとしても午後2時頃には家に帰れると思っていたのだけど、終わって家に着いたのは夜8時過ぎという事は前回書きましたが。

まあ、色々舐めていました。
という反省談を、自分自身の戒めのためにも、万が一同じ状況になった人への軽いアドバイス(になるかどうかは分からないけど)としても、書き記しておきます。

なんだかんだで、点滴が始まったのは15時頃(だったかな)。

この時点でかなり疲れていたので、点滴をしながら眠る気満々。
しかし、点滴室はリクライニングチェアで座って点滴を打っている人たちの姿が。
「ベッドじゃないのか~」と一瞬落胆したけど、初めての抗がん剤投与という事で、ベッドに案内され心の中でガッツポーズ。

そもそも私は点滴が大好き

という事を過去にブログで書いています。(2023年元日
長い投稿なので、点滴の部分を抜粋すると

そして、こんな事を言うと、重病などで長期入院しているような方に申し訳ないのですが、あくまでも私の場合として聞いて下さい。

私、謎熱で入院するのが大好きでした。

というのは、入院中だけは、夜、眠る事が出来るのです。
しかも昼間もいくらでも寝ていられるのです。
特に点滴されながらスーっと眠りに落ちていく時間に、本当に幸せを感じていました。
これまで眠れなかった分を取り返すかのように眠りまくるのです。

ただ、これまでの栄養補給系の点滴と違ってスーッと気持ち良く眠れるようなものではないのかも?と軽く分かってはいたつもりでした。

とはいえ、疲れていた事もあり、やはり点滴開始後気持ちよく眠りに落ちていく私。

何度か、看護師さんが「気分悪くないですか?」「痛みやしびれは大丈夫ですか?」と声掛けしてくれるのだけど、ぼんやりした頭で「大丈夫です」「問題ないです」と答え、また眠りに落ちる。

もしかしたら、この時点でかなり体に違和感はあったのかも知れないけど、私のボンクラ脳は「点滴大好き」という妙なポジティブ感に支配されていたのか、まったく問題なく、快適に点滴を終える事が出来たのです。

これがいけなかった!

点滴を終える頃に看護士さんが色々と副作用の説明をしてくれました。
説明というよりも雑談に近い感じで分かりやすい例をあげて親身に話してくれる感じで。

「冷たいものを触ると指先がすごく痛くなって、冷蔵庫のドアや中の物に触れないみたいな、生活に支障をきたす人もいます」
「この時期だと外に出ると冷たい空気に触れて頬が痛いという人もいます」

なんて事を、もっと色々と例をあげて、注意した方が良いですよ、と話してくれていたのだが、私まったく他人事のように聞いていたようです。

それを実感するのに時間はかかりませんでした。
ベッドから立ち上がり特にどこにも異常を感じることなく病院の外に出た私。

病院の玄関前にある彫像がライトアップされていたので、ちょっと写真を撮って行こうと、呑気にスマホを取り出し1枚。


ほんの30秒ほどの事だったと思うのだけど、突然指先に強烈な痛みを感じる。
「いててて!」と声が出るレベルの痛み。

「冷たい物や、冷たい空気に触れると痛みが出る」と言われていた事をしっかりと実感した瞬間です。

慌てて手をポケットに突っ込み小走りに車へと急ぐ。
すると、今度は冷たい風にあたった頬がピリピリと痛み出す、看護師さんに言われたやつじゃん!

ほどなく車にたどり着き、まだまだ事の深刻さを理解していない私のボンクラ脳はポケットから手を出し、車のドアノブへと手を伸ばす。

「いて!!!」けっこう大きな声が出たと思う。
静電気やビリビリペンどころの痛さではなく、なんと表現してよいのか、とんでもなく冷たい物に触れたような感覚で、とにかく痛かった(語彙力)。

しかも、その強烈な痛みはけっこう後を引く痛さ、痛みが引いた後もジンジンするようなしびれ感は続く。

ここでようやく手袋を身に着け、注意深く行動しないと、とんでもない目に合うという事を理解した私のボンクラ脳。

自宅に帰った後も、注意深く行動していたにも関わらず、いくつか痛い目にあっています。

それはまず家に入った瞬間。
フローリング(風)の床にスリッパも履かずに歩を進めてしまった私。
靴下越しにも「なんじゃこりゃ~!?スケートリンクか?」というほどの冷たさ。
慌ててホットカーペットのある部屋に小走りで向いスイッチオン。

手洗いも、うがいも出来なかった。
が、これは結果的にラッキー。
いつものように、洗面所に向かっていたら水でうがいして、水で手を洗っていた事でしょう。

少し落ち着いてから、キティちゃんの靴下に履き替えて、お湯でうがいと手洗い。

その後は、まあ冷たい系の痛みは回避出来ていたかと思われましたが、次に声が出るほどの痛みを覚えたのは、トイレにて。

ドアをあけ、便座カバーをあげるところまでは手袋をしていたのでOK。
その後、手袋を外し小さな用を足し終え、水を流す。

タンクの上から出る水で軽く手を流し、ペーパータオルでさっと吹いた後、キッチンの水場で石鹼でよく洗うのがいつものルーチン。

いつものように水で軽く洗おうと、手を伸ばし水に触れた瞬間「いて~!!」と、かなり大きな声が出ました。油断してました。水では手も洗えないのか!?

その後、トイレでは手を洗わず、ペーパータオルを持った手で水を流しドアを開け、キッチンの湯沸かしで洗うというルーチンに変更。

しかし、本当に舐めていたのですね、私。

冷たい物に関する知覚が強烈に過敏になっています。
これほど痛いとは!!

冷たい系だと、翌日の昼間、おやつにバナナを食べようとした時にも痛みを感じました。
バナナはふつうにキッチンの果物かごにあった(ちょっと寒いけど)常温のもの。

一本手にした瞬間
「いてっ!!これ釘打てるバナナじゃないの!?」(昭和感)
という感覚。これにはびっくり。バナナまでもが牙をむくとは。

冷たくて痛い系で印象的だったのは、こんなところですが、他にもいくつか書き留めておきたい事象がありました。

「冷たい物を飲むと、喉が閉まったような感じになって、中には過呼吸のようになる人もいる」という話を看護師さんから聞いていたけど、常温の水でもアウトでした。喉がキューっとしまって何かが詰まっているような感覚。

なんでも温かいものしか口に入れられないかも。

あと薬を飲む時に、いつまでも喉に引っかかっているような違和感があります。
喉が閉まっていて、実際に飲み込めていないのか、違和感だけが残っているのか、よくわからないけど、とにかくいつまでも喉の途中に固いものがとどまっているようで、気持ち悪く、毎回、大量にぬるま湯を飲んでいます。しばらくすると違和感は消える。

もう一つ食事の時に、口を開けると顎の関節がかなり痛い。左右両側ともに。
何度か口を開け閉めすると痛みは消えるのだけど、初めの一口は毎回かなり痛くてつらい。

この事例は聞いていなかったので、ちょっと検索してみたら、まったく同じ事象が日経メディカルに掲載されていました。

あとは、今回点滴を打ったのが左腕だったのですが、2日目の朝になってもまだ左の腕全体がしびれているようなジンジンとした感覚が続いています。若干動かしづらい感じも。
指先もちょっと変な感覚が続いています。

点滴後ほどの激痛は感じなくなったけど、これから2週間薬の経口投与は続くので、完全に収まる事はないのでしょうね。

喉の違和感、声が出しづらい感覚もあるし、これはギターを弾きながら歌う人としては、(今現在の状態では)かなり致命的。

まあ、まだ2日目だからなんとも言えないけど、これを克服して音楽活動をしている人も周りにいるので、心強い。

私もまったく希望は失っていないので、大丈夫。
焦らず、しっかりと、整えていきます。


余談ですが、付き添ってくれたマネージャーは、お父さんを胃癌で亡くしていて、抗がん剤治療時のつらそうな様子も見ていたとの事で、点滴後の私がふつうに、というかむしろ元気そうに歩いている事にまず驚いていました。

そして、食事もふつうに摂れている事、食欲が全く衰えていない事にも驚きを感じていたようです。

まあ、当時より抗がん剤も改善されている事でしょうし、単純には比べられないけど、とりあえずは軽くて良かった。


もうひとつ余談を、抗がん剤というとどうしても考えてしまう問題について看護師さんが説明してくれました。それは抜け毛。
医師からも、この薬は抜け毛はあまり心配ない、との説明を聞いていました。
その時、私がはじめに思った事は「ブログネタがひとつ減って残念」という事。
真剣に悩んでいる方には申し訳ないのだけど、私がもし丸坊主になったら、62年ぶりの丸坊主なので、その時、写真館で撮った丸坊主(かつ丸裸)写真と並べて、63歳丸坊主写真をブログに掲載しようと思っていたのです。
看護師さんからは「多少抜け毛の可能性もあるので、その際には色々相談出来る窓口も・・・」と話がありましたが「大丈夫っす!抜けてもハゲてもOKっす!」と返事しておきました。



初日

今日から、抗がん剤治療が始まりました。
朝、8時台に家を出て、帰ってきたら夜8時過ぎ。

会計が終わって外に出たら真っ暗!そして極寒(というほどではないけどすごく寒かった!!)!

なんだか、色々と舐めてたかも。
どんなに遅くなったとしても14時には終わるだろうと、多少大げさに見積もっていたのだけど、大げさどころか少なく見積もり過ぎでした。

初回という事で、イレギュラーな検査やら、オリ(エンテーション)やら、諸々あった上に、年末年始で病院に来られなかった人たちが大勢押し寄せていた、という話もチラホラ聞こえてきました。

しかし、まさか12時間も家を空ける事になるとは思っていなかった。

しかも、舐めていたのは、時間に関する事だけじゃなくて、ちょっと色々と。

具体的に書きたいのだけど、さすがにちょっと疲れているので、今は無理。
明日、元気だったらつづきを書きたいと思います。
別に誰も興味ないかも知れないけど、記録として書きとどめておきたいので。

では、今日の所はおやすみなさい。

まずは体調面の報告を

昨日、吉祥寺 MANDA-LA2での『Q/C再び』に、オープニングアクト どるたん with エイジとして出演してきました。

LIVEの事は、改めてしっかりとブログに書くとして、まずは体調面、健康状態の報告を。
先月の癌公表以来、心配してくれている方、気にかけてくれている方も多いようなので、自分自身の覚書きも兼ねて書いておこうと思います。

これまでブログで書いてきたように、11月7日に、大腸(S状結腸周辺)癌の摘出手術、無事成功。
11月15日に退院、経過良好で今日に至ります。

退院時に「まだ、あまり無理しないように」というふんわりとした忠告は受けていましたが、20分程度のLIVE演奏を「無理」とは、思えなかったので、昨日、12月1日のLIVE出演はキャンセルせずに決行いたしました。退院後2週間もあったし。

で、あらかじめ宣言していた通り「今できる全てをステージ上で(全身全霊を尽くして)表現」してきました。

体力的には、かなり落ちている事を実感しているのだけど、癌切除後、体調面で色々な事が良くなったように感じています。
(癌切除とは関係ないかも知れないけど)肌艶がよくなったと言われるし、声も以前より出しやすくなりました。

手術跡周辺がまだ痛かったり、腰が痛かったりはしますが、良くなった事の方が多い感じ!というかすべて良くなったと感じています。

ただ、今のところ、食事は病院食の延長みたいな感じを続けているし(徐々にふつう食に移行中)、生活ペースもほぼ入院時と変わらず、朝6時頃には起床、夜10時には就寝、3食規則正しく摂取という、浮世離れした生活。
このペースが、実に心地良かったりするのです。

しかし、昨夜は終演が、いつもは寝ている時間。
挨拶もそこそこに、車で帰路を急ぎました。

家に着いたのは、日付が変わる少し前。
ドッと疲れが出て、着替えもままならぬ状態で、ホットカーペットの上でしばし寝落ち。
夜中の2時頃、目が醒め、パジャマに着替え、歯磨きをして、本格的に布団へIN。
その時、腰をはじめ、身体のあちこちが痛くて「こりゃ、2~3日寝込むようかも知れん」と思っていました。
が、翌朝(というか今朝)も、いつもよりちょい遅めの7時前には目が醒めて、その際には、身体の痛みもあまり感じず、ふつうに起きる事が出来ました。我ながら、ちょっと驚きの回復力!
この回復力も、癌切除後にすごく上がっているように感じています。


と、ここまでは、良い話ばかり書いてきましたが、ここからは、若干不安な話を。

手術後、家族が受けた説明によると「手術は成功、癌周辺は切除出来たけど、癌がかなり深く(大きく)なっていたためリンパ節や他の臓器への転移がある可能性大。その際は化学療法にうつる必要がある」との事。

12月14日に、病理検査の結果と今後の治療方針の説明があります。

そして、その翌日、12月15日は青梅アトリエよぎで『どるたんパブタイム Vol.4』の開催が、以前から決まっていました。
これまた、キャンセルせずに決行する予定。


というのは、14日に病院に説明を聞きに行って、緊急入院!なんて事はなさそう。
化学療法になるとしても、スグやります!って事はないでしょ?と考えたから。

もし、万が一、14日にとんでもない事が発覚して緊急入院!なんて事になったら、本当にごめんなさい。その場合は、15日のLIVEは出来なくなっちゃうのだけど、その可能性は限りなく低いと考えています。

ただ今後、化学療法(放射線治療など)がはじまる可能性は高そうなので、14日に説明を聞いてからでないと先の予定が組めないため、いくつかお話をいただいている今後のLIVEスケジュールに関しては、14日に治療方針が決まってから、改めて連絡するという事になっています。

お待たせしてごめんなさい。

なので、12月15日以後のLIVEスケジュールは、今のところ予定たたず。

すでに決まっている来年2月のライブが1本あるけど、それはなるべくキャンセルせずに出来るよう、治療スケジュールを調整してもらうとか、考えています。どうなるかは、14日に病院で説明聞いてからですね。

何はともあれ、今は元気です!


近況報告

2024年11月5日

特に隠すつもりもなく、声高に発表するつもりもなく、これまでなんとなくこの話題をスルーしてきたのだけど、今後ずっと黙っているのも難しそうだし、とりあえずふつうに報告しますので、ふつうに受け流してください。

直近の予定などに関してやりとりが必要な人達には既に報告ずみですが、それ以外の方々、古くからの友人たちにもまだ報告していませんでした。なんとなくごめんなさい。

実は10月31日から入院しています。

8月中旬から「なんかヤバそう」という体の異変があり(「癌レポート 1 発覚まで」)かかりつけ医に相談していました。で、何度か薬を処方してもらったのだけど、改善されず、専門医で調べてもらう事に。
そこでS状結腸に癌が見つかり、一日も早く大きな病院で処置してもらうように、という事で、今度は大学病院にまわされ、大学病院でさらに詳しく調べてもらったところ、すぐ入院!からの~手術!って事に。

とはいえ、手術前の検査や、手術準備のための処置があり、すぐに手術というわけではなく、手術日も決まらぬままだったので、報告するにしてももう少し色々はっきりしてからにしよう。とも思っていました。

で、昨日、手術に関するオリエンテーションがあり、手術日も決定いたしました。

癌はステージ3
ただ癌の深さ(大きさ)は4段階で4ということ。

まあ、細かいことはいいか。
とにかく近日中に手術します。

入院してから同意書に何枚も何枚もサインしましたが、昨日はいよいよ手術の同意書にサインしました。

考えられるリスクを一通り説明されましたが、その中でも、もっとも重要な事。
S状結腸切除術での死亡率は0.37%との事。

心筋梗塞の時とは(文字通り)桁違いの安心感のある数字です。
心筋梗塞の時は、すぐにでもカテーテル手術!という状況で「処置しないとほぼ死ぬけど、処置すれば助かる可能性高くなるよ」という同意書に、ストレッチャーの上でサインしました。
死亡率ははっきり憶えてないけど20~30%だった気がします。
その時は「ああ、オレは今”死ぬかもしれないけどいいすっか?”という書類にサインしたんだな」と、怖くはなかったけど、ちょっとした感慨深さがありました(笑)

手術を前に今している事は、お腹の中を空っぽにする事。
なんと10月31日から何も食べていません。
飲み物は許されているので、たまに自販機でアセロラとかポカリとか買って飲んでますが、お腹に入るのは水分だけ。あっ、あと薬も。
その代わりに、首の近くにつけた管から栄養価高めの点滴を24時間。

自撮り下手でメンゴ(死語)

しかし、不思議なことになぜか空腹感がない。
同室の方々が食事をしていても何とも思わない。
この点滴、胃に入っているわけではないのに、本当に不思議。
どういうメカニズムなのか今度質問してみようかな。

この管を挿す時も麻酔が効かなくてなかなか大変で、ってそれは長くなりそうだから、また改めてブログネタにします。(笑)

現在の作業環境(このPC以外にタブレットとiPhoneを持ち込んでいます)

最近のブログも入院中に書いているものなので、ふつうに(体はともかく)心は平穏に過ごしている事は伝わっているかと思います。
過度に心配なさらずにふつうに受け止めていただければ幸いです。

10月後半~11月の予定は発表していないものも含めていくつかキャンセルしてしまいましたが、12月からの活動復帰を目指して体力回復に努める所存。

どうぞよろしくお願いいたします。

画像はイメージです