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手術から1年経過しました

昨年の今頃、11月7日に大腸癌(S状結腸付近の)切除手術をいたしまして、無事成功。
あれから1年ちょっと経ちました。

癌発症から今日に至るまでの経緯はこちらにINDEX化いたしました
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下の写真は、昨年の11月7日、歩いて手術室へと向かう私の後ろ姿。

S状結腸の事なんて、これまでまったく考えた事なかったのだけど、無くなってみると、その役割がよくわかるようになりました。

S状結腸って簡単に言っちゃうと、ウンコが外に出るまでの間の待合室的なもの?あってる?
少し仲間が集まったら「そろそろみんなで外に出ましょうか?」みたいな?あってるかな?
その待合室が無くなっちゃったから、「仲間が集まるまでちょっと待つ」って事が難しくなったわけ。
これ以上書くと、下世話な話になっちゃうし、イメージ的によろしくないと事務所的にストップがかかりそうなので、まあ、ちょっと、それなりに不便を感じています、って事で。ね。

オムツしたり、ウンコ漏らしたり、という状況ではありません。
あっ、事務所ストップですね、すみません。

で、手術は成功したけれど、既にかなり深くリンパ節への転移があり、他臓器への転移も懸念される状況だったので、今年の1月から抗がん剤治療もしました。

3週間1クールで、8クールの予定で。

各クール初日に抗がん剤の点滴
その後、2週間は抗がん剤の飲み薬
1週間は抗がん剤お休み

しかし、副作用がひどくなってきたので、(お医者さんの判断で)6クールまでで点滴終了し、最後の1クールは、飲み薬も中止。

抗がん剤治療をはじめるにあたっては、病院側は、けっして抗がん剤治療を強くすすめるような事もなく、いくつかの選択肢を提示してくれたのだけど、自分で治療を決断しました。
出来る事なら他臓器への転移を抑えたかったから。

抗がん剤に関しては否定的な意見も色々聞くけど、既にリンパ節転移がある状況なので、しっかりと抑えたかったわけ。
あまり悠長に民間療法的なものに頼っているような状況ではないな、と自分なりに判断しました。

結果、治療を最後まで(8クール)完走する事は出来ず、未だに副作用にも悩まされているような状況ではあるけれど、その判断に間違いはなかったと思っています。

抗がん剤の副作用は、人それぞれ色々な形で出るようですが、私の場合顕著なのは、手、足の指の痺れや、その周辺の違和感、痛み。
抗がん剤をやめてから5カ月ぐらい経つけど、未だにつらい。
ただ、ゆっくりではあるけど、徐々に軽くなっているような感覚はあります。
ギターを弾くのがあまりつらくなくなってきているので。
指弾きは無理だけど、元々アルペジオ的な奏法は苦手でほとんど出来ないから問題なし。

ただ最近、寒いと痛みが増して夜寝る時に足先が痛すぎてキティちゃんの靴下を履いて寝ています。
あと手袋も。

これからの季節、厚手の手袋と靴下は必須か。

何はともあれ、今のところ他臓器への転移はなく、今後3カ月に一度、病院へ経過観察に通うという状況です。
とりあえず良かった!

って事で。

Final Round(8) Start

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もう一週間経ってしまいましたが、6月6日から、抗がん剤治療(CapeOX療法)のRound8が始まりました。
これが最後!
前回から点滴は中止したので、内服薬を2週間飲んで終わり。

いつものように朝7時半に家を出て、埼玉医大国際医療センターへ。
8時10分頃病院着。
表玄関ではなく、F棟入口からIN。

受付を済ませ、問診票記入。

9時少し過ぎに、採血。
9時半に院内薬剤師さんによる問診。

ここまでは前回と全く同じ流れ。

薬剤師さんに、副作用がひどくなっている事。
便秘気味の事。
など、現在の状況を一通り話す。


その後は、採血の結果が出てから担当医の診察になるので、その間いつものように、ローソンでコーヒーを買い、喫茶スペースへ。持ち込みのパンとコーヒーでブランチ。
大きな窓から、外の景色を見ながらのこの時間は、憩いのひと時。
(この一節、毎回、全く同じなのでコピペ)

外の景色は、前回よりもさらに緑が濃くなり、樹々たちが生き生きしている感じが伝わってくるよう。夏感強め。

しばし、落ち着いた時間を過ごせると思ったら、いつもよりかなり早いタイミングで、担当医からの呼び出しコールが鳴る。
コーヒーまだほとんど残っているので、コーヒーのカップを片手に診察室へと急ぐ。
(この一節も前回と全く同じ)

入室して、副作用の状況を話す。
痺れが続いている事、指先を使う細かい作業が出来ない事など話す。
「これまでよく頑張りました。なんなら内服薬もやめてもかまいません。」
みたいな感じでねぎらい(?)の言葉をかけていただく。

そしてこの後のスケジュール決め。

約1か月後の、7月頭にCTなどによる検査。
その約10日後に、執刀した先生との面談というか検査結果の診断。
そこで、今後どうなるか、どうするか、って話になるわけですね。

まあ、良い結果が出ると信じてはいますが、予断を許さない状況ではある。


ところで、気になる副作用ですが、とにかく痺れがひどい。
手足の指先、舌及び口の周辺が、常に激しく痺れていて痛みを伴う状況。

これ、点滴の薬の蓄積によるものらしいけど、はっきり言って舐めてました。

点滴を続けていた頃(Round6まで)は、点滴後1週間~2週間で痺れは抜けて、ふつうにギターを弾けるぐらいの感じだったのですが、前回から点滴してないのに、痺れがまったく抜けない、どころかひどくなっている。

ギターは弾けるには弾けるんだけど、両手の指にかなりの痛みがある。
前回LIVE時(5/31)は、アドレナリンで乗り切れるだろうと思ったけど、ダメでした。
途中で予定外の休憩を入れ、手袋を装着しての演奏になってしまうという為体(ていたらく)。

その前回よりも、今はさらに痺れがひどくなっている。

足の指は、点滴中はさほど痺れは感じなかったのに、今は、四六時中ジンジンと痺れていて、指の付け根の肉球の付け根的部分は、なんだか腫れて膨らんでいるような感覚で歩きづらい事この上ない。
実際に触ると、若干腫れているような気がしなくもない。

先生の話によると、点滴をやめてから、一時症状がひどくなり、その後数カ月で痺れがひくというパターンもあるそう。
しかし、一生痺れがひかないケースもある、との事。

どっちにしろ、しばらくはこのひどい痺れはつづくという事ですね。

6月22日のLIVE「どるたん大復活祭」が迫っているというのに、全然復活していなかった!!

しかも、7月~9月まで、毎月、1、2本のLIVE予定入れちゃったよ。
まさか、点滴やめてから、副作用がひどくなるとは思っていなかったので。

まあ、でも、なんとかなるでしょう。
がんばります。

その痺れですが、温かくしていると多少はましなので、家にいる時は、温かめの手袋と、キティちゃんの靴下(過去ブログ「キティちゃんの靴下」参照)を必ず装着して過ごしています。



あ、そうそう、この日は、すべてが早め早めに進行し、家に着いたのはお昼前!
点滴がなくなったので、早く帰れるとは思っていたけど、お昼前に家に着くとは、想定外の早さでした。

ピリピリはつらいよ

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内容的にはネガティブなブログと捉えられてしまうかも知れませんが、本人いたってポジティブ(というよりも平常心と言った方が近いか)な気持ちで、現状を受け止め、ありのままを記しているだけなので、ご安心を。


先日のブログ「Round 7 Start」の中で、点滴による抗がん剤投与を中止した件を書きました。

これ、先生が「止めましょう!」と言ってくれて本当に良かった。
(もし「どうしますか?」と言われたら、「あと2回だから最後まで続けます。」って答えて、7回目と8回目の点滴を受けていたと思います。)

というのも、今回、点滴を受けずにすでに1週間経過するのですが、一向にピリピリが改善されません。
というか、ひどくなっているような気さえします。
これまで、6回の点滴によって体に蓄積された抗がん剤成分が、指先や舌先に集まってきているような感覚。

指先のピリピリ感

今までは、点滴をして1週間もすると、ふつうにギターを触れていたのですが、今は、左手に手袋をしないと無理。

すべての指先が常にピリピリしているので、小さい物を「つまむ」ような事が出来ません。
手のひらや指の根元部分を活用して「つかむ」という動作なら問題なく出来ますが、「つまむ」は痛みを伴うので、かなり難しい。

例えば指先を使って鼻毛を抜くなんて事は絶対無理!

今は、そんな状態です。

舌先のピリピリ感

舌先のピリピリ感は、1回目の点滴直後から感じ始めて、それから今日にいたるまで、一時も消えた事がありません。

はじめのうちは、舌先だけがピリピリする感じだったのだけど、だんだんと舌の根元の方までピリピリ。
さらには、4回目ぐらいから、徐々に、唇とその周辺もピリピリしはじめて、今は、かなりつらい状態。

副作用で、「冷たいものに触れると痛い」というのは、これまでも感じてきたことですが、最近では、唇や舌先がピリピリしているので、熱い物に触れても痛い!

要するに、今の私は、ぬるいものしか口に出来ません。

これまでの人生、熱い物は熱く、冷たい物は冷たくで、ぬるいものが出てきたら、拒絶するような人だったのに、なんと、ぬるい物しか受け付けなくなるとは。とほほ。


担当医の判断

このピリピリ感は、点滴をやめてもすぐに消えるわけではない。
数か月続く場合もあるし、人によっては一生消えない人もいる。
これ以上点滴を続けると、ピリピリが消えなくなる可能性も高い。
そうなると、日常生活にも大きな影響が出るので、点滴は中止しましょう。

と、担当医からの進言がありました。

本当にありがたい進言だったと、ピリピリが消えない今、つくづくと思っています。

まあ、もしかしたら、点滴をやめた事によって、癌の転移の可能性が若干は高くなるのかも知れないけど、まあ、それはそれ、その時考えます。

今は、ピリピリのない日常生活を取り戻す事。
心、平穏に過ごす事。
そして、やりたいことをしっかりやる事。(まずは5月31日のどるしゃあワンマン公演)

そういう事を念頭に日々を送っています。

もちろん、早寝早起きとか、食事のバランスとか、その辺はふつうに出来ているので、今後の人生、健康な日々を送れる事でしょう。


なぜか全く衰えない食欲

それにしても、どういうわけか食欲だけは全く衰えずに、しっかりと食べ続けることが出来ています。

舌や口の周りのピリピリだけではなく、顎の関節や、歯も痛むのに(←これも副作用)、さらには胃のむかつきも、ずーっと続いているのに、それを我慢してでもしっかりと食べ続けています。

入院中に、10Kg以上瘦せたのに、もう既に入院前の体重に近づいています。
抗がん剤の点滴室でも、こんなに肌つやが良く、肉づきも良い人、私のほかには見かけません。

副作用で食欲がなくなる人、多いみたいなので、まったく食欲が衰えない自分自身に驚いています。
薬剤師さんも、お医者さんも驚いていました。(笑)

元気な事は元気だけど

とまあ、そんな感じで、とても抗がん剤治療中にはみえない、元気っぷり。

最近では、青梅のアトリエよぎで、頻繁に色々な形で演奏しているので「もう演奏活動出来てるじゃん!」と思う方もいるようですが、これ、青梅という絶妙な場所というのも大きな要因なんです。

もちろんアトリエよぎという場所とそこに集う人たちが好きだから、出来ているという面もあるけど、場所がね、とにかく私にとって絶妙。

家から車で30分弱で行けるのよ。

これ、1人で片道1時間運転となったら、なかなかつらい。
元気にみえても、抗がん剤治療で色々な機能が弱っているので、疲れやすかったり、なんだりはあるのです。

ちなみに、うちからだと福生や川越で、1時間前後って感じ。

今度やるGoodstock Tokyoは2時間ぐらいかかるけど、運転手兼付き人がいるので、OK!
吉祥寺MANDA-LA2に出た時も運転手兼付き人がいたから大丈夫でしたが、ひとりでぶらりと行って演奏するのは、青梅ぐらいの近さじゃないと難しいかな。

1時間以上かかる場所での演奏やら、遠征やら、まだちょっと出来ない状況ではありますが、もう少しお待ちください。しっかり体力つけて回復を図っておりますので。

幸い、食欲だけはあるので、あとは、抗がん剤投与期間(飲み薬は続けています)が終われば、徐々に動けるようになると思います。

よろしくお願いします。

Round 7 Start

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一昨日、5月16日から、抗がん剤治療(CapeOX療法)のRound7が始まりました。
いや、始まったのかな・・・その辺は、追って書くとして。

いつものように朝7時半に家を出て、埼玉医大国際医療センターへ。
8時10分頃病院着。
表玄関ではなく、F棟入口からIN。


受付を済ませ、問診票記入。

9時少し過ぎに、採血。
9時半に院内薬剤師さんによる問診。

予約時間どおり順調です。
ここで一通り副作用の話をして、副作用を抑える薬の増減などの相談をするわけだけど、手や舌(及び口周辺)のピリピリ感がかなり増している事、ピリピリの範囲が広がっている事、指のささくれがひどくなっている事などを伝えたところ「先生に伝えて今後の治療を話しあった方がいいかも知れませんね」というお言葉。

(右手、指のささくれ、剥くと痛くて、剥かないと痛い)

そして「点滴をやめるという選択もある」との事。

この辺は、5サイクル目辺りから、先生にも「つらいようなら、いつ止めても良い」と、何度も言われていました。

私としては、この時点では「とりあえず今回は点滴をやって、その後の副作用の進行具合をみて、次回やるかどうか考えよう」という気持ち。


その後は、採血の結果が出てから担当医の診察になるので、その間いつものように、ローソンでコーヒーを買い、喫茶スペースへ。持ち込みのパンとコーヒーでブランチ。
大きな窓から、外の景色を見ながらのこの時間は、憩いのひと時。
(この一節、毎回、全く同じなのでコピペ)

外の景色は、緑一色。新緑から濃いめの緑へと変わっていく時期。
前回は野生の藤の花がたくさん咲いていたのだけど、3週間で随分と景色も季節感も変わります。

しばし、落ち着いた時間を過ごせると思ったら、いつもよりかなり早いタイミングで、担当医からの呼び出しコールが鳴る。
コーヒーまだほとんど残っているので、コーヒーのカップを片手に診察室へと急ぐ。

入室するとすぐに「点滴はやめましょう!」と、先生からの先制攻撃。
薬剤師さんから一通り話を聞いての、提言。

なんとドクターストップ!

「ええと、今日もやらないって感じですか?」と私。

「しびれも広がっているようだし、痛みもあるという事なので、これ以上は医者として勧められない。」と先生。
「ここでやめても、しびれはしばらく残るし、人によっては、一生続く場合もある」
「6回でやめても、8回目までやっても、それで人生が変わるのかというと、それほど大きな違いは無い」
「今まで多くの患者さんの症状を診てきたので、止めた方が良いとはっきり言える」

と、かなり固い意志を持ってのドクターストップ宣言。
とはいえ

「あくまでも、決めるのは患者さん自身なので、8回やらないと納得出来ないとか、スッキリしないという事なら続けますが、私の立場からはやめた方が良いと思っています」
との事。

そこまで言われたら、無理して続けるつもりもなく、先生の言葉に従う事にしました。
実際、かなり副作用はつらいので。

実は少し前に「ピリピリはつらいよ」というタイトルで、ブログ記事を書きかけていたのだけど、なんとなく途中で筆を置いてしまいました。
つづきを書いて、公開しようかな。

「ここまで充分がんばりましたよ。」
と先生の言葉に見送られるように、診察室を後にする私。

その足で、会計に向かい、支払いを終える。
当たり前だけど、金額がかなり少なくて、ちょっと気持ちも楽になる。

その後、もう一度、F棟に向かい、コンシェルジュに点滴が中止になった事を伝え、記入した問診票を渡して、病院を出る。

まだ午前中どころか、11時前。
処方箋薬局で薬をもらって、11時頃。

点滴は今回で中止になったけど、飲み薬の抗がん剤は続けて服用。
実は、これがけっこう辛くて、毎回大きめの錠剤を6錠、朝夕ご飯後に飲まねばならず、そのたびに、「ウゲェ~」となっております。

(抗がん剤6錠、右のリモコンは大きさの目安として)

正直、副作用抜きにすれば、点滴よりも、この飲み薬を朝夕服用する事の方がつらかったりするのです。

まあ、とりあえず、そんなこんなで、なんと今回は午前11時にすべて終了。
「何時に帰れる事やら」と、遅くなることも覚悟で家を出たので、大きく拍子抜け。

せっかく早く終わったので、「早く家に帰ってのんびり過ごしたい」という私と「どこか自然の中で英気を養いたい」という私。
2人の私が心の中でせめぎ合う。
結局「なかなかこういう機会もないだろう」と、自然の中へと車を走らせる。

しばらく目的地を考えずに山方面へと走りながら、「久しぶりに堂平山にでも行ってみるかな」と目的地決定。

まあ、これはまた別の話で、ブログに書くかも、書かないかも、という事で。

今回は、抗がん剤点滴ドクターストップで終了~
という話でした。

Round 6 Start

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もう3日ほど前の話になりますが、4月25日から、抗がん剤治療(CapeOX療法)のRound6が始まりました。

いつものように
初日は、点滴。
その後、2週間の内服薬。
1週間のお休み。
3週間で1サイクルです。


朝7時半に家を出て、埼玉医大国際医療センターへ。
8時10分頃病院着。
受付を済ませ、問診票記入。

9時少し過ぎに、採血。
9時半に院内薬剤師さんによる問診。
ここで一通り副作用の話をして、副作用を抑える薬の増減などの相談をする。
それが、医師、院外の処方箋薬局へと、正確に伝達されるので、何度も同じ話をする必要もなく、安心感も大きい。

その後は、採血の結果が出てから担当医の診察になるので、その間いつものように、ローソンでコーヒーを買い、喫茶スペースへ。持ち込みのパンとコーヒーでブランチ。
大きな窓から、外の景色を見ながらのこの時間は、憩いのひと時。
(この一節、前回と全く同じなのでコピペ)

喫茶スペースから見る、病院正面入り口。
紅葉がきれいな頃に、入院~手術、前回は桜が咲き誇り、今回は、分かりづらいかも知れないけど、後ろの森に、野生の藤が見事に咲いています。

病院に至る道筋、宮沢湖横の道路を走っている時にも、藤の花が目に着き、藤棚ではなく、野生に咲く藤は、横に広がらずに周りの樹木に頼って縦に伸び、花を咲かせるのだな、と思いつつ眺めていたのだけれど、病院の窓からもしっかりとその様子が見て取れました。

と同時に藤棚を考えた人、すごいな、とも。
この病院に通う事は、ある意味楽しみでもあるのです。自然と季節感。

さて、この日は、担当医からの呼び出しも、普段より早く、ほぼ予約時間通り。というか、多少前倒し!

抗がん剤の治療も後半に入り、薬の蓄積で、若干副作用もきつくなってきている事もあり、「残りの2サイクル、あまりつらいようだったら無理しないで、止めるという選択もある」という担当医からの提言をありがたく聞きつつも、せっかくここまで続けてきたのだから、最後までやるつもり。
痺れるとか、痛いとか、喉がつまるとか、色々あるけれど、そこまで重篤な症状も出ていないので。

8サイクル終わった後に、他臓器への転移がなく、すでに転移が確認されているリンパ節もきれいになっていれば、めでたしめでたし、って事になるみたい。

その後は、点滴の受付。ここまで超順調で、時間前倒しで進んでいます。
予約票では10時45分受付分だったのですが、10時30分には受付を終え、点滴の処方を待つ間、またローソンへ行き、点滴中に食べる軽食の買い出し。

前回、おにぎり2個を点滴開始前に食べてしまい、点滴中にお腹すいちゃったので、今回は、3個に増量。
万全です!

点滴は11時半ころから始まり、約3時間。
おにぎりを食べたり、読書をしたり、ウトウトしたりで、14時半ころ終了。

こんなに順調なのは、ラウンド2以来。
他は8時間越え、12時間コースなんて時もあったので、久しぶりの快挙。

会計も、処方箋薬局も順調に終え、家に着いたのは、15時半!

点滴を打った右腕は、これまで以上に手先から肘まで、痺れと、痛みがあったけれど、翌日にはかなり軽くなりました。

舌先の痺れは口周辺にまで広がってきて、違和感たっぷりなんだけど、まあ、がまんの範疇かな。
あとは、しゃっくりが、けっこうつらいけど、不思議とライヴの時などは収まるので、まあなんとか。
喉がキュッとしまるような感じは、歌を歌う人としては、かなりきついけど、点滴後1週間もすると、ふつうに歌える事が分かってきました。

てな感じで、順調に進んでいます。
(今回を含めて)あと3ラウンド、がんばります。



Round 5 Start

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一昨日、4月4日から、抗がん剤治療(CapeOX療法)のRound5が始まりました。

いつものように
初日は、点滴。
その後、2週間の内服薬。
1週間のお休み。


朝7時半に家を出て、埼玉医大国際医療センターへ。
道路が若干、混んでいて8時10分頃病院着。
受付を済ませ、問診票記入。

9時少し過ぎに、採血。
その後、いつもは院内薬剤師による問診があるのだけど、予約票にその記入がなかったので、コンシェルジュにその旨、質問したところ、すぐ連絡を取ってくれて、いつも通り問診をしていただく事になり、ほどなく呼ばれる。
胃のむかつきが続いている事、多少重めの夕食を摂ったときは、深夜に胃液があがってくるような感覚がある事などを伝えたところ、胃酸を抑える薬を追加で処方してもらうことに。

ここまで時間的には順調。

その後は、採血の結果が出てから担当医の診察になるので、その間いつものように、ローソンでコーヒーを買い、喫茶スペースへ。持ち込みのパンとコーヒーでブランチ。
大きな窓から、外の景色を見ながらのこの時間は、憩いのひと時。

喫茶スペースから見る、病院正面入り口。
紅葉がきれいな頃に、入院~手術をしたのだけど、今は桜が咲き誇り、時の流れを感じる。
と、同時に、こうやって季節を感じることが出来るこの病院を選んだことに幸せも感じる。


ブランチを済ませ、軽く読書をしている所で、担当医診察の呼び出し。
ここまでかなり順調。

検査の結果などを見ながらの説明を聞き、こちらからは体調の報告。
胃のむかつきの件や、指先のささくれ、喉がつまるような感じなど、一通り気になる事は伝える。
抗がん剤の蓄積により、今後さらに悪くなるようなら、薬をやめる選択もあるとは言われたけど、正直それほどの辛さ、苦しさは感じていないので、続けるつもり。

抗がん剤蓄積の事は以前から聞いていて、蓄積によるマイナスな影響が出ている事は確かだけど、それ以上に、季節の変化で暖かくなった事がすごくプラスの影響になっているように感じて、これまで辛かった事が、色々ふつうに出来ているんですよね。

点滴の後もぐったりすることなく、意外と元気。
昨日も今日も、ふつうに朝早く起きられたし、冬の間とは全く違う自分がいます。
抗がん剤蓄積のマイナス面を上回る、プラス作用かも。

自称「太陽の子」なので。

これがもし、夏の終わり頃に抗がん剤治療をはじめて、冬に蓄積&寒さがやってきたらと考えると、身も凍るような気持ちになりました。耐えられなかったかも!

さて、そんなこんなで、診察を終えると、点滴の受付。
ここまでは、かなりスムーズ。
受付を終えると、ここから点滴薬の調合がはじまり、ここで、また待ち時間が発生するため、再度ローソンへ。
点滴を射ちながら食べるお昼ご飯を買いに。
お昼ご飯と言っても、簡単に食べられるおにぎりを2つ。

点滴開始までは、けっこう時間がかかり、なんと13時頃になりました。
おにぎりを買って点滴室に戻ったのが10時半頃だったので、2時間半待ち。
点滴が始まる前に、お昼ご飯を終えてしまいました。

まあ、のんびり読書をしていたので、つらい時間ではないのですが、今回は8時間超え確定ですね。

16時頃、点滴を終え、会計を終え、病院を出る。
まだ陽が高いのが、すごくありがたい。「太陽の子」なので。

冬の間は、病院を出ると真っ暗で、寒くて、痛くて、本当に辛かったのよ。

16時過ぎ、エスカレータを降りると、ロビーには西陽が差し影が長く伸びていた。

正面玄関を出ると、まだ陽はこの高さ。
冬の間とは全然違う。これが私の元気の源です。

院外の調剤薬局で薬を受け取り、家路につく。

途中、飯能の桜と菜の花景観ポイントの横を通るので、車の助手席から写真を一枚。
iPhoneのズームで撮っているのであまりきれいではありませんが、実物はとてもきれいでした。

家に着いたのは、17時過ぎ。
7時半に家を出たので、10時間近くかかっていますが、まだ明るい。
気持ちが軽くなります。

冬の間も、病院通いそのものは苦痛じゃなかったけど、この暖かさ、明るさは、本当にありがたい。

色々感謝です。


6月の後半には、とりあえず抗がん剤治療が終わります。
その後は、(転移がなければ)さらに元気に復活する予定!

こんなのも予定されております。
LIVE SCHEDULE 2025

どうぞお楽しみに!


Round 4 Start

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ここ数回のブログは、映画『いきもののきろく』を観に行った話で実に楽しい内容だったのですが……

浮かれている時間は終わりだ!

ここからは、抗がん剤治療に関する内容です。抗がん剤治療に関心のある方、私自身になんらかの関心がある方、以外の方が読んでも面白い話ではございません。ここでUターン推奨。

その前に、今週は病院週間でした。

3/11(火)
かかりつけ医にて、心臓系の定期健診。(心筋梗塞~冠攣縮性狭心症持ちです)
ここでは、心臓のみならず、体調全般を相談させてもらっていて、大腸がんの発見もここからのスタートでした。まあ、もう少し早く大事(おおごと)にして欲しかったという面もあるにはあるけど、感謝しています。
今回の診察は、特に血液検査やら心電図などもなく、ふつうにサクっと問診でしたが、一昨年から花粉症の薬も処方してもらっているので、先生から
「花粉症はどうですか?」と
実は、最近全然くしゃみも出ないし、花粉症の症状が出ていない私。そこで
「がんを取ったせいか、抗がん剤のせいか分からないのだけど、なぜか花粉症治ったみたいです。」
と、言ったところで先生、看護師さん、私の3人で大爆笑。
「じゃ、花粉症のお薬はなしって事でいいですね。(笑)」
と診察終了。

そしていよいよ
3/14(金)

抗がん剤治療第4ラウンドStart

前回、家を出てから帰宅するまで12時間コースだったので、それなりの覚悟をして家を出る。
朝7時25分。

8時数分前に病院着。

再診受付機による受付を済ませ、抗がん剤治療者専用のF棟へ移動。
ここで、体温、体重、血圧、血中酸素濃度などを自分で測り、問診票に書き込み、まずは採血待ち。

思ったよりも早く、採血室へ呼ばれる。

次は、院内薬剤師さんの問診待ち。

これも予定時間より早く呼ばれた。
いつもは男の薬剤師さんだけど、今回ははじめての女性の方。
どの方に当たったとしても、毎回しっかりとこちらの状況を把握している事に感心するし、安心もする。

副作用の発現状況を一通り話した後
「(状況によって調節しつつ使用する)下剤と保湿剤の一部は使いきってないので、今回はなくても大丈夫。吐き気止めはこれまで通り出してください。」
と進言。

今回、病院で写真をまったく撮らなかったので、お世話になっている保湿剤3兄弟と、室温の上昇からか手袋なしでも触れるようになったTVのリモコンの写真を。

薬剤師さんからは、保湿剤しっかり使うようにと。
そして、これからの季節、紫外線が強くなるから、そちらのケアもするようにとの事。
抗がん剤の蓄積により皮膚の表面が弱くなっていくようです。(すでに多少感じている)

しかし、これまで、保湿剤も、紫外線のケアもまったく関係なく生きてきた意識低い系。
最近、どうにか毎日、保湿剤を使えるようになってきたけど、日焼け止めとかも、考えなくてはいけないわけですね。意識高い系への転身!
というか「系」ではなくて、意識高く行動します。がんばります。

という感じで薬剤師さんとの面談(問診)は終わり。


次は、担当医による診断なのだけれど。
これは、血液検査の結果が出てからなので、1時間程度の待ち時間がある。
前回は、ここで2時間以上の待ち時間が発生した。理由は不明。急患でもあったのかな。


いつも、この時間は、陽の当たるサロンでブランチ。
ちょっと優雅なひと時。
院内にあるローソンで、ホットコーヒーを購入し、持ち込みの菓子パンを。

実は院内にはスタバもあって、多くの方はスタバで購入したあれこれをこのサロンで食しているのだけれど、私は、もっぱらローソンのコーヒー。
スタバの注文(というかすべて)が苦手というのもあるけど、もっぱらコスト面が理由。
でもまあ、それなりの幸せ感は味わえています。
特に卑下もしていませんのでご安心を。

すると、コーヒーを飲み終わらないうちに、お呼び出し器が鳴り、なんと予約時間前に、診察室へと移動する事に、ローソンのコーヒーを持ったまま、院内の長い廊下を移動して、そのまま診察室へとIN。

血液検査の結果は、まあそれなりに、基準値に収まっていないものもいくつかあるけれど、問題ないレベル。(ちゃんと結果表をもらえます)

で、副作用の状況などを話し、抗がん剤点滴のなんらかの成分は前回同様30%OFFでいく事になりました。

ここまで予想外の早さで事が進んでいる。


E棟診察室を出て、F棟点滴室へと移動。
その前に、点滴室近くの休憩スペースで少し冷めたローソンコーヒーを飲み干す。

さて、抗がん剤点滴の受付へ。
ここ以外は、予約時間順で、呼び出し器で呼び出されるのだけれど、ここだけは、それぞれの診察が終わった順番で受け付ける。

受付が終わると、そこから抗がん剤点滴のブレンドが始まるので、ここでまた待ち時間が発生。
前回は、処方箋の間違えがあったからか何なのか、ここでも2時間ぐらいかかった記憶。

今回は、割とスムーズ。
一旦、私のための点滴スペースへ向かって、点滴担当の看護師さんと簡単な確認を終え、点滴薬の調合を待つ間に、点滴中に食べられる簡単な昼食を調達するため、またしてもローソンへ。
と言っても買ったのは、おにぎりひとつだけ。
あとは、持ち込みの菓子パンの残りがあるので、それでOK。

点滴室へ戻り、自分の席のテーブルに、お茶のポットと、おにぎり、おやつを並べ点滴を待つ。
この並びは、前回のブログに書いた、レッドアローでのテーブルセットとほぼ同じ!

(前回ブログより)

なのに、気分は正反対。
この後、抗がん剤点滴が体に入ると、しばらくは色々な事が満足に出来ない人になってしまうのでね。
気分は重め。

とは言え、色々と考え、抗がん剤治療と自然療法など経験者からの発信や助言、先人たちの辿った道なども調べ、比較検討、熟考したうえで、覚悟を決めてはじめた事。
考え方は人それぞれでしょうが、これが私の生きる道~♪
将来的に良い結果を招くと信じています。



点滴中の腕の痺れは、これまでに感じた事のないレベルで、針の刺さった辺りを中心に周辺かなり広い範囲にビリビリとした感覚。

それ以外は、軽食、おやつ、そして読書と少しの微睡を楽しむ。

点滴にかかる予定時間は、2時間半だったけど、3時間かかって、14時半に終了。

順調に会計を終え、病院を出て帰り道にある調剤薬局へ。
ここも実にスムーズ、病院との情報共有も行き届いていて、安心感高め。

すべてを終え、自宅に着いたのは、15時を少し回った辺り。
全部、順調に(というよりもやや早めに)進んでもやっぱりこれぐらいの時間になるのですね。

帰宅時間は、早ければ15時、最悪で20時過ぎというのが、これまでの経験則。
毎回、付き添ってくれて、車の運転もしてくれる、公私すべてにわたるマネージャーには感謝しかありません。



さて点滴後の副作用ですが、これまでよりひどくなっているものと、軽くなっているものがあります。

まず、冷たい物に触れない現象。
これは若干楽になっているのですが、副作用が軽くなったわけではなく、気候が暖かくなってきたという話だと思います。
これまで触れなかった、車のドアノブ、トイレのドアノブ、iPhoneやTVのリモコンには、ほぼふつうに触れたので、「ちょっと楽」を実感したけれど、玄関のドアノブ(北風が当たる場所にあるのでけっこう冷たい)は痛かったし、トイレの手洗い水でも痛かった。

痛みを感じる温度の分岐点があって、身の回りの物のいくつかが許容範囲の暖かさになったので、「ちょっと楽」にはなったけど、副作用が軽くなったわけではない。という結論。

今も手袋なしでPCのキーボードを打っています。点滴直後としては初の快挙。
だけど、冷蔵庫の卵や野菜には痛くて触れません。

てな感じ。

あとは、点滴中に感じた手の痺れ。
これがかなりキツイ。

右手(右、左交互に打っていて、今回は右手)の、指先から、肩のあたりまで、満遍なく痺れていて、若干動きにも支障がある。

顎の痛みも継続中。

喉も冷たい物を飲むとキュッと締まるような感覚。常温の水もアウト。
食べるものも多少は暖かくないとダメ。アイスなど論外。

まあ、これまでだと、この辺は1週間程度で軽くなるのだけれど、抗がん剤の蓄積により、今後長引く可能性もあるとの事。

あと、これまで点滴1週間後ぐらいに、ひどく怠くなる事があったのだけど、これはたまたまではなく、この時期一番白血球が減少する(あれ増加だったか?)という看護師さんの説明があり、なるほどと。

あとは、手の指のささくれが増えてます。
しっかり保湿してるんだけど、これも今後悪化してゆく可能性高そう。

点滴直後から私の体の中で「はたらく細胞」たちが、忙しく働きまくり、中には戦い破れ、または疲れ果てて、朽ちていくものもいるのかと思うと悲しいやら愛おしいやら、全身で応援してます。

まあ、今後ひどくなってゆく症状もあるのでしょうが、タイミングを見計らってそれなりに活動も出来るという事も、実感しているので、しっかりLIVEの予定入れてます!

とはいえ、この土日は行きたいところ色々あったのだけど、全部、断念でござる。残念でござる。

まあ、出来る限り、やりたい事をやっていきますので、これまで同様、皆様、それぞれに、適当な感じで見守っていただくと大変嬉しく思います。

どうぞよろしくお願いいたします。

Round 3 中間報告

癌発症から今日に至るまでの経緯はこちらにINDEX化いたしました
癌関連 INDEX

抗がん剤治療第3ラウンド中間報告

中間報告と書いたけど、昨日の朝の内服薬までで、抗がん剤服用期間が終わり!
今日から1週間は、待望の抗がん剤お休み期間。
と言っても、きっと、あっという間に、第4ラウンドの抗がん剤点滴日(3/14)がやってくるのでしょう。

今回の点滴は、副作用をちょっと抑えるために、薬を30%減らした事もあり、明らかに前回、前々回よりは、楽に過ごすことが出来ました。

とはいえ、やはり点滴直後数日間は、ガッツリ副作用出ますね。いつもの、冷たい物に触れないとか。喉がキュッと細くなって詰まるような感じとか。

そんな中、今回、点滴を金曜日に打って、2日後の日曜日に、なんと人前で弾き語りしてしまいました。
こちらのブログに詳しい事が書いてあります。(アトリエよぎ『究極の一曲day6』参加報告

割と体調良さげだったから参加してみたのだけれど、まだ体内の抗がん剤濃度は高め。
なので抗がん剤入り飛沫をまき散らさないようにマスクをしたまま、ギターの弦に素手で触れるとすごく痛いので手袋も着用、という超怪しいいで立ちでの弾き語りでした。
また声も張れないので、割とおとなしく歌う歌をチョイス。

そんな感じではありましたが、抗がん剤点滴後2日で、人前で歌うというか、点滴後2日で出かける気になった事が、我ながら驚き。

それだけ、この企画には参加したかったのです。

さてその後、これまでは10日ぐらいしてから徐々に楽になっていったのだけど、今回は、1週間後にはかなりふつうに過ごすことが出来ました。

抗がん剤点滴後2日目の私が上の動画、そして8日目の私は、なんと!
下の動画をご覧あれ

『坂本カツミを想う会』2days-day1

同じ人とは思えない。
というか、点滴後約1週間でこれが出来た事が驚き。

この翌日も、歌いまくってきたし。
『坂本カツミを想う会』2days-day2

正直なところ、1日目の帰宅後、ぶっ倒れるんじゃないかな、と思っていたのだけど、ふつうに眠りについて、翌朝も元気に目覚めたので、2日目も無事参加出来た次第。

この2日間を終えて、考えた事は

1. 抗がん剤点滴は30%OFFのままが良かろう

抗がん剤を30%OFFにすると、当然癌に対する効き目も30%落ちるのだろうけど、本体(私)が過ごしやすい方が良いでしょう。その分、音楽活動出来れば、それに越したことはありません。免疫力もアップしそうじゃありませんか?

2. 抗がん剤お休み期間ならLIVEの予定入れられるんじゃね!?

3月1日、2日の2日間、(抗がん剤内服薬、服用期間にも関わらず)全力出し切ったのに、その後も、ぶっ倒れるような事はなく、ふつうに、いや、むしろ元気に過ごせています。
この調子なら、LIVEの予定入れられそう!

実は、すでに1本、入れてあるのだけど

(とりあえず的に作ったフライヤー画像ですが、フライング公開)

これは仲間たちに手伝ってもらって、ゆるりと楽しくやる感じのパブタイムなのですが、どるしゃあのワンマンも本格的に出来るんじゃないかしら?と、しゃあみんに相談の上、Goodstock Tokyoに連絡しちゃいました!!
で、ワンマン開催決定です!詳細は追って発表しますが、ワンマンのみならず、凄い企画も進行中!!

いや~、なんだか、驚きの展開、驚きのスピード感で、わくわくが止まりません。
カツミさんからパワーを授けていただき、道を指し示していただいたような、そんな感覚。
感謝!ありがとう!

アトリエよぎの樋詰司と薫にも、本当に感謝しています。
癌になってからも、体調に合わせて演奏出来る場所があり、自分自身の音楽との向き合い方や、その時その時のポテンシャルを測る事が出来たのは、本当にありがたい。そしてそこで過ごす時間のかけがえのなさ。感謝しかありません。ありがとう。

2023年、どるたんソロLIVE終了後の、左からつかさ、どるたん、薫


ただね、抗がん剤は体に蓄積するという事なので、安心は出来ないけど、きっと大丈夫!
油断せず、しっかりケアしていきますので。

という事で、みなさまお楽しみに!

Round 3 Start

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抗がん剤治療第3ラウンド開始

過日、2月21日から、抗がん剤治療の第3ラウンドがはじまりました。

初日は点滴(オキサリプラチン)
からの、2週間の内服薬(カペシタビン 朝夕各6錠)

初回時は、色々な検査や説明、診察などからの点滴で、朝一、8時に受付して、通常の会計窓口が閉まる時間を過ぎ、薬局も閉店時間を過ぎていたのを待っていてもらい、そこから薬の説明などを受けて家に帰りついたのは夜8時という12時間越えのコース、でしたが、2回目は、割とスムーズに、午後3時過ぎ頃には家に帰れました。

まあ、通常はこんな感じなのかな、と若干軽い気持ちで臨んだ3回目。
しかし!大間違い。そう簡単にはいかず、またしてもほぼ12時間コース!!

朝、7時30分に家を出て、8時に受付して、家に着いたのは夜の7時。

特に、2回目と何が変わったというわけでもなく、ただただスムーズに流れなかった。

採血までは割とスムーズ、そこから院内薬剤師との問診もまあ時間通り、そこから担当医の診察までが2時間待ち、その前に血液検査の結果が出て、もう一度院内薬剤師からの呼び出しがあり「血中のマグネシウム濃度が上がっているので便秘薬を変えたい」との事、説明を受けてから、担当医への連絡事項を書いてもらう。

この辺、非常にしっかりとしていて、連携も行き届いていて、好感が持てる。

そのあと、担当医さんが忙しかったのか、とにかくしっかり待たされました。

とはいえ、待ち時間は陽当たり良く眺めも良い喫茶スペースで、コーヒー&スイーツを。
読書も捗り、まったくつらくはありません。


精神に異常!?

担当医の診察では、やはり院内薬剤師さんの指摘から、便秘薬変更の話になり「まあ、あまりマグネシウム濃度が上がると精神に異常をきたすこともあるので、変えましょうか」と何やらものすごく不穏な情報をさらりと告げられる。

初回も2回目も、点滴後3~4日間は便が出ず、その後も薬(酸化マグネシウム錠)のお世話になって、便通をコントロールしておりましたが、今回からはモビコールというお湯に溶かして飲むタイプの薬に変更。

精神に異常をきたさないように。(マジか?)

あとは、顎の痛みを告げたところ、「点滴の抗がん剤配合を30%ほど落としましょう」という事に。
しかし、顎の痛みは我慢できないレベルではないため、30%落とした分だけ癌を抑える力も30%落ちるのであれば、下げなくても良いのでは、とも思ったけど、とりあえず今回30%減で。

次回までの様子を見て、また最初の値に戻してもらう事も考えます。

そして、これからまた、点滴薬の配合に時間がかかり、点滴が始まったのは、午後3時過ぎ。

その前に、担当医の出した処方箋に記入漏れ(しかも一番大事な抗がん剤が出てなかった)があり、バタバタと追加の処方箋は先生自ら点滴室にもってきたようで、そこから点滴室受付の方が私を探して、私の手に。

しかし、その追加処方箋は、病院の規定に外れたもの。追加分もひとつにまとめなくてはならないという事にどこかで、誰かが気づいて、またバタバタと伝言ゲームが行われ、ひとつにまとめた処方箋は会計窓口に預けられることになったらしい。

今回は、これに限らず担当医のうっかりミスが多発。
電子カルテを打ち込む時も「あ、間違えた」を連発してたし、院内電話も間違った場所にかけてたし、まあ、命に係わる事ではないし、ダブルチェック、トリプルチェックと、その辺しっかりしているので、大きな問題はないんだけど、時間がかかったのは、そのせいもあるかも。

怒りやイライラ感は全くなく、信頼する気持ちも薄れてないけど、今回はこんな感じでした。
というメモ。

満床、満座(?)だった点滴室からは、一人去り、二人去り……

結局、点滴が終わるころには、大事な処方箋を預けてある、通常の会計窓口が閉まる時間になりそう。
という事で、点滴がすべて終わる前の、抗がん剤点滴後に最後の水を流す点滴に変えたタイミングで、おつきの者に来てもらい、一通りの書類と診察券を持って先に会計を終えてもらうという綱渡り。(なぜかこの癌治療いつも綱渡りの連続)

まさかの12時間コース

外に出たらすっかり夕方。
初回よりは、陽が落ちる時間も随分遅くなったので、真っ暗ってほどではないけど、こんな感じでした。

薬局へは閉店時間ギリギリに滑り込み、無事、すべてを終えて帰宅。

夜7時過ぎ。

まあ、病院内ではある程度リラックスして過ごせるのだけれど、さすがに疲れました。
おつかれさま!

Round 2 を終えて

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抗がん剤治療の第2ラウンド、14日、朝の薬で一段落。
2週目後半からは、副作用も落ち着いてきたので、13日には、地元警察署へ、運転免許の更新に行ってきました。

久しぶりのゴールド!更新も楽チン!

そして翌14日は、映画『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』の封切り日という事で、しっかりと映画館へ赴きました。

抗がん剤治療、第2ラウンドが始まってから、ほぼ家から出ていなかったので、若干不安もあったけど、免許の更新と、映画鑑賞、実に良いタイミングで、両方ともまったく問題なし。

あっ、お出かけ疲れはあったかも。
両日とも21時過ぎにはぐったりと布団に入って寝てしまったので。

副作用は、1回目より若干重かったかも知れないけど、まあ、2週目後半に落ち着くのは同じ。

ただ点滴の薬は、体に蓄積するらしく、段々症状が重くなるかも、と言われています。
実際、爪の付け根あたりが黒ずんできたような気もする。

まあ、その分しっかりと癌を抑え込んでくれると信じて、とりあえずは、あと6ラウンドやりとげるつもり。