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アコースティック音楽嗜好 ‐85‐

珠玉の小品、隠れた名曲 42

The Cranberries – Never Grow Old


The Cranberriesは、1993年のアルバム『Everybody Else Is Doing It, So Why Can’t We?』でデビューしたアイルランドのバンド。
フロントの女性ヴォーカル、Dolores O’Riordan(ドロレス・オリオーダン、以下ドロレスと表記)が曲を書き、ライヴの際にもアコースティック・ギターを持って歌う曲が多い事もあり、ロックバンドのスタイルながら、かなりアコースティックなテイストが強いバンドで、デビュー時から大好きでした。

はじめの3枚のアルバムでは、ふつうにメンバー写真がアルバムカヴァーを飾っていましたが、1999年の4枚目のアルバム『Bury The Hatchet』は、(あのヒプノシスの)ストーム・トーガソンの手による超印象的なデザインのアルバム。

『Bury The Hatchet』

発売当時、すぐにCDを購入。少ししてからHMVでアナログ盤を見つけ、それも買いました。
これは大きいジャケットで欲しくなるやつ。

大好きなバンドと、大好きなデザイナーの邂逅に、当時大興奮しました。


今日「珠玉の小品」として取り上げるのは、その次のアルバム2001年発売の『Wake Up And Smell The Coffee』のオープニング曲。
このアルバムもまたストーム・トーガソンがジャケットデザインを担当。

『Wake Up And Smell The Coffee』

前述のようにアコースティックなテイストが強いバンドなので、このブログ『アコースティック音楽嗜好』でも、取り上げたい楽曲がたくさんあります。

The Cranberries – Never Grow Old

その中で、この曲「Never Grow Old」を選んだ理由のひとつは、意外性。
これアルバムの1曲目なんですよ。
オープニングに、この淡々とした小曲を持ってきた事の意味。
どうしてもそういう事を考えてしまうのです。
ふつうに考えると2曲目の「Analyse」の方が、オープニング曲的雰囲気を持っているのだけど、あえてこの「Never Grow Old」を持ってきた意味。
私のような聴き手にとって、その選曲意図は、アルバムの世界に導入する「引き」として大成功だと感じます。(が、そういう聴き手ばかりではないので、ちょっと心配でもある)

さらに、この曲を印象的な曲にしてしまった理由があって、というのは、2018年にドロレスが不慮の死を遂げた事。
それ以来、このアルバムを聴く際には、ある種の覚悟が必要になってしまいました。

1曲目がこの「Never Grow Old」ですから。
歌詞の内容も相まって、どうしてもつらい気持ちになってしまうし、淡々とした歌いっぷりが余計に悲しみの襞に沁み込んでくるのです。

まあ、そういう事を抜きにしても、この「Never Grow Old」は、私にとっての「珠玉の小品」である事に間違いはありません。






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