もう何日か経ってしまいましたが、2月17日に64歳の誕生日を迎えました。
64歳というのは、ビートルズ・ファンにとっては少しばかり特別な歳。
というのは「When I’m Sixty-Four」という楽曲があります。
超省略して大意を言えば「ぼくが64歳になって髪の毛がうすくなっても、お祝いしてくれるかい?」ってな歌詞です。
そんな歌を歌っていたポール・マッカートニーは、64歳をとっくに超えて現在82歳!
今でも世界中からお祝いのメッセージが届いている事でしょう。

そんなわけで、2月17日の朝は、その「When I’m Sixty-Four」が入っているアルバム『Sgt. Pepper’s Lonely Hearts Club Band』を、聴きました。
中学生の時に買ったLPレコードで。

レコードで、A、B面通してしっかりと聴くのは、ものすご~く久しぶりかも知れない。
ステレオの前に座って、改めて深い感動を覚えつつ、集中して聴きました。
ふだんPCで聴いている音楽とは別物に感じる。
CDやデジタル音源を否定するつもりはないのだけど、やっぱりレコードの音は全く違うと感じます。
よく言われるように優しい音とか、そういう感じとも違って、なんというか実存感があるというか、空気を感じるというか、そういう感覚が私にはあります。
この後、同じ『Sgt. Pepper’s Lonely Hearts Club Band』を、2009年リマスターのCDで聴いたのだけど、1つ1つの音がくっきり聴こえるなど優位な点もありつつ、全体の空気感と音の広がりが感じられないような感覚。
どちらが好きかと言えば、圧倒的にレコードの音です。
私が持っているのは、ふつうの日本盤ですが(ビートルズのレコードは、英国オリジナル盤でマトリクスがどうのこうのが良い音、凄い音と言われています)
それはともかく、中学生の時と同じようにステレオの前に座り、ジャケットを愛でつつ、夢中でレコードを聴いた数10分の時間の、幸福感。
良い誕生日の朝でした。

【どるたん】作詞、作曲、歌とギター担当