Tag Archive : Wings

アコースティック音楽嗜好 ‐82‐

アコースティックギターがかっこいいロック その11

ビートルズ関連(特にポールの曲)には、「アコースティックギターがかっこいいロック」がものすごくたくさんあるのですが、あえてWingsの超有名なこの曲「Band On The Run」を、取り上げます。

今日、聴いていて「こういうアコースティックギターが好きなんだよ!」と改めて思ったので。

Paul McCartney & Wings – Band On The Run

聴いてもらうと分かるのですが、しばらくアコースティックギターは出てきません。

この曲、組曲的な3部構成になっていて、第1楽章(?)は、静かにはじまり、第2楽章でリズミカルな呪文的(ふつうに英語だけど)な雰囲気に、そして、その後の間奏途中からアコースティックギターがバーンと出てくるのです。時間にすると2分15秒辺りから。

ものすごく単純で、なんてことのないコードストロークなんだけど、それまでの展開から、突然アコースティックギターが前面にバーンと登場する時の気持ち良さ!実に痛快です。

そして、その後の第3楽章には、ロック的な演奏の中でアコースティックギターのコードストロークがしっかりと主張し、曲の雰囲気を盛り上げています。

まあ、第1楽章、第2楽章では「アコースティックギターがかっこいいロック」感ゼロなんだけど、間奏後の展開と第3楽章の気持ち良さは、これぞ「アコースティックギターがかっこいいロック」という事で、どうかひとつ。






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Wings 『Venus and Mars』

私を形成しているもの

今の自分を形成する一部になっていると言えるほど印象に残る様々なものを「私を形成しているもの」としてとりあげていきます。他のSNSなどに投稿したものを加筆修正して再掲載しているものもあります。
※この下に書かれた年号は作品の発表年ではなく私がその作品に初めて触れた(と思われる)年。またはそのイベント、出来事を経験した年。
※ただの思い出話です。


1975

Wings 『Venus and Mars』(1975年発売)

初めて買ったPaul McCartneyのソロアルバムが『Venus and Mars』
(正確にはこのアルバムはソロアルバムではなくて、Wings名義なのですが)

確か発売日に買ったように記憶しています。

この時期、ポール(というかWings)の初来日公演が決まり、毎日、ラジオにかじりついて情報を追っていました。
(※文化放送でチケット情報が発表されると言われていた)

しかし、しばらくして(過去の薬物所持歴などが問題になり)来日中止に。

お詫びとしてテレビでWingsのメルボルン公演が放送されました。
冒頭でポールが「ごめん」と日本語で謝罪していたのをよく憶えています。

まあ、そんな印象に残る一騒動があり、あの頃の教室とか、自分の部屋の勉強机に置いたラジカセとか、そういった景色や空気感と一体になった忘れられないアルバム。

曲も、シングルヒットした「あの娘におせっかい」「ワインカラーの少女」「ヴィーナス・アンド・マース/ロック・ショー」とキャッチーな曲が多く、とても楽しめる内容。

他のメンバーがリード・ヴォーカルを取る曲もあり、バンドとしての活動を強調していた感じ。
特にジミー・マッカロクが歌う「メディシンジャー」は、とても印象に残っている。

そんな中でも「磁石屋とチタン男」という訳の分からないタイトルの(「マックスウェルズ・シルヴァー・ハンマー」の系譜に属するようなタイプの)曲が大好きです。

この曲については、Wikiにも書いてある「ジャマイカでの休暇中に購入して読んだコミックに誘発されて書かれた曲である。」という程度の漠然とした知識しかなかったのですが、最近偶然知った事があって、それは磁石屋。
『X-men』(マーベルコミックを映画化したもの)を初めてDVDで観ていた時に、マグニートという男が出てくるのです。

「え?これって!?もしかして磁石屋の事?そういえばコミックに出てくるキャラと言っていたような・・・」

正解でした!

45年も経ってから、こんな形で知る事実に軽くクラっとしました。

さっき調べ直したら、チタン男や(歌詞に出てくる)クリムゾン・ダイナモも、コミックの「アイアンマン」に登場するキャラクターみたいです。

そんな私は、今頃、(磁石屋たちが出てくる)マーベル映画に嵌りまくっています。

人生って面白い。



※画像はネット上から拝借
※過去のブログ、SNS投稿からの抜粋編集です

アコースティック音楽嗜好 ‐11‐

珠玉の小品、隠れた名曲 その2

ロックやポップス系等のアルバムの中にひっそりと収められたアコースティックな名曲を紹介していきます。

前回につづいてポールの曲で

Little Lamb Dragonfly

これもしかしたら、ポールが作った曲の中で、一番好きかも知れない。

6分以上ある曲なので、『珠玉の小品』ではありませんが、まぎれもなく『隠れた名曲』と言えるかと思います。

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