東海道から妖怪道

東海道から妖怪道

7月14日(日)
 
7月12日の『第2回 渋谷幻野祭』を終えて、少しだけ心に余裕の出来たオレは、ブラリと旅に出た。
 
家を出る時には、仙台にloachのLIVEを観に行こうかな・・・と言う考えもあったけど、なんとなく圏央道を八王子方面に向かってしまい、そのまま気分まかせで車を走らせるオレ。
loachごめん!
 
さて、大月JC。
河口湖方面へ向かうと混んでそうなので、そのまま直進。
 
漠然と車を走らせ、特に理由もなく甲府南ICで高速を降りる。
このまま適当にその辺の温泉に入るという選択もありかと思ったけど、突然ものすごく海が見たくなり、静岡方面に南下する事に。
 
海の無い埼玉県に住んでいると、たまにこのような発作が出るのだ。


 
知らない道を意味も無く走るのが好きなオレなので、適当に南へ向かって走りはじめたのだけど、なんだか見覚えのある景色ばかり。
 
この辺、10代の頃からバイクで走り回ってますからね~
 
しかも、つい先日、同じように適当に下部温泉~身延山に行った時に通った道も、うっかりまた走ってしまうという体たらく。そりゃ「見覚えのある景色」でしょう。
まあ、それもよし。
 
途中、朝霧高原辺りの道の駅で休憩。
富士山が良く見えてラッキー。
 

てな調子で、適当に南下を続けていたら由比の街に出ました。
とりあえず漁港まで行くと、浜のかきあげや発見。
由比といえば桜えび!
旅をしたら、その地の旨い物を食う!これ鉄則。
迷わず沖漬け丼セットを注文。

プリップリの桜えびがたっぷり乗ったどんぶり飯に、プリップリの桜えびがカリっと揚がった掻き揚げ、プリップリの桜えびが入った味噌汁をわしわしと食いまくり、満腹、満足。
 
そして、腹ごなしに由比の街をぶらぶらとお散歩。
東海道の宿場街ですから風情があって、とても良い感じ。
 
すると由比本陣公園内に、東海道広重美術館なるものがあるではありませんか!?
 
小学生時代、切手少年だったオレの血が騒ぎだしました。
 
東海道!
そして広重!
と言えば、国際文通週間ですよ。
さらに言えば切手趣味週間(郵便週間)で一番高価だった「月に雁」も広重です。
 
しかも、オレは永谷園のお茶漬け海苔の景品で、広重の東海道五拾三次カード全揃いセットを獲得した程の男。
 
入らないわけにはいかない。
 
もちろん入りましたさ。
東海道広重美術館。

しかも!
嬉しい事に『しりあがり寿×広重「弥次・喜多in東海道」』なる特別展を開催中!!
しりあがり寿 真夜中の弥次さん喜多さん 
 
いやぁ、ラッキーでした。
しりあがり寿先生が中学生時代に描いたビートルズの絵なども展示されてまして、感動しきり。
 
もちろん広重の作品も堪能しましたよ。
浮世絵を刷る体験コーナーなどもありまして、興味深い事この上なし。
あまりの精緻な作業にうなってしまいます。
 
帰り際、一枚のチラシに目が留まる。
ふはっ!!
 
『水木しげる 妖怪道五十三次展』
 
え~!!これ見たい!!
 
小学生時代から、マンガ少年だったオレの血が騒ぎだしました。
ゲゲゲの鬼太郎は、KCコミックスで全部オンタイム初版で買っていたほどの男。
今だって、隔週水曜日には鬼太郎のDVDマガジン購入のために本屋に走るほどの男ですからね。
オレって男は。
  

で、いつ?どこで?やってるわけ。
と見てみると

 ・7月6日~9月29日
開催中じゃん!!
 
場所は
・天城ミュージアム
伊豆じゃん!!
 
行きたいな~
行っちゃおうかな~
 
と誰に相談する必要もないわけですが、行く事に決定!
なんとなく、何の目的意識も無く、ブラリと旅に出たわけですが、ここに来てがぜんはっきりと旅のテーマが見えて来たじゃありませんか!?
 
東海道からの妖怪道
しりあがり寿からの水木しげる(マンガ家つながり)
 
お見事!
 
由比を後にすると一路伊豆に。
 
伊豆に行ったら、もちろん温泉でしょ!って事で、とりあえずの目的地を北川温泉に設定!
設定って行っても、カーナヴィじゃなくて、オレの頭の中の設定ね。
 
何度となくお世話になっている温泉です。
海を見ながら、のんびりと浸かれる露天風呂。
 
着いた時には、女子オンリーの時間帯だったため、しばし時間をつぶしてからのんびりと入浴。
目の前には海ですよ!海!
と言っても、夜なので波打ち際の水しぶき、遠くの船灯り、月を反射する水面が見える程度ですが、やはり気持ち良いものです。
 
風呂を出てからは、伊豆高原方面へ適当に車を走らせ、適当なコンビニで適当な食料を調達し、適当な場所で車内泊。
さほど寝苦しくもなく、快眠。
 
 
7月15日(月)
 
この日は、世間的には祭日、連休の最終日。
観光地は混んでいるかと思いきや、昨日、今日とオレが行く方面は、どこも良い感じですいております。
偶然ですが、マニュアル通りに動く人々の、悉く逆を行っている感じです。
 
第一の目的地(と言っても第二の目的地があるわけじゃないのだが)天城ミュージアムに、すいすいと快適に到着。

水木先生の、妖怪道五十三次、素晴らしい!
しかも前日にオレは、広重の東海道五拾三次を見て来ているわけなので、さらに感動値高まるわけですよ。
日本橋から京都まで、全て広重のパロディでね、各宿場には御馴染みの妖怪たちがいるわけです。
前日見た、広重の精緻な仕事っぷりにも感動したけど、今度は同じ題材を、水木先生が素晴らしいペン捌きで表現しているのです。お馴染みの点描の一点一点、髪の毛一本一本にまで心を込めたペン捌き。印刷で見てもうっとりするけど、原画で見るとさらに伝わってくる物があるのです。
 

 いや~本当に2日続けて感動しました。
 
そして、ぬりかべさんと記念撮影。
 

 どうですか、この嬉しそうでちょびっと誇らしげな顔。
ぬりかべさんと52歳児。
 
最高のひと時でした。
 
さて、この後はどうするかな・・・腹減ったな・・・うむむ
やっぱり金目鯛だよな。
 
って事で、ちょっと遠いけど下田へ。
 
途中、浄蓮の滝でしばしマイナスイオンを浴び、わさび団子を食す。
う~ん、幸せ。
  

浄蓮の滝
わさび田

天城トンネル~河津ループ橋を通って、あっという間に下田到着。
 
がっつり食いました金目鯛!
 

 
ついでに、サザエのお造り、スズキのお造りを単品注文。
 

 う~ん、感動ひとりじめ!
満腹。(食べ過ぎ)
 
夕方近くなり、やっぱり温泉に入ってから帰るかな・・・と。
選んだ場所は、西伊豆某所。
小学生の頃毎年行っていた海岸の近くにある、無料の露天風呂。
 
車を快適に走らせ、快適に風呂に浸かっていると、調度正面に夕陽が落ちていく。

雲見露天風呂から眺める夕陽
雲見露天風呂から眺める夕陽

風呂から上がり、西伊豆の海岸沿いを北上。
連休最終日だというのに、全く渋滞にあう事もなく、すいすいと日付が変わる前に帰宅。
 
前日は、相模湾方面の海に面した露天風呂。
本日は、駿河湾方面の海に面した露天風呂。
 
どちらも気持ち良かった~
 
 
何から何まで最高の旅でした!

Dorutan

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