Category Archive : お気に入りのアルバム

アコースティック音楽嗜好 ‐84‐

お気に入りのアルバム 4

Scott Walker – SCOTT 4(1969年発売)

Scott Walker – SCOTT 4
Scott Walker – SCOTT 4

スコット・ウォーカーの4作目のソロ・アルバム。

これまでの作品は、管弦楽団の演奏にのせて歌われるポピュラー音楽という趣。
前作『SCOTT 3』では、多少フォーキーな雰囲気の曲も収録されるようになるのだけど、それでもバックには管弦楽団の音がきらびやかに鳴っている。

この『SCOTT 4』でも、管弦楽団の音はかなり取り入れられてはいるものの、アコースティック・ギターの弾き語り調の曲が多くなっている。

そして、このアルバムの作品は、はじめて全曲、スコット・ウォーカー自身の作詞作曲。
これまでのポップシンガー的なスタンスから、シンガーソングライターへと大きく舵をきったアルバムなのだ。

詞の面でも、プラハの春(の際に起きた事件)に触発されて書いたという「老人は再び “The Old Man’s Back Again(Dedicated to the Neo-Stalinist Regime)”」をはじめとして、スコット・ウォーカーという人の生き方、考え方のスタンスみたいなものが見て取れるようになったのではないだろうか。

個人的な好みになるのだけど、初期の管弦楽強めのサウンドよりも、このアルバムでのアコースティックギターのバックにバランスよく流れる管弦楽の音にとても惹かれる。

サウンド面でも、曲の魅力的にも、初期4枚の中では、このアルバムが群を抜いて好き。



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アコースティック音楽嗜好 ‐83‐

お気に入りのアルバム 3

Marianne Faithfull – North Country Maid(1966年発売)

マリアンヌ・フェイスフル/妖精の歌~マリアンヌ・フェイスフル、フォーク・ソングを歌う

マリアンヌ・フェイスフルのデッカ時代のアルバムで1番好きなのがこれ。
いや、全キャリアで一番好きかも知れません。
1979年『Broken English』でアイランドに移ってからも、またちょっと違った意味で好きなのだけど、なんというか、その後のマリアンヌ・フェイスフルの事は、デッカ時代とは違うアーティストとして見ているのかも知れません。

デッカ時代のマリアンヌ・フェイスフルは、全体的にアコースティックなんだけど、その中でもこのアルバムはブリティッシュ・フォーク、トラッド系のアーティスト達のアルバムと並べても、まったく遜色のないアルバムだと思っています。

発売年を確認するためにWiki(英語版)を見たら、”It was released only in the United Kingdom. “と書いてあって、「いや、日本盤の帯付き見たことあるぞ」と、今度はDISCOGSをチェックしたら、やっぱりありました!記憶に間違いはなかった。


私がこのアルバムを聴いたのは、90年代になってからで、日本初CD化の際に買ったものでした。
収録されているのは、トラッド曲やドノヴァンのカヴァーなど。
収録曲のほとんどがギターのみで演奏されています。
時にシタールなど民族楽器やマーチングドラムも。
そのギターの音色、フレーズと、マリアンヌ・フェイスフルの歌声が、イギリスの風景、歌の情景を眼前に浮かび上がらせてくれるような、感覚を与えてくれます。

これまでに聴いてきた、ブリティッシュフォーク、トラッド系のアルバムの中に入れても、自分の中ではかなり上位に入るアルバムです。
とにかく、このアルバムでのマリアンヌ・フェイスフルは最高に良い!



これはいつかアナログ盤が欲しい。




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アコースティック音楽嗜好 ‐81‐

お気に入りのアルバム 2

昨日のブログ投稿で『エリック・サティ詩集』をとりあげたのだけど「そういえば、これしばらく聴いてなかったな」と思い出したアルバムがこれ。

John Hackett Steve Hackett『Sketches of Satie』(2001年発売)

スティーヴ・ハケット/ジョン・ハケット『エリック・サティの風景』

エリック・サティのピアノ曲を、ジョン・ハケットのフルート、スティーヴ・ハケットのガット・ギター向けに編曲し、2人で奏でたもの。

スティーヴ・ハケットは、言うまでもなく元ジェネシスのギタリスト。ジョンは彼の弟でフルート奏者。

ふだん「アコースティック音楽嗜好」で取り上げているタイプの音楽とは全く違うけど、まさしくアコースティック音楽。

ピアノ演奏で聴きなれた曲達が、フルートとギターで表現される面白さ。
これがピアノ以上に(というと語弊がありますが)とても曲に合っている。それは曲想に寄り添って編曲されているからだと思うのですが、元々フルートとギターのために作曲されたのではないかと思うほどに完成度の高い編曲、そして演奏。

フルートの深く豊潤な響きが奏でるメロディーラインに改めてサティの作り出した音楽の美しさを感じます。ピアノで聴くとメロディーと伴奏が一体となっているところを、フルートが(主に)メロディー、ギターが伴奏という形で聴いてみるとメロディーの美しさが浮き出てくるような感覚があるのです。

ちょっと面白いなと思うのは、はじめの6曲「3つのグノシェンヌ」「3つのジムノペディ」なのですが、どちらも3番、2番、1番と逆順に収録されています。
これはどんな意図でそうしたのか、聞いてみたい所です。
あらためてライナーを読んでみたけど、その点には触れていなかったので。

このCD、最近あまり聴いていませんでしたが、今後の人生においても、折々に聴いていく1枚である事に間違いありません。



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アコースティック音楽嗜好 ‐80‐

お気に入りのアルバム 1

お気に入りのアコースティック音楽系アルバムを思いつくまま、その時の気分で取り上げたいと思います。
第1回目は

America『Back Pages』(2011年発売)

アメリカというと、私が中学2~3年生ぐらいの時に「金色の髪の少女(Sister Golden Hair)」がヒットしていて、毎日のようにラジオから流れていました。
アコースティックギターのコードストロークにのせて、印象的なスライドギターではじまる、ポップな曲で、私の好みにどストライク。
当時シングル盤を購入し、その後、「金色の髪の少女(Sister Golden Hair)」が収録されたアルバム『Hearts』も購入、他のアルバムも中古レコードでコツコツと集めたものです。

私より前の世代では、デビューヒットの「名前のない馬」に思い入れがある方も多いでしょう。

そのアメリカ、2020年頃にデビュー50周年という事で、その前後、たくさんのベスト盤、編集盤、ライヴ盤などが次々と発売されました。その辺、全然ちゃんとフォロー出来てないのですが、その10年ほど前に出たこのアルバム『Back Pages』は、発売時にしっかりと手に入れ、愛聴してきました。

これは、カヴァー・アルバムなのですが、実にアメリカらしい、美しいカヴァー・アルバム。

取り上げている曲は「Woodstock」「Caroline No」「Time of the Season」など有名な曲が多く、どれも原曲への深い愛が感じられる、アレンジ、演奏、歌。

全曲素敵なのですが、その中で、特に思いを寄せている曲を3曲紹介します。
1曲目、2曲目とラストの曲。

1曲目「America」
Americaが演奏する「America」
シャレというかお洒落というか、曲はサイモン&ガーファンクルのあの「America」

後半ちょっと大仰過ぎる気もするけど、そんなところにも原曲へのリスペクトを感じます。

2曲目「Sailing to Philadelphia」

原曲は、マーク・ノップラーの2ndソロ・アルバムのタイトル曲で、マーク・ノップラーとジェイムス・テイラーのデュエット。独特のくせと深みのある2人が歌っている曲ですが、アメリカらしく若干爽やかな感じの歌声でカヴァーしています。原曲とは違った魅力のあるカヴァーで、しかも原曲の良さも伝わる。これはこれでかなり好き。大好き。そして選曲が素晴らしい。

ラストに収められた曲「My Back Pages」


ボブ・ディランの名曲「My Back Pages」のカヴァー
ピアノとアコーディオン(?)をバックにゆっくりとしたペースで歌わるこのカヴァーを聴いていると、改めてこの曲の美しさに感じ入ります。

気に入った人は、ぜひアルバムも聴いてみて下さい。
全曲、それぞれの良さが光るカヴァーになっています。



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