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PANTAさんとアイドルの話

昨日のブログ『昭和歌謡アイドルソングでGO!』報告に書いたように、一昨日は昭和アイドルのイベントで歌いまくってきたわけですが、「アイドルと言えば」的に思い出した事があります。

それはPANTAさんの事。

私の周りで、現役アイドルの話が出来る人ってPANTAさんしかいなかったのです。
昭和のアイドルなら「麻丘めぐみが好きだった」とか「キャンディーズのコンサート行ってた!」とか、そんな話が出来る人もいるのだけど、現役で活動中のアイドルとなると、なかなか。

この歳でしっかりアイドルの歌を聴いている人自体、なかなかの珍種ですからね。
(よくアイドルの事を話していた頃、私50代後半、PANTAさん60代後半)

その頃、私は欅坂46にはまっていて、PANTAさんも多少興味を持っているという感じ。
で、毎回、欅坂46の事を話すたびに聞かれるのが(同じ質問を何度もされた)

「どるたんは誰が好きなの?」「欅は誰が一番かわいいの?」的な事。

会話を再現すると

P「どるたんは誰が好きなの?」
ど「特に誰って事はないんですけど」
P「じゃあ、何がいいんだよ!?」(なぜか若干怒り気味)
ど「楽曲ですかねぇ」

すると

P「かっこつけんな!」(怒)

と怒られる「ふざけるんじゃねえよ!」みたいな感じで。(笑)

本当なんですけどね。

という事を、一昨日のイベントの後に、つくづく思ったのです。

例えば、昭和のアイドルソングでいうと、大好きな曲は色々あるのですが、アグネス・チャンの曲がかなり好き。当時レコードもしっかり買っていた。
特に「美しい朝がきます」が1番好きで、「妖精の詩」や「草原の輝き」も大好き。
しかし、アグネス・チャンの事が好きかと言われると、(当時から)特に好きじゃない。
顔も好みじゃない。本当に楽曲が好き。まあ、声や歌い方も好きなのかな。

それはいいとして。
別に欅坂46の人たちがかわいくないと言いたいわけじゃなくてね。

さらに

P「あえていえば誰が好きなの?」
ど「渡辺梨加と渡邉理佐」

というやりとり。
これ3,4回同じやりとりをしました。
3回目ぐらいから「前、聞いたな。」と

※渡辺梨加と渡邉理佐の事を語り出すと、ちょっと色々長くなりそうなので、いつかちゃんとブログにまとめたいと思っています。

あとは

P「平手ってセンターの子は、たいしてかわいくないよな?」
ど「あの人は、かわいいとかかわいくないとか言う枠を超えた存在ですから。」

みたいな

PANTAさんにとってアイドルグループで一番重要なのは「かわいい」なんですね。
私は、まず楽曲を好きになって、だんだんメンバーを好きになる傾向。

で、本当に、欅坂46の楽曲は素晴らしかったんです。
特に4枚目のシングル「不協和音」あたりまでは、カップリング含めて、全曲素晴らしかった。

最近のアイドル系シングルって、表題曲以外にカップリングを変えて数タイプ出すパターンが多くて、1曲の表題曲に対して5~7曲程度のカップリング曲があります。

それが全曲、素晴らしかった、今でも全曲歌えるレベル。
本当に欅坂46の楽曲が大好きなんですよ、私。

なので「不協和音」までの収録曲全曲をPANTAさんのカーステレオのHDDに入れてあげました。
この件に関しても、すごく面白い話があるので、改めて書きます。たぶん。

まあ、とにかくPANTAさんにとってのアイドルは「かわいいが正義」という話。
というか、結局のところ、PANTAさんはかわいい女の子が大好き!という話でもありますね。
これは多くの人が知っている話。

さて、ここから先の話は(たぶん)私しか知らない情報。
PANTA&頭脳警察研究家の方も(たぶん)知らない話。
知っても「何のことやら」な話。

また会話再現で

P「欅に上村って子いるだろ?」
ど「ああ、上村莉菜ですね」
P「あの子、かわいいよな?」
ど「・・・いや・・・まあ・・・」

という事で、欅坂46で、PANTAさんの推しメンは上村莉菜。


ちなみに乃木坂46は、与田祐希。


2人とも小さくてかわいい小動物系(?)



【追記】
ついでに、私の欅坂46推しメン、渡辺梨加と渡邉理佐を

PANTAさんの趣味とはまったく傾向が違う。
梨加も理佐も、女性にしては背が高い方。(166~167cm)


『昭和歌謡アイドルソングでGO!』報告

昨日の、青梅アトリエよぎでの「どるたんパブタイム Vol.2」
『昭和歌謡アイドルソングでGO!』と題して、ゲストDJにチャッピー加藤を迎えて行われました。

既に昨夜、既報「どるたんパブタイムVol.2 ありがとうございました!」のとおり大盛況でした!

時系列でレポートいたします。

私は13時会場入り。
まずは、腹ごしらえという事で、賄いランチプレートをご馳走になりました。
絶品ハンバーグ!

食後には、スッとシフォンケーキ&コーヒーが出てくるという心配り。

既に幸せ感。

その後、サウンドチェック。
ふだん自宅ではあまり大きな声で歌えないので、大声出しチェックも。
急に大きい声を出すと咳き込んじゃうから、最近のリハでは必ずリハで一回咳き込んでおきます(笑)

大声チェックは「China Girl」で。
~I stumble into town just like a sacred cow
Visions of swastikas in my head
Plans for everyone
It’s in the whites of my eyes~

チャッピー加藤は、電車の遅れなどで、開演20分前ぐらいに到着。
約15年ぶりに会うチャッピーですが、ふだんからよく会っているような感覚。

ゆっくりする時間はないので、まずはDJセットの使い方チェック。
その後、なんとなくどるたん&チャッピーのステージ上での会話から、そのままイベントになだれ込む。

イベントの流れ的には、お互い45分1セットで、交互にプレイ。それを2セット。プレイ時間は約3時間。
弾き語りでは主に男性アイドル曲、DJでは主に女性アイドル曲を取り上げるというゆるい取り決め。

先行(1回表)は、どるたんの弾き語りで行くことに決定。

選曲は、どるたんが歌いやすい歌い慣れている曲。(ひじょうに偏っています)
なるべくみんなが知っているような有名曲を大体発表年順に。
まずは、グループサウンズ曲を2曲、ひづめ☆つかさにギターを手伝ってもらって。
その後、70年代男性アイドルソングを数曲。

1回表 どるたん 弾き語りセットリスト

  1. スワンの涙/オックス (1968)
  2. 花の首飾り/ザ・タイガース(1968)
  3. 青い麦/伊丹幸雄(1972)
  4. 情熱の嵐/西城秀樹(1973)
  5. 花とみつばち/郷ひろみ(1974)
  6. みかん色の恋/ずうとるび(1974)
  7. ロンドン急行/アンデルセン(1975)
  8. ウキウキWatching/いいとも青年隊(1982)

この日の選曲の中では、知名度的に若干低めなのが伊丹幸雄の「青い麦」。
しかし、この日の選曲の中でも特に大好きなのがこの曲。

ちょっと受け入れられるか不安もありましたが、なんと伊丹幸雄ファンクラブに入っていた方が会場に来ていて、とても喜んでいただけました。こちらも感動。
この曲を選んで本当に良かった!

と言う事で、休憩を挟んで1回裏チャッピーの攻撃。

1回裏 チャッピー加藤 DJセットリスト

  1. ひとりじゃないの/天地真理
  2. 17才/南沙織
  3. 春ラ!ラ!ラ!/石野真子
  4. 素敵なラブリーボーイ/林寛子
  5. 素敵なラブリーボーイ/小泉今日子
  6. 春一番/キャンディーズ
  7. 危ない土曜日/キャンディーズ
  8. 恋のインディアン人形/リンリン・ランラン
  9. 好きよキャプテン/ザ・リリーズ
  10. まちぶせ/三木聖子
  11. まちぶせ/石川ひとみ

(転換中の曲「プリンプリン物語」石川ひとみ)
チャッピーの蘊蓄や歌詞解説がものすごく面白く、選曲も最高!すでにこの段階で歌ったり踊ったりという盛り上がり!
林寛子と小泉今日子の「素敵なラブリーボーイ」、三木聖子と石川ひとみの「まちぶせ」、同じ曲を歌う70年代アイドルと80年代アイドルの聴き比べもナイス!

2回表 どるたん 弾き語りセットリスト

  1. スニーカーぶる~す/近藤真彦(1980)
  2. 哀愁でいと/田原俊彦(1980)
  3. E気持/沖田浩之(1981)
  4. ハッとして!Good/田原俊彦(1980)
  5. ヨコハマ・チーク/近藤真彦(1981)
  6. 100%…SOかもね!/シブがき隊(1982)
  7. ハイティーン・ブギ/近藤真彦(1982)
  8. Young Man/西城秀樹(1979)
    (アンコール)
  9. 赤頭巾ちゃん御用心/レイジー(1978)
    (Wアンコール)
  10. マイ レディー/郷ひろみ(1979)

2回表は、シメ曲以外は、80年代男性アイドル曲で。ヒロくんのぞいて全部ジャニーズ。
シメ曲は「Young Man」
盛り上がっていただけました。客席の皆様ありがとう!

2回裏 チャッピー加藤 DJセットリスト

  1. きみ可愛いね/伊藤咲子
  2. 純潔/南沙織
  3. 哀愁のシンフォニー/キャンディーズ
  4. 十七の夏/桜田淳子
  5. 夏にご用心/桜田淳子
  6. 乙女座宮/山口百恵
  7. 美・サイレント/山口百恵
  8. 硝子坂/高田みづえ
  9. キラキラ星あげる/大場久美子
  10. アテンション・プリーズ/能瀬慶子
  11. 月曜日はシックシック/三井比佐子
  12. ドンファン/神田広美
  13. 風立ちぬ/松田聖子

音程があやしいシリーズやら、吉田拓郎作の隠れた名作やら、さすがのセットリスト!

楽しませていただきました。
会場の盛り上がりもすごかった!

10年後、20年後にも、老人ホームなどで、こうやって盛り上がっているであろう私たちの姿が脳裏に浮かびました。

本当に楽しかった!
「歌謡曲大好き!」と改めて実感しました。

そして余韻の中、打ち上げもまた楽しくおいしい時間を過ごしました。

いや~、本当に幸せ感溢れるいい一日でした。
皆さまありがとう!

また会いましょう!

どるたんパブタイムVol.2 ありがとうございました!

青梅 アトリエよぎでの「どるたんパブタイムVol.2 昭和歌謡アイドルソングでGO!」大盛況のうちに無事終了し、たった今帰宅いたしました!

お集りの皆様、スタッフの皆様、ありがとうございました!おつかれさまでした!

このイベントを企画した時に、チャッピーのDJと弾き語りLIVEだったら絶対盛り上がるだろうな~、と思っていたのですが、想定した以上に盛り上がりました。
楽しんでいただけたかと思います。
というか、やっている側も最高に楽しかったです!

終わってからチャッピーと駅まで(私は駐車場まで)の道を一緒に歩いていた時に、2人とも「楽しかった~」と声を合わせておりました。

チャッピーのDJタイム、1曲目は、天地真理「ひとりじゃないの」

欲しかったチャッピーの著書「昭和レコード超画文報1000枚」も購入!
そして最高に素敵なサイン!

いや~、本当に良い日になりました。

「どるたんパブタイムVol.3」もやらせてもらう予定だし、しっかり続けていって、またチャッピー加藤をゲストに迎えたいと思っています。

これからもよろしくお願いいたします。

とりあえず簡単に報告でした!
また明日にでも、何か書くかも書かないかも。
では、おやすみなさい。


セットリスト入り詳報はこちら『昭和歌謡アイドルソングでGO!』報告

いよいよ明日!青梅 アトリエよぎ

いよいよ明日、3月17日(日)開催!


青梅アトリエよぎ にて、ゲストDJにチャッピー加藤を招いての「どるたん パブタイム Vol.2」

「昭和歌謡 – アイドルソングでGO!」

と題して、懐かしのアイドルソングの数々をDJでガンガンかけまくり!弾き語りLIVEでガンガン歌いまくります!もちろん一緒に歌ったり踊ったりガンガン盛り上がってOK!


どるたん パブタイム Vol.2
「昭和歌謡 – アイドルソングでGO!」

3月17日(日)
青梅アトリエよぎ

青梅市住江町53(青梅駅徒歩5分)

14:00 OPEN
15:00 START
投げ銭制

※ドリンク、フードなどご注文下さい

DJ:チャッピー加藤
弾き語りLIVE:どるたん


ゲストDJ チャッピー加藤

1967年、名古屋市生まれ。放送作家&ライター。
現在ニッポン放送で土曜朝のリクエスト番組「八木亜希子LOVE & MELODY」を担当。
コラム執筆やコメンテーターとしても活躍中。
歌謡曲をこよなく愛し、好きな曲を当時のアナログレコードで聴こうと大人買いするうちに、いつの間にか5000枚を突破。多くの人に名曲を聴いてもらおうと歌謡DJ活動にも勤しむ。
著書に『昭和レコード超画文報1000枚』(303BOOKS)。
またDJとしても、FM各局で放送の『Flip The Records~B面でも恋をして~』にハロプロの現役アイドル、BEYOOOONDS・島倉りか嬢とレギュラー出演中。

JFNラジオ番組「Flip The Records ~B 面でも恋をして!~」
https://twitter.com/fliptherecords
https://audee.jp/program/show/300003460

『昭和レコード超画文報1000枚』

https://www.amazon.co.jp/dp/4909926097/

そして弾き語りLIVEは、おなじみどるたん
ふだんは見る事の出来ない激レア選曲になること間違いなし!


チャッピーとは、20年以上前からのお友達。
一緒にDJイベントなんかもやっていました。
が、一緒にイベントをやるのは15年ぶり!
それどころか会うのもたぶん15年ぶりぐらい。

下の写真は、2009年6月13日、(今はなき)神楽坂Angel No.9にてDJ中のチャッピー

そんなこんなで、個人的にも色々と楽しみな明日!
ぜひ、一緒に楽しみましょう!!

よろしくお願いいたします。

2024年3月前半に観た映画

この期間も、あまり映画は観ていなくてペース的には2日で1本弱。何かと行動制限されていた時期には1日1本以上のペースで観ていたから、ひと月に2回更新していたけど、そろそろ月1更新にしようかな、と思案中。でも1回に5~9本程度取り上げた方があまり長くならなくて良いか、とスグに思い直した(笑)


☆印は、映画に対する評価ではなく、あくまでも個人的な好き度ランク。
☆5つ=大好き、☆4つ=好き、☆3つ=ふつう、☆2つ=ちょっと苦手、☆1つ=苦手
という感じ。


2024年2月後半に観た映画

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20211015 入間市 入間川周辺散歩(廃車編)

2023 渋谷考」というブログ投稿をした時に思ったのですが、このブログには、音楽活動の事や、映画、音楽の事が主に書かれていて、どこかに出かけた話がほとんど書かれていない。
そこで、たまには過去に遡って写真フォルダを漁り、どこかに出かけた話も書いてみようかな、と思い立ちました。という事で

お出かけの記録


2021年10月15日 入間市 入間川周辺散歩

コロナ禍で、ある程度外出が制限されている時期、あまり人と出会わないような場所をよく散歩していました。
家の周辺を軽く歩くだけの時もあれば、2~3時間かけてけっこうハードなハイキングも。
家の中にいるのは全然つらくないのだけど、あまり動かないでいると足が萎えちゃうのでね。

そして気になる花やきのこ、風景や雲などをiPhoneのカメラで適当に撮りまくっていました。

この期間、色々な意味で苦しんでいる人がたくさんいたわけなので、こんな事を言うのは申し訳ないのだけど、毎日、本当に楽しかった。(ごめんなさい)

この時期、散歩しながら撮った写真がたくさんあるので、これからも面白そうなのを見つけては、小出しにしていこうと思います。

という事で、入間市の主に入間川沿いの道を歩いた、2021年10月15日の写真から数枚。

住宅地を歩いていると朽ち果てた車が。
これは、あれ!

そして同じ敷地内にもう1台。

これは、あれ!
って、車種知っているのだけど、なんとなく詳細は書かない方がいいかな、と思いまして。
特別な理由があるわけではないんだけど、ただなんとなく。

しかし、この頃の車のフォルム、味がありますね。
好きです。

河原の遊歩道沿いに、謎の遺跡。
小学生時代なら絶対に秘密基地にしているようなやつ。
もしかしたら先住民がいるかも。

これは、散歩ファン(?)にも鉄道ファンにも有名な、入間川橋梁。


「お出かけの記録」

エリック・カルメンと岸田智史の思い出と、人としての振る舞い

先日のアカデミー賞授賞式でのRDJらの振る舞いが「アジア人差別」だと話題になっているが、その件で、全く逆の事例として思い出していたのが、エリック・カルメンと岸田智史の事。

まず、RDJらの振る舞いは、アジア人差別以前に人として軽視しているのだと感じていて、それはふだんの生活の中でも、人種的な差別行為だけではなく、職種や立場によって人を軽視する行為としてふつうに見られるのだよな、と思う。

そして思い出していたのが18歳~20歳ぐらいの頃の事。
その頃、コンサートスタッフ的なアルバイトをしていたのだけど、当時は今のように役割が細分化されいなくて、大きな会場ではPA搬入搬出だけの時もあるけれど、ホール公演では、ホールスタッフ的な事を手伝ったり、物販要員として駆り出されたり、という感じだった。

裏方作業中には、出演アーティストと直に接する機会も多く、そういう時、目の前であいさつをしても素通りしていくようなアーティストも中にはいた。
アカデミー賞授賞式でのRDJたちの振る舞いはそれとあまり変わらないと思っている。
(ただ前年度の受賞者に対する敬意みたいなものも欠如していて、それはやはりアジア人である事も関係しているのかも知れないけど)

そんな中、ダントツの好感度で今でも思い出すのが、エリック・カルメンと岸田智史(現在は岸田敏志と表記)の2人。

エリック・カルメンは、中野サンプラザホール公演での事。
楽屋口近くでパンフ類などの搬入作業をしていた私。
その時、楽屋口前に車が止まり、降りて来たのがエリック・カルメン。
そこで私はエリック・カルメンに向かって「こっちですよ」という感じで手を挙げ、楽屋口のドアを開けて待っていた。

エリックは、入り待ちをしていた数人のご婦人ににこやかに応対したあと、足早に私の前を通り会場入り。
そのまま素通りされたとしても、特に失礼とも感じなかったと思うのだけど、わざわざ振り返り、しっかり私と目を合わせ、ちょっと片手を挙げ笑顔を浮かべ「Thank you!」と声をかけてくれたのだ。
ただドアを開けて待っていただけの10代のアルバイトを、人として軽視していない事にとても感動した。
その時の事は、鮮やかに印象に残っていて、今でもよく思い出す。


もうひとり、岸田智史さんにも同じような思い出があって、場所はやはり中野サンプラザ。
PA類の搬入が終わり、楽器類の搬入を始めた頃、会場入りした岸田さん。
ステージ裏で作業していたバイト連中にも、ひとりひとりに挨拶。
私とも挨拶を交わした後に「ぼくのギターは届いていますか?」と、丁寧な口調で話しかけて来た。
「ギター類はあちらに並べてあります。」と答えると「どうもありがとうございます。」と。
当時「きみの朝」が大ヒットしたあとで、人気も高かった頃。
10代のアルバイトに対して、本当に丁寧な言葉と態度で接したくれた事、今でもよく思い出す。
その時のコンサートは、ステージ横で全部観ていたのだけど、音楽にも人柄がとてもよく現れていると感じて、心から感動した。



ちなみに、エリック・カルメンも岸田智史も、当時レコードを数枚持っているレベルのファンだったので、感動もさらに割り増し。


こういうのふだんの生活でも、いっぱいあると思う。
RDJらの行為を批判している人たちは、コンビニの店員に横柄な態度をとっていませんか?
駐車場の誘導員に失礼な態度で接していませんか?
人として、そういうところだよ。

特に日本は、売る側買う側で「お金を払う方が偉い」みたいな風潮もあるから、金出す人が横柄な態度をとりがち。
ドイツやイタリアでは、売る側も買う側もお互いに「ダンケ」「グラーツェ」と言葉を交わす場面をふつうの光景として見てきた。日本でも買う側で「ありがとう」「どうも」と言う人もそれなりにいて、やはりそっちの方が気持ち良いと思うのだが。
お金を払って、サービスや物を与えてもらっているのだから、立場は一緒でしょ?

今、私はライヴハウスなどで演奏活動をしているのだけど、スタッフに対して横柄な態度をとるミュージシャン、けっこういる。
特にホールスタッフや共演の若いミュージシャンに挨拶を返さないどころか、時にはあからさまに邪魔扱いするような人もいる。
それがその人なりの「大物感」の出し方なのかも知れないけど、こちらから見るとものすごい小物。

ひとつ思い出した。

あるミュージシャンの追悼イベントでの事、狭い会場に出演者も一般来場者もぎゅう詰め状態になっていた。そこに一部では名の知られたベテランミュージシャンが入って来た。あからさまに、不機嫌な態度で立っている人をかきわけるように。私も、手で押しやられてかなり激しく嫌な気持ちになった。立っている人の事をまったく人としてみていない態度。

その後に入ってきたのが土屋昌巳さん。
ひとりにひとりに頭を下げながら「すみません」「通してください」と歩を進めていった。


私も、基本的にふだんは土屋昌巳さんタイプ。
誰に対しても同じように敬意をもって接するようにしている。
特に色々なアルバイトをしたり、色々な国で仕事をしたり、経験を積むほどにその意識は大きくなっていった。

そういえばPANTAさんも、立場や年齢で人を軽視したりするような事はまったくなかったな。
スタッフにも若いミュージシャンにも、誰に対しても同じ態度で、いつも敬意をもって接していた。


【追記】
このブログをあげたタイミングで、エリック・カルメンの訃報がTLに流れてきた。
昨日からずっと、心の中にあの笑顔が浮かんでいたのは、そういう事だったのか・・・

頭脳警察『頭脳警察3』

私を形成しているもの

今の自分を形成する一部になっていると言えるほど印象に残る様々なものを「私を形成しているもの」としてとりあげていきます。他のSNSなどに投稿したものを加筆修正して再掲載しているものもあります。
※この下に書かれた年号は作品の発表年ではなく私がその作品に初めて触れた(と思われる)年。またはそのイベント、出来事を経験した年。
※ただの思い出話です。


1973

頭脳警察『頭脳警察3』(1972年10月発売)

これは現在の自分を形成する上において、本当に大きな大きな出来事なので、取り上げないわけにはいきません。

以前、ブログにも書いた事がある話なので、一部抜粋した上で若干の加筆修正をしたものを掲載します。

まずは、小学5年生頃からの話。

近所の友達の家には、当時うちには無かったステレオがあり、レコードがたくさんありました。
それは友達のお兄さんの物で、ほとんどが日本のフォークソング。

高田渡、古井戸、加川良などなど

当時は誰が歌っているかなんてことは気にせずに、面白そうだと思うレコードを片っ端から聴かせてもらいました。
ガキですから。

で、ガキでもおぼえやすい歌詞や曲調、ちょっとふざけた感じの歌をおぼえ、田舎道を自転車こぎながら歌っていました。

「自転車に乗って、ベルを鳴らし~♪」(高田渡/自転車にのって)

「大学ノートの裏表紙にさなえちゃんを描いたの♪」(古井戸/さなえちゃん)

「かみしばい、かみしばい、かみしばい屋のあのおやじは♪」(岩井宏/かみしばい)

なんて調子で。

そんなガキが中学生になったある日、友達がレコード棚から取り出した1枚が『頭脳警察3』

「これすげえぞ!」と。

針を落とすと激しいリズム!ギター!そして何より叩きつけられる言葉。

とにかくぶっ飛びました。

なにしろTVから流れる歌謡曲や、TVマンガの主題歌、CMソング、そして上記のフォークソング程度しか聴いた事の無いガキだったので、免疫ゼロ状態。

ステレオから流れてきた「ふざけるんじゃねえよ!」にどれだけの衝撃を受けたことか。

こんな歌詞聴いた事ない!!

「バカに愛想をつかすより ぶん殴るほうが好きさ」って!

とにかくすげえ!!

音にしても、あんな爆発的な音は聴いた事がありません。

ストーンズの「サティスファクション」も、ビートルズの「アイ・フィール・ファイン」も未だ聴いた事の無いガキですから。

いや、聴いた事があったとしても、充分衝撃的。

これが私にとっての、はじめてのロックの衝撃!

さらに「この曲もすげぇよ!」と友達が聴かせてくれたのは『前衛劇団モータープール』

何が何やらよくわからなかったけど、とにかくすげぇ!すげぇ!すげぇ!

それから自転車を漕ぎながら歌う歌はこんな具合になってしまいました。

「ブッシャーブッシャーブッシャー」

「極楽はトワイニング、地獄はモータープール」

「ぜ・ん・え・え・げー・きー・だん・モーーーターーープーーール」



映画『2001年宇宙の旅』

私を形成しているもの

今の自分を形成する一部になっていると言えるほど印象に残る様々なものを「私を形成しているもの」としてとりあげていきます。他のSNSなどに投稿したものを加筆修正して再掲載しているものもあります。
※この下に書かれた年号は作品の発表年ではなく私がその作品に初めて触れた(と思われる)年。またはそのイベント、出来事を経験した年。
※ただの思い出話です。


1978

『2001年宇宙の旅』(1968年 アメリカ映画)

この映画も『猿の惑星』と同じ1968年公開。
私はまだ7歳だったので公開当時には観ていません。

ただ、いつの頃からか「すごい映画」との噂というか評判が耳に入るようになる。
しかし当時は観るすべもなく「観たい!」という思いだけが募っていく。

そして思いが募りまくっていた1978年、ついにリバイバル・ロードショー公開!

その時、私、17歳。
もちろん観ました、確かテアトル東京で。

この映画、難解とか訳が分からないとか、おっしゃる方々もいるようですが、面白かったし、ドキドキしたし、感動しました。

小さな頃から、手塚治虫を読んでいれば、それぐらいの下地はあります。

まあ、確かに
「あの石板はなんなんだ!?」とか
「なんで宇宙船のまま部屋の中に入っちゃうの?」とか
「あの部屋はなんなんだ!?」「なんで老人が胎児に!?」「なんで胎児が宇宙に!?」とか

色々な疑問に明確に答えられるわけではないけれど、ミクロとマクロ、過去と未来、進化、神的な存在、輪廻転生、などなど、色々な事を考え合わせた時に「もしかしたら、こういうことかしら?」という考えが浮かぶし、明確な答えはなくても観た人それぞれに答えを出せば良い事なのかと思います。

また、そのほうが面白い。

ふつうに宇宙でのドラマ部分を見ても、HAL9000暴走(?)からの闘いなど、とてもスリリングで面白いと思うし、映像のすばらしさも何度見ても目を奪われます。

これは、LDも買ったし、DVDも買ったし、たまに無性に観たくなってしまう映画なのですが、またいつか映画館で観たい。そんな気持ちにさせてくれる映画です。

キューブリック監督の映画は、DVDで出た作品は(たぶん)全部買って観ているのですが、一番何度も観てしまうのは、これかな・・・

『アイズ・ワイド・シャット』も意外と好き。

1994年 日本グランプリの阿部典史

私を形成しているもの

今の自分を形成する一部になっていると言えるほど印象に残る様々なものを「私を形成しているもの」としてとりあげていきます。他のSNSなどに投稿したものを加筆修正して再掲載しているものもあります。
※この下に書かれた年号は作品の発表年ではなく私がその作品に初めて触れた(と思われる)年。またはそのイベント、出来事を経験した年。
※ただの思い出話です。


1994

後にも先にもレースを観ながら笑い転げたのは、この時だけ!

そして「人間ってあまりにも凄いものを見ると笑ってしまうのだな」と思った。
「人間」じゃなくて「私」固有の性質かも知れませんが。

観たと言っても自宅でのテレビ観戦です。
いや、本当に興奮しました。
生涯で一番の興奮度かも知れません。

それは世界最高峰のロードレースWORLD GRAND PRIX(WGP) 500ccクラスにスポット参戦した若干19歳の日本人ライダーが巻き起こした衝撃!

前年度、全日本ロードレース500ccクラスのチャンピオンとしてワイルドカード枠で参戦した阿部典史(ノリック)。

当時の私は、ロードレース関連の雑誌を数誌定期購読していたので、ノリックの事はかなり早くから注目していました。
そして、いつかWGPで走る姿を夢見ていました。

それが想像以上に早く実現!
それだけではでなく、とんでもない物を目撃してしまったのがこの日の日本GP。

予選7位のポジションから順位を上げていくノリック。
ついには、マイケル・ドゥーハン、ケヴィン・シュワンツとデッドヒートを繰り広げながら10週目でトップを走行していたルカ・カダローラを抜き、トップに!

マイケル・ドゥーハン、ケヴィン・シュワンツも、ルカ・カダローラをパスし、3台での抜きつ抜かれつのデッドヒートはさらに激しさを増す。
この辺りから、「うわっ!」「うひゃひゃひゃ!」「わ~っ!」と笑ったり叫んだり。

一時は、シュワンツに若干差をつけられ、ドゥーハンとの2位争いを展開。
そして、どうにか2位をキープするノリック、ついにはトップを走るシュワンツに追いついた!
と思ったらそのまま抜き去りトップを走行。残り7周!

その時には、「うわ~~~~~~~!ひゃははははははははははは!」叫びの後半が徐々に笑いに変わって行くという凄まじい状況に。

さらに追いついてきたドゥーハンを含め、またしても3台でのデッドヒート!

そして2位を走行中、ラスト3周!
となったところで、大転倒!!

テレビの前で「うわ~~~~~~~っ!!!」と叫び、ソファから転がり落ちる私。

その後は魂が抜けたような心持ちで呆然とレースを見ていたような気がします。(記憶がない)

それにしても、防音の部屋で良かった。
アパートだったら絶対通報されているレベル。

これGPの事知らない人には、全く伝わらない話かと思いますが・・・無理矢理例えて言うならば。

甲子園で優勝投手となった高卒ルーキーがいきなりメジャーリーグに参戦、初登板でバッタバッタと三振をとりまくる。
完全試合まで9回裏の相手の攻撃を残すのみ!!試合は0-0の大接戦!
で9回裏に、さよならホームランを打たれ敗戦投手。

って感じ?

まあ、初登板(で対策されていない)という所もミソだったりするのですが。

この後、ウェイン・レイニーからの熱烈オファーにより、ノリックはシーズン途中でヤマハに移籍。
ヤマハからWGPに参戦します。

ノリックはそれまでホンダのライダーだったので、超異例の事態。

その後のシーズン、この日本GPほどの大きなインパクトを残せなかったノリックですが、もし乗り慣れたホンダで、この日と同じNSRでGPに参戦していたらどうなっていたのか・・・

そんなパラレルワールドがもし存在するのであれば、この目で見てみたい!と今でも思う私です。

それにしても、本当に凄かったのよノリック。
その後のWORLD GRAND PRIXでの活躍もTV放送や専門誌などで追い続けてきました。

そして、このレース(1994年 日本グランプリ)は、今、DVDで観ても興奮します。
死ぬまでに、まだ何回か、DVDを観て興奮する予定。興奮しながら死んでもいい、マジで(笑)

気になる方、観てみたい方はDVDを買いましょう!