Category Archive : ART

20240419 三鷹 ぎゃらりー由芽 含真治展

2023 渋谷考」というブログ投稿をした時に思ったのですが、このブログには、音楽活動の事や、映画、音楽の事が主に書かれていて、どこかに出かけた話がほとんど書かれていない。
そこで、たまには過去に遡って写真フォルダを漁り、どこかに出かけた話も書いてみようかな、と思い立ちました。という事で

お出かけの記録


2024年4月19日 三鷹 ぎゃらりー由芽 含真治展

三鷹のぎゃらりー由芽で開催中の含真治展へ行ってきました。
1時間半ほどの快適なドライブで、現着。

エントランスにも作品が。

陽光、新緑に映えてました。

以前、見た含さんの作品は、ガツンとした重厚な印象の、固まり感が強い作品が多かったように記憶しているのですが、今回の展示は、枝を使った、羽のようなやじろべえのような動きのある軽やかな作品が多く、随分と印象が変わりました。

風や、水の流れにも通じるような躍動感や動きがあり、見ていて飽きません。

見る角度によって模様(年輪?)の見え方も、影の出方も違い、これまた飽きずに見ていられる面白さ。

この辺のゴツとした作品には、以前見た作品群と似た印象を感じます。

見る角度によって印象が違うので、何度も色々な位置から色々な高さで見て楽しみました。

この壁に掛かった2点と、その上の大きな作品は、これまで見たものとも、今回展示の他の作品とも、かなり雰囲気が違って、さらに軽やかさが増しているように感じましたが、この3点だけは、桐の板木から作った物だそうです。材料が(重量的に)軽いと作品の質も軽やかになるんですね。

壁に掛かった四角い方の作品は含さんの話を聞いてから見ると全く違って見えました。
なるほど、とても面白い。

以前とは違った軽やかな印象、水の流れや風を感じた個展でしたが、変わらずに感じるのは、やはり「命」。
ずっと見ているとドキドキしてくる感じ。

それは、含さんの作品だけではなく、ふだんSNSで接する、含さんの写真や文章から感じるものと同じ。
川や空、花や鳥、色々な自然の表情を撮った含さんの写真が私は大好きです。

作品を見ながら、含さんと少し話もさせていただき、楽しく充実した時間を過ごす事が出来ました。
ありがとうございました。



「お出かけの記録」

20230128 福生 アルルカン 樋詰司展

2023 渋谷考」というブログ投稿をした時に思ったのですが、このブログには、音楽活動の事や、映画、音楽の事が主に書かれていて、どこかに出かけた話がほとんど書かれていない。
そこで、たまには過去に遡って写真フォルダを漁り、どこかに出かけた話も書いてみようかな、と思い立ちました。という事で

お出かけの記録


2023年1月28日 福生 アルルカン 樋詰司展~みたかったそら2023 Vol.1

福生での樋詰司展には、何度か行っているのだけど、今年は行きそびれてしまいました。
これは、昨年1月のもの。

静かな空間と、作品が一体化して醸し出す空気。
ついつい時を忘れて落ち着いてしまいます。

シフォンケーキとコーヒーのセットを注文。

ふだん食べ物の「映え写真」など撮る習慣がないので、テーブルに置かれるとスグに一口食べてしまう私。
映えない写真ですまん。

この空間を満喫しながらのコーヒータイム、幸せな時間でした。


「お出かけの記録」

ロゴデザインの話

私、子供の頃から、ロゴやトレードマークのデザイン、図案が大好きでした。
幼稚園から小学生低学年の頃には、PAN AMやJALやALITALIA、ナショナルや日立など気に入ったロゴマークを真似して新聞広告の裏や自由画帳に描いたりしていました。

その頃、JISマークがとても気になっていて、これもよく描いていたのですが、はじめのうちはJISマークの意味も何も分からずに、形だけが気になって描いていました。

旧JISマーク


その頃は、漠然と、子供の顔(首をかしげた斜めの感じでJISが前髪、左側が頭、右側が顔)なのかな?なんて感じていました。ある日、JISマークの意味を知り、それまで前髪だと思っていた部分がJISと描いてあるのだと、気づいた瞬間の小さな喜びは今でも忘れられません。


なんで突然、こんな話をはじめたのかというと、これ!
このロゴにちょっと衝撃を受けたから。

NHK 大河ドラマ「どうする家康」ロゴマーク

私が受けたロゴマーク2ndインパクトかも知れません。
(ちなみに、1stインパクトは中学生時代、映画「未来惑星ザルドス」のロゴ)

実際のデザイン上のインパクトもありますが、それ以上に大きな意味があるのが、これが「NHK 大河ドラマ」のロゴであるという事。
「これは、完全に時代が変わったのだな。」という感慨。
完全にと太文字で書いたのは、実は、前作の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」のロゴを見た時にも、少し時代が変わったと思ったからです。

NHK 大河ドラマ「鎌倉殿の13人」ロゴマーク

明朝系の字体に、数字で「13」ですよ。
これだけでも、時代の移り変わりを感じていたのです、私は。

これまでの大河ドラマのロゴといえば、お決まりのように筆文字、筆文字でなくても和のテイストがあるものでした。

いくつか載せてみました。それぞれに個性はありますが、全部和テイストと言って間違いないと思います。
それがここに来て、筆文字でもなければ和も感じない「13人」。
からのこれ。

このモダーンなデザイン。
大河ドラマのロゴとして、これをデザインした人もすごいし、これを採用した人もすごいと思います。
時代の変革者と言っても間違いないでしょう。真に新しい物。これまでとは全く違うもの。
デザイン的にも線の太さ、カーブ、全てのバランス、非の打ち所がないと思います。
本当に感服いたしました。


少し話は戻りますが、ロゴデザイン1stインパクトの映画「未来惑星ザルドス」
中学生時代に購読していた映画雑誌で、はじめて見た瞬間から、文句なしにかっこいいと思っていました。方眼紙に定規を使って真似して描いていました。

これデザイン的にかっこいいのはもちろんですが、オリジナル英語版からの日本語版への置き換えが素晴らしいと思っていました。

英語(アルファベット)と日本語(カタカナ)では、文字の形も文字数も違うので、かなり苦労したのではないかと思うのですが、見事にオリジナルのテイストを損なわずにデザイン化されている事に中学生の私は感動すら憶えていました。真ん中上下を飛び出させるデザインにこだわらずに、下を平らにしカタカナの特性を活かしている点もすごいなと感心しました。


好きなロゴの話をはじめるとキリがなくて、例えば、私たちのようなロック系音楽人種にはおなじみの「Gibson」「Fender」や「JBL」「BOSE」、リンゴのドラムヘッドに描かれたThe Beatlesなどなど、あちらにもこちらにも、素敵なロゴが溢れています。

私、自然の景色をずーっと見ているのも大好きですが、例えば電車に乗れば、中吊り広告や駅の看板のロゴ、のみならず目に入る全てを観察し、時には感動しています。
なので、生まれてから今日まで一度も「退屈」を感じた事がありません。


そんな具合に生きてきた私なので、実際に自分でもいくつかロゴをデザインした事があります。
中には、プロジェクトが終了したり、会社自体がなくなってしまったりと現在見られる物は少ないし、著作権ごと売ってしまう事が多いのですが、公表しても問題ないと思われる企業ロゴをひとつ。

もう20年ぐらい前にコンペで優勝したもので、自分でも気に入っている作品。現在でも使ってもらえている事にとても感謝しています。
でも、もし将来的にリニューアルなどで違うロゴになったとしても、それは新しい時代の始まりでもあるので、喜ばしい事かと思います。


あ、そうそう、最近デザインしたものだと、こんなロゴもありますね(笑)


※ここに載せたロゴは、ネット上で拾ったものです。各ロゴには著作権などあると思いますがデザインの話なので、こういう形で使わせていただきました。問題ありましたら削除いたしますのでご一報ください。

『川越の建物 近代建築編』

前回のブログ「ラジオ川越 公開収録報告」の最後で少し取り上げましたが、以前からとても気になっていた書籍『川越の建物 近代建築編』を購入いたしました。

仙波書房『川越の建物 近代建築編』

実は、近代建築大好きなのです。

いや、まあ、近代建築に限らず、神社やお寺、お城などの建築物や、古民家や蔵作りなど歴史を感じる建物全般も好き。
万博のパビリオン的な超モダン建築も好きだし、建物だけではなく高速道路や鉄道の立体交差とか、鉄塔、ダムなどにも惹かれます。
それどころか、自然の景観や樹木、草花、雲や星、動物などなど、とにかく目に入る物なんでも「美しい」と感じると、いつまでも見入ってしまう習性が私にはあります。

そんな中でも近代建築にはとても心惹かれてきました。

小学生の頃から、日比谷や銀座の辺りを歩くと古いビルヂングに見入り、なぜか郷愁のような感覚がわきあがっていました。
江戸川乱歩の諸作品や、荒俣宏の「帝都物語」に出てくる東京の描写を読むと、心の中に景色がわきあがり、やはり郷愁に近い感覚をおぼえました。

自由学園明日館など、フランク・ロイド・ライトが手がけた建築物を巡ったりもしていました。

(手持ちのフランク・ロイド・ライト本と並べて1枚)

川越は、小江戸と呼ばれ、江戸時代を思わせる街並みが有名ですが、この本に取り上げられているような近代のモダンな建物もまたたくさんあって、以前からとても気になっていました。

そんな、気になっていた建物たちが、この本には美しい図版と共に網羅されているのです。

面白いのは、それぞれの建物のメインビジュアルは、写真ではなく、アニメの背景を専門に手がけている「プロダクション アイ」の手による美しい絵なのです。
そして、川越を舞台にしたアニメなどで取り上げられている建物には、その作品名も添えられていて「聖地巡礼ガイドブック」としての機能も兼ね備えています。
年配の方の街歩きガイドとしても、若いアニメファンの聖地巡礼ガイドとしても、充分楽しめる作りになっています。
かといって、決して中途半端な物ではなく、一軒一軒の建物についてしっかりと掘り下げられた、読み物としても内容の濃い物です。写真も豊富で、過去の写真と現在の比較なども興味深い物でした。
個人的にすごくうれしかったのは、建物にほどこされたレリーフをきれいな写真でしっかりと見ることが出来た事。特に、川越アートカフェ エレバードのレリーフ。
なにやらギルドや秘密結社の紋章的なシンボルマーク、これの意味、正体を知る事が出来たのが一番のときめきでした。

満足度抜群!

仙波書房さんとは、少しお話させていただいたのですが、今後予定している出版企画も面白そうな物ばかり。
とても楽しみです。




絵を描く人

先日、雑誌のコラムの挿絵として、久しぶりにイラストを描いた。
今日、その雑誌が届いたのだけど、やはり印刷物で見るとちょっとした感動がある。

子供の頃の私は、絵ばかり描いていて、それが(子供にしては)かなり上手だったので「おじいちゃんの生まれ変わり」などと言われていた。

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