Category Archive : どるしゃあ関連動画

PANTA 頭脳警察 cover その2

昨日、どるたん+しゃあみん Goodstock Tokyo ワンマン公演からPANTA、頭脳警察のカヴァー(ダイジェスト版)をYouTubeにアップロードしました。
(「PANTA 頭脳警察 cover」参照)

今日は、その第2弾。
これは、すべて昨年、8月6日のGoodstock Tokyo ワンマン公演で演奏したものです。
この公演のほぼ1か月前にPANTAさんが亡くなり、まだ全く受け止め切れていない状態で、ワンマン公演を迎えました。

そして急遽、PANTAさんの曲を10曲演奏。
その時の事は過去ブログに詳しく書いてあります。

8月6日 Goodstock Tokyo報告(第1報)
暑く長く奇妙な1日

そんな10曲の中から以下の6曲をダイジェストで

ひとつぶの種になって(頭脳警察)
時々吠えることがある(頭脳警察)
落ち葉のささやき(頭脳警察)
心の落ちつき失せて(頭脳警察)
マーラーズパーラー(PANTA)
ふざけるんじゃねえよ(頭脳警察)

それぞれの曲は、かなり短く編集されています。
なお、この日は、記録用のハンディカム映像があまり良い状態ではなかったので、有料配信用の物をモノクロかつ短めのダイジェストにしています。音はエアー(ハンディカムのマイク)の音を重ねてあります。(元が有料の物なのでこのような形で加工してアップロードしました)

という事で、最後は宣伝になりますが、4日後、1月21日(日)どるたん+しゃあみん 今年の初LIVE!
Goodstock Tokyo ワンマン公演どうぞよろしくお願いいたします。


2024年1月21日(日)
大岡山 Goodstock Tokyo

DORUTAN+SHARMIN : RECITAL SERIES Vol.29
(どるたん+しゃあみん ワンマン公演)

どるたん+しゃあみんワンマン公演&有料配信ライブ

12:30開場 13:00開演(配信スタート)
前売り・予約 3,000円/当日 3,500円(税込み・ドリンク別)
配信視聴チケット 3,000円
有料配信詳細・チケット購入URL
https://www.staglee.com/events/8184/

〒145-0062
東京都 大田区北千束3−20−8
スターバレーII B1F
03-6451-7396


PANTA 頭脳警察 cover

どるたん+しゃあみん、今年、2024年のLIVE初め、1月21日(日)Goodstock Tokyoワンマン公演まで、あと5日となりました。

先日書いた告知ブログには「どんな演目になるのかは、これから考えていくつもり」と書きましたが、1つだけ決めている事があります。

それは、Goodstock Tokyoワンマン公演では、必ず1曲はPANTAさんの曲をやるという事。
今回、何をやるかはまだ決めていませんが、絶対何かしらやります。

ということで、予告編的に、どるしゃあのPANTA(頭脳警察)カヴァー過去動画をYouTubeにアップいたしました。
ダイジェストで「あやつり人形」「少年は南へ」「ナハトムジーク」の3曲(各1分程度)です。

ダイジェストなので、それぞれの曲はすぐに終わってしまいます。ちゃんと通して観たい方、聴きたい方は、ぜひLIVEまたは配信でお楽しみください。

このブログでは、何度か語っていますが、私たちがGoodstock Tokyoでワンマン公演を出来るようになったのは、PANTAさんが繋いでくれた縁なのです。
「PANTAさんとGoodstock Tokyo」参照、まだ読んでいない方はぜひ読んで欲しい内容です)

そんな事もあって、Goodstock Tokyoでは、これまでもPANTAさんの曲をカヴァーすることが多々あったのですが、昨年PANTAさんが亡くなって以後は、「必ず1曲はPANTAさんの曲をやる」という決まり事を自分たちに課しています。

感謝の気持ちと、歌い継いでいくという決意を込めて。


>(つづき)PANTA 頭脳警察 cover その2

(追記)
カヴァーをやることに関してはPANTAさんからOKをいただいています。
(過去ブログ「心の落ちつき失せて」参照)


心の落ちつき失せて

2023年7月7日
PANTAさんの訃報が届く。

それから1週間。

ずっと呆けている。

しっかりと受け止める事が出来ていないのだ。

いつもと同じように朝を向かえ。

大谷翔平の活躍とチーム状況に一喜一憂し。
オールスターゲームを楽しみ。
7月になって次々にはじまった新TVドラマやアニメを楽しみ。
NPBの結果に一喜一憂し。

そして、夜になったら寝る。

悲しみが全然湧いてこない。
そんな、どこかフワフワした精神状態で、この1週間を過ごしてきた。

その間、頭脳警察やPANTAの音源を聴き、それなりにジンとしたりはしたものの、よく分からない感覚。

今日は、午前中から、ギターを持ち出して、頭脳警察やPANTAの曲をあれこれ歌ってみた。
ふだん、色々な歌をカヴァーする時に、なんだか変な感情がこみ上げてきて、歌いながら泣くという事がよくある私なのだが、なぜか今日は、全くそんな瞬間は訪れなかった。

そのうちに「録画してYouTubeにでもあげてみるか!」と思い立ち、撮ったのがこれ。

頭脳警察「心の落ちつき失せて」

出来はともかく、PANTAさんはきっとチェックして、苦笑しつつも喜んでくれている。
そんな気がするのです。

PANTAさんから「どんどんカヴァーして。」と、よくいわれていたので。
それどころか、とんでもない無茶振りもされていました。

ひとつは「七月のムスターファ」
不思議軍のベース、ルイス稲毛とPANTAさんの会話。
ル「七月のムスターファすごいですね。最高です!」
P「じゃあ、君たちもやってよ。」

無理でしょ!!
あれは、PANTAさん以外に表現出来る人いない。

もうひとつは「落ち葉のささやき」のセリフ入りバージョン。
ど「セリフ入りはじめて聴きました!かっこよかった!!」
P「じゃあ、どるたんもやってよ。」

無理でしょ!!
あんなの出来るのPANTAさんだけですから。

というわけで、とりあえず歌なんか歌ってみましたが、相変わらず、心の落ちつき失せたままの私です。
いつか、しっかりと涙を流せる日がくるのでしょうか?


解禁!?80年代 不思議なバレッツ楽曲

昨日のブログ投稿「Goodstock Tokyoワンマン公演を終えて」を読んだ多くの方から、バレッツの曲聴きたかった!とか観たかった!とかメッセージをたくさんいただきました。

ごめんなさい、少しだけウソつきました。
メッセージを1通いただきました。

そんな残念な約1名のために、5月20日 Goodstock Tokyo公演から、どるしゃあが演奏した不思議なバレッツ楽曲、5曲の動画をダイジェストでYouTube公開いたしました。

いや、1名だけではなく、これを機会に多くの方に届けば幸い、多くの方に届けたい、そんな気持ちです。


そして、声を大にして言いたい。

だ・か・ら・
どるしゃあのGoodstock Tokyoワンマン公演観に来てください。
マジで。

動画のタイトル「解禁!?80年代 不思議なバレッツ楽曲」なんて大げさに書きましたが、別にこれまで封印していたわけではないし、なんならたまに演奏もしていたのだけど、これまであまりやってこなかった。
深い理由はなくて「気分じゃなかった」というだけの話。
あとは、新しい曲がたくさんあるから。

で、今回、不思議なバレッツ楽曲を5曲もやったところ、すごく大きな反響がありました。

ごめんなさい、また少しだけウソつきました。
数人の方から、反響がありました。

今後、どうなるかは分からないけど、古い曲もおざなりな扱いはせずに、新しい曲と同じようにセットリストに並べる日がくるかも知れません。

なんにしろ、今回、80年代 不思議なバレッツ楽曲、5曲、セットリストに組み込んでみて、なかなか面白かったのは確かです。

これからの展開、お楽しみに!
そして、次のライヴは、6月4日(日)青梅アトリエよぎ。
お見逃しなく!!


2023年6月4日(日)

青梅 アトリエよぎ

どるたん+しゃあみん LIVE at アトリエよぎ

14:00開場 15:00開演
LIVEチャージは無料(投げ銭制になります)
ドリンク、フードなどご注文ください。

アトリエよぎ
東京都青梅市住江町53
yogimogi252@gmail.com



Happenings Ten Years Time Ago

と、思わせぶりなタイトルですが、まずは、明日!
約2ヵ月半ぶりとなる、どるたん+しゃあみんワンマン公演です。

2023年5月20日(土)

大岡山 Goodstock Tokyo

DORUTAN+SHARMIN : RECITAL SERIES Vol.26
(どるたん+しゃあみん ワンマン公演)

どるたん+しゃあみん ワンマン公演

どるたん+しゃあみんワンマン公演&有料配信ライブ

12:30開場 13:00開演(配信スタート)
前売り・予約 3,000円/当日 3,500円(税込み・ドリンク別)
配信視聴チケット 3,000円
有料配信詳細・チケット購入
https://www.staglee.com/events/7405/
http://www.goodstock-tokyo.com/

〒145-0062
東京都 大田区北千束3−20−8
スターバレーII B1F
03-6451-7396

いきなりの告知で申し訳ない。

で、タイトル。
何が10年前に起きていたのかというと、ほぼ調度10年前のLIVE映像がこれ。

阿佐ヶ谷ハーネスにて、どるたん、しゃあみん、いいじまあけみ、3人のアコースティックユニットでの演奏。
この頃のどるたんは、不思議軍中心に活動中という事もあり、このユニットは、不思議軍のスピンオフユニット的な意味合いで組んだものです。
演奏している曲は、80年代不思議なバレッツの代表曲の1つ「デパート」
不思議なバレッツでのどるたんの相方、ファンキー君が作った曲で、作者の許可を得て演奏しています。

曲調は、当時の雰囲気とは全然違うのですが「どるたんがやるとこうなる」という事でお許しを。

どるしゃあ2人での本格的な活動開始は、(たぶん)2015年7月の群馬ツアーからですが、10年前のこの頃から、かなりどるしゃあ的な活動が始まっていたのだ、となぜか改めて知った昨夜。

明日のLIVEを前にこの投稿をしたのは、そういうわけで、10年前(どるしゃあ的活動開始)、40年前(80年代不思議なバレッツ)に生み出した音楽があり、現在進行形で生まれている音楽がある。
ふだん「今」と「未来」にだけ目を向けがちの私、どるたんですが、「過去」があって「今」がある。そして「未来」につながる。

明日は、そんなLIVEに出来たらと思っています。


なお、この投稿のタイトル「Happenings Ten Years Time Ago」は、The Yardbirdsの楽曲名から拝借いたしました。
タイトルにつられてここに来てしまった人がいたら申し訳ない。
私も、大好きな曲ですので、この機会に仲良くしてください。

どるたん(幻のソロアルバム用音源)の事

最近「どるたん(幻のソロアルバム用音源)」と題した動画を、5本ほどYouTubeにアップしました。

この音源は、2014年頃、当時のバンド、不思議軍での活動が若干滞るようになってきた時期に、「だったら自宅で音源でも作ろう」と思い立ち、Pro Tools(購入当時はLE 8)と、多少の周辺機器を買い揃え、1人コツコツと録音したものです。

80年代に音楽活動をはじめてから、その頃(2014年頃)までに作った曲を、この辺で1度ソロアルバムの形でリリースしておこうという気持ちが多少あり、そのためのデモというか、もう少し踏み込んだプリプロ音源に出来ればと思って作りはじめました。

本当は、この音源のイメージを元に、各楽器ミュージシャンに演奏してもらい、さらにイメージを膨らませていければと思っていたのですが、やはりスタジオにミュージシャンを呼んでのレコーディングとなると、かなりしっかりとした金額が発生する事もあり、資金面で挫折。

とりあえず、この音源をもう少ししっかりと作りこみ自主制作盤でリリースしようとも考えるようになりました。
そこで、その頃、一緒に演奏する機会が増えてきたしゃあみんに協力してもらい、何曲かチェロを入れてもらう事に。さらに、やはりその頃、何度か共演したいいじまあけみさんにフルートも入れてもらいました。(今回アップした5曲にはフルート入りのものはありません)

そうやって完成させた曲が、8曲程度は出来たでしょうか。


他にも、島田篤さんと遠距離コラボした「電気のダンス」

同じく遠距離コラボで、バックトラック全てをKazma Tamakiさんが作ってくれた「孤高の幸福」

この2曲もあわせて、なんとなく自主制作アルバムを出せる程度の音源は揃ったのですが、資金面とやる気面が足りずに結局きちんとした形でのリリースは出来ないまま本日に至っています。

まあ、主にやる気面の欠如でしょう。
やる気があれば、資金調達、もしくはレーベルに音源を持ち込んでの売り込み、といった行動が出来るのでしょうが、根っからのステイホーム気質、人見知り、セールス下手。
作る事は時間も忘れて一所懸命がんばれるのですが、それ以外の事はがんばれないのです。

それと、この音源を作っている間に、どるしゃあでの活動が本格化してきたというのもあります。
簡単に言うと
「そっちの方が面白くなっちゃった。」

新しい曲もどんどん増えていき、古い曲に対する愛着も(元々あまりないのですがさらに)薄れがちに。
今では、LIVEで演奏する曲は、全曲、どるしゃあ結成後に作った曲という事も珍しくありません。
この音源の事も、いつのまにかどうでもよくなってしまったのです。

その頃、ソロで弾き語りをやる時に、何度か、この音源からの数曲をCD-R化したものを物販で出した事があるので、全国に何人かは、持っている人もいるかも知れませんが、まあほぼ「幻」。

そんな音源を今更YouTubeにアップした理由は簡単に言うと
「暇だったから」

いや、もう少し、ちゃんとした理由もあって。
3月のライヴが1本中止になり、次のライヴまで2ヶ月以上、若干心も沈みがちという日々があり、そんな中、少し前向きに考えたのは、過去音源をアップする事で、どるしゃあを知ってもらうきっかけ、間口を広げる一助になればという思い。
せっかく作った音源だし、この機会に聴いてもらい、興味を持ってくれる人が1人でも増えればという気持ち。

まあ、そんな事も考えつつ、また一人コツコツと動画化作業をしていたというわけです。

今回、アップした5曲、アップ順に
「森」「明るい未来」「baby」「レミング」「顔」
この中で、80年代不思議なバレッツ活動時に作ったのが「森」「レミング」「顔」の3曲。
「明るい未来」「baby」は2010年代に作った曲。

さて、今後のどるしゃあLIVEで改めて演奏される曲はあるのでしょうか?
まずは、今週の土曜日、5月20日、Goodstock Tokyoでのワンマン公演。そこで何が演奏されるのか・・・
まだ本人たちもはっきりわかっていないのですが、80年代曲にも出番があるかも、ないかも。

という事で、最後は告知です。
よろしく~

2023年5月20日(土)

大岡山 Goodstock Tokyo

DORUTAN+SHARMIN : RECITAL SERIES Vol.26
(どるたん+しゃあみん ワンマン公演)

どるたん+しゃあみん ワンマン公演

どるたん+しゃあみんワンマン公演&有料配信ライブ

12:30開場 13:00開演(配信スタート)
前売り・予約 3,000円/当日 3,500円(税込み・ドリンク別)
配信視聴チケット 3,000円
有料配信詳細・チケット購入
https://www.staglee.com/events/7405/
http://www.goodstock-tokyo.com/

〒145-0062
東京都 大田区北千束3−20−8
スターバレーII B1F
03-6451-7396

「Museo」のこと

どるたん+しゃあみんのCD『異郷の詩』に収められている「Museo」
Museoとはイタリア語で、美術館や博物館のこと。
この歌では、ヴェネツィアにあるPeggy Guggenheim Collectionの事を歌っています。

この歌の歌詞は、ある程度この歌が出来た背景を知らないと理解しづらい、いや、ある程度分かっていても、ちょっと何言ってるか分からない、そんな歌詞。

それをしゃあみんが解説してくれました。

どるたん曰く。

この歌を聴いて、ちゃんと意味を理解している人、ほとんどいないと思う、というか意味を理解する気にならないような歌詞だと思うのだけど、しゃあみんだけは、書いた本人よりもよくわかっていたというね。めちゃ的確に考察、解説、紹介してくれています。

では、まず歌詞、そして演奏動画、最後にしゃあみんの解説を載せますので、ぜひご一読を。

Museo

作詞作曲:どるたん
編曲:どるたん+しゃあみん

眩暈がするほど美しく 
塗り込められた血の重さに
疲れ果てた心を癒す 
鮮やかな風が吹いていた

La collezione Peggy Guggenheim

悠久の時の流れに 
閉じ込められた街の外れ
鮮烈な空気を招く 
誇り高き一族の血よ

La collezione Peggy Guggenheim
La collezione Peggy Guggenheim


Museo – どるたん+しゃあみん with 素之助 Goodstock Tokyo 20181221

以下、しゃあみんによる「Museo」紹介。


イタリアには沢山の有名な美術館、博物館があります。
ミケランジェロやダヴィンチ、ラファエロ、カラヴァッジオといった巨匠達の作品に溢れています。
その、ひとつひとつに重厚な歴史が塗り込められているかのような作品達に疲れはてた時、訪れたひとつの美術館。
ペギー・グッゲンハイム・コレクションは、イタリアのヴェニスのカナル・グランデ沿いにある近代美術館。
20世紀前半のヨーロッパとアメリカの近代美術を収集したイタリアで最も重要とされている美術館です。 
キュビスム、シュルレアリスム等の抽象芸術を集めています。
彼女はナチスから退廃芸術と決めつけられた多くの芸術家を庇護し、波瀾に満ちたその生涯を過ごしました。
そんな、美術館の歌です。



こんな感じですかな?

新曲「月影のダンス」とダムの話

2022年12月18日(日)川越大黒屋食堂での「音楽食堂」-第27夜-にて、どるたん+しゃあみんの新曲「月影のダンス」を初披露いたしました。

どるたん+しゃあみん「月影のダンス」

この曲は、心象風景を歌詞にしたもので、少し前のブログ「10年前(旅のはじまり)」の中で、「四万川ダム周辺の風景をイメージして作ったもの」と書きました。

ただ、はじめから四万川ダムを意識して作ったわけではなくて、作っているうちに「四万川ダム周辺の風景」が浮かび上がってきたという感じ。

という事で、この歌詞に登場するダムは、四万川ダムのイメージ。

ところで、昨日、この曲を演奏したあとのMCで少し話したのですが、私、ダムがとても好きなのです。

城が好きとか、立体交差が好きとか、鉄塔が好きとか、まあ、色々なもの、とにかく美しい建造物、いや美しいと感じる物全てが好きなので「ダムが好き」というよりも「ダムも好き」ですね、正しくは。

それはよいとして、ダム好きの私は、80年代にもダムが出てくる曲を書いています。
当時のバンド(ユニット?)、不思議なバレッツの相方ファンキー君との共作で、タイトルは「ダム魂」(ダムだましい)。
ライヴでは一度も演奏した事のない未発表曲で、正直、コード進行も歌詞もあまり憶えていませんが「ダム魂」というタイトルと、冒頭の歌詞だけは、はっきりと憶えています。
「月夜の晩にダムに行った」という歌い出し。

今回、「月影のダンス」を作った時には、まったく「ダム魂」の事は頭になかったのですが、どちらも月夜のダムという情景でした。ちょっとびっくり。と同時に進歩しない思考回路にちょっとがっかり。
この心象風景はずっと心の中にあるものなのかも知れません。

ただ「月影のダンス」は、四万川ダムのイメージ。
「ダム魂」のダムは、特にどこという事はないのですが、私が思い浮かべていたのは小河内ダム。
きっとファンキー君も小河内ダムを思い浮かべていたはず。

四万川ダム(Wikipediaより)

それでは「月影のダンス」の歌詞を。

月影のダンス

ユラユラと影が
月影に踊る
誰が吹いているのか
口笛が聴こえた
夜啼く鳥の 声も聴こえる
凜と映える 秋の月が 川面を照らす

ダムの上で 踊るは 誰の影か
命ある人なのか 月が映す幻か

ダムの上で 踊るは 誰の影か
十六夜に浮かれた 亡霊のダンスか


新曲「混乱の街」のこと

2022年11月20日(日)Goodstock Tokyoどるたん+しゃあみんワンマン公演にて披露した2曲の新曲から、2曲目「混乱の街」の動画をYouTubeにアップいたしました。

どるたん+しゃあみん「混乱の街」

当初、今回は2曲のうち「戦禍の街」のみ、動画と解説を公開するつもりだったのですが、もう1曲「混乱の街」にもリクエストをいただいたので、公開します。

新曲2曲のうち、1曲は、12月18日の川越大黒屋食堂でのライヴで、はじめて聴く人のためにお楽しみとして、とっておこうと思っていたのですが。
まあ、その日は、また新しい曲を披露出来るかと思います。

さて、この曲、雰囲気としてはアングラフォーク的というか、昭和40年代的というか、そういう感じがしませんか?
作っているうちに、なんとなくそんな空気感が出てきたので、わざとそちらに寄せていきました。

歌詞は

混乱の街

意味のない言葉が 街中に溢れ
顔のない人の群れが 通りを埋め尽くす
開かない扉が 人々を隔て
助けを求める声は 誰にも届かない
誰にも届かない

泣き叫ぶ人がいて 踊り続ける人がいる
慌てふためく人がいて 笑い続ける人がいる

この街の名前は 渋谷 それとも 六本木
いいえ この街の名は 死人が集う 混乱の街

この街の名前は 新宿 それとも 池袋
いいえ この街の名は 死人が笑う 混乱の街

混乱 騒乱 淫乱 動乱 混乱の街
渾沌 混迷 困惑 困憊 混乱の街


「池袋」なんて、いまどきの歌にはあまり登場しない昭和な地名を入れてみたり、「いいえ・・・」なんて言い回しを使ってみたり。歌詞の最後にお経みたいに「混乱 騒乱 淫乱 動乱 混乱の街」と入れたのもちょっとアングラフォーク的?
わざとそんな小技を使いつつも、歌詞の視点は、2010年代に作った「スケッチ」や1980年代に作った「レミング」などと同じく、私が常に感じ続けてきた感覚。

この歌詞からイメージ出来るものは、人それぞれでよいと思います。
渋谷のハロウィンに集まる人々、観光地に押し寄せる外国人、国境の街に溢れる難民、などなど、集団が押し寄せる街。
ただ、私のイメージは難民的なものではなく衆愚。

この歌を書き始めた時期、歌詞もメロディーも土台が出来たタイミングで梨泰院ハロウィンの事故がありました。
~泣き叫ぶ人がいて 踊り続ける人がいる~
この辺の歌詞は既に出来ていたのですが、そのものズバリの場面をニュース報道で見て、梨泰院の事を歌っているようで嫌だなという気持ちになり、その時点で制作が一時中断しました。
その後、あえて歌詞の中に実際の地名、渋谷、六本木、新宿、池袋を登場させ、そのどこでもない、各人のイメージの中にある「混乱の街」という形にしてとりあえず完成。

そして言外に「私の好きな街をそんな混乱の街にしないで欲しい。」という気持ちと「私はそういう街には行きたくないな。」という気持ちを込めています。

新曲「戦禍の街」のこと

11月20日、どるしゃあGoodstock Tokyoワンマン公演から、新たに1曲、動画をYouTubeにアップいたしました。

当日は、新曲を2曲初披露したのですが、そのうちの1曲「戦禍の街」です。

どるたん+しゃあみん「戦禍の街」

リハで多少作りこんでからの、初披露。

歌詞の説明を自分であれこれ言うのあまり好きじゃないんだけど、説明すると喜んでいただけることが多いので、少し説明します。
喜んでもらえるのは、説明しないと分からないような歌詞ばかり書いているからですね、きっと。

「戦禍の街」というタイトルですが、どこか特定の街について歌っているわけではありません。
今は観光客が来るような街だけど、かつては、そこで大勢の戦死者が出た、世界中のどこにでもある、そんな街。
そこで、旅人が何を感じたか、ただそれだけの歌です。

実際にどこを旅している時でも、こういう気持ちになる事があります。
ここで過去に何があったのか。
今は、楽しく過ごしているけれど、過去には悲惨な出来事があった場所かも知れない。
そして、この先、いつまたそういう事が起きるかも知れない。
言葉には表していないけれど「だから今を大事にしたい。」という思いも込めています。

歌詞は以下のとおり。
TikTokなんて、10年後、20年後には「何のこっちゃ?」になりそうな言葉ですが、あえて使ってみました。
2022年に作った歌として、(自分の)歴史に残る事でしょう。

「戦禍の街」

分かり始めた この街をつつむ哀しみ
曲がり角には うずくまる影が
光の射さない 路地を歩けば
誰かの気配だけがある 
それは 時の狭間に 落ちていった 魂 

遠い国から来た少女が (かつて)血に染まった壁の前で
楽しそうに笑い 楽しそうに踊る 楽しそうな動画を  
TikTokにアップした

時の流れが 悲しみ 憎しみも 怒りも 消してゆく
だけども過去は 今も  そこにある
螺旋状になって 今と過去が重なる 
美しい景色と  血塗られた歴史が
ひとつになる時がある