Category Archive : アコースティック音楽嗜好

アコースティック音楽嗜好 ‐97‐

アコースティックギターがかっこいいロック その17

「アコースティックギターがかっこいいロック」今回は、アメリカのバンドWild Pink
今年発売されたアルバム『Dulling the Horns』から、「Sprinter Brain」

Wild Pink – Sprinter Brain

正直、このバンドの事まったく知らなかったんだけど、Spotifyさんが私のために作ってくれたプレイリストDiscover Weeklyを聴いていた所、この曲「Sprinter Brain」に耳が止まりました。
「なんかいいじゃん」「こういうアコースティックギターの入ったロック曲が好きなのよ」ぐらいの感じで気に入り、アルバムも通して聴いてみた所、アルバム収録曲、ほとんど全部、アコースティックギターがかっこいいロック曲。

この曲の曲調は、イントロからしてBruce Springsteenを思わせるようなアメリカのロックって感じもあり、もう少しオルタナ的な感覚も持ち合わせているようなところもあり、嫌いじゃない。というか好き。

ただ、今のところ、特別な「何か」を感じたわけではないし、大好きというレベルでもない。
とはいえ、アルバムを通して聴いても飽きなかったし、今後もっと好きになる可能性は秘めている気がします。

まだWikiの情報量も少ないし、どんなバンドかもよく分からないのだけど、とりあえず気に留めておきたいと思います。




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アコースティック音楽嗜好 ‐96‐

アコースティックギターがかっこいいロック その16

「アコースティックギターがかっこいいロック」今回は、Suede
2002年に発売された5枚目のアルバム『New Morning』のボーナストラックとして収録されていた「You Belong to Me」

Suede – You Belong to Me

フィードバックさせたエレクトリックギターをバックに、アコースティックギターのカッティングが始まり曲の骨格を作り出してゆく。
そこにドラム、ベースが絡み、「チュルチュー」というスキャットが入ってくる。
例えれば、The Rolling Stonesの「Gimmie Shelter」辺りを思わせるような、70年代的古き良きロックサウンドの趣を感じる。

こういうロックチューンのバックで刻まれるアコースティックギターのサウンドが大好物なのです。
Suedeのこのアルバム自体、アコースティックギターがかなり活躍していて、個人的には、好感度高め。

しかし、このアルバム、初期からのSuedeファンにはあまり好かれていないようです。

メンバーチェンジを繰り返すたびに毒気が抜かれスキャンダラスなロックバンドから、ソフトでメロディアスなバンドへと変化していった所が、初期からのファンには納得がいかなかったのかも知れないのだけど、私は、この時期のSuedeがけっこう好き。


話はズレちゃうけど、Manic Street Preachersも、そういう所があって、Richey Edwardsがいなくなってからの毒気控えめのManic Street Preachersの方が好きな曲が多いのです。

この現象は、例えば60~70年代、Syd Barrettの抜けたPink Floyd、Peter Gabrielの抜けたGenesisなどと似ているような気がするのだけど、私は、Pink FloydもGenesisもSydやPeter在籍時の毒気がより好きだったりするので、90年代以後のSuedeやManic Street Preachersとは逆の現象。

ただ単に、私が歳をとったせいなのか、何か違う理由があるのか、そのうち、じっくりと考えてみたい気がする。
けど、どうでもいいような気もする。




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アコースティック音楽嗜好 ‐95‐

民謡、伝承曲からの影響

「Mike OldfieldとLes Penning, またはOmmadawnの時代」

Mike Oldfieldの初期三部作(Tubular Bells、Hargest Ridge、Ommadawn)の中で、「どれが一番好きか?」と問われた時に、私は『Hargest Ridge』と答える事が多いのだけど、それは、一番初めに買って聴き込んだアルバムだから、その音と共に浮かびあがる「あの頃」の空気感が加味された若干思い出補正が入った評価かも知れない。
純粋に楽曲の好き度を考えてみると、もしかしたら『Ommadawn』が一番好きかも。

その「一番好きかも」と思わせる決定的な要素があって、それはリコーダーのメロディーとその音色。
牧歌的かつ中世音楽の響きのような美しさに、とても心惹かれるのだ。

きっとMike Oldfieldも同じ思いを抱いていたようで、『Ommadawn』リリース後にリコーダーアンサンブル的な曲を数曲、シングルでリリースしている。
どれも、民謡、伝承曲のような曲調で、リコーダーがメインでギターとの合奏、曲によっては、それに打楽器、鍵盤楽器が加わった程度で演奏されたシンプルでかわいらしい愛すべき楽曲たち。

Mike Oldfield – Portsmouth

Mike Oldfield Argiers (Tradd Arr.)

『Ommadwan』はじめ、その時代のシングル曲でリコーダーを演奏していたのは、Les Penningというリコーダー奏者。
Mike Oldfieldの一時代の音に大きな貢献をした人物と言えるでしょう。

このLes Penningという人、これ以後、あまり名前を聞く事もなかったのですが、最近、なぜか目にする(耳にする)機会が増えています。

SpotifyにもLes Penning名義で、2枚のシングル(計4曲)があります。
Spotifyでは(2021)となっているけど、2枚とも1983年に発売されたもの。
この4曲、どれもがMike Oldfieldとの共演時を思わせるような曲ばかりで、Mike Oldfieldのファンが聴けば、「この演奏はもしやあの人!?」と感じる事間違いなし。

こういうものを聴くとMike OldfieldとLes Penningがお互いに良い影響を与え合っていたように感じ取れて嬉しくなります。


それとは別に最近YouTubeなどで目にするものは、Rob Reedとの共演で、Mike Oldfieldの曲をカヴァーしたものたち。
正直Rob Reedという人の事は良く知らないのですが、Mike Oldfieldフォロワーのような音楽活動をされている方かと(認識不足だったらごめんなさい)
Mike Oldfieldの曲を演奏したくて、そこに、ご本家で演奏していたリコーダー奏者Les Penningを引っ張り出したという図式かと思われます。

Argiers : Les Penning with Rob Reed

Cuckoo Song Les Penning Rob Reed

まさか2000年代も随分経ってから、こんな形でLes Penningの演奏を聴けるとは、そして演奏する姿を見る事が出来るとは、思いませんでした。

Les Penning and Rob Reed : In Dulci Jubilo

何年か前に、これを発見した時に、驚きと感動が押し寄せてきた事を今でも鮮明に思い出せます。
Rob Reedに感謝。



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アコースティック音楽嗜好 ‐94‐

お気に入りのアルバム 7

Marc Almond – I’m Not Anyone(2024年発売)

Marc Almond - I'm Not Anyone
Marc Almond – I’m Not Anyone

今日、お友達からマーク・アーモンド(Marc Almond)の話題が出て、その後、久しぶりにアレコレ聴いていました。

私は、80年代のMarc and the Mambas時代のものがとても好きで、当時はかなり聴き込んでいました。
確か、はじめは、お友達女子に『Untitled』を借りて、録音したテープを聴いていたような気がします。
その後、レコードで『Untitled』と『Torment and Toreros』を買って、長い事聴き続けていました。


それ以後、ソロになってからは、CDで2枚ほど買ってはいたのですが、それほど嵌る事もなく、いつのまにか、興味の範疇から外れてしまい、90年代半ば以後に発売されたものはまったく聴かぬまま今日に至っています。

そんな、私の中では、ちょっと忘れられたアーティストになりかけていたMarc Almond

今日、調べてみたら、ずーっとしっかりと活動を続けていて、毎年のようにアルバムを出し続けているではありませんか!?

それで、一番最近の物はどんな感じなのかしら、とSpotifyで探して聴いてみました。

(ここまで長過ぎる前置き)

それが今年発売されたアルバム『I’m Not Anyone』

このアルバム、カヴァーアルバムなのですが、実に味わい深いもの。
音的にも、この「アコースティック音楽嗜好」で取り上げたくなるような、私好みの音作り。
Marc Almondならではの妖しさは若干抑え目で、原曲、元歌に対する深いリスペクトが感じられる演奏っぷり歌いっぷり。
これは間違いなく「お気に入りのアルバム」!

中でも面白いと思ったのは、Ian Andersonが参加した「風に語りて」(King Crimson)

独自の解釈とか、変なアレンジとか、余計な事はせずに、楽器の構成や曲の構成も原曲をかなり忠実になぞるような姿勢に好感を持てます。
歌いまわしや、フルートのメロディーラインなど違う所はあれど、しっかりと原曲に寄り添っています。

他の曲も、一貫してそういう姿勢で作られていると感じました。
(正直、知らない曲も多かったのですが、気になった曲は調べて原曲を聴いてみた)

「風に語りて」以外に、「Smokey Day」(Colin Blunstone)、「Chain Lightning」(Don McLean)辺りは、原曲をよく知っているので、特に興味深く聴く事が出来ました。
(「Chain Lightning」はSteeley Danに同じ名前の曲がありますが同名異曲)

「Smokey Day」の始まり方、音の深み、ヴォーカルの艶など、「原曲よりも好きかも知れない」と思わせるほど味わい深く良いカヴァー。

こちらが原曲、Colin Blunstoneの「Smokey Day」よかったら聴き比べてみてください。

そしてラストに収められた「Lonely Looking Sky」
この曲、私は知らなかったのですが、とても良い曲で、調べたらNeil Diamondの曲でした。

これもまた、原曲のアレンジや楽器構成に寄せた作りになっていながら、しっかりとMarc Almondらしさも感じられる素晴らしいカヴァー。

こちらは原曲、Neil Diamondの「Lonely Looking Sky」

これは、本当に素敵なカヴァーアルバム!
「アコースティック音楽嗜好」的にも最高!

それにしてもMarc Almond、現在まで現役バリバリで、こんなに良い仕事をし続けていたというのに、今まで気にとめずにいた事、本当にごめんなさい。反省しています。

これまでのアルバムも色々聴いてみます。
今後の楽しみが一つ増えました。



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アコースティック音楽嗜好 ‐93‐

アコースティックギターがかっこいいロック その15

「アコースティックギターがかっこいいロック」今回は、The Jamの1980年に発売された5枚目のスタジオアルバム『Sound Affects』から「That’s Entertainment」を取り上げます。

The Jam – That’s Entertainment

The Jamは、ギター、ベース、ドラムの超シンプルな3ピースバンド。
アルバムに収録されている楽曲もほとんど3人だけで演奏しています。
最後のアルバム『The Gift』には、管楽器やキーボードなどが入っているけど、それ以外のアルバムはほとんど3人だけで演奏しているはず。ちゃんと調べたわけじゃないから間違っているかも知れないけど『The Gift』以外は、全部3人だけかも。

使われているギターは、ほとんどエレクトリックギターなのでアコースティック音楽嗜好的には縁遠い存在かも知れませんが、この「That’s Entertainment」のギターは、ほぼアコースティックギターだけ。The Jamの中では珍しいタイプの曲。
アコースティックギターのカッティングに、ベース、そしてヴォーカル&コーラス。
ドラムは入っていないけど、ところどころで合いの手のように絶妙な何かを叩く音が少しだけ入っています。
これを「アコースティックギターがかっこいいロック」と言って良いかどうか、若干迷う所ではありますが、このシンプルで力強い演奏には、ものすごくロックを感じます。
ロックにはつきものとも言えるエレクトリックギターもドラムもほぼほぼ入っていないけど、私にとってこの曲は紛れもなくロック!
「アコースティックギターがかっこいいロック」なのです!
異論は認めるし、異論があってもいいけど、あくまでもそれはあなたの感じ方。
私の感じ方や考え方と違っても全然OK。
お互いそれぞれの感じ方で楽しみましょう!




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アコースティック音楽嗜好 ‐92‐

珠玉の小品、隠れた名曲 43

Sean Lennon – One Night

今日、10月9日は、ジョン・レノンの誕生日。
という事は、ショーンの誕生日でもある、という事で、ショーン・レノンの曲をひとつ、「珠玉の小品」としてとりあげます。

1998年に発売されたアルバム『Into The Sun』からの1曲「One Night」


2分程度と短く、あまり起伏もなく淡々と歌われる、非常にシンプルなアコースティックギター弾き語り曲。
1番はほぼギターだけの伴奏で、1番終わり辺りから控えめなパーカッションとこれまた控えめなストリングス系キーボードが入ってきて、1番と同じ歌詞をもう1度繰り返して終わりという構成。
曲も短くシンプルなら歌詞もまた短くシンプル。

なんてことない曲かも知れないけど、こういう曲にたまらなくそそられるのです、私。
ギターも声も歌い方もアレンジもとても好き。
ほのぼのとした優しい雰囲気も好き。


このアルバムは、発売当時、すごくよく聴いていたので、しっかりと心に残っています。
この曲から、うっすらと効果音でつながるように「Spaceship」という曲が始まるのですが、この流れが、アルバムの中で一番印象深く心に刻まれている所。

とりあえず今日は「One Night」という小品だけを取り上げましたが、興味のある方はぜひアルバムを聴いてみて下さい。
「Spaceship」という曲も、アコースティックギター主体ですが、ロック系の演奏に展開するドラマチックな曲。

最近はエレクトリックなインスト系音楽を多く発表しているショーン。
このアルバムでも既にそういう音楽の片鱗も見受けられ、様々な側面を見せてくれるアルバムですが、統一感はあり、アルバム全体を通して何か良い気と優しさを感じる好印象盤。愛聴盤。






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アコースティック音楽嗜好 ‐91‐

アコースティックギターがかっこいいロック その14

今回、取り上げるのはQUEEN

QUEENには、アコースティックギターが効果的に使われている小粋な曲がけっこうたくさんあります。
例えば『QUEEN II』収録の「Someday Oneday」、『Sheer Heart Attack』収録の「Misfire」、『オペラ座の夜』収録の「’39」等々
この辺の曲はどれも大好き、大好物なのですが「アコースティックギターがかっこいいロック」か、と言われると、どれも全然ロックっぽくない曲達。

では、何か「アコースティックギターがかっこいいロック」曲があったかと、少し考えてみて思い当たったのが1stアルバム『戦慄の王女』収録の「Liar」

QUEEN – Liar

「この曲のヴォーカルバックに流れるアコースティックギターはとても印象的だったよな」と思い出したので、レコードを聴いてみました。
すると1分以上に渡る長いハードロック調のイントロ。
なかなかアコースティックギターは出てこない。
イントロが終わるとスッと自然にアコースティックギターのアルペジオが聴こえてきます。
それにのせて1番の歌い出し、ここ!「印象的だったよな」と思った所。
しかし、またスグに曲調はハードになり、色々と凝った展開もありで、とてもかっこいいロック曲なのですが、アコースティックギターは全然入っていませんでした。アコースティックギターが流れるのは時間にして15秒程度!

いや、もっとアコースティックギター使われているかと思ったけど、15秒とは!?
これを「アコースティックギターがかっこいいロック」認定していいものかと、若干迷ったけど、全体的にハードな展開の中、その15秒がしっかり印象に残っているのだから、見事なアコースティックギターの使い方ではありませんか。
という事で「アコースティックギターがかっこいいロック」認定!

ついでに、1stアルバムを久しぶりに通して聴いてみたのだけど、なんなら「Liar」の次の曲「The Night Comes Down」には、全編に渡ってアコースティックギターがフィーチャーされていて、大好きな曲。
ですが、これまた、ちょっとロック的ではありません。

私は、こういうクセのある、普通のロックバンドが作らないような曲達が大好きでQUEENというバンドを好きになったのだけど、今回はあくまでも「アコースティックギターがかっこいいロック」という事で「Liar」を取り上げました。冒頭にも同じような事書いてあるけど、大事な事なので再度言いました。


ところで、最近の再発CDでは、このアルバムのジャケット妙に紫がかっているのだけど、1stアルバムリアルタイムの私の認識では、レコードジャケットは、もっと赤味がかったピンクに近い色でした。
(下の画像が私のイメージに近い色味)




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アコースティック音楽嗜好 ‐90‐

アコースティックギターがかっこいいロック その13

これまでこの「アコースティックギターがかっこいいロック」カテゴリーは、ロックバンドが演奏するロックチューンに、かっこいいアコースティックギターがフィーチャーされているナンバーだけを取り上げてきましたが、今日は逆転の発想で、アコースティック系シンガーソングライターが歌う最高にかっこいいロックナンバーを!

Lisa Loeb & The Nine Stories – Taffy

今日、久しぶりにリサ・ローブの1stアルバムを通して聴いていて、その中で「Taffy」が流れた時に「これ最高にかっこいいロックナンバーだよな。これも、アコースティックギターがかっこいいロックなんじゃね?」と、閃いてしまったのです。

元々大好きな曲なんだけど「アコースティックギターがかっこいいロック」と意識した事はまったくありませんでした。

しかし、聴けば聴くほど「アコースティックギターがかっこいいロック」の要件を満たしている、と感じてきて、ここで取り上げる事にしました。

この曲が入っている1stアルバム『Tails』は、とても思い入れがある大好きなアルバムなので、アルバム部門で取り上げようと思っていたのですが、とりあえず、この1曲を「アコースティックギターがかっこいいロック」部門で取り上げます。いずれ、アルバムを取り上げる日も来るかも知れません。

ドラムとベースの印象的なフレーズにアコースティックギターのカッティングが気持ちよく絡み、エレクトリックギターも加わったバンドサウンドが生み出すグルーブ感もまた心地良い。
実にロックだと思いませんか!?

リサ・ローブのイメージは、アコースティックギターを持ったメガネ女子シンガーソングライターという感じかと思いますが、こういうロック的一面も持っている、そして、それが実にかっこいい!という事をぜひ憶えておいて下さい。

でも、これほどかっこいいバンドサウンドのロックナンバーが聴けるのは、Lisa Loeb & The Nine Stories名義で発表した、この1stアルバム『Tails』だけかも。



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アコースティック音楽嗜好 ‐89‐

大好きなヒット曲 6

小泉今日子 – 木枯しに抱かれて (1986)

「アコースティック音楽嗜好」で、いつかこの曲を取り上げなければ、と思い続けていたのですが、満を持して今日取り上げます。

というのは、昨日の深夜放送された、BAYFM78『Wave Re:minder -懐かしむより、超えていけ-』チャッピ ー加藤が小泉今日子 の音楽を深掘りするを(録音した物を)先ほどまで聴いていて、やっぱりこれは取り上げなければいかん!と強く思ったから。
そこで聞いたエピソードの記憶が鮮やかなうちに書いておきたいと思ったから。

まあ、そのエピソードは先日ブログ(チャッピー加藤著『小泉今日子の音楽』読了)で取り上げたチャッピー加藤の本の中でも語られている事なので知っていたのだけど、やはりラジオで聞くとまた違うし、心の中での印象度がホットなうちに書きたいと思った。

この曲は、楽曲としても大好きだし、詞も好き(作詞、作曲はアルフィーの高見沢俊彦)、アレンジも大好き、もちろんKYON2の歌も大好き。

特に、アレンジは、アコースティック音楽嗜好者としての私の心をくすぐりまくります。
イントロの切なげなアコースティックギターのフレーズに心が震えるのはもちろんなのですが、それ以前に流れてくるマーチングドラム!もうここだけで心を持っていかれてしまうほど。
というのも私、アコースティック音楽嗜好者であると同時に「マーチが好き過ぎる」人間なので。

そのマーチングドラムからのアコースティックギターのイントロで、すでにメロメロ。

そしてはじまる小泉さんの歌、その表現力。
バックに薄く流れるキーボードのフレーズも素敵だし、スライドするベース音も素敵。
途中からロック色を増してゆくアレンジも秀逸。

そして間奏に出てくるのが、なんとも印象深いバグパイプ風の音色によるケルト音楽的フレーズ!
これがまた最高中の最高。

この『アコースティック音楽嗜好』の中には「民謡、伝承曲からの影響」という小カテゴリーがあって、民族音楽的なものに影響を受けた音楽もまた大好きなのです。

マーチやらアコースティックギターやらケルト風やら、本当に、何から何まで私の好きがつまったような楽曲。

さすが、アレンジャーの井上鑑さん、私の好みを完璧に把握しているようです(違う)

さらに、その好きが詰まった楽曲を歌うのが、大好きな小泉さんというのだから、たまりません。

大好きどころか、超大好きとか、ウルトラスーパー大好きとか、何をくっつけても足りないぐらい大好きな曲です。

この曲を作った高見沢さんも、この曲が大好きだったようでアルフィーでセルフカヴァーしています。
歌詞がちょっと違ったり、アレンジやキーも違うのだけど。

これ、どっちが好きかというと、圧倒的に井上鑑、小泉今日子組の勝ち。(個人の好みです)
ご本家には大変申し訳ないのだけど、歌詞も小泉今日子版の方が好き。

あ、そうだ!
これを今日書こうと思ったきっかけ、チャッピー加藤の掴んだ情報を書き忘れるところだった。
すみませんあまりにも「好き」が強すぎるもので。

それは、あの印象的なバグパイプ風のフレーズ。
私はキーボードで出しているのだろうと思っていたのですが、チャッピー情報によると、なんと!
今剛さんがギターで弾いているそうです。

このエピソード、本で読んだ時にも驚いたけど、ラジオで聞いてまた軽く驚きました。しかもそれ以前にチャッピーから直接聞いて知っていたという。早い話がスグ忘れる。
でも、言い訳すると、聞けばスグに「そうそう!今剛!!」ってなるんだけど、メモリ領域に自力でアクセスしづらい感じ。かな?

うん、今日、これを書いた意味、そして意義は、そういう事。



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アコースティック音楽嗜好 ‐88‐

アコースティックギターがかっこいいロック その12

ハードロック系で最高にかっこいいアコースティックギターが入っている曲を忘れていました。
こういうのが大好きなんです!

GRAND FUNK – Closer To Home (I’m Your Captain)

ハードロックにはあまり深入りしなかった私ですが、GRAND FUNKはけっこう好き。
これは1970年発売の3rdアルバム『Closer To Home』のタイトル曲にしてラストを飾る曲。

GRAND FUNKはギター1人(ギター&Voのマーク・ファーナー)のハードロック・バンドなので、アコースティック・ギターはほとんど使われていなくて、他に何かアコースティック・ギターのかっこいい曲あったかな?と考えてもまったく浮かんでこないレベル。それどころかアコースティック・ギターが入っている曲自体浮かんでこないかも。(少しだけどある)

しかし、この曲にはアコースティック・ギターがとても印象深く効果的に使われています。
それもあってすごく好きな曲。

アコースティック・ギターの演奏は、非常に単純なローコードDを基調にしたカッティング中心なのだけど、シンプルなロック曲によくフィットしていて、これがいいのだ!

この曲は、若干組曲的な形になっています。と言ってもプログレ的な凝った展開はなく、ひじょうにシンプルな流れで、後半は「I’m Getting Closer To My Home♪」と繰り返すだけ。そういう所にも好感が持てます。まあ、飽きる人は飽きるかも知れないけど、私は好き。

GRAND FUNK(RAILROAD)、なんとなく好感を持ち続けていて、ごくごくたまに聴きたくなるバンドです。マーク・ファーナーの声も好き。



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