Category Archive : FOOD

何も食べたくならない話

今朝で手術後4日を経過。

相変わらず絶食状態が続いています。
10月31日の朝にりんごを1つ食べて以来、何も食べてない。

しかし、なんとまったくお腹が空かない!
どころか食べたいという気持ちがそもそもない。

昨日の回診で、「明日辺りから食事をはじめましょう。」と言われたのだけど、全然嬉しくないどころか、「マジか!?」と思ってしまうような精神状態。

元々おいしいもの大好きで、かなりの大食漢だった男が、これは不健康な精神状態。
いやまあ、全然健康じゃないのだから当たり前っちゃ、当たり前なのか。

思えば、入院前からほとんど食事らしい食事が出来てなかったんですよね。

毎日、お粥、野菜スープ、バナナ、リンゴ、ヨーグルト、そんなものだけ。
それとは別に家の人向けにちゃんとした料理も作るんだけど(夕飯係なので)、おいしい物が出来ても全然食べたくならない。
私だけお粥を一杯、梅干しや鮭を乗せて食べている。
しかも、それが特に嫌じゃなかったんですよ。

これって・・・絶対病気ですよね!?明らかに病気ですよね!?

で、実際病気だったわけですが、もう少し早くなんとか出来たよな。と、今なら思う。

てか、もっと目に見える形で「救急車呼んだ方がいいんじゃない!?」って状況が二度、三度とあったので、我慢するにもほどがある、って事ですね。

心筋梗塞の時もそうだったのに、全然教訓が生かされませんでした。

しかし、あれだけ食べるの大好きだったのに、食べたくないって。

脳が拒んでいたんでしょうね。
今もまだ脳が拒んでいる状況が続いているんでしょうね。いやお腹が脳に訴えているのかな?

もう少ししたら「天下一品のこってり食いてぇ!」とか「さわやか行きてぇ!」とか言い出すのでしょうか??(小物感)

言い出したいものですが、今のところ、何にも食べたくならないんだよな~


画像はイメージです

朝粥とキノコの話

長い事、朝食はパンとコーヒーだった私。しかし、最近、朝はお粥を食べる事が多くなっています。

30年ぐらい前に、上海郊外の中国人向けのホテルに2週間ほど数回逗留した事があるのですが、その時、朝食は必ずお粥で、これがけっこう気に入って、帰国後にもたまには朝粥を作って食べていました。

最近は、どうも胃腸の調子があまりよくないと感じる事があり、ほぼ毎日お粥を食べています。
定期的に色々検査しているので、大きな病気ではないと思うけど、まあ、胃腸も老朽化で若干機能が落ちているという所でしょうか?

今朝は、昨夜炊いた芋ご飯を、芋粥にアレンジ。
そこにいただきものの、キノコを少し入れてみました。

いただいたキノコは、その辺のスーパーに売っているようなものではなく、専門の知識がある方が山で採って来たものを3種類。

その中で、一番大きいやつの切れ端を少々。
あと、一番小さいやつを2つばかり、小さくちぎって。

これが素晴らしく美味しかった。
思わず(ふだん食べ物の事はあまり書かないこの)ブログに書きたくなるほどに。

まず香りが素晴らしい、湯気が鼻をつく瞬間にふわっと幸せな感覚に包まれます。
口に運ぶと食感がまた心地良く楽しませてくれます。もちろん味わいも格別。

質素な食事なのに、朝から大満足の幸福感。

そういえばサツマイモもお米もいただきものでした。
なんか、生かされているというか、生かしてもらっているというか、本当に有り難い事です。
特に信心とは縁のない私ですが、毎食前後に手を合わせてしまうのは、そういったすべてに(人にも食物にも)感謝しているから、自然に出てくる行為。

朝食後には、いただいたキノコの中の一番大きいやつをさいて天日干しに。
エアコンの室外機の上に新聞紙を広げ、その上にキノコを並べて干す。
鳥よけにザルをがぶせて、数時間。
今日は、陽射しが強く、湿度は低く、とても良い具合に乾燥キノコの出来上がり。

この乾燥キノコの匂いをかいだ瞬間、驚きと共にまた大きな感動が湧き上がってきました。
ブログに書きたくなるほどに。

写真を見ても何も伝わらないと思いますが。
それどころか、むしろゴミ?と思われてしまいそうな写真ですが。

これが本当にすごくて、ドライポルチーニによく似た、なんとも言えない幸せの香りがするのです。
生の時も、その香りに気付いてはいたけど、乾燥させたら何倍にも香りが強くなって、近寄ると周りに香りが漂っているのが分かるほど。

乾燥させたものを保存用に紙袋に入れたところ、思わず、シン〇ー遊びでもするように、袋に鼻をあて何度もその香りを楽しんでしまいました。

これリゾットにしても、パスタにしても絶対においしいよね。
生クリームとか、パルミジャーノレッジャーノとか、このポルチーニ似のキノコの潜在能力をさらに高める贅沢食材が欲しくなってしまいました。

まあ贅沢食材は買わない(買えない)とは思いますが、それなりに工夫しておいしくいただきます。

明日からの食生活が楽しみでたまりません。

感謝。


餃子の話

ふだんあまり料理の事をSNSには書きません。
(以前、閉じたSNSでは書いていたけど)
なんとなく「料理の出来る男自慢」になるのが嫌で(笑)
逆に、自慢できるほどの料理は作っていないというのもある。

そんな私ですが、餃子が大好きで、月に1~2回は作っています。

昨日は、使った事のない食材を使って作ったので、珍しくちょっと出来上がるまでの様子を連続Tweetしてみました。

こんな感じで


これから餃子50個作るのだが、キャベツとネギの在庫が少ししかないので、手持ちの葉物野菜を総動員する。


まずは包丁研いで、これからザクザク野菜切りまくります!


野菜刻み終了。黙々と刻みまくりました。この後は餡を作ったら一休み。そして黙々と包みまくる予定。
写真のCDは比較用。野菜の量がなんとなく分かる?


黙々と包み終わりました〜


はい、出来ました! あとは黙々と食べるだけ。
夕飯、早っ!


夕飯終了〜
1人で30個食べました。
美味しかった〜


キャベツとネギが少ししかなったので冷蔵庫の中にあった、水菜、ほうれん草、青梗菜を間に合わせで入れてみたわけですが、こういう事はよくあって、適当にその時ある食材で使えそうな物を使っています。
キャベツ、ネギ、ニラはマストで、後は適当に。
例えば椎茸がある時は多めに入れると薫り高くふくよかな餃子になります。

餃子を本気モードで作り始めたのは、30年ぐらい前から。
その頃、仕事で何度か上海に行っていました。

延べ日数で1~2か月ぐらいかな?
当時、(どるしゃあのCD「異郷の詩」で取り上げたイタリア以外にも)色々な国に行っていたのです。

仕事場所は工業特区の中にあって、近くのホテルに滞在していたからあまり外食はしなかったのだけど、たまに街中に食事に出て、何度か「西安餃子楼」という店で餃子を食べました。
その店には「餃子には千の形があり、千の味がある」的な事を(もちろん中国語で)書いてあり、色々なタイプの餃子がありました。
日本風の焼き餃子はなくて、すべて水餃子か蒸し餃子。

適当に頼んで、ホタテの貝柱がメイン、海老がメインなど、大体、食感と味で推測しながら食べていました。
で、日本に帰ると「なんとなくこんな感じ?」と食材を推測しながら、気に入った餃子を真似て作ったりなんだり。
時間のある時は皮も作っていました。

そんな中で特に気に入っていたのが、(たぶん)鳥胸肉の挽肉メインでセロリが入っていて黒胡椒が強めの餃子。
記憶の中のその味をたどって作った餃子は、なかなか美味しく再現出来ました。

数種類の味を大量に(150個ぐらい)作ってわしわしと食べまくるのが、当時のスタイル。

でしたが、最近は、コスト的な問題やら、年齢的な問題(若干食が細くなってきた)やら、食べる人数減少問題やら、なにやらで、そこまで凝った事はしなくなり、基本的な焼き餃子(を適当にアレンジしたもの)を毎回50個作って、私は30個ほど食べています。


餃子30個食べたら、食が細いとは言わないか?

美味なり「下仁田納豆」

作家でご近所友達の柘いつか先生から、下仁田納豆を数種類いただきました。

下仁田と言えば、葱!蒟蒻!と単純にイメージしていましたが、こんなにも素敵な納豆があったとは、知りませんでした。驚きました。

納豆というと、やはり水戸納豆が有名で、水戸出身の友人の実家に泊めてもらった時(2002World Cup イタリアvsクロアチア戦を鹿島で観戦した時)に「うちではいつもこれ!」と言って出された「舟納豆」がとてもおいしくて、それ以来水戸に行くと必ず買って帰るのが舟納豆。
しかし、もう10年以上水戸に行く機会もなく、舟納豆を食べる事もなく、最近では、スーパーで3個70円程度のプラスチック容器に入った納豆を味気なく食べる日々でした。

そんな時にいただいた「下仁田納豆」


驚きのおいしさでした。
この包みが既に最高です。経木にくるまれているのです。

うちの実家はお寿司屋さんで、当時、飯能の映画館の並びにあった包装用品の専門店で、寿司折や経木を買っていました。もちろんプラスチック製などではなく、原材料は木。
その頃の懐かしい記憶が下仁田納豆の経木の香によって呼び起こされました。

話が(水戸やら飯能やら)あちこちの横道にそれまくっていますが、大事なのは味です。
これが本当に素晴らしかった。
まず、経木にのったままの状態で豆をいくつかつまみ食い。
口に入れた瞬間「うまい!」と思わず煉獄さんになってしまうほどのおいしさ。力強い豆の味。
そのまま、パクパクと食べ進んでしまいそうになりましたが、グッとがまん。

器に移して、これまた柘いつか先生に以前いただいた「煎酒」をお醤油代わりに使い、しっかり丁寧にまぜまぜ、炊き立てご飯にのせて「いただきます。」

ふだんは、からしを多めに入れる私ですが、この下仁田納豆、本来の味を味わいたくて、まずはからし抜きで。
比べるのは(どちらに対しても)申し訳ありませんが、スーパーで3個70円程度で買うプラ容器入り納豆とは、まったく違う世界が口の中に広がりました。もしかしたら、これを幸せというのかも知れません。
ほんわりとした気持ちでニコニコしながら食べ進み後半、からしを入れてみました。
するとどうでしょう!
納豆本来の味を味わいたくて、ここまでは、からし抜きで食べていたはずなのに、からしを入れたことによって、納豆の味がキリっと際立ったのです。
なんということでしょうか。
「これだったら、はじめからからしを入れて食べれば良かった。」とも思いましたが、それが分かっただけでも収穫です。
納豆にからしを入れる、という事を思いついた先人の知恵や思いがよく分かったのですから。

感動のあまり、勢い余って、変な事を色々書いてしまいましたが、とにかく「おいしかった~!!」
いつか先生おすそわけありがとうございました。


一応、下に関連リンクを入れておきますが、これ別にステマでもアフィリエイトでもないので、クリックしたら私が儲かるとか、そういう類の物ではありません。

作家 柘いつか Official WEB Site
https://itsuka-k.com/

下仁田納豆
https://www.shimonita-natto.jp/

東海道から妖怪道

7月14日(日)
 
7月12日の『第2回 渋谷幻野祭』を終えて、少しだけ心に余裕の出来たオレは、ブラリと旅に出た。
 
家を出る時には、仙台にloachのLIVEを観に行こうかな・・・と言う考えもあったけど、なんとなく圏央道を八王子方面に向かってしまい、そのまま気分まかせで車を走らせるオレ。
loachごめん!
 
さて、大月JC。
河口湖方面へ向かうと混んでそうなので、そのまま直進。
 
漠然と車を走らせ、特に理由もなく甲府南ICで高速を降りる。
このまま適当にその辺の温泉に入るという選択もありかと思ったけど、突然ものすごく海が見たくなり、静岡方面に南下する事に。
 
海の無い埼玉県に住んでいると、たまにこのような発作が出るのだ。

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