Category Archive : 私を形成しているもの

ULTRA SEVEN

今の自分を形成する一部になっていると言えるほど印象に残る様々なものを「私を形成しているもの」としてとりあげていきます。他のSNSなどに投稿したものを加筆修正して再掲載しているものもあります。
※この下に書かれた年号は作品の発表年ではなく私がその作品に初めて触れた(と思われる)年。またはそのイベント、出来事を経験した年。


1967

「ULTRA SEVEN」(ウルトラセブン挿入歌)

以前、「ホルンの音が好き過ぎる」と題したブログ投稿で、ウルトラセブンの主題歌(特にホルンの音)が好き過ぎる話を書いた事があります。
しかし、ウルトラセブンに関しては、主題歌にとどまらず挿入歌やBGM全てがかっこよくて、たまらなく好きです。
まさに「私を形成している」音楽と言える、心の襞にしっかりと沁みこんでいる音楽達。

今回、取り上げる曲「ULTRA SEVEN」も、とにかくかっこいい!

吠えるような管(ホルン)の音とか、ゾクゾクするほどに大好き。

そして英語の歌詞のかっこよさたるや!

子供の頃には歌詞が全く分からず♪ワン・ツー・スリー・フォー♪ワン・ツー・スリー・フォー♪の後は、適当にゴニョゴニョと歌っていたものですが・・・

大きくなってから英語の歌詞を知った時の、感動!

1番が

♪Attack The hawkmissile Fighter-Seven♪

2番が

♪Strike The Eyeslugger Hero-Seven♪

この曲自体の良さ、アレンジ、さらに演奏、男声コーラス、とにかく全てにおいて、今聴いても、本気感がビシビシ伝わってきて心が震えます。

他に「ウルトラ警備隊の歌」も大好きなんだけど、きっといずれ、マーチが好き過ぎる件として取り上げそうな気がしています。


【追記】
と、ここまでは、コロナ禍ステイホーム中に他のSNSに書いた文章を若干修正したものですが、ここからは初出です。

このブログを書くにあたって、共有したYouTube動画を改めて観たのですが、その際、関連動画として出てきた動画、これがすごかった!!

まず、今回取り上げた曲「ULTRA SEVEN」

そして、以前「ホルンの音が好き過ぎる」で取り上げた主題歌

さらには上記、きっといずれ、マーチが好き過ぎる件として取り上げそうな気がしている「ウルトラ警備隊の歌」

素晴らし過ぎませんか?
フィルフィル(FILM SCORE PHILHARMONIC ORCHESTRA)

はっきり言って、号泣しました。
何度も。
とにかく楽曲が素晴らし過ぎる、好き過ぎるのはもちろんなのですが、演奏の熱量、歌や演奏に込められた「愛」みたいなものが、すごく伝わってきて、震えがくるほどに感動しました。

はじめて「冬木透 CONDUCTS ウルトラセブン」を観た時にも感動して涙が出ましたが、その時に勝るとも劣らない感動の大きさ。
というか涙の量だけで言えば、完全にフィルフィルが勝っています。


私、以前から「ウルトラセブン」関連のオーケストラ演奏やマーチングバンドの演奏など、YouTubeで見まくっていたのですが、これは今日まで知りませんでした。
油断していました。

他SNSでこの「ULTRA SEVEN」の事を書いたのが2020年5月頃。
このYouTube動画がアップされたのが、2020年10月。
タイミングのズレで、今まで知らなかったわけですが、本当に迂闊でした。
このオーケストラの演奏会に、絶対に行く!

最後、ちょっと投稿の趣旨と変わってしまいましたが、それもまたよし。



※画像はネット上から拝借
※過去のSNS投稿を編集及び大幅に加筆したものです

George Harrison 『Extra Texture』

今の自分を形成する一部になっていると言えるほど印象に残る様々なものを「私を形成しているもの」としてとりあげていきます。他のSNSなどに投稿したものを加筆修正して再掲載しているものもあります。
※この下に書かれた年号は作品の発表年ではなく私がその作品に初めて触れた(と思われる)年。またはそのイベント、出来事を経験した年。


1975

George Harrison 『Extra Texture』(1975年発売)
George Harrison 『Extra Texture』(1975年発売)

これまでこの「私を形成するもの」で、Ringo, Paul, John と元ビートルズのソロ作品を取り上げてきましたが、もちろん、この人を取り上げないわけにはいきません。

という事でジョージ・ハリスンのアルバム『ジョージ・ハリスン帝国』(とんでも邦題!)

これも発売日に買ったように記憶しています。
この前に出たアルバム『ダーク・ホース』も、当時、ラジオから流れる、シングル・カット曲の「ディン・ドン」が大好きだったから、発売時に欲しかったのですが、諸事情により断念。
なので、この『ジョージ・ハリスン帝国』が、初めて買ったジョージのソロアルバムになります。

午前中に学校を抜け出して買って来て、昼休みに放送室で聴くパターン。

しかし、この「私を形成するもの」で取り上げたPaulの『Venus and Mars』、Ringoの『Goodnight Vienna』、そしてJohnは以前取り上げたシングル「真夜中を突っ走れ」が入ったアルバム『Walls and Bridges』が、ほぼ1年の間にリリースされているという物凄さ。

もっと言えば、ジョージの

・Living In The Material World

・Dark Horse

・Extra Texture

リンゴの

・Ringo

・Goodnight Vienna

ポールの

・Red Rose Speedway

・Band on the Run

・Venus and Mars

ジョンの

・Mind Games

・Walls and Bridges

・Rock’n’ Roll

なんと!これだけのアルバムが、私が中学生の時にリリースされているのです。
(シングルヒット曲は、さらにたくさん)

ビートルズには間に合わなかったけど、本当にエキサイティングで幸せな、中学生時代を送る事が出来たと思っています。

さて、このアルバム。

1曲目はシングルヒットした「二人はアイ・ラヴ・ユー」(とんでも邦題!)

この曲を初めてラジオで聴いた時には、ジョンの「真夜中を突っ走れ」を初めて聴いた時に近い興奮を覚えました。

最高にかっこいい!大好き!

このアルバムからは、もう1曲「ギターは泣いている」という「While my guitar・・・」の続編的な曲がシングルカットされていますが、ジョージのギターはよく泣くというか、ジョージってギターを泣かせがち。

タイトルどおり泣きの名曲です。

他にも、バラード調のしっとりじっくり聴かせる名曲揃いで「答は最後に」「ウー・ベイビー、わかるかい」「悲しみの世界」・・・いや、もう全部大好き。

そして参加ミュージシャンがこれまたすごい。

『バングラデシュのコンサート』でも共演したレオン・ラッセルはじめ、ジョージ人脈勢ぞろいといった所(クラプトンは参加していません)。

買ったタイミングや、なんやかんやで、ジョージのアルバムの中では思い入れ度はこれが1番。

もし『ダーク・ホース』を先に買えていたら、ここで取り上げるのは『ダーク・ホース』になっていたかも知れないけど。

この2枚は、中学生時代に買えたので、聴き込み時間が長く、当時の空気感と一体となって記憶に刻まれている分、思い入れが度、高め。
聴いていると胸がキューとなる事がよくあるのです。

ちなみに『クラウド・ナイン』も違う意味で思い入れ度が高く胸がキューとなるアルバム。



※画像はネット上から拝借
※過去のブログ、SNS投稿からの抜粋編集です

John Lennon『IMAGINE』

今の自分を形成する一部になっていると言えるほど印象に残る様々なものを「私を形成しているもの」としてとりあげていきます。他のSNSなどに投稿したものを加筆修正して再掲載しているものもあります。
※この下に書かれた年号は作品の発表年ではなく私がその作品に初めて触れた(と思われる)年。またはそのイベント、出来事を経験した年。


1974

John Lennon 『Imagine』(1971年発売)

ビートルズに本格的に嵌ったのが、中学生の時。1974年頃。
ビートルズの曲を全曲聴きたい。全曲揃えたい。と思っていたその頃。
しかし、まだビートルズのLPを数枚しか持っていない状況で、手を出してしまった、初めてのビートルズ関連ソロアルバムがジョンの『イマジン』

おかげでその後、なかなかビートルズをコンプリ出来なくなってしまったわけですが・・・

まあ、素晴らしいアルバムだと思います。

すごく聴きまくりました。

曲も詞も(声も演奏も)大好きです。

中2の時に感じた事は、例えば「兵隊にはなりたくない」という歌の詞。

♪兵隊にはなりたくない、ママ、死にたくないんだ♪

すごくかっこいいと思いました。

こういう、ある種かっこ悪い事を正直に言葉に出来る感性がすごいなと思いました。
ハートにグサリと刺さりました。

「すごくハードなんだ、落ち込んじゃうんだ」と吐露する「It’s So Hard」も。

「私が欲しいのは真実だけ」と歌う「Give Me Some Truth」も。

とにかく、ストレートな言葉、ストレートな表現がとにかくかっこいい、と思いました。

「ジェラス・ガイ」や「オー・マイ・ラヴ」といった、美しいラヴソングも良いのですが、その頃の私は、むしろ、上記の曲達に惹かれていました。

「イマジン」という曲に対しては、その後の世界などを通して思う事は多々あるのですが「理想に向かう心は失くしてはいけない」という思いは今も強く持っています。

「イマジン」に描かれている理想の世界が正しいかどうかはともかく、まあ、その「正しい」が、誰にとっても正しいのか?とか、色々な事を考えてしまいつつも・・・盲信的な正しさではなく、軌道修正も出来る柔軟性を持ってとか、そんな感じでね。個人的にも理想を目指しています。今も。

とにもかくにも中2の心にぐっさりと刺さって、その後の考え方にも影響を及ぼしたアルバムである事は間違いありません。



※画像はネット上から拝借
※過去のブログ、SNS投稿からの抜粋編集です

Wings 『Venus and Mars』

今の自分を形成する一部になっていると言えるほど印象に残る様々なものを「私を形成しているもの」としてとりあげていきます。他のSNSなどに投稿したものを加筆修正して再掲載しているものもあります。
※この下に書かれた年号は作品の発表年ではなく私がその作品に初めて触れた(と思われる)年。またはそのイベント、出来事を経験した年。


1975

Wings 『Venus and Mars』(1975年発売)

初めて買ったPaul McCartneyのソロアルバムが『Venus and Mars』
(正確にはこのアルバムはソロアルバムではなくて、Wings名義なのですが)

確か発売日に買ったように記憶しています。

この時期、ポール(というかWings)の初来日公演が決まり、毎日、ラジオにかじりついて情報を追っていました。
(※文化放送でチケット情報が発表されると言われていた)

しかし、しばらくして(過去の薬物所持歴などが問題になり)来日中止に。

お詫びとしてテレビでWingsのメルボルン公演が放送されました。
冒頭でポールが「ごめん」と日本語で謝罪していたのをよく憶えています。

まあ、そんな印象に残る一騒動があり、あの頃の教室とか、自分の部屋の勉強机に置いたラジカセとか、そういった景色や空気感と一体になった忘れられないアルバム。

曲も、シングルヒットした「あの娘におせっかい」「ワインカラーの少女」「ヴィーナス・アンド・マース/ロック・ショー」とキャッチーな曲が多く、とても楽しめる内容。

他のメンバーがリード・ヴォーカルを取る曲もあり、バンドとしての活動を強調していた感じ。
特にジミー・マッカロクが歌う「メディシンジャー」は、とても印象に残っている。

そんな中でも「磁石屋とチタン男」という訳の分からないタイトルの(「マックスウェルズ・シルヴァー・ハンマー」の系譜に属するようなタイプの)曲が大好きです。

この曲については、Wikiにも書いてある「ジャマイカでの休暇中に購入して読んだコミックに誘発されて書かれた曲である。」という程度の漠然とした知識しかなかったのですが、最近偶然知った事があって、それは磁石屋。
『X-men』(マーベルコミックを映画化したもの)を初めてDVDで観ていた時に、マグニートという男が出てくるのです。

「え?これって!?もしかして磁石屋の事?そういえばコミックに出てくるキャラと言っていたような・・・」

正解でした!

45年も経ってから、こんな形で知る事実に軽くクラっとしました。

さっき調べ直したら、チタン男や(歌詞に出てくる)クリムゾン・ダイナモも、コミックの「アイアンマン」に登場するキャラクターみたいです。

そんな私は、今頃、(磁石屋たちが出てくる)マーベル映画に嵌りまくっています。

人生って面白い。



※画像はネット上から拝借
※過去のブログ、SNS投稿からの抜粋編集です

John Lennon「真夜中を突っ走れ」

今の自分を形成する一部になっていると言えるほど印象に残る様々なものを「私を形成しているもの」としてとりあげていきます。他のSNSなどに投稿したものを加筆修正して再掲載しているものもあります。
※この下に書かれた年号は作品の発表年ではなく私がその作品に初めて触れた(と思われる)年。またはそのイベント、出来事を経験した年。


1974

John Lennon「真夜中を突っ走れ」(1974年発売)
John Lennon「真夜中を突っ走れ」(1974年発売)

1961年2月に生まれた私。

残念ながらビートルズには、間に合わなかった世代。

小学生の頃からビートルズの存在はもちろん知っていたし、有名な曲は聴いた事もあった。
しかし、しっかりと聴くようになった時には、彼らは既に解散。

残念ながらビートルズ解散後に、ビートルズファンになった世代です。

でも私(達)、ビートルズに乗り遅れた世代の中ではかなり幸せな時代を過ごせた、と思っています。

というのは、ラジオで洋楽ヒット曲を聴くようになった中学生の頃、元ビートルズの4人が、それぞれにシングルヒットを飛ばしていたから。

ラジオを聴けば必ずジョン、ポール、ジョージ、リンゴのヒット曲が流れていたのです。

ポールは「ジェット」「ジュニアズ・ファーム」「あの娘におせっかい」等、ジョージは「ディン・ドン」「二人はアイ・ラヴ・ユー」リンゴは「オンリー・ユー」「スヌー・カルー」などなど、などなど。

そんなある日。
「ジョン・レノンの新曲!」と紹介され、ラジオから流れて来たのが、この曲。
「真夜中を突っ走れ」

この曲がラジオから流れた時の興奮ときたらなかった。
まさに、胸躍るとは、こういう時に使う言葉。

この歌に触発され、真夜中に自転車で突っ走る中学生。

「ふぁればげっちゅっちゅじゃな~い」と大声で歌いながら。
(そして補導される)



※画像はネット上から拝借
※過去のブログ、SNS投稿からの抜粋編集です

『半島を出よ』村上龍

今の自分を形成する一部になっていると言えるほど印象に残る様々なものを「私を形成しているもの」としてとりあげていきます。他のSNSなどに投稿したものを加筆修正して再掲載しているものもあります。
※この下に書かれた年号は作品の発表年ではなく私がその作品に初めて触れた(と思われる)年。またはそのイベント、出来事を経験した年。


2005

『半島を出よ』村上龍 2005年 幻冬舎

※画像は私の蔵書

本の話。
これまで主に10代の頃までに読んだ本の事を書いてきたけど、時代は一気に2000年代。
私、40代になっています。

とりあげるのは、『半島を出よ』村上龍。

村上龍の長編小説は、ほとんど読んでいるのですが、その中でも、これはかなり好き!

村上龍(の著作)との出合いは、高校生の頃。
1976年、デビュー作の『限りなく透明に近いブルー』が、芥川賞をとり話題になっていましたが、少しブームが落ち着いた頃に読みました。

高校3年生ぐらいの頃かな?
読後感は、ちょっとどんより。

馴染みのある場所(福生)が舞台という事もあり、とても読みやすかったのですが、内容的には、正直あまり好きではありませんでした。
「セックス、ドラッグ、ロックンロール」的な世界が苦手(というかちょっと嫌い)なのかも知れません。

どちらかというと私「音楽、文学、寺社仏閣」的な世界が好きなのです。
あ!!今、これ適当に書いたんだけど、偶然韻を踏んでますね!

ドラッグどころか、タバコも咥えた事すらない(というか大嫌いだ)し、お酒もあまり飲まないからなぁ・・・
乱痴気騒ぎも興味なし。というよりも嫌い。
あと落ちていく感じが苦手なのかも。
変な上昇志向はもっと苦手だけど。

でも、なぜかその後も気になって、ずーっと読み続けています。
村上龍。

『コインロッカー・ベイビーズ』『愛と幻想のファシズム』は、2、3回読んだかな。

『5分後の世界』『ヒュウガ・ウイルス』は、今手元にないんだけど、あれば、(コロナ禍の)このタイミングで読み返してみたい。

『69』は、それまでの村上龍作品的な空気感と違って、さわやかな読後感。笑いながら読みました。そしてラストに納得の一言。

そんな風に10代の頃から、村上龍作品と付き合いつづけてきました。
という事で、本題。

『半島を出よ』

簡単に言っちゃうと、北朝鮮の特殊部隊が福岡ドームを占拠!どうしましょう!?って話。(簡単すぎ?)

これが実にリアルで、緊迫感あり、北朝鮮の特殊部隊、日本政府、自衛隊など、様々な視点から書かれているので、常に様々な角度からこちらの思考を促してくる。

スリリングで面白い。
ぐいぐいと引き込まれるように一気に読了。

筆力!!

これ実際に起こっても不思議じゃない。

北朝鮮の物らしき船が日本に漂着しているニュースをたまに見るけど、その度に、この『半島を出よ』を思い出してしまいます。

今思ったけど、このリアル感は『シン・ゴジラ』にもつながりますね。


(他SNSに投稿したものを若干修正しての再掲です)

Lou Reed『BERLIN』

今の自分を形成する一部になっていると言えるほど印象に残る様々なものを「私を形成しているもの」としてとりあげていきます。他のSNSなどに投稿したものを加筆修正して再掲載しているものもあります。
※この下に書かれた年号は作品の発表年ではなく私がその作品に初めて触れた(と思われる)年。またはそのイベント、出来事を経験した年。


1976

Lou Reed『BERLIN』
Lou Reed『BERLIN』(1973年発売)

Lou Reedのアルバムで一番初めに聴いたのがこれ。

時は、1976年。
私、高校1年生。

Lou Reedのアルバムで「1番多く聴いた物は?」と問われると『Coney Island Baby』と『Transformer』が双璧なのですが、「一番心に残るアルバムは?」と聴かれたら、それはこの『Berlin』

ではなぜ、その2枚に比べて聴く回数が少ないのかと言えば、それは「聴くのに覚悟がいる」から。

「なんとなく聴く」という事が出来ない種類の音楽なのです。
例えば、天気の良い休日の昼下がりに紅茶でも飲みながら、ちょっと音楽流しますか~
なんて時には、間違っても流せない、音楽。
友達と酒でも飲みながら音楽流しましょう、なんて時にも絶対無理。

これを聴く時は、絶対に一人で音楽に向き合う事が出来る時。
出来れば夜。

「よし聴くぞ!」と覚悟を決めて聴かねばなりません。

冒頭のうめき声みたいに加工された男の声(ホラーか!?)からの、寂しげなピアノ、唐突なHappy Birthday to you~♪

ここでもう心は不安定。

ピアノは、そのまま長めのイントロを奏で、1曲目タイトル曲「Berlin」へと。
低めの独特な声でゆっくり静かに歌われる。
伴奏はピアノのみ。

完全に心を持っていかれます。
今、聴いても同じ。

このアルバム、全体を通して、男と娼婦の物語を歌っているコンセプトアルバムなのだけど、歌詞が分からなくても、その不穏で不安定で悲しい世界が伝わってきます。

娼婦やクスリなんかとは全く無縁の高校生の心にも。(今でも無縁)

2曲目「Lady Day」では、バンドの演奏も加わり、少しロック的な音になるけど、どこか何かがこれまで聴いてきたロックとは全く別の物。

サビの
♪And I said no, no, no Oh, Lady Day♪
ここで、また心は不安定に揺れるのです。

まだ、クルト・ヴァイルもジャック・ブレルも知らない高校生の心に、この直撃はかなり応えました。

1曲、1曲書きたい事があるけど、とりあえずは、そんな衝撃の出合い。

このアルバムには美しい曲、(本当の意味で)優しい曲が多く、サウンドも(個人的に大好きな)アコースティック楽器が良い感じで響き、もしかしたら聴きやすい部類の音なのかも知れないけど、やはり覚悟が無いと聴けないな、と、今でも思います。

アコースティックギターで始まり優しく歌われるB面2曲目「The Kids」
「ああ、いいなぁ~」と油断していたらエンディングで突然聞こえる赤ちゃんの鳴き声。

初めて聴いた時にはメチャメチャ驚いた。
そして怖かった。

歌詞を理解している今では、怖さだけではなく、胸を締め付けられるような痛みもある。
しかし、そこからラストへ向けての「The Bed」「Sad song」の素晴らしさ。

歌詞は救いようが無いほどに哀しいけど、音楽はどこまでもやさしく包み込んでくれる。

このアルバムの締め括りへと向かうにふさわしいB面の流れ。

静かに流れるストリングスのフレーズに、優しく絡む低い管の音、少しの癒しと共に、ゆっくりとリットしてアルバムは終わる。

このままでいよう。

しばらく他の音は聴きたくないし、何もしたくない。

そんなアルバム。



※画像はネット上から拝借
※過去のブログ、SNS投稿からの抜粋編集です

Kate Bush『Lionheart』

今の自分を形成する一部になっていると言えるほど印象に残る様々なものを「私を形成しているもの」としてとりあげていきます。他のSNSなどに投稿したものを加筆修正して再掲載しているものもあります。
※この下に書かれた年号は作品の発表年ではなく私がその作品に初めて触れた(と思われる)年。またはそのイベント、出来事を経験した年。


1978

Kate Bush『Lionheart』
Kate Bush『Lionheart』

1978年に発売されたKate Bushの2ndアルバム『Lionheart』。

1stアルバムは、友人の家で何度も聴いて(聴かされて?)いて、その良さは充分に承知していたのですが、私がはじめて手に入れたKate Bushは、この2ndアルバム。

そして一番思い入れが深いのが、この2ndアルバム。
ジャケットも大好き。
(正直言って、1stアルバムの日本盤ジャケットはあまり好きではなかった)

この『Lionheart』特にA面は、全曲大好きで何度聴いたか分からない程聴いたし、今でもKate Bushのアルバムで一番聴くのがこのアルバムのA面。

サウンド的にも、アコースティック楽器が絶妙に気持ち良く鳴っているこのアルバムのサウンドが一番好き。

1曲目、「Symphony in blue」(ブルーのシンフォニー)イントロから優しく引き込まれ、そのメロディ、歌声、ピアノの音色、曲を構成する全てに魅了されてしまう。

その後展開する曲の並びも見事で、A面ラストにしてタイトルチューンの「Oh England My Lionheart」(ライオンハート)までがひとつの大きな流れのようで、一気に聴き終えてしまう印象。

A面2曲目「In Search of Peter Pan」(ピーターパンを探して)そしてA面ラストの「Oh England My Lionheart」、この2曲の歌詞に、ピーターパンが登場する事も、A面に大きな流れがあるように感じる理由のひとつ。

小学1年生の頃、ディズニーの絵本「ピーターパン」にすごくはまっていた事もあり、この2曲には特に郷愁を掻き立てられるのです。

「Oh England My Lionheart」の歌詞♪Peter Pan steals the kids in Kensington Park♪とか、もうたまらんのです。

ケンジントンパークの光景が目に浮かぶのです。(行った事ないけど)

それはきっと、緑と茶色がしっとりと美しく輝くイングランドの風景。

B面が良くないわけじゃないけど、A面に対する思い入れが強すぎて、B面を聴く頻度はかなり低め。
ついついA面ばかりを何度も聴いてしまのです。

まあ、そんなこんな、色々な意味で偏愛してやまないアルバム。



※画像はネット上から拝借
※過去のブログ、SNS投稿からの抜粋編集です

Ringo Starr 『Goodnight Vienna』

今の自分を形成する一部になっていると言えるほど印象に残る様々なものを「私を形成しているもの」としてとりあげていきます。他のSNSなどに投稿したものを加筆修正して再掲載しているものもあります。
※この下に書かれた年号は作品の発表年ではなく私がその作品に初めて触れた(と思われる)年。またはそのイベント、出来事を経験した年。


1974

Ringo Starr 『Goodnight Vienna』
Ringo Starr 『Goodnight Vienna』

ビートルズにはまり、ビートルズ全曲コンプリートを目指していた中学生時代。
しかし・・・ジョンの『イマジン』を買ってしまってからは、ビートルズ関連のソロ作品をあれこれ買うようになってしまった私。

ビートルズをコンプリートするという夢は、ちょっと置いておくことにしました。

なぜなら、この時代、4人それぞれが魅力的なヒット曲を飛ばし、素敵なアルバムも出していたから。
やっぱり旬の物は美味しいし身体に良い!(?)

という事で、出てすぐに買いましたリンゴのアルバム『グッドナイト・ウィーン』
リンゴのソロアルバムの中では、これが1番始めに買った1枚。
それゆえに、聴き込んだ時間も一番長いし、その分だけ思い入れも深いのです。

リンゴの事は、なんとなく存在そのものが大好きでした。
そして、このアルバムからの先行シングルで発売されていた「オンリー・ユー」がとにかく好きでした。
情感こもりまくりのプラターズのオリジナル「オンリー・ユー」と違って、リンゴは、サラっと鼻歌でも歌うような、ちょっとぶっきらぼうな感じすらする歌い方なのに、逆に優しさに溢れているように感じて、いつ聴いても泣きそうになります。

そして、このアルバム、実に良曲揃い。
A、B面通して全部聴く事が多かったですね。

ノリの良い「グッドナイト・ウィーン」や「スヌーカルー」
すっとぼけた感じがなんとも素敵な「ノー・ノー・ソング」
ほんわりと暖かい「ハズバンズ・アンド・ワイブス」
優しく力強い「オール・バイ・マイセルフ」

等々、大好きな曲が詰まっています。

そして、中学生の頃は、このありがたみがあまり分かっていませんでしたが、参加ミュージシャンのすごさよ!
それ故に、当然の事ながら、演奏の良さ、音の良さ!

Wikiから参加ミュージシャン、全部コピペするから、ひれ伏してくれたまえ!

  • リンゴ・スター – ボーカル、ドラムス、パーカッション
  • ジョン・レノン – ピアノ、ギター、アコースティック・ギター
  • ロン・ヴァン・イートン – ギター、アコースティック・ギター
  • ジェシ・エド・デイヴィス – ギター
  • スティーヴ・クロッパー – ギター
  • ヴィニ・ポンシア – アコースティック・ギター、バッキング・ボーカル
  • ドクター・ジョン – ピアノ、エレクトリックピアノ
  • ビリー・プレストン – クラビネット、エレクトリックピアノ
  • クラウス・フォアマン – ベース、バッキング・ボーカル
  • ジム・ケルトナー – ドラムス
  • カール・フォンティナ – アコーディオン
  • ザ・ブラックベリーズ – バッキング・ボーカル
  • ハリー・ニルソン – バッキング・ボーカル
  • トレヴァー・ローレンス、スティーヴ・マダイオ、ボビー・キーズ、ルー・マックリーリィ – ホーン
  • リチャード・ベネット – エレクトリックギター(on 4.)
  • トム・ヘンズレー – エレクトリックピアノ(on 4.)
  • ロビー・ロバートソン – ギター(on 5.)
  • エルトン・ジョン – ピアノ(on 5.)
  • ジェイムズ・ニュートン・ハワード – シンセサイザー(on 5.)
  • アルヴィン・ロビンソン – ギター(on 6.)
  • デイヴィッド・フォスター – ピアノ(on 7.)
  • ニッキー・ホプキンス – エレクトリックピアノ(on 8.)
  • リンカーン・メイヨーガ – ピアノ(on 10.)

そんなこんなで、大好きなアルバム。

一生聴き続けます。



※画像はネット上から拝借
※過去のブログ、SNS投稿からの抜粋編集です

藤 真利子『狂躁曲』

今の自分を形成する一部になっていると言えるほど印象に残る様々なものを「私を形成しているもの」としてとりあげていきます。他のSNSなどに投稿したものを加筆修正して再掲載しているものもあります。
※この下に書かれた年号は作品の発表年ではなく私がその作品に初めて触れた(と思われる)年。またはそのイベント、出来事を経験した年。


1982

藤 真利子『狂躁曲』
藤 真利子『狂躁曲』

1982年発売のこのアルバム、その頃の個人的心象風景を象徴するようなアルバムです。
そして、それから今日まで、頻繁に聴き続けているアルバムでもあります。
最低でも年に1回は、必ずターンテーブルに乗るレコード。
そして聴くたびに切ない気持ちになったり、時には落涙したり、そんな特別な存在。

このアルバムについて、よく語られるのは、豪華な作家陣、ムーンライダーズ全面参加、そんな部分が大きいのだけれど、私にとっては、やはり藤真利子の歌と表現。
まず第一にそれが無ければ、これほど特別な存在にはなっていないと思うのです。

とはいえ、作家陣と演奏陣がこの人たちで無ければ、これほどまでに特別な存在にはなっていないでしょう。
というのも、藤真利子のアルバムは出れば必ず手に入れてきたのですが、他のアルバムには、これほどまでに深い思い入れを持ってはいないから。
豪華な作家陣による素晴らしい作品、ムーンライダーズによるアレンジと演奏、そして藤真利子の歌と表現。そしてさらに言えば時代の空気。
このすべてが高いレベルで結びついたからこそ生まれた奇跡。
私にとって真に特別な作品なのです。

では、どんな方々が曲を作ったのかというと・・・全曲見てみましょう。

  1. 薔薇
    作詞:山口洋子 / 作曲:沢田研二 / 編曲:岡田徹
  2. 花がたみ
    作詞:寺山修司 / 作曲・編曲:鈴木慶一
  3. 花まみれのおまえ
    作詞:赤江瀑 / 作曲:大村憲司 / 編曲:白井良明
  4. 真利子 うらみうた
    作詞:吉原幸子 / 作曲:微美杏里 / 編曲:鈴木慶一
  5. 野ざらし百鬼行
    作詞:赤江瀑 / 作曲・編曲:鈴木慶一
  6. 折鶴秘唱
    作詞:寺山修司 / 作曲:微美杏里 / 編曲:岡田徹

  7. 作詞:辻井喬 / 作曲:大村憲司 / 編曲:岡田徹
  8. それがどうしたの
    作詞:山口洋子 / 作曲:高橋幸宏 / 編曲:岡田徹
  9. どんな春が
    作詞:辻井喬 / 作曲:高橋幸宏 / 編曲:鈴木慶一
  10. メルヘン
    作詞:吉原幸子 / 作曲・編曲:鈴木慶一

どうですかみなさん!?
ってプレゼンしているわけじゃないけど。

1曲目から沢田研二作曲!
作曲は、他に、鈴木慶一、高橋幸宏、大村憲司、さらに微美杏里(これは藤真利子のペンネーム)

作詞は、寺山修司に赤江瀑に辻井喬!さらに吉原幸子、山口洋子の2人の詩人!
この5人が二篇ずつ提供しているという、とんでもない世界。

編曲は、ムーンライダーズのメンバーが分担してるようです。
これだけ個性ある人たちが作った物が、不思議と統一感があり、ひとつの世界を作り出しています。
しかも不思議な響きと広がりを持った幽玄の世界。

これから藤真利子が作り出すであろう世界に対して、誰もが共通のイメージを持って作りあげた(またはそれにふさわしい作品を提供した)という事かと思います。

それでいて、全ての詩が、曲が、それぞれの個性を醸し出しているという凄さ。
音が、またすごい。
この音じゃなければ、これほど嵌らなかった。

和楽器(三味線演奏は藤真利子)も交えて、赤江瀑や寺山修司らが描き出す日本的な陰の世界を表現し紡ぎ出しています。
それにしても、この作品の音の世界は、他では感じた事の無い独特な世界です。

好きな曲を考えてみると、全てがそれぞれに好き過ぎて、全曲と答えるしかありません。

とにかく全部大好き!



※画像はネット上から拝借
※過去のブログ、SNS投稿からの抜粋編集です