Goodstock Tokyoワンマン公演を終えて
2020年10月25日(日)
Goodstock Tokyoワンマン公演を終えて
この場所で、13回目となる、どるたん+しゃあみんのワンマン公演。
コロナ以後定着した有料配信形式でのLIVE(一応限定15名の入場は可能)も、3回目になります。
遠くの方に観てもらえるのは、この形式ならではの利点。
画面越しでは、伝わりづらいものもあるかと思いますが、それでも観てもらえるのは本当にありがたい。
この日は、2人とも入り時間よりかなり早く到着。
しっかりと曲決めなど打ち合わせを終え、さてリハーサル。
楽器を取り出す2人。
この時、しゃあみんから、小さな悲鳴(?)が。
どうやら、チェロを弾く弓を忘れたらしい。
これはかなり大変な事態なのだけれど、なぜか2人とも特にうろたえることなく、淡々とリハ入り。
とりあえず指弾き(ウッドベース的な感じね)でリハを進めつつ、一応最善をつくし出来る事はやっておこうと考えている2人。
ステージ上で曲の合間にスマホを操り、しゃあみんはコントラバス弾きの知人に連絡を入れている様子、私はツイッターに「誰か近所で弓持っている人がいたら貸して~」みたいな投稿を。
結果はどちらもダメでしたが、ツイッターの方では心配した多くの方(当社比)がリツイートしてくれて、とても暖かい気持ちに包まれました。
リハが終わって本番までの間、しゃあみんは黙ってどこかへ消え、私は喉慣らしのため(2ヶ月ぶりのライヴなので)しばし、ステージ上で色々な歌を歌って過ごしました。
少しして楽屋にいると、ステージの方からチェロの音が。
弓あったのか!?いや、ちょっと音が歪んでいる感じ。
見に行くと、しゃあみん、なんと菜箸で弾いているではありませんか!
この短い時間で、菜箸を調達してきたとは・・・
お互い全くうろたえなかったのは、なんとかしてくれる、なんとかなる、という確信をそれぞれに持っているからだと思うのだけど、まさか菜箸で弾くとは思わなかったなぁ。
感動!
でも、その姿を見ると、笑える。
さすがに全編菜箸で弾くわけではなく、ここぞというシーンでのみ、短時間登場した菜箸。
効果は抜群でした。
が、見るとどうしても笑っちゃうので、私はなるべくしゃあみんの方を見ないようにして、演奏を続けます。
後でビデオを見たら、曲の最後でクルっと弓を回すしゃあみんの得意技があるのですが、それを菜箸でもやっていて、やはり笑ってしまいました。
バカにしたような笑いじゃなくてね、なんというか、感動まじりの、スゲェ!でも面白い!だってあれ菜箸だぜ!!みたいなの。
それ以外は、すべて指弾きで通したわけですが。
終演後には、2人とも、かなりの疲労感に包まれました。
改めて、どるしゃあの音楽にとって、しゃあみんのチェロ(弓弾き)が果たしている役割の大きさを感じた次第。
空間を埋め、情景を作り出しているのは、紛れもなくしゃあみんのチェロの音色なのです。
私の雑なギターが、あの持続音にどれだけ助けられているか・・・
なので、この日は、普段より集中力を高めて、一音一音とても大事にギターを奏でました。それは歌にも良い影響を与えたようで、集中を切らす事無く最後まで良い演奏(当社比)が出来たように思います。
しゃあみんも、ふだんのフレーズ以外に、空間を埋めるべく、フレーズを作りながらの演奏で、かなりの集中力を要した事でしょう。
ビデオを見ると、特にお互いを見ていないのに、延ばすところ、切る所、エンディングの締めの瞬間など、完璧ともいえるような息の合い方でした。
やっぱり何か、緊急事態の時には、ふだんより大きな力が出るタイプみたいですね、2人とも。
(と同時に、平常時にも力を出せって話でもあるのですが)
帰り道の車の中で、私は、マネージャーに「ずーっと全集中の呼吸でやってたから疲労感が半端ない」とこぼしていたのですが、なんと、帰宅後開いたFacebookでしゃあみんも同じ事(全集中の呼吸)を書いていて、たまげました。
まあ、楽屋で少しだけ、2人で「鬼滅」の話をしていたので、全くの偶然と言うほどではありませんが、気持ちは一緒だったのだなぁ、と。
そんな貴重(?)なワンマン公演。
観てくれた方、本当にありがとうございました。
またツイッターで思いを飛ばしてくれた方もありがとうございました。
そんな方々に1曲だけこの日の動画をプレゼント
(これは配信したものではなく自前のビデオカメラ1台で撮ったものです)
さて、Goodstock Tokyoでのワンマン公演、今年はあと1回ございます!
暮れも押し詰まった12月27日(日)時間も同じ15時から。
しばし、大掃除の手を休めて、ご鑑賞いただければと思います。
今から予定組んでおいて下さい。
次回も何か緊急事態の中での演奏になるといいですね!(ダメ)
2020年10月25日(日)
Goodstock Tokyoワンマン公演
(セットリスト)
-第1部-
- Emiliani
- Aeroporto
- Motoscafi
- Vivaldi
- Caffe Florian
- Museo
- Stazione
- Brescia
-第2部-
- 紫陽花アナベル
- ぼくはただ生きている
- Boy
- 滅びの街
- ばるぼらの歌