4年目の『サイレントマジョリティー』
6月26日(水)に放送された、テレビ東京の『テレ東音楽祭2019』で欅坂46のパフォーマンスを見た。
曲はデビュー曲の『サイレントマジョリティー』
まず、この日のパフォーマンスで触れなければいけないのは、絶対的センター平手友梨奈さんの不在。
2016年4月のデビュー以来、全てのシングル表題曲でセンターを務めてきた平手さんのいない欅坂46。
しかし、類稀な表現力を持つ絶対的センターの不在をも、逆に武器にしてしまうような、強さとしなやかさを、4年目の欅坂46は身につけていた。
平手さんが途中リタイアした2017年夏のツアー、中止になった2018年1月の武道館公演、メンバーが交代でセンターを務めた平手さんのいない2周年公演、etc.etc.・・・
その強さとしなやかさは、これまでに経験した多くの危機的状況や悔しさを乗り越えて身につけたものなのだ。
さらに、もうひとつ触れておきたいのは、2期生の加入。
まるで欅坂46に入るために生まれてきたような9人の2期生。
この日のパフォーマンスでは、関有美子さん、武元唯衣さん、田村保乃さん、藤吉夏鈴さん、山﨑天さんの5人が抜擢された。
欅坂46のデビュー曲『サイレントマジョリティー』
2期生達は、3年前にテレビで見て、憧れを抱いていた事だろう。
そんな特別な意味を持つサイマジョの衣装を身につけ、1期生と共に全力でパフォーマンスする5人の姿に心を打たれた。
特に(渡辺梨加さんの握手会に来ていたというエピソードを持つ)関さんが、菅井友香さんと渡邉理佐さんの間に立ち、凛々しく踊る姿を、涙なしに見る事は出来なかった。
2期生と1期生がひとつになった新しい『サイレントマジョリティー』
センターを務めた小林由依さん、その後ろ左右に立つ菅井友香さんと守屋茜さん、さらにその後ろに立つ小池美波さん、センターラインがカメラに抜かれた時のこの4人の表情、眼差しの強さにゾクっとくるものを感じた。
いつもながらに切れの良いダンスとキリっとした表情が目を奪う鈴本美愉さんだが、後半の表情は厳しさの中にも菩薩のような優しさを湛えていた。
最近の曲では後列になる事が多くあまり目立たない渡辺梨加さんが最前列で一所懸命に踊る姿にも目を奪われた。
こんな風に見ているから、20数回も見てしまうのだが・・・ひとりひとり上げていったらキリがないので、この辺で。
絶対的センター平手さんがいない時の欅坂はひとりひとりのがんばりによって、全体的なパフォーマンスの素晴らしさで魅せるグループに成長している。
そして、平手さんが帰って来た時には、またさらにグループとしての表現力も増す事だろう。
2期生と1期生が作り出すこれからの新しい欅坂46。
期待しかない。