映画音楽二題 -その1-
『すばらしき映画音楽たち』
最近観た映像作品について語りつつ最終的には自分語りをいたします。
Amazonプライムビデオの見放題作品の中から見つけて、心躍らせながら観ました。
見終って、翌日には、また見たくなり、もう一度見てしまいました。
『すばらしき映画音楽たち』
https://www.amazon.co.jp/gp/video/detail/B078GX9Q3W/
映画好き、音楽好きにはたまらない作品だと思います。
映画音楽に関するドキュメンタリー映画ですが、特に熱心なファンではなくとも、絶対に耳にした事のある音楽、見た事のある名シーンが多数登場するので、飽きる事無く見る事が出来る作品かと思います。
とてもたくさんの音楽家や、映画監督、プロデューサー、エンジニア、諸々映画音楽に関係のある人たちがとにかく大勢出てきて、映画音楽について語ります。
映画の話、レコーディングの話、その全てがとても興味深い。
もし『キングコング』(初代)の、音楽が無かったら、『サイコ』のシャワーシーンに音楽が無かったら。
とか(想像してみて)
二音(音数じゃなくて音程二つ)しか使わない『ジョーズ』の音楽案を聞かされた時にスピルバーグは冗談だと思ったという話とか。
そんな面白い話が次から次へと出てきます。
音楽を作る立場で見ると、さらに興味深く見る事が出来ます。
録音のアイディアとか、音楽家が制作時に考えていた事とか。
もうね、いちいち納得です。
「そうそう、そういう事考えて作りました。私も」
って思うところも多々あり。
そうなんです。
映画音楽と言えば、どるたん+しゃあみんも、今年、初めて映画音楽を作りました。
ピンク映画『ツンデレ娘 奥手な初体験』(脚本は井上淳一さんで原題『うそがきらひで顔がさびしい』)
脚本も読み込み登場人物の気持ちに寄り添うような音を意識しました。
主役の男女は小学校からの同級生という事で、小学校の校歌を作ってくれと言うミッションもありました。
これも、その架空の小学校がどんな場所に建ち、どんな子供達が通っているのか、大人達はどんな思いで子供達を見ているのか、そんな事も考えながら歌詞と曲を作りました。
その校歌のモチーフが何度か形を変えて大事な場面で登場します。
何曲かネット上で公開していますので、よろしければ聴いてみて下さい。
(マスタリング前の音源なので音圧、音量低めです)
https://soundcloud.com/dorutan/sets/original-sound-track
『すばらしき映画音楽たち』で取り上げられているような超大作映画と、超低予算ピンク映画の音楽を一緒にするなと怒られそうですが、作る時の気持ちとか、映画に対する思いとか、共感する点がとても多いし、勉強にもなったし、本当に良いドキュメンタリー映画に巡り合えました。
そして、もっと映画音楽作りたいなぁ・・・と、本当に強く思いました。