映画『zk/頭脳警察50 未来への鼓動』

映画『zk/頭脳警察50 未来への鼓動』

7月21日に、新宿K’s cinemaで映画『zk/頭脳警察50 未来への鼓動』を観た。

観に行ってから随分と時間が経ってしまい、K’s cinemaでの上映も終了してしまったのだけど・・・
感想というか、思う事、感じた事などをつらつらと書いてみたい。

この映画を観たいと思っている人は、私の文章など読まずに、まずは映画を観る事をお奨めする。
ネタバレというか、映画の中で流れる曲の事なども書くので、そういう事は知らずに観た方が良いでしょう。

頭脳警察を知らない人、この映画にさほど興味の無い人は、まず私の文章を読んでもよいけれど、そういう人はそもそも、このブログに辿り着かない気もします。

さて。

まず、感じた事はとにかく面白くて満足度の高い映画だという事。
見終わってすぐに「また観たい。」と思ったほどに。

私の場合、音楽物のドキュメンタリー映画を見ると、内容的に面白くても「もっとしっかりと音楽を聴きたい」といったちょっとした(ないものねだり的な)不満をもってしまいがちなのだが、それが全く無かった。

もちろんドキュメンタリーなので、演奏場面ばかりをしっかりと見せてもらえる(曲をしっかり聴かせてもらえる)わけではないのだけれど、それでも満足出来たのは、私が「これはちゃんと聴きたい!」と思った場面では、フルに近い形で聴かせてくれた事が大きかったのだと思う。
中盤に流れた『万物流転』後半の『さようなら世界夫人よ』。
取捨選択の妙、そして見せ方の素晴らしさ。

そしてこの映画、ただ単に頭脳警察の50周年を振り返り総括するような映画ではないという事。
過去を振り返る面白いエピソードは散りばめられているけれど、この映画の見せたい所は、そして頭脳警察の見据えている所はそこではない。
それは、タイトルにも現されている『未来への鼓動』。

頭脳警察の50周年イヤーに向けて集められた新生頭脳警察は、PANTAとTOSHI以外は、頭脳警察結成時には影も形もなかった若いメンバー。
そのメンバーがこの時代に高らかに鳴らした(50周年記念アルバム)『乱破』
頭脳警察が現在進行形のバンドだからこそ、この映画は実に生き生きとした躍動感のあるものになっている。

さらにラストに流れた、この映画のために録音されたという新曲『絶景かな』
エンドロールで流れた『絶景かな』を聴きながら、熱い物が胸に込み上げてきた。

コロナ禍の閉塞された状況で公開された映画のラストで『絶景かな』と言い放つ頭脳警察(PANTA)。
見事!


(追記)
読み返してみたら、ほぼ音楽の事しか書いていないじゃん!
クリミアでの事、社会情勢との関わり等、書く前には色々考えていたのに・・・
まあ、私自身が音楽属性なので、ご勘弁を。

Dorutan

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