アコースティック音楽嗜好 ‐56‐

アコースティック音楽嗜好 ‐56‐

大好きなヒット曲(2)
民謡、伝承曲からの影響(5)

今日取り上げるのは、Nick Cave & The Bad Seeds + Kylie Minogue – Where The Wild Roses Grow

この曲がヒットした頃、私はイタリアで仕事をしていました。
イタリアでは毎日のように、この曲のミュージック・ビデオ(MV)がテレビから流れ、CD店に行けば、この曲の店頭POPがディスプレイされていて、MVが流れ、マキシシングルが並んでいました。

日本では、どうだったのでしょうか?
日本に帰ってから、この曲のMVを見たことないし、有線やラジオで聴いた事もないのです。
この曲、日本ではあまり知名度がないのでしょうか?

それはさておき、この曲ですが、まず驚かされたのは、ニック・ケイヴとカイリー・ミノーグとのデュエット曲であるという事。
カイリー・ミノーグの事はあまり詳しくはないのですが、なんとなく、明るいヒット曲を歌うような人というイメージがあったので。

それが、これですよ。

なんというか、デカダン?頽廃美?そんな雰囲気漂う、この曲、このMV。
それを見事に歌い、表現している事に、驚き、感心しました。
ニック・ケイヴの太い低音ヴォイスとの、声の相性もとても良く、お互いが引き立つ、コラボレーションの妙を感じたものです。

私は、テレビでこのMVを初めて見た時から、その映像美や音作りすべてに魅了され、この曲のマキシシングルを購入し、アパートの仕事部屋用に購入したPhilipsのミニコンポで何度も聴いたものです。
(イタリアのアパートは、日本家屋と違って響きが良いせいか、ミニコンポとは思えない包み込まれるような鳴りの良さがありました)

このMVを観てもらえば分かると思うのですが、映像のイメージが、ミレーのオフィーリアを思わせるもので、この絵にインスパイアされたであろう事は間違いないと思えます。

私は、当初、歌の内容も「オフィーリアの事を歌っているのだろうか?」と考えていたのですが、聴いていても「Opheilia」の名は出てこないし、これは何か違うような気がしてきて、当時、歌詞の断片を元にネット検索し(インターネット草創期、日本ではInternet Magazineが創刊されたかどうかという時期)英語サイトやイタリア語サイトを調べ、違う物語、伝承歌で歌われている殺人の話が元になっている事を(英語もイタリア語もよく分からないなりに)知りました。

詳しい事は、忘れてしまった(当時のノートには書いてあったのだけど紛失した)ので、今、ざっと検索したところ「Down in a Willow Garden」という歌が、もしかして元になった話しのひとつなのかな?これならArt GarfunkelとThe Chieftains版を聴いた事ある。
当時はそこまで分からなかったのですが…
ちょっと本筋から外れそうなので、この件は、後でもう少し調べてみたいと思います。

と同時に、当初このブログのカテゴリー「大好きなヒット曲」として書き始めたのですが、「民謡、伝承曲からの影響」でもあると気づき、両方のカテゴリーで掲載します。

そんなわけで、当時も今も何かと色々気になる「大好きなヒット曲」でした。

そして、YouTubeを検索した時に、なんとこの曲のライヴ動画を見つけてしまいました。
初めて見た!初めてライヴ演奏で聴いた!
驚愕!!そして感動!!



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