元気ですよと答えよう
「夜のプレイリスト」というNHK FMの番組がある。
どんな番組かと言うと
~私の人生と共に在った5枚のアルバム~ 人生の節目に聞いていた思い出のアルバム、人生に決定的な影響を与えたアルバム、 毎夜1枚ずつのアルバムを紹介し、人生とのさまざまな関係を、一人のパーソナリティーが毎週5日間通してお届けします。 (「夜のプレイリスト」WEBサイトより)
この番組、たまに(夕方からの再放送分を)聴いています。
今週の(再放送分は)パーソナリティーが清水ミチコで、一昨日放送されたアルバムが、よしだたくろうの『元気です。』
LPレコードでは今も持っているし、これまでに何度聴いたか分からないほど聴いたアルバムではあるのだけれど、考えてみると、もう10年以上は通して聴いていないかも知れない。
また清水ミチコがこのアルバムに対してどんな事を語るのか、という点にも興味があって、録音して聴いてみた。
改めて聴いてみると、これまで「私的よしだたくろう好きな曲ランキング」で、さほど上位にいなかったような曲(「親切」「こっちを向いてくれ」など)も、しみじみと良い曲だなと思うし、詞の言葉から感じる景色も若干違って見えたり、深い意味を感じたりして、面白い発見があった。
「親切」のシニカルさは、中学生の頃から感じてはいたし、経験上も「あるよね」という気持ちを持っていたけど、久しぶりに聴いてみて、その感情が甦りました。
甦るといえば、こうやって聴いてみると、当時の部屋の様子、オーディオセット、誰と、どうやって聴いていたか、等々、色々と甦ってきます。
この辺のアルバム、特に吉田拓郎、井上陽水辺りは、中学の時の同級生、I君に借りて聴いていました。
70年代の吉田拓郎、井上陽水のアルバムは後に全部LPレコードで買い揃えましたが、中学~高校時代には、I君に借りて録音したカセットテープで愛聴していたものです。
I君とは違う高校に進んだので徐々に疎遠になっていったのですが、高校生になってからも、拓郎、陽水の新しいレコードが出ると、I君がレコードを買って、レコード屋さんの帰りに突然我が家にやってきて、一緒にレコードを聴く、という事が何度かありました。
陽水のシングル盤「青空、ひとりきり」や、拓郎のアルバム『明日に向かって走れ』も、そうやって聴いた思い出。
うちに立ち寄る事に関して特に電話などで連絡があったわけではなく、突然部屋の窓がノックされるという、登場の仕方。
ふだんはあまり思い出す事もない、そんな情景が思い浮かび、なんともいえない懐かしさがあります。
「いつも家にいるキャラ」は、当時から今も変わらない私の特性か。
永遠のステイホーム。
思い出を語りだすとキリがないので、この辺までとして・・・・・・
今回、「夜のプレイリスト」で『元気です。』を聴いてみて、何か物足りないような印象がありました。
もう一度聴いてみて、気づきました。
「馬」が入ってないじゃん!と。
この番組では、アルバムを一枚まるっとかけてくれる事が多いのですが、時間の都合で若干カットされることもあります。今回カットされた歌が「馬」。
(当時中学生の私的に)好きな歌だったので、ちょっと残念。
その代わり(というわけではないけど)清水ミチコのものまねを聴く事が出来たので、耳福。
森山良子と矢野顕子が歌う「旅の宿」カヴァーのカヴァー。
「浴衣のきみは~(森山)尾花の簪~(矢野)」
ほんの一節なのに、そっくりすぎてのけぞりました。
今週(の再放送分)は、今日が荒井由実『COBALT HOUR』明日が矢野顕子『JAPANESE GIRL』
どちらも改めて清水ミチコの紹介で聴くのが楽しみです。エアーチェック準備済み!
※ブログタイトルの「元気ですよと答えよう」は、アルバム『元気です。』とは、あまり関係ありません。
※レコードの発売年月を調べてみると井上陽水「青空、ひとりきり」が発売されたのは、中学3年の冬、その頃、私の部屋にオーディオセットはなかったので、I君は、発売後すぐに買ったわけではないかも。