日: 2023年5月5日

1980年2月、The Police初来日公演

私を形成しているもの

今の自分を形成する一部になっていると言えるほど印象に残る様々なものを「私を形成しているもの」としてとりあげていきます。他のSNSなどに投稿したものを加筆修正して再掲載しているものもあります。
※この下に書かれた年号は作品の発表年ではなく私がその作品に初めて触れた(と思われる)年。またはそのイベント、出来事を経験した年。
※ただの思い出話です。


1980

Policeの1stアルバムは、出たばかりの頃、たまたま安い輸入盤を発見して購入。
その音の勢い、演奏、歌声、キャッチーなメロディー、サウンドの新しさにすっかり夢中になり、聴きまくった。あっという間に全曲、鼻歌(歌詞はでたらめ)で歌えるほどに。

THE POLICE - Out Landos d'Amour
THE POLICE – Out Landos d’Amour

2ndも出てすぐにやはり輸入盤で購入。
1st同様に、すぐに全曲憶えてしまった。
勢いは1stの方がまさり、若干落ち着いた感じもするけど、シングルカットして大ヒットした「孤独のメッセージ」をはじめ、憶えやすい曲が多く、それでいて新しい感覚を持っている、素晴らしいアルバムだと思った。

THE POLICE - Reggatta de Blanc
THE POLICE – Reggatta de Blanc

そんな時に決まった、Policeの初来日公演。
しかし、チケットは取っていなかった。
当時(今もか)、「好きなアーティストが来れば必ず観に行く!」というほどのモチベーションも財力も無かったから。

なんせ、コステロの初来日やブロンディの初来日にも行ってない程ですので。
(それどころかポールの初来日も、ストーンズの初来日にも行っていない!なのに、ディランの初来日武道館には3回、ジョージの東京ドームには2回行っているという偏りっぷり)

そして、東京公演(中野サンプラザホール)当日。
その頃、通っていた某専門学校での事。
昼休みに学食にて、ザワザワと騒ぎ出す一団「今日、Policeの当日券出るらしい!」と。
そして「みんなで行こう!」と盛り上がっていた。
私は、さほど仲が良かったわけでもないのだが、なぜか声をかけてもらい、いつのまにか一緒に行く事になっていた。

今考えると不思議なのだが、珍しくチケット代ぐらいは持っていたのだな。
で、ぞろぞろと(8人ぐらいかな)、中野サンプラザへ。

当日券をゲットし、中に入ると私達の場所は2階席の階段状になった通路。
そこで立見。

当時、1978年レインボーの札幌公演で死者が出て以来「立つな」「自分の席から移動するな」など、規制が厳しくなっていたはずなのだが。
消防法的にもアウトでしょ。
でも、なぜか、その日はOKだったのだ。
それでいいのだ。

通路は満員電車状態。
2月なので、厚着です。
私は米軍払い下げのトレンチコートを着ていました。

1曲目の「Next To You」が始まると同時に(今で言う)モッシュ状態。

2階の階段状通路で。
危険極まりない。

前述のように、この時出ていた2枚のアルバム(さらにシングルだけの曲も)すっかり憶えていた私なので、決めのフレーズ部分はPoliceの演奏と一緒に大声で歌いまくりました。

♪Message in a Bottle~♪

♪Some May Say, I’m wishing my days away~♪

♪I can’t, I can’t, I can’t stand losing♪

♪So Lonely~So Lonely~♪

こんな感じでアンコールラストの「Born in the 50’s」までPoliceと共に突っ走りました。

♪ We were born~ Born in the fifties~♪
(私の周り、たぶんみんなBorn in the 60’sと歌っていたと思う)

いや~、最高に楽しかった!盛り上がった!!

けど、大問題が発生。
全身汗まみれです。
真冬です。

とりあえずトイレでコートの下に着ていた物(上半身)を全部脱ぎ、コートの下は上半身裸の状態で帰りました。

中野サンプラザから埼玉の我が家までドア・トゥ・ドアで1時間余り、しかも地元駅から家まではバイク(スクーター)。

結果、風邪をひき、しばらく寝込むという、そんな冬の日の狂乱の記憶。



※画像はネット上から拝借
※過去のブログ、SNS投稿からの抜粋編集です