アコースティック音楽嗜好 ‐29‐

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民謡、伝承曲からの影響 その3

さて今日は、みんな大好き(でしょ?)イングランド民謡『グリーンスリーブス』
これ小学校の下校の放送で、毎日のように聴いていたので、聴くととても切ない気持ちになります。そういう人他にもいるでしょうか?

という事で、取り上げるのはこの人の演奏!

Jeff Beck – Greensleeves

1968年、Jeff Beckのデビューアルバム『Truth』からの1曲。

これまた絶対Jeff Beckファンに怒られちゃうやつなんだけど、私、このアルバムで一番良く針を落としたのがこの曲です。
B面1曲目に収められていたので、この曲だけ聴いたら針を上げちゃったりと。

これクレジットを見るとGreensleeves(Trad. arr. Rod)って書いてあるのが面白い。
トラッド曲、アレンジしたのは(当時のJeff Beck GroupのVo.)ロッド・スチュアートですって。
ロッドがジェフの前でギター弾きながら「こんな感じで弾いてみて」なんて伝授したのでしょうか!?
(それともロッドが弾いている?)
クラシックギターの教本にそのまま出てきそうなアレンジですが、本当にロッドがアレンジしたのでしょうか?(失礼)

この曲は、多くのミュージシャンに愛されていて、色々な人が色々な形でカヴァーしていますが、このJeff Beck Group版は、とてもシンプルで(一番下校の音楽に近いような気がして)特に好きです。

Ritchie Blackmoreは、レインボー時代(「16世紀のグリーンスリーブス」)にも、Blackmore’s Nightでも取り上げていますが、ちょっとオーヴァー・プロデュース気味かなぁ・・・(個人の好みです)

他に、私の所持している音源だとOlivia Newton-John(かなり好き!)やLoreena McKennitt、King’s Singers辺りがスグ頭に浮かびますが、やはりシンプルにギターだけで演奏されたJeff Beck版が、特に心に響きます。


(追記)
昨年『古楽の楽しみ』で放送された、波多野睦美さんVo.で即興的に演奏した『グリーンスリーブス』がものすごく良くて、録音したものを何度も聴いています。
(2019.12.19放送 公開収録 石川県能美市「イギリス・バロック歌曲の世界」)


(つづく)

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