アコースティック音楽嗜好 ‐34‐

アコースティック音楽嗜好 ‐34‐

古楽への想い、再燃

以前『古楽への扉を開いてくれた1枚のレコード』で、古楽にはまったきっかけとなった話しを書きましたが、その後、あまり深みにははまらず、時折思い出したようにダンスリーのレコードを聴く、という程度に古楽には接していました。

そんな私が、今は毎朝NHK FM『古楽の楽しみ』を聴かずにはいられない程に、古楽にはまっています。(古楽について詳しいわけではないけどとにかく聴くのが好き)

古楽熱が再燃したきっかけは、イタリアでの生活、そしてそこで、このCDに出会った事。
Musica Amphion – Telemann: Tafelmusik (Complete)

1990年代の一時期、1年の半分以上をイタリアで過ごしていました。
イタリアでは(イタリアに限らずヨーロッパの多くの国では)、日常の中で、クラシック音楽に接する機会がとても多くあります。
どの街にも、素敵な劇場があり、劇場だけではなく、教会や講堂などで日常的にクラシック音楽の演奏を聴くことが出来ます。

クラシックの音楽会にも何度か出かけ、そこで聴いて気に入った演奏家のCDを買い込んでは、アパートで聴くという日々。

毎日のように通っていたCD屋さんは、1フロアー全てクラシックの売り場で、はじめのうちは前述のように気に入った演奏家のCDを買っていたのですが、だんだんと色々漁るようになっていき、ある日、上で書いた
Musica Amphion – Telemann: Tafelmusik
をなんとなくジャケ買い。
アパートに帰って鳴らした瞬間に「ああ!この音だ!」と、何か心の中に湧き上がってくる喜びを感じました。

ダンスリーを初めて聴いた時に感じた、古楽器の響きの美しさ、包み込むように空間に広がる音楽。その時に感じた感覚が蘇りました。

とにかくこの音色、この空気感、私はこれが好きでたまらないのだ、と再認識しました。

その後、CD屋さんで古楽関係のCDも何枚か購入し、その頃にはCD屋さんにもすっかり覚えられてしまい 「お前は毎日のようにCD買ってくれるから、これからはいつでも10%OFFでOK」とショップカードの裏に自筆で割引証を作ってくれたり、若手の古楽演奏家グループのCDを教えてもらったりと、音楽に包まれて暮らす毎日が楽しくて仕方ありませんでした。

そんな風にして、再燃した古楽への想い。
日本で暮らす今も全く衰えていません。


(つづく)

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