「あじさい橋」
「遠くにゆっくりと梅雨が来て」と始まる、この歌。
城之内早苗の「あじさい橋」が大好きで、毎年この時期には、勝手に頭の中に流れてきます。
そして、以前はこの時期には必ず、シングル盤を引っ張り出して聴いていたのですが、この数年は、CDをリッピングした音源で聴いたり、YouTubeで動画を見たり。
なんだかんだと、今年も数日間「あじさい橋」に浸りきっていました。
何度聴いても飽きないし、聴けば聴くほど好きになる曲。
しかし!
最近の気象は、この歌とかけ離れてしまいました。
「遠くにゆっくりと梅雨が来て」という情緒はなく、入梅の報せと同時に、遠くでとんでもない大雨が降り被害も出ているそうな。
「あじさい橋」に限らず、日本的な季節の移ろいを情緒豊かに歌った歌は、2000年代の人にとっては「なんのこっちゃ!?」になってしまうのではないかと、憂慮しつつ、今日も何度か「あじさい橋」を聴きました。
そんな大好きな歌「あじさい橋」ですが、YouTubeで見つけたこのコラボが素晴らしすぎて、何度も見て(聴いて)います。
坂本冬美の歌には、この歌に対する愛情や、歌い手に対するリスペクトがしっかりと篭もっている様に感じ、感動しました。
城之内早苗の表現力も一段とアップしているように感じ、これまた感動。
この歌の情景がいつまでも残る日本であって欲しいと切に願います。(映画「リトル・フォレスト」の世界のような)