クレズマーのこと

クレズマーのこと

昨日、偶々「題名のない音楽会」を途中から見たのですが、クラリネットの特集で興味深く見ていたところ、後半。
ベニー・グッドマンがユダヤ系で、という話から、ユダヤの民族音楽クレズマーを紹介。

この「クレズマー」が取り上げられた瞬間に、吃驚仰天!
というのも、偶然にも、私、この数日、クレズマー音楽を色々聴きあさっていて、前夜にもSpotifyでクレズマーのバンド、Brave Old Worldの音楽を聴いていたものですから。

クレズマー(כליזמר, Klezmer)は、東欧系ユダヤ(イディッシュ)、アシュケナジムの民謡をルーツに持つ音楽ジャンルのひとつ。
(Wikipediaより) 

最近は「クレズマー」というジャンルも、多少は知られるようになったとはいえ、なかなかふだんの生活で他者から「クレズマー」という単語を聞く事はありません。
それが、偶然にもこちらがクレズマー音楽を聴き込んでいたタイミングで、テレビから聞こえてきたので、驚いた次第。

私がクレズマーを知ったきっかけは、1990年頃に遡ります。
仲の良い友人が、前述のBrave old Worldのアルバムジャケットをデザインした事から。

Brave Old Worldの1st「Klezmer Music」、2nd「Beyond the Pale」は、その友人からカセット版をもらい、当時、かなり聴き込んでいました。
その頃は日本では、クレズマーという音楽ジャンルについては、一部のワールドミュージックマニアの間でしか話題に上らない存在だったかと思います。
私も特に何の知識もありませんでしたが、その音色やメロディーにはすぐに魅せられました。

1992年の暮れに、ベルリンを訪ねた際には、(ジャケットデザインをした友人の縁から)Brave Old Worldの中心人物であるアラン・バーン博士の自宅に泊めていただくという、幸運にも恵まれ、以後さらにクレズマーにはまっていきます。

そんな事もあって、その何年か後に、梅津和時を中心とした音楽ユニット、ベツニ ナンモ クレズマーが登場した際には、小躍りするほどの気持ちの高まりを感じました。

そんな私ですが、ふだんからクレズマーばかりを聴いているわけではありません。
それが数日前、何となく聴きたい気分になりBrave Old Worldの3rdアルバム「Blood Oranges」を聴いていました。
これは今、CDで手元にあるのですが、前記の1st、2ndのカセットは、今は手元にありません。
それをすごく聴きたくなってしまったのです。
特に2ndの「Beyond the Pale」は当時、本当によく聴いていたので、聴きたくてたまらない気持ちになってきました。

今、手元にあるCD2枚

で、YouTubeを検索すると難なく見つかるという・・・なんともすごい世界ですね。
なぜか嬉しいような嬉しくないような気分。

それを入口に、この数日、クレズマーやロマ、からのバルトークなど(その辺りの民族音楽からの影響が色濃く漂う)クラシック方面の音楽まで聴きまくっていたのです。
Brave Old Worldの「Beyond The Pale」も、「もしや!」と思い、Spotifyで検索したらしっかりと見つかりました。
YouTubeにあったのは、違法アップロードかも知れないけど、こちらはオフィシャルでしょう。

という事で「題名のない音楽会」放送前夜に、Spotifyでクレズマー音楽を聴きまくっていた、そのタイミングで、テレビから「クレズマー」が流れてきたので、本当にびっくりしました。

というお話。

Dorutan


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