静止画(漫画のコマ)が描く音

静止画(漫画のコマ)が描く音

※コミック『BLUE GIANT EXPLORER』3巻(最新巻)のネタバレ、というか内容表現が含まれています。

石塚真一『BLUE GIANT EXPLORER』3巻を読んだ。
これは「世界一のジャズプレーヤー」を目指す男のお話。

このシリーズを読んでいると、ふいに、ぶわっと涙が溢れ出してしまう事がよくあります。

この巻でも、やはりそんな瞬間がありました。

アレックスのドラムソロがドドドドド、ダダダダダとしばらくつづき、大がサックスを構える。
ページをめくると、見開き2ページぶち抜きで、上のコマにサックスを吹く大、下のコマにドラムを叩くアレックスが大きく描かれている。
音を表すような擬音表現文字など、一切無し。
この見開きを見た瞬間に心の中にドラムとサックスが鳴り響き、涙が溢れ出しました。

ここにいたるまでの演奏シーンには大体、音(を表現する文字)が入っているのですが、「ここ!」というシーンには無音(というか文字が無い)になる、と同時に、心の中で音が鳴り響くという、この感覚。
毎回やられてしまいます。
圧倒的な音の表現に何度泣かされたか。

どうして泣いてしまうのかよくわからないのだけど・・・・・・
もちろんここに至るまでの物語、大とアレックスの心の動きもありますが、そこに描かれた絵だけで、心の中に音が鳴り響く感覚がとにかくすごい。

次のページを見ると、アレックスがドラムを叩きながら泣いているではありませんか。
「やっぱり泣くよね・・・」

一度、全て読み終わってから、また、例の見開きページへ戻って、しばし、心の中の音に浸りました。


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