アコースティック音楽嗜好 ‐60‐

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珠玉の小品、隠れた名曲 その29

The Who – Blue Red and Grey
1975年発売のアルバム『The Who by Numbers』に収録されたこの曲。
これぞアコ好きの私にとっての「珠玉の小品」とも言える曲です。

このアルバムは「Tommy」や「四重人格」など大作の影に隠れがちで、若干地味な印象のアルバムですが、実に名曲、佳曲揃いの傑作アルバムだと私は思っています。
特にアコ好きの私にとっては、「アコースティックギターがかっこいいロック」カテゴリーで紹介したいような曲ばかりなのです。
既にそのカテゴリーでは「ピンボールの魔術師」を取り上げた事もあり、このアルバムの曲は取り上げてきませんでしたが、アコースティックギターが効果的に使われているロックナンバーが何曲も入っています。

そんな中、今日取り上げる「Blue Red and Grey」は、ロックナンバーではなくて、なんとウクレレの弾き語り基調の曲。


こういうのがたまらく好きなんです。
ロックのアーティストが、アルバムの中にそっと忍び込ませたアコースティックな小品。

また歌詞が、私のようなタイプの人間には、たまらない。
どういうタイプかというと、ただぼんやり雲の流れを見ていたり、風が揺らす木々の枝を見ていたり、川の流れを見ていたり、それだけで何時間でも過ごせる人間。退屈という言葉と縁がない人間。
私の大好きなThe Beatlesの「The Fool On The Hill」や、John Lennonの「Watching The Wheels」の世界観にも近い物を感じます。
そんな事を考えながら、歌詞を改めて眺めていたら、面白い一節に気づきました。

♪The people on the hill, they say I’m lazy

「The Fools On The Hill」とは反対に丘の上の人たちからさげすまれてるのね。
そして 「Watching The Wheels」と同じように人々から「Lazy」って言われてる。

Dorutan

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