映画『ヒューマン・ハイウェイ』

映画『ヒューマン・ハイウェイ』

例によって予備知識ゼロで観たら、びっくり!
いきなりタイトルロールに「A FILM BY NEIL YOUNG」の大きな文字が流れてくる。

ニール・ヤングが作った映画!?

さらに「DEVO」の文字が。

「DEVO出てるの!?」

と頭の中にはビックリマークとハテナマークだらけで、とりあえず観始める。

しかし、Amazon Prime Videoに薦められるがままに、タイトルと画像をパッと見ただけで、何も知らずに観始めた映画が、 ニール・ヤングとDEVOって、なかなかの引きの強さ、そしてAmazonに見抜かれている感。

観終わってから軽く調べたら、

ミュージシャンのニール・ヤングが300万ドルの自己資金を投じ、バーナード・シェイキー名義で自らメガホンをとった反核ブラックコメディ。(中略)
オリジナル版は1982年製作。日本では劇場未公開だったが、2015年「日本初公開!世界のどす黒い危険な闇映画」の第4弾作品として、14年のトロント映画祭で上映されたディレクターズカット版が劇場公開。
1982年製作/80分/G/アメリカ
(映画.COMより)

1982年製作か、そういえば、 ニール・ヤングが映画を作ってるとか、作ったとか、聞いた事あるような、ないような、微かな記憶があるような、ないような…

(以下、ネタバレ的記述あり)


さて、この映画、 ニール・ヤングも DEVOもそれなりに好きな私ですから、まあまあ楽しめましたが、その辺、あまり知らずに純粋に映画として観た人は、いったいどんな反応をしたことか。

反核ブラックコメディって書いてあるけど、明確に反核を謳っているわけじゃないので、反核活動家の人や、エネルギー政策に興味があるような人が観ても「なんじゃこりゃ!?」ってなると思うのです。
まあ、反核、反戦、資本家に対するNO、とか、そういう意図がある事は、なんとなく分かる程度。

ブラックコメディと言っても、そんなに面白いわけでもないし、ある程度元ネタ知っているようなパロディでも、せいぜい(苦笑)って感じなんですよ。

前述のように、 ニール・ヤングとDEVOがある程度好きな人じゃなければ、全く楽しめない、わけがわからない映画と言って間違いないと思います。

しかし、それにしても、ニール・ヤングよ。
あらかじめニール・ヤングが出演していると知っていたから分かったのだけど、何も知らずに観ていたら間抜けな自動車修理工がニール・ヤングだと気づいたかどうか。(たぶん気づかない)

なんとなく、『妖怪人間ベム』他映画に出ている時の、あがた森魚さんを思い出します。

そしてDEVOも、彼らのパフォーマンスをある程度知っている人じゃないと、わけがわからないと思うのです。
というのも、ブギーボーイが色々とやってくれるので、ブギーボーイの事知らないと、ちょっと伝わりづらい。

そんな中、ニール・ヤング、そしてDEVOの音楽面でのファンとして楽しめたシーンをいくつか揚げると、まずは、なんと言っても、演奏シーン。

先ほど解説を抜粋した 映画.COMには、このような記述がありました
「 核廃棄物処理場の作業員をロックバンド「DEVO」のメンバーたちが演じ、ヤングの代表曲「Hey Hey, My My」を一緒に演奏する。」
そう、ニール・ヤングとDEVOが一緒に演奏するシーンがあるのです。
しかし、なんとヴォーカルを取るのは、ニール・ヤングではなく、ブギーボーイ!
それはそれで何とも貴重なセッションではあるし、とても面白い演奏なのですが、少しぐらいは歌ってくれてもいいのに、ニール・ヤング。
このシーンでニール・ヤングが着ているのがSex PistolsのTシャツというのも、ニヤリとするポイント。
それと、 映画.COMの揚げ足を取るわけじゃないけど、演奏した曲は 「Hey Hey, My My」ではなく「My My, Hey Hey(Out of the blue)」です。

次にニール・ヤングの「Goin’ Back」が丸っと流れるシーン。
この場面はイメージビデオみたいな作りになっています。
例えれば、The BeatlesのTV映画「Magical Mystery Tour」での「I am the Warlus」的なシュールさと「The fools on the hill」的な歌詞が心に染みる世界観と、2つをあわせもった様な幻想的で美しいシーン。
なんといっても曲そのものが良いし。

あとはラストシーン、地球があっけなく滅亡した後、ブギーボーイが詩を朗読しているのですが、それがボブ・ディラン「風に吹かれて」のお下劣なパロディ。
そして読み終わると「Take me home, Country Roads」と一言。

等々、この辺の音楽が好きな人には、それなりに楽しめる映画である事は間違いありません。
私のように何も知らずに観れば、ニヤリと出来ますよ!(手遅れ)


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