Kevin Ayersの思い出 その1

Kevin Ayersの思い出 その1

今日、2月18日は、Kevinさんの命日です。
Kevinさんというのは、Kevin Ayersさんの事。

この歳(昨日で61歳になりました)まで、生きていると、毎日が誰かの誕生日だったり、命日だったりするわけですが、Kevinさんの命日は、忘れた事がありません。
自分の誕生日の次の日だから。

Kevinさんを好きになったのは、中学生の時。
その頃、Kevinさんは、毎年のようにソロアルバムを出していて、まずは、その邦題に惹かれました。
『夢博士の告白』『不思議のヒットパレード』等々。
(後に、自分で企画したライヴイベントに『不思議のヒットパレード』という名前を(勝手に)使わせてもらいました。)
しかし、中学生の財力ではLPレコードは簡単には買えません。

次にその容姿にすごく惹かれました。
当時、ミュージックライフ誌にゴールドのレスポールを弾くKevinさんのカラーグラビア(!)が掲載されたのですが、その姿の美しさ、輝くような金髪とレスポールに一目惚れして、そのページを透明な下敷き状のカードケースに挟んで学校に持って行っておりました。
女子中学生か!と突っ込みたくなりますが、そういう男子中学生でした。

Kevin Ayers, Hyde Park free concert, 29th June 1974

下敷きに挟んでいたのは、この日の写真で、もっとかっこよい写真でした。
後に、これと同じタイプのレスポールを借りる機会があって、しばらく弾いていたのですが、最高に良い音でした。なにより「Kevin Ayersと同じ!」というだけで、そのギターを手にすると気持ちが高まりました。

さて、レコードの邦題に惹かれ、容姿にも惹かれた中学生ですが、なんと、その音を聴くまでには、それから数年かかります。
高校生になって、レコードを月に1~3枚程度買えるようになり、Syd Barrett、Mike Oldfieldなど、Kevinさんに非常に近い辺りまで買っていたのに、なかなかKevinさんのレコードを入手するに至りませんでした。地元のレコード店に置いていなかった、というのが一番大きな理由かも知れません。

そして、高校を出て、もっと自由にレコードを買えるようになった頃、Kevinさんのレコードは軒並み廃盤で、手に入りづらい状況。やっと見つけて、初めて手に入れたのが『Sweet Deceiver』のスペイン盤でした。買った場所はラフォーレ原宿の中にあったレコード屋さん。

ファンになったのは中学生の時でしたが、音を聴いたのは18歳になってから、という出遅れ感。

それからは、コツコツとレコードを探しては買い集め、何度かあった来日公演に出かけという、まあ、ふつうにファンとしての道を歩んできました。

2004年の来日時には、滋賀県近江八幡の酒游舘で行われたアコースティックライヴにも出かけました。
1人で、夜行バスで。
この年のツアーで、Acoustic Showと銘打たれていたのは、近江八幡の酒游舘だけ。
アコースティックにも惹かれたし、近江八幡という地にも、酒游舘という場所にも、大変興味があり惹かれていたので、観に行く事を決めました。
ライヴを観るために遠征するというのは、当時の私としては、金銭的になかなか勇気のいる決断でしたが、ここで勇気(とお金)を出した事が、後にとても大きな意味を持ってくるのでした。

-つづく-
(つづきは近日中に更新予定)

Dorutan

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