アコースティック音楽嗜好 ‐81‐

アコースティック音楽嗜好 ‐81‐

お気に入りのアルバム 2

昨日のブログ投稿で『エリック・サティ詩集』をとりあげたのだけど「そういえば、これしばらく聴いてなかったな」と思い出したアルバムがこれ。

John Hackett Steve Hackett『Sketches of Satie』(2001年発売)

スティーヴ・ハケット/ジョン・ハケット『エリック・サティの風景』

エリック・サティのピアノ曲を、ジョン・ハケットのフルート、スティーヴ・ハケットのガット・ギター向けに編曲し、2人で奏でたもの。

スティーヴ・ハケットは、言うまでもなく元ジェネシスのギタリスト。ジョンは彼の弟でフルート奏者。

ふだん「アコースティック音楽嗜好」で取り上げているタイプの音楽とは全く違うけど、まさしくアコースティック音楽。

ピアノ演奏で聴きなれた曲達が、フルートとギターで表現される面白さ。
これがピアノ以上に(というと語弊がありますが)とても曲に合っている。それは曲想に寄り添って編曲されているからだと思うのですが、元々フルートとギターのために作曲されたのではないかと思うほどに完成度の高い編曲、そして演奏。

フルートの深く豊潤な響きが奏でるメロディーラインに改めてサティの作り出した音楽の美しさを感じます。ピアノで聴くとメロディーと伴奏が一体となっているところを、フルートが(主に)メロディー、ギターが伴奏という形で聴いてみるとメロディーの美しさが浮き出てくるような感覚があるのです。

ちょっと面白いなと思うのは、はじめの6曲「3つのグノシェンヌ」「3つのジムノペディ」なのですが、どちらも3番、2番、1番と逆順に収録されています。
これはどんな意図でそうしたのか、聞いてみたい所です。
あらためてライナーを読んでみたけど、その点には触れていなかったので。

このCD、最近あまり聴いていませんでしたが、今後の人生においても、折々に聴いていく1枚である事に間違いありません。



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Dorutan

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